バカと姫路弟の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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明久side

僕らは先程まで秀吉とムッツリーニと4人で手を組んで、霧島さんと木下さんを撃破するために降参してもらおうとしていたが作戦がバレてしまった。このままでは不味いと思い、僕がとった策は雄二を使っての秀吉の声真似でプロポーズをした

 

『翔子・・・結婚しょう』

 

『・・・はい』

 

そして、そのあと秀吉のお姉さんをムッツリーニの召喚獣で撃破した。当然、抗議があったが、霧島さんを説得したことにより何とか木下さん達から勝つことができた

 

そして、現在僕らはFクラスに戻る最中だが雄二が物凄い目が据わっていた

 

「明久今日キサマヲコロス」

 

「あははは、雄二は何を怒っているのさ?」

 

「貴様!他にもっとほかにも方法があっただろ!!」

 

雄二が僕に怒る意味わからないよ・・・他に方法ねー・・・

 

「雄二に聞くけどさ、相手は霧島さんだとわかっていたのでしょ?なら、幼馴染みなら雄二の考えそうなこと向こうは知り尽くしてると考えなかったの?」

 

「ぐ・・・明久の癖に珍しくまともなことを言いやがる・・・だが、それでも俺が言いたいのはな!なんで・・・なんで!」

 

雄二は手元にある婚姻届を震えながら僕に見せてきたのだ。それもかなり怒った声で僕に言った

 

「なんで俺がこんな目に遭う!?そもそも婚姻届けに判を押すやつがどこにいる!!」

 

「え?雄二じゃないの?」

 

「誰がこんな恐ろしいのを押すか!?このボケ!!」

 

「まぁまぁ、雄二落ち着こうよ」

 

「誰のせいで怒っていると思ってやがる!?はぁ・・・もういい」

 

雄二は疲れたため息をはいているとーー

 

「・・・・雄二」

 

「う、うぉ!?翔子いつの間に!?」

 

「・・・今。そんなことよりも雄二に聞きたい」

 

「お、俺に?」

 

雄二は震えながら霧島さんの質問を待ち構えていたが、次に霧島さんが言った言葉に僕は驚いた

 

「・・・紫桜と連絡とれないのだけど知らない?」

 

「紫桜と?教室に戻ってきてないのか?」

 

「・・・うん」

 

紫桜さんっていえば、霧島さんの妹で霧島さんとは違いかなりきつい印象があったな。何て言うか・・・男には当たりがとても強かったような気がするし、何より胸とかもでかかったような気がする。

 

「明久、何となくだが俺にはお前がなに考えていたのかわかるぞ」

 

「え?」

 

「まぁいい。教室に戻っていないとなるとどこかにうろついてるのでは?」

 

「・・・それはない。あの子は動くときは私に連絡入れてから動く」

 

「そうか・・・。見たら声かけておく」

 

「・・・ありがとう。紫桜があのときみたいに同じ目をあっていたら私は心配」

 

「・・・少なくともなんかあったのなら他が動いてるはずだから大丈夫だろ。ほら、そろそろAクラスに戻っときな」

 

「・・・わかった」

 

不安そうな霧島さんに雄二はいつもよりも安心させる声で落ち着かせていた。こんな雄二は見たことない・・・

 

雄二の言葉を聞いた霧島さんはAクラスの方に戻ると、入れ違いに二人こちらに来た

 

あれは・・?

 

「あ、こんなところにいたのですね代表」

 

「・・・発見」

 

「あ、ムッツリーニと・・・・誰?」

 

僕の言葉にムッツリーニと一緒にいた人はずっこけていた

 

「だ、誰って今言った?吉井君」

 

「え、い、いや誰ってわからないよ?!こんな地味な人は!」

 

「じ、地味な人・・俺はFクラスの山崎ですよ?!」

 

山崎・・・あぁ!!いた!確かに僕らのクラスにいた!いつもバトミントンを振るっていたよね!

 

「で、その地味崎君はなんのようでこちらに?」

 

「地味崎じゃない!山崎ですよ!って、総司隊長見ませんでした?」

 

「「総司??」」

 

地味崎君の言葉を聞いた僕らは口揃えて反応していた。ってか、言われてみたら確かにさっきから見てないな

 

「もしかって見ていないのですか?可笑しいな・・・見たら俺が探していたといって下さいね」

 

「あぁ、わかった」

 

地味な山崎君の言葉に雄二は頷いていた。それを見た山崎君は「用事があるので失礼します」と一言断ってこの場を去った

 

すると、今度は入れ違いでムッツリーニが深刻な顔でこちらに話しかけてきた

 

「・・ウェイトレスが連れて行かれた」 

 

「え!?なんで姫路さんたちが!?」 

 

「明久、落ち着け。流石に直接やりあっても勝てないと考えたか・・・当然といえば当然か」 

 

雄二はさも当然といったようにつぶやいている。もしかって姫路さんを連れ去ったのは・・・?

 

「常夏コンビ?」

 

「いや、それはない」

 

「え?なんで違うの?」

 

「否定する理由はいくつもある」

 

雄二は僕に指を立てて説明した

 

①もしばれたりしたら停学や受験取り消しだけじゃなく最悪退学する危険性があるから。あいつらにはそれだけの根性はない・・・

 

②さらった人数からして常夏コンビだけでできる人数じゃないほかの連中集めたとしても3年でそんなバカなことをする奴らなんていない

 

確かにあの二人ならそこまでやる根性はないよね・・・

 

「でも姫路さん達は大丈夫なの!?どこに連れ去られたかわかる!?」

 

「落ち着け明久、これは予想の範疇だ」 

 

「えっ?そうなの?」 

 

「もう一度俺達に直接何か仕掛けてくるか、あるいはまた喫茶店にちょっかい出してくるか、そのどちらかで妨害工作を仕掛けてくると予想できたからな・・・」

 

ところが雄二が急に深刻そうな顔になった。どうしたんだろ?

 

「総司がいないと言うのと紫桜が連絡とれないのが気がかかりだな・・・。あいつは姉がさらわれたら真っ先に動きそうなんだが・・・そもそもなんで紫桜も連絡がとれないんだ・・・?」

 

「確かに・・」

 

「まぁいい。ムッツリーニ、連れてかれたところは分かるか?」

 

「・・・勿論」

 

・・・ラジオみたいなものに僕は??っとなっていた。それ見かねたムッツリーニが説明してくれた

 

「・・・これは盗聴の受信機」

 

「オッケー。いまそれがあるのはあえて触れないでおくよ」

 

「よし、場所が分かるなら後は簡単だ。かる~く明久王子様の役目だな」 

 

「王子様の役目って?」

 

「決まっているだろ・・・お姫様をさらった悪党を退治する事さ」

 

「王子様・・・えぇ!!!?」

 

僕は雄二の言葉に驚きながらも悪い気はしていなかった。僕らは雄二と作戦会議をすぐにした

 

待っててね!姫路さん達!!

 

・・・でも総司いないってことはどこかでサボってるのかな?




ここまで読んでいただきありがとうございます!時々こちらも更新をしますので楽しみに待ってください!
これからもよろしくお願いします!

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