桜色の花びらが坂道から徐々に姿を消し、代わりに新緑が芽吹き始めたこの季節。俺らの通う文月学園では、新学年最初の行事である『清涼祭』の準備が始まった
現在、俺達Fクラスの教室はというと・・・
「「「「・・・・・」」」」
バカと代表とそのバカ共は現在は外で野球をしていていた。残っているメンバーは俺と秀吉とお姉ちゃんと島姉だけだ
「あいつら外であんなことをしていて西村先生が怒っていくのは確定よ・・」
「あははは・・・」
「あの野郎共・・・(カチャカチャ)」
「いやまて!?お主は何をしょうとしてる!?」
「何って・・・あの野郎どもにバズーカを放すんだよ」
「お主どこでそれを手に入れた!?明らかに違法じゃろ!?!!」
「企業秘密ですさぁ。さぁ、あの野郎共をしっかりと狙って・・・」
「止めておくのじゃ!?」
俺達がそんなやり取りをしていると鉄人がFクラスに入ってきた。あ、これは不味いと思い俺はすぐに隠した
「話は進んでいるか・・・・って何故四人しかいない・・・」
「明久達が外で野球をしていますよ」
「あいつら・・・・お説教だ!!と言いたいがその前に姫路弟。お前は職員室に呼ばれているからすぐに行け」
「職員室に?」
「あぁ。近藤先生と土方先生がよんでいる」
「(近藤さんと土方さんが?)わかりましたけどあいつらほっといていいんですか?特に外の野球を提案したのは明久と雄二ですよ」
「あの二人か・・・・本当に話し合いが必要あるな(ポキポキ)」
そういって鉄人は鬼のような顔で外にいくと秀吉があきれたように声かけてきた
「お主悪意あるのぅ・・・。あれはうそをいっておるじゃろ」
「何言ってるんだよ。俺があいつらに言ったのは外で野球するバカはいないだろ?こんないい天気でといっただけでノリノリに外いったのはあいつらだ」
「お主はほんとうにこわいのぅ!?」
「じゃあ俺は職員室いってくるよ」
そういって外に出ると明久の悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう
ーー職員室ーー
俺はノックしてある二人を呼び出した
「すいませんー。近藤さんと俺の僕の先生はいますか?」
「おう!きたか!」
「どうもです。近藤さん」
「誰がてめぇのしもべだぁぁ!?!」
「おっと、あぶねぇですね。そんなにおこりすぎますと高血圧になりますよ?」
「誰のせいだと思っていやがる!?!はぁはぁ・・・」
土方さんが一通り怒鳴り終えると近藤さんが話しきりだした
「総司、俺達がお前を呼んだのは文化祭・・・あぁ、この学校では清涼祭だったな。その事でお前に話があるんだ」
「俺にですか?」
「まぁ早い話、清涼祭限定での風紀委員を役目を俺達とすることになったってことだ」
は?
「別にいいですけど、俺Fクラスですよ?」
「あーそれは気にするな。俺達の推薦でオッケー貰った。因みに基本はFクラスで行動してくれ」
「わかりました。見回る感じでいいのですか?」
「いや、基本は俺ら教師がする。それと今回この提案をだしたのはもうひとつ訳ある」
俺は近藤さんと土方さんが真面目な顔になっていたので俺は真剣な顔になった
「・・・・実はこの文月学園であまりよくない噂を聞いた」
「噂?」
「あぁ・・・。学園長を嵌めようとしている疑いのある者がいる」
・・・何?
「それは先生か生徒ってことですか?やろうとしてるのは」
「わからん。とにかく、折角のお祭りなんだから騒ぎがないに越したことない」
「確かにですね。何か異変ありましたら直ぐに教えますよ」
「たのむ」
とりあえず、何もないに越したことがないな・・・。もしもあいつらに傷つけたりするやつがいたら俺は・・・退学されてでもいい。絶対に相手を追い詰めてやる
話し合いは終わりとりあえず教室に戻ると・・・
「馬鹿者!!みっともない言い訳をするな!」
鉄人が扉こしでの怒気のこもった声がしたのを俺は聞こえた。これはいったい?
「先生はバカな吉井を選んだのがそもそもの間違いなのだ!・・・まったくお前等は少しは真面目にやったらどうだ。稼ぎを出してクラスの設備を向上させようとか、そういった気持ちすらないのか?」
「先生、戻りましたが・・・一体どういう状況ですか?」
「あれを見ろ」
「あれ?・・・・・引くわ。あれを考えたやつらが目の前の男達が考えたと思うとひくわ」
「「「引くな!!」」」
「で、島姉。結局どれにするんですか?」
「「「「スルーするな!!」」」」
俺はうるさい連中をスルーして島姉に質問すると島姉は思い出したように言った
「これから決めるの。多数決でとるね」
「「「「えぇ・・・」」」」
「ブーブー言わないの!この三つの中から一つだけ選んで手を挙げる事いいわね!それじゃ、写真館に賛成の人!――――はい、次はウェディング喫茶!――――最後、中華喫茶!」
多数決をとった結果、僅差で中華喫茶が勝利となった。
「Fクラスの出し物は中華喫茶にします!全員、協力するように!それじゃあ、厨房班とホール班に分かれてねもらうからね。厨房班は須川と土屋のところ、ホール班はアキのところに集まって!」
「それじゃ、私は厨房班にいきましょうか?」
「だめだよ!?姫路さんはホールにいってほしい」
「え?吉井君、どうして私はホール班じゃないとダメなんですか?」
お姉ちゃんが心底不思議そうな顔しているので俺は話した
「お姉ちゃんは可愛いから、ホールでお客さんに接したほうがお店として利益が上がるとおもうよ。だろ?明久」
「か、かわいいですか?そうなんですか?吉井君」
「う、うん」
「吉井君がそう言うなら、ホールでも頑張りますねっ♪」
嬉しそうなお姉ちゃんをみた島姉が明久に質問していた
「アキ、ウチは厨房にしようかな~?」
「うん。適任だと思う。みぎゃあぁっ!み、美波様!折れます!腰骨が!命に関わる大事な骨が!」
「ウチもホールにするわ・・・いいね?」
「そ、そうですね・・・それが、いいと、思います・・・」
明久は島姉にきれいにお仕置きされてそのあとにそう問いかけると瀕死に答えていた・・・
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