俺は屋上から教室に戻ると、明久が危機迫った顔で俺の方に近づいてきた。因みに教室には秀吉、ムッツリーニ、明久と島姉がいるのは伝えておこう
「総司ぃぃぃぃぃぃ!!」
「ん、なんだ?明久がついに男に走りかけたのか?」
「ちがう!!姫路さんの転校の事で聞きたいんだ!!」
「は?」
何でこのバカがお姉ちゃんの転校の事を知ってるんだ?そう思っていると島姉が申し訳なさそうに俺の方に来た
「ごめん。瑞希とか総司は隠したいことかもしれないけどやっぱりアキや坂本には手伝ってほしくって・・・怒る?」
「いや、お姉ちゃんの事を思ってくれていたから怒らないよ。そして、その様子だと明久は本当に聞いていたみたいだな」
「そうだよ!!どういう事なのさ!?総司も転校するの!?」
「いや、俺は転校しないし、そもそもお姉ちゃんもまだ転校するとは確定していないぞ」
「・・・・へ?」
俺の言葉に明久は怒濤の怒りだったのが収まったみたいだ。その様子に島姉にある質問をした
「明久に全部説明したの?」
「えぇ。なのに、また同じことを聞くのは相当動揺してるわね・・・」
「とにかく、まだお姉ちゃんの転校するのは確定ではない」
「よ、よかった・・・」
「その話詳しく聞かせろ・・・・」
Fクラスのドアの方に聞き覚えのある声がしたので、振り向くと俺と明久は引いていた
何故なら・・・
「ゆ、雄二・・・だよ・・ね?」
「物凄い顔が朝と違うな。イメチェンしたのか?」
「な訳あるか!!!そんなイメチェンなんて要らねぇよ!?」
「え?でも本当に似合っているよな。ひょっとしたら明久も同じようにボコボコにしたら雄二より男前になる?」
「「そんなボコボコできれいになるのは漫画だけだ!!」」
「さて、こいつらのコントは置いといこう。とりあえずは父親が何故、お姉ちゃんを転校させようとなるのか説明しょうか」
「「誰のせいだと思ってる!?」」
とりあえず、俺は明久や雄二にも改めてきちんも説明したのだ。そして、雄二が周りを見て改めて話を切り出した
「総司の話が本当なら、この教室だけではきびしいな」
「え、なんで?」
「明久よ。周りを見ろ」
「周りを?・・・あーこの教室がボロいから?」
「そうだ。だが、それだけがお前達の父親が姉に転校を進めると思えない」
「え?」
雄二は黒板の方に向かって分かりやすいように書いていた
「お前達の父親が転校を勧める理由は3つ。まず最初は学校設備が悪く、学業に専念できない。次に教育環境が悪く体調を悪くする恐れがあること。そして最後はレベルの低いクラスメイトのせいで姫路の成長を促せない・・・この3つだとおもうがちがうか?」
「・・・あぁ。たしかにそうだ」
「そんな!?その3つはどうしたらいいのさ!?」
「明久、安心しろ。1つ目と3つ目に関してはどうにかなるだろ」
雄二は明久に安心させるように言うと、俺は雄二が言いたいことがわかったので手を上げた
「雄二、お前の言いたいことがわかった」
「ほう、なんだ?」
「1つ目に関しては確か西村先生が学園祭で得たお金で設備を買うことが出来る。つまり、言い換えれば儲かればこの悪い環境を変化できると言うことだな」
「「「「なるほど!」」」」
「そして、3つ目に関してはFクラスの人間の誰かかまたはお姉ちゃんと島姉が召喚大会に出て優勝かそれができなくてもよい成績で勝ち残れたら学年トップにも渡り合える生徒がFクラスにいるってことになれば解決はできる」
「なるほど。確かに!僕らがFクラスの誰かがいい成績を納めたら姫路さんのお父さんも納得してくれるよね・・・ってあれ?姫路さんと一緒に総司はでないの?」
「俺は色々と忙しいから出れないのさ。主に昼寝で・・・何でもないですよー」
「「「「(こいつ仕事サボるつもりか!?明らかに目をそらしたぞ!!)」」」」
明久達が何か心の中でいっている気がするが俺は聞かなかったことにして、雄二は咳払いして続きをいった
「まぁ、総司のその事は置いといて、2つ目に関しては生徒だけの力ではどうすることもできないから、俺と明久と総司で今から学園長に環境の改善を直訴しに行くぞ」
「何で俺も?」
「お前暇なんだから別にいいだろ?」
「まぁいいけど・・・」
「じゃあ、いくぞ」
俺は仕方なく雄二と明久に着いていき学園長室にいくことにした
ただ、まぁでない理由はもうひとつある。近藤さんたちからもらった資料での要注意組が何かしらのアクシデント起こした場合のためだがそれはここで話すことではない・・・
ま、こいつらが動いてくれるのは俺としても有難い・・・お姉ちゃんが転校するのは避けたいからね・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!ひさびさにこちらも更新できました!時々更新パターンになるかと思いますがこれからもよろしくお願いします!