バカと姫路弟の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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向上

ーー学園長室前ーー

 

俺達は目の前に学園長室の扉にたっていた。本当にこの二人が動いてくれたら色々と助かる。すると、学園長室前に何だか中の会話が聞こえた

 

『賞品の・・として隠し・・・』

 

『・・こそ・・勝手に・・如月ハイランドに・・・』

 

なんか中で会話しているな。しかも、賞品と如月ハイランドというキーワードは流石に気になるな・・・

 

「あれ?」

 

すると明久も気づいたのかキョトンとしていた。そんな明久に雄二は声かけた

 

「どうした、明久?」

 

「いや、中で何か話しているみたいなんだけど」

 

「そうか。つまり中には学園長がいるというわけなんだな。無駄足にならなくて何よりだ。さっさと中に入るぞ」

 

「だね」

 

雄二と明久はノックしないで部屋に入る流れで俺もはいった

 

「「「失礼しまーす!」」」

 

学園長室の立派なドアをノックして、俺と雄二と明久はずんずんと入っていった。俺も普通に挨拶してはいった

 

「不倫の会話でもしてるのですか?失礼します」

 

「本当に失礼なガキどもだねぇ。普通は返事を待つもんだよ。あと、不倫の会話とかしてないよ!」

 

「冗談ですよ」

 

藤堂カヲル学園長・・・試験召喚システム開発の中心人物でもあり、基本は研究をしていた人間だからか、ずいぶん規格外なところが多い。そんなやり取りをしていながらも俺は隣にいる人物を見た

 

「やれやれ。取り込み中だというのに、とんだ来客ですね。これでは話を続けることも出来ません。・・・まさか、貴方の差し金ですか?」

 

眼鏡を弄りながら学園町を睨み付けたのは教頭の竹原先生だ。そいつがおると知った俺は少し警戒すると、学園長が教頭の言葉に突っぱねていた

 

「馬鹿を言わないでおくれ。どうしてこのアタシがそんなセコい手を使わなきゃいけないのさ。負い目があるというわけでもないのに」

 

「それはどうだか。学園長は隠し事がお得意のようですから」

 

「なら、教頭は女にモテたいためズラを被っていると言うのはほんとうですか?」

 

「そんな話はない!?!・・・とにかく隠しているのではありませんか?」

 

「さっきから言ってるように隠し事なんて無いね。アンタの見当違いだよ」

 

「・・・わかりました。そこまで否定されるならこの場はそういうことにしておきましょう」

 

すると竹原教頭は出る際に部屋の隅に一瞬視線を送って一言断って出ていった

 

「(やはり警戒しとくのは正解だな)」

 

「んで、ガキども。あんたらは何の用だい?」

 

「今日は学園長にお話があってきました」

 

学園長の前に立ち、雄二が話を切り出す

 

「こちらは今それどころじゃないんでね。学園の経営に関することなら、教頭の竹原にいいな。それとまずは名前を名乗るのが社会の礼儀ってもんだ。覚えておきな」

 

「それは失礼しました。私はFクラス代表の坂本雄二です」

 

「俺はFクラスの一人の姫路総司です。そしてーー」

 

「「三人目のこいつは二年生を代表するバカです」」

 

俺と雄二が声を揃えて明久の紹介をすると、当然明久が反論していた

 

「そんな自己紹介でわかるわけーー」

 

「そうかい。あんた達がFクラスの坂本と吉井かい。そして、そこにいるのが姫路総司かい?」

 

「ちょっとまって学園長!僕はまだ名前を言ってませんよね!?」

 

「明久の名前は今日から学年バカとなったら自己紹介通用するのか・・・。おめでとう」

 

「そんなの嫌だよ!?」

 

「気が変わったよ。話を聞いてやろうじゃないか」

 

悪役みたいに・・・いや、どこぞのアニメの司令官みたいな構えかたになっているな

 

「ありがとうございます」

 

「礼なんかいう暇があったらさっさと話しな、ウスノロ」

 

「わかりました。この有様では学園長のように縦穴式住居で生活を送ってるような原始的な老いぼれならともかく、現代の一般的な生徒が体調を崩す恐れがあります・・・つまり、体調を崩す生徒が出てくるからとっとと教室を直せクソババア・・という訳です」

 

さすが雄二。悪口と喧嘩だけは一人前だな・・・。普通この罵倒では怒るはずだが学園長は考えるそぶりしていた

 

「・・・なるほど、言いたい事は良く分かった」

 

「それじゃあ、教室を改修してくれるんですね?」

 

「却下さ。誰がオッケーといった?」

 

その言葉に明久は・・・

 

「雄二、このババアコンクリに詰めて東京湾に捨てよう」

 

とんでもないことをいったのだ。明久の言葉に雄二は制止かけて学園長に向き合った

 

「それだと環境汚染になるだろう。断る理由はなんですか?」

 

「理由も何も、設備に差を付けるのはうちのルール。今更ガタガタ抜かすんじゃ無いよ!・・・と言いたいところだが可愛い生徒の頼みだ。こっちの頼みも聞いてくれるなら、教室くらい改修しても良いさね」

 

「「「たのみ?」」」

 

俺達は学園長の言葉に復唱するように聞き返すと学園長は本題を切り出した

 

「あんたらは清涼祭で行われる召喚大会は知ってるかい?」

 

「たしかその大会には学校から贈られる正賞には、賞状とトロフィーと『白金の腕輪』、副賞には『如月ハイランド プレオープンプレミアムペアチケット』が用意されていたのですよね?」

 

「おや、バカ代表なのによく知ってるね。条件ってのはこの副賞のペアチケットなんだけど、ちょっと良からぬ噂を聞いてね。できれば回収したいのさ」

 

良からぬ噂とは・・?俺はそんなの聞いてないぞ?

 

「本来ならこの賞品は出すのは取り消したいところだけど、この話は教頭が進めた話とはいえ、文月学園として如月グループと行った正式な契約だ。今更覆すわけには行かないんだよ」

 

「大人の事情ってやつですか。悪い噂に関しては一体なんですか?」

 

明久はその悪い噂がきになり学園長に質問すると学園長はゆっくりと話を切り出した

 

「如月グループは如月ハイランドに一つのジンクスを作ろうとしているのさ。『ここを訪れたカップルは幸せになれる』って言うジンクスをね。ここだけ聞けばまだいいはなしとおもえるだろ?」

 

「もしかってその美味しい話には裏があると?」

 

「ご名答。そのジンクスを作る為にプレミアムチケットを使ってやって来たカップルを結婚までコーディネートするつもりらしい。企業として、多少強引な手段を用いてもね・・・」

 

「なに・・・!?」

 

「それはあまりよくないな・・・」

 

俺と雄二はその話を聞いてしかめ面になったが、雄二はとんでもなく震えていた

 

「お前は何でそんなに震えているんだ?雄二」

 

「お前も聞いていただろ!?『プレオープンプレミアムペアチケットでやってきたカップルを如月グループの力で強引に結婚させる』ってことだぞ!?この話は絶対にアイツは参加して、優勝を狙ってくる・・!行けば結婚、行かなくても『約束を破ったから』と結婚・・・俺の、将来は・・!」

 

「まぁお前がどんだけ被害受けても俺には関係ない話だ」

 

俺は壊れた雄二をそっとしておいて、学園長に確認の意味も込めて聞いた

 

「このバカ達が優勝したら、教室の改修と設備の向上を約束してくれますか?」

 

「何を言ってるんだい。やっているのは教室の改修だけで設備についてはうちの教育方針だ。これに関しては変える気はないよ。・・・ただし、清涼祭で得た利益でなんとかしようっていうなら話は別だよ。特別に今回だけは勝手に設備を変更することに目を瞑ってやってもいい」

 

つまり、稼いだ金でどうにかすればいいというわけか・・・

 

「わかりました。なら、Fクラスの人間としてひとつだけお願いしたいことがあります」

 

「なんだい?」

 

「この大会は基本は2対2での召喚獣でのバトル。その科目は一回戦が数学二回戦が英語・・というように毎回変わると聞いているがたしかですか?」

 

「あぁ、間違いないね」

 

「対戦表ができたらその科目の指定を雄二にやらせてあげてくれませんか?」

 

「ふむ、点数の水増しとかなら一蹴してたが、そのくらいなら構わないよ」

 

「ありがとうございます」

 

「ここまで協力するんだ。当然大会で優勝出来るんだろうね?」

 

学園長は俺たち三人に思いきり、睨みながら威圧を出していた

 

「無論だ。俺たちを誰だと思っている!」

 

「必ず優勝するからそちらこそ約束忘れないでね!」

 

「わかったよ。・・・それじゃ、あんた達に任せたよ!」

 

「「「おう!」」」

 

こうして学園長との交渉は無事に終えた・・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!最近いそがしく全然書けていないことに深くお詫びします!

時々更新しますがこれからもよろしくお願いします!

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