帰りのHRも終わり、俺はある場所に向かっていた。近藤さんに元々「放課後にあらためて話し合いがあるから来てくれ」と言われていたのでお姉ちゃんに先帰ってもらった
「予定より少し遅くなりましたがもう来ていたのですね近藤さん」
「おう、総司!おつかれさん」
人懐こい笑顔で俺に笑顔を向けてきた近藤さんを見て俺も笑顔で対応した
「わるいな?お姉さんと一緒に帰りたかっただろ?」
「そりぁ、お姉ちゃんの事とは心配ですけど・・・」
「はははは!相変わらずお姉さんを大切にしてるようで何よりだ!うんうん!」
「近藤さん・・・話ってなんですか?あんたが俺だけ呼ぶのはすごくきになるのですが」
何故屋上で近藤さんは俺を呼び出したのか質問すると、近藤さんが紙を見せてきた
「こいつを見ろ」
「こいつですか?」
「そいつは最近、他校に出入りしていると噂が出ていてな。何か企んでるのは確かだろうが・・・」
俺は近藤さんに見せられた名前と情報を見ていた。その事に俺は近藤さんに質問した
「ある意味個人情報を漏らしている感じがありますが・・・いいんですか?」
「その紙は元々そいつに徹底的な証拠になるひとつの手段として俺らはとっていたが念のためにお前にも知ってもらおうと思ってな」
「・・・それはよろしくない話があると?」
「あぁ、そこでお前にたのみがある。今回のお祭りのためだけに風紀委員的なのを了承してもらったのはそれの監視もかねてだ」
「わかりました。因みにメンバーは俺と近藤さんと土方さんだけですか?」
「3年と1年はなしで2年には3人。ほら、今回の風紀員のメンバーだ」
「メンバーは・・・俺と霧島紫桜さんと同じFクラスの山崎だけ?近藤さん、これ人数おかしくないですか?」
「がははは。基本は俺達が見回るだけの仕事だがこの人数にしたのは訳がある」
すると屋上のドアが開き、俺と近藤さんはそちらに振り向くとタバコを吸いながらこちらに歩く土方さんがいた
「ふー・・・そもそもそのメンバーにしたのはな。まず1つはこの件の疑いがかかっている人物に悟られないためだ。もう1つは1年だとまだこの学校把握していない部分があるし、3年は受験もあるからこれを楽しんでほしい」
「だから、2年生中心に回ったと言うことか。なら、風紀委員の役目果たしていないじゃないですか?この人数では」
「霧島紫桜さんはAクラスの担任でもある高橋先生の推薦でな。彼女なら何かあったときに的確な連絡がくれると思って俺達はオッケーにした。総司はまぁ、俺たちが知ってる通り、どんな不良でも倒せる力があるからのせた」
「じゃあ、何故同じクラスの山崎も選んだのですか?」
「「・・・・・・気分?」」
「まぁいいですよ。・・・もしも向こうが限度を超えることをしたら俺は遠慮なく木刀で切りますよ」
俺は土方さんと近藤さんにそういうと二人とも俺の顔をじっと見ていたが俺も目をそらさず見ていた
「・・・・人前ではなかったらいいぞ。ただし、やり過ぎたら俺たちもかばえないから気を付けろよ」
「わかりました」
「ちなみにだが、お前と霧島紫桜さんはクラス優先で動け。どうしても不振な動きがあれば些細なことでもいいから俺かトシに連絡しろ」
「了解です。あと場合によっては土方を巻き添えして切っていいですか?」
「てめぇはなんで俺を切るんだよ!?ってか、巻き添えで俺は切られるの確定!?」
「こらこらトシ落ち着け。とにかく、お前達は先も言ったようにクラス優先で動け。やむを得ない事情ならお前のそれも許可する」
「了解です」
俺達は話を終えると、携帯に明久からのメールが来ていた。今から来てほしい?
「近藤さん土方さんいっていいですか?」
「おう。もう話は終わったからいってこい」
「ふー・・・あぁ。」
俺は二人に確認すると、二人ともオッケーにしてくれたので俺は屋上をあとにした
俺は明久に呼ばれてFクラスに歩いていると霧島翔子さんにあった。そのとなりには、霧島翔子の妹の霧島紫桜さんがいた
「・・・あなたは雄二のクラスの」
「改めてFクラスの姫路総司です。霧島翔子さんが探している雄二なら知らないけど?」
「いや、貴方はなんでさらりとFクラスの代表の名前を出すの?」
「・・・残念」
するとーー
『まて!!坂本と吉井ぃぃぃ!』
「「「・・・・・」」」
俺達は鉄人の叫び聞いて、無言になった。あいつらはなにしたんだ?
「・・・紫桜、少し席を外すね」
「ね、姉さん・・・?なんかすごいオーラ出てるけど・・・?」
「・・・少し雄二をお仕置きしにいく」
そういうと霧島翔子さんは全速力でこの場からきえた。残った俺たち二人は・・・
「「は、はやい・・・・」」
霧島翔子さんの行動の早さに感嘆しかなかった。しかし、あの怒りは何なのだろう?
「そういえば、貴方のクラスも出すもの決まったのね?」
「あぁ。ところで、風紀委員の話はきいたのか?」
「風紀委員の・・・あぁ、この祭り限定での
少数でのはなしの?」
「本当だったんだな。とりあえず、なにか異変があったら無理せずに必ず俺に伝えろ。じゃあ、俺はFクラスに戻るから」
「あ、ちょ!?・・・・言うだけいくなんて・・・もう!ずるいんだから・・・・」
俺が言うだけ言い、教室に戻るとその時は知らなかったのだが、霧島紫桜さんは言葉でこそは怒っていたが優しく笑っていたそうだ
なお、教室に戻ると明久が鬼の顔でこちらに近づけてきたのはここだけの話だ・・・
ここまで読んでいただきありがとうこざいます!明日から少しだけ休憩期間として休ませていただきます。