ーーカラオケ室ー
「(敵の数は1.2.・・・・ざっと15人か)」
現在俺は腕をしっかりと後ろに縛られていて、俺の後ろにはお姉ちゃん達が不安そうな顔になっていた
「(お姉ちゃん、島姉や葉月ちゃん、紫桜さん。俺がなんとか時間稼ぐから、我慢してね?)」
「(待ちなさいよ!?今の貴方は手を後ろに縛られているのよ?どうやって時間を稼ぐのよ)」
「(まぁここは俺に任せてほしい。・・・俺が必ず時間を稼ぐから・・・きっとあのバカどもも動いてくれるはずだ)」
「(バカどもですか・・・?)」
「(でも、総ちゃん・・・どうやって時間を稼ぐのです?)」
「(・・・・)」
「(そんな不安そうな顔しないでほしい。必ず助けは来る。だから、今は我慢してほしい)」
俺がそういうとお姉ちゃん達は不安そうに頷いていた。さて、あいつらは葉月ちゃんを捕まえているし、このままだとお姉ちゃん達の方も不安だから、とりあえずは仕掛けるか
「全く、なかなかいい女だらけでいいよな?スタイルがいい子がこんだけいると興奮するよな?」
「ぎゃはははは。確かにな」
「まぁ、一人は野郎だが、女の方だけ集中しときやいいよな」
「「「「うんうん」」」」
「・・・ったく、お前らはか弱い女性達を連れ去っている時点で変態な連中だな。いや、それをするしか脳がないなかった連中か」
「「「「「「あ?」」」」」」
俺はわざと先程までいい気分だったあいつらの神経を逆撫でするような声で話しかけると案の定予想通りの反応が聞こえた
「そもそも、そこのおまえもそうだろうが。そんな小さな子を見て興奮してるとかロリコンか?」
「「「「「てめぇ・・・」」」」」
「まちな」
「「「「「!」」」」」
ロリコンと言われていた男が今にも俺に胸ぐらつかもうとかしていた面子とかが一人の男が呼び止めた
「俺たちを怒らして時間を稼ぐと言う算段か?」
「(読まれているのか?)ロリコン野郎といわれて否定しないのか?」
「ふ・・・何を言うかと思えばお前は大きな勘違いをしている」
「勘違い?(俺のいったい何を勘違いしてる?)」
「そうだ・・・・」
ロリコン野郎といわれた男は一回目をつぶり、そして、息を吐いていた。すると、吐き終えて目を大きくカッ!と見開いて声高らかに叫んだ
「ロリコンではない!!フェミットだ!!」
「「「「「「おい!?それあんまり変わらないじゃん!?ってかフェミットってなに?!」」」」」」
「「「「・・・・」」」」
「何てバカな回答なんだ・・・・」
俺が呆れていると先程、俺に殴られた男が悪い顔して手をあげていた
「なぁなぁ、どうせならさ。この男を全員で殴ってから、女をやらないか?」
「は?なんでだよ?」
「俺こいつに思いきりやられたの恨んでるし、それに日頃のストレスをこいつでサンドバックがわりにするのどうだ?で、ある程度発散してから女達をやろうぜ」
「お?いいねー」
「だろー」
男達はどうやら俺に意識向けたのか・・・それは好都合だな。俺は皮肉な顔になりなから、あいつらに言った
「は。なら、俺をサンドバックにするなら二つ言ってやるよ」
「「「「あ?」」」」
俺の言葉に先程まで楽しげだった男が俺の発言に不愉快そうにこちらを見ていた。そんな中、紫桜さん達はなにか気づいたのか俺の方に不安そうに見ていた
「貴方・まさか・・・!?」
「「総司(総ちゃん)・・・?」」
「そんなに後ろにいる女性陣に手を出したいならまず俺をサンドバックにして倒れさせてみな。そちらが気がすむまでな」
「ほぅ・・・」
「ただし、俺が倒れてないのに彼女達に手を出したら・・・・てめぇらの命はないと思え」
「・・・・・いいだろ。おい、こいつを殴るぞ」
「「「「おう」」」」
「それともう一つ・・・どんなバカでも理解は出来ることだからいうが・・・殴るならそれなりの覚悟で殴れよ?」
「「「「はぁ?」」」」
俺の言葉に連れ去っていた男ら全員が何いっているんだ?こいつと言う顔になっていた
「まぁいい。女どもが抵抗しないようにそれぞれ一人着いときな。そんでお前はそこにたっときな」
「・・・・」
「総ちゃん!?」
ごめんね。お姉ちゃん・・・本当ならすぐに助ける予定だったけど、葉月ちゃんが人質されている以上下手に動けないし、お姉ちゃん達も囚われている今、最善の策はこれしかない・・・
「へぇ・・・いい覚悟だ・・な!」
「っ!」
一人の男が俺の腹を殴り、俺は少しよろけた。こいつ・・・手加減無用に殴った・・が、この程度で俺が倒れると思っているのか、知らないが俺は皮肉を言った
「なんでぇ。いまのへなちょこパンチは・・?小さい子の攻撃の方がまだいいぞ?」
そんな俺の皮肉な言葉に男は少し怒り気味に指示を出していたのだが、それは作戦の内だ
「へぇ・・・今のを耐えるのか。そうかそうか、俺のパンチがそんなに弱かったのなら謝らないとな。お前ら!やりな」
「「「「「へい」」」」」
そこからこいつらは殴る蹴るをひたすら繰り返していた。俺は倒れないように必死に耐えていたが、お姉ちゃん達が抗議していた
「っちょっと!あんた達最低よ!」
「そうです!!」
「総司君!!」
お姉ちゃん達が俺の方にいこうとしていたのだが、男達に取り押さえられていた
「おーと、女達は俺らと楽しむのだから抵抗するなよ」
「「「っ」」」
必ずお姉ちゃん達助けるから今は我慢して・・・!後、早くあいつらこちらにつくの急ぎやがれ!!
「ッペ・・・なんでぇ。もうおわりか?」
「「「「はぁはぁ・・・」」」」
「煙草を吸いすぎてるから体力がないんじゃないか?そんなへなちょこパンチはきかないと言っただろ」
「化け物・・・」
化け物ね・・・
正直言って俺は今ギリギリ意識を保って立っているが、はっきり言って体がいたい・・・
「総司君!?むぐぅ!!」
「あーはいはい。俺達とこれから楽しむのだから騒がないでねー」
「紫桜さん!?てめぇなに手を出していやがる!?ぐっ」
紫桜さんが大きな声を出すと一人の男が口をおさえて脅かしていた。その様子に俺はそちらに振り向き心配の声かけると後ろから固いものが俺の頭に衝撃走った
「はぁはぁ・・・」
「ってぇ・・・てめぇら固いもので殴りやがったな・・・」
「これで倒れないのかよ・・・てめぇら!武器を使って殴るぞ!」
「「「「おう!」」」」
「ぐぐ!」
そこからこいつらは先程よりも苛烈な攻撃でひたすら俺を殴ったり武器で攻撃したりしてきた。やった奴の面は覚えた・・・
それを見かねた紫桜さんが抗議していた
「総司君!貴方達最低よ!」
「あー、もうさっきからうるせぇ女だな!口塞ぐぞ!」
「むぐぅ!?」
男が紫桜さんの口を無理矢理おさていた。そして、そのタイミングで島姉が男達に抗議していた
「あんた達いい加減にしなさい!」
「そうです!」
島姉とお姉ちゃんが怒りの抗議をしていると押さえていた男がさらに怒り募らしていた
「あーもううるせぇな!!」
「「きゃっ!!」」
「!」
俺は振り向くと、お姉ちゃんと島姉が無理矢理ソファーに横にされて押さえつけられていた。そして、チャイナドレスを無理矢理破られていた
「「いやっ!!」」
紫桜のほうもみるとーー
「んん!?」
「あまりにもうるさいから口を押さえつけてもらうよ。あと、抵抗もするから手を縛らしてもらった」
「ん!?」
紫桜さんを押さえつけていた男が無理矢理手を縛って口も押さえつけていた。しかも、服を無理矢理破っていた
「(こいつら約束を破りやがったな!?)紫桜さん!ぐぅ!」
俺はそちらに意識向けていたのを隙に攻撃していた男が俺の頭を先程よりも強く攻撃したお陰で頭から血が出た
「さて、まずは最初は君からだよ。えーと名前は霧島紫桜ちゃんねー。服も破れたことだし・・もう楽しもうよー」
「んん!!(いやっ!!だれか!!)」
必死に抵抗しながら震えて涙目の紫桜さんを見た瞬間、俺はもう我慢の限界で叫んだ
「てめぇら・・・紫桜さん達に手を出すな!ぐ!」
「なによそ見してやがる・・・お前の相手はこっちだよ!オラッ!さっさと膝つけよ!」
「・・・ッペ・・てめぇら約束を守らなかったな・・・!俺はまだ倒れていないのによ」
「俺たち全員がオッケーといっていないから約束もなんもないよーだ」
そうかそうか・・・
約束を守らなかったのなら・・・・てめぇらの命は要らねぇんだな
俺は心底溢れる怒りを止めることなくもう我慢の限界だと思い動こうと思うと・・・
ーーバァン!!
「「「「!?」」」」
紫桜さんやお姉ちゃん達にひどいことをしょうとする前に一人の男が大きい音でドアを開けた
「・・・・・」
そこにはいつもの底抜けのお人好しの顔ではない明久がいた・・・
おせぇよ・・・バカ・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!