バカと姫路弟の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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第37話

俺は葉月ちゃんと歩きながらFクラスの方に戻ろうとすると、途中で雄二と遭遇してあらぬ疑いをかけたので俺はあいつに・・・

 

「これ以上俺をいじるなら霧島翔子さんに色々とお前のあらぬことを吹き込むぞ?」

 

「・・・すまなかった」

 

俺の言葉に雄二は潔く謝っていた。それでいいんだ・・・それで・・・

 

俺達は話ながらFクラスへ戻った

 

「ところで、試合は勝ったのか?」

 

「当たり前だ。ところでチビッ子は誰を探しているんだ?」

 

「バカなお兄ちゃんを探してるのです!!」

 

「・・・・成る程な。総司の言う通り、確かにFクラスにいくのが正解だな」

 

雄二は苦笑しながら俺の意図が気づいたみたいだ。この学園の俺達ならバカなお兄ちゃん=Fクラスに行くのが正解だと考えるだろな

 

「ん?」

 

ガラッと音を立てて扉が開き俺と雄二が入るとFクラスの人間は興味津々に聞いてきた

 

「お、坂本か総司の妹か?」

「可愛い子だな~。ねぇ、五年後にお兄さんと付き合わない?」

「俺はむしろ、今だからこそ付き合いたいなぁ」

 

・・・・よし、このアホどもは幼い子には毒だななな

 

「雄二、葉月ちゃんの目を隠してくれ」

 

「了解」

 

「?」

 

雄二が葉月ちゃんの目を隠してくれたのを確認すると俺は・・・

 

ーーーバゴォォォン!

 

俺はあいつらに向けてバスーカを放すと小さい子をナンパしていたあいつらの頭はアフロのようになっていた

 

「「「「・・・・ケホッ」」」」

 

「幼い子をナンパするな。ったく・・・」

 

「で?もう一度聞くが、どんなお兄ちゃんを探してるんだ?」

 

「物凄くバカなお兄ちゃんを葉月は探してます!」

 

「「「「あ、物凄くバカなお兄ちゃんは絶対吉井だ!」」」」

 

Fクラスの皆が特徴を聞くと一句一句きれいにハモると明久は半泣きになりながら抗議していた

 

「まったく失礼な!僕に小さな女の子の知り合いなんていないよ!絶対に人違い――」

 

「あっ!バカなおにいちゃんだ!」

 

葉月と名乗っていた小さな子が、明久を見つけるなりに駆けつけて抱きついた

 

それをみた俺と雄二は・・・

 

「「人違いが・・・どうした?」」

 

「・・・人違いだと、いいなぁ・・・」

 

抱きつかれた明久は遠い目になりながら悲哀を漂わしていたがすぐに気を取り直して聞いてきた

 

「って、ごめん。君は誰?見たところ小学生だけど、僕にそんな年の知り合いはいないよ?」

 

「え?お兄ちゃん・・知らないって、ひどい・・・バカなお兄ちゃんのバカぁっ!バカなお兄ちゃんに会いたくて、葉月、一生懸命『バカなお兄ちゃんを知りませんか?』って聞きながら来たのにィ!」

 

「グフッ!?」

 

子供の気持ちは正直で、それをきいた明久は涙目になり頭にはバカ!と刺さっていた

 

とりあえず葉月ちゃんをなだめておくか・・・

 

「明久・・・じゃなくて、バカなおにいちゃんがバカでごめんな?」

 

「そうじゃなバカなお兄ちゃんはバカなんじゃ。許してやってくれんかのう?」

 

「本当にあのバカなお兄ちゃんに関しては俺らがきっちりと怒るから泣き止みなよ」

 

さらに追い討ちをかける雄二、秀吉、俺。かつてここまでバカを連呼された人間がいるのだろうか?否、恐らくそんなにいないと俺は思う

 

「でもでも、バカなお兄ちゃん、葉月と結婚の約束もしたのに・・・」

 

「瑞希!」

 

「美波ちゃん!」

 

「「殺るわよ!」」

 

「ごふぁっ!」

 

「突然の武力制裁!?!っていうかお姉ちゃん達はいつからそこにいたの!!?」

 

俺はお姉ちゃん達がそこにいるのも全く気づかず驚いていた。ここにいると言うことは試合に勝ったのだと思うけど・・・

 

「ちょっと待って!結婚の約束なんて僕は全然-―」

 

「ふえぇぇんっ!酷いです!ファーストキスもあげたのにーっ!」

 

明久が尚も結婚の約束はしていないと否定すると葉月ちゃんは大泣きしていた。それをきいたお姉ちゃん達は・・・

 

「坂本は包丁を持ってきて。五本あれば足りると思う」

 

「吉井君、そんな悪いことをするのはこの口ですか?」

 

「お願いひまふっ!はなひを聞いてくらはいっ!」

 

弟の俺が言うのもなんだが・・・お姉ちゃんも島姉もほんとうにFクラスに染まってしまったのか。そんな明久の頼みに島姉は・・・

 

「仕方ないわね。二本刺したら聞いてあげるからちょっと待ってなさい」

 

「あのね、美波。包丁って一本でも刺さったら致命傷なんだよ?」

 

「あー、はいはい。お姉ちゃん達さすがにやめなよー」

 

俺が止めると葉月ちゃんは島姉を見て涙を止める

 

「あ、お姉ちゃん。遊びに来たよっ!」

 

「あぁ、思い出した!!あのときのぬいぐるみの子か!」

 

「やっぱりお前の知り合いじゃねぇか。この子にきちんと謝れ」

 

「ぬいぐるみの子じゃないです。葉月です」

 

「あぁ、ごめんごめん。葉月ちゃん」

 

明久が葉月ちゃんにきちんと謝っていると、島姉が明久に葉月ちゃんとの知り合いなのかと聞いていた

 

「うん。去年ちょっとね。美波こそ葉月ちゃんのこと知ってるの?」

 

「知ってるも何も、ウチの妹だもの」

 

「だったら最初の時点で妹の存在に気づいてあげたらいいのに・・」

 

俺は島姉や姉さんがもっと回りに見れるように気を付けてほしいなぁーと考えていたが、とりあえず一先ず周りを落ち着くことを優先にさせた。暫くしてから収まり、俺は明久達にあることをきいた

 

「ところで、この客の少なさはどういうことだ?」

 

「そういえば葉月、ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」

 

「ん?どんな話だ?」

 

雄二が屈んで葉月の目線に合わせると葉月ちゃんは思い出すようにゆっくりと話していた

 

「えっとね、中華喫茶は汚いから行かない方がいい、って」

 

「ふむ・・・。さっき来た連中が悪評を流しているのかもしれんのう」

 

「あの連中がやっている可能性は高いだろうな」

 

「例の連中って、あの常夏コンビ?まさか、そこまで暇じゃないでしょ」

 

明久はあまり常夏コンビをただの嫌がらせ目的のチンピラぐらいにしか認識してないようだ

 

「どうだかな。俺としてはこれに悪意ある噂を流しそうなのはそいつらしか思い浮かばねぇな」

 

「総司の言う通りだ。ひとまず様子を見に行く必要があるな」

 

「バカなお兄ちゃん!葉月と遊びに行こ!」

 

「ごめんね葉月ちゃん。お兄ちゃんはどうしても喫茶店を成功させなきゃいけないんだ」

 

「む~。せっかく来たのに・・・」

 

これではまた泣く可能性があるな・・・仕方ない

 

「葉月ちゃん、どうせならバカなお兄ちゃんも含めて俺達とお昼御飯食べに行かないか?」

 

「いいのですか!?」

 

「あぁ。な、明久?」

 

「まぁね。葉月ちゃん、その噂はどこに聞いたの?」

 

「えっとですね。短いスカートを穿いた綺麗なお姉さんが一杯いる店でした!」 

 

「よし!雄二。すぐに向かうぞ!」 

 

「そうだな明久、すぐに向かうぞ!我がクラスの成功のために(特に低いアングルから)綿密に調査しないと!」 

 

「アキ最低・・・!」 

 

「・・・吉井君酷いです」 

 

「お兄ちゃんのバカ!」 

 

お姉ちゃんらの罵倒を背に二人はその教室を求め、かなり早足で駆け抜けていった

 

とりあえずは・・・

 

「ザキ、異変があったら俺に知らせろ」

 

「はい!総司隊長!」

 

保険を掛けてザキを教室に残して俺は明久達を追いかけた・・・多分だけど、雄二にとっては地獄の場所だろうな

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!!

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