バカと姫路弟の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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説教と・・・

あの後紫桜さんは泣き止み、家に送り帰ろうかと言ったが紫桜さんは丁寧に断り、今日は迎えで帰ると言われた

 

そんな俺達は靴をはきかえて門の方まで歩いていた。他の生徒はもうおらず、どうやら残っているのは俺と紫桜さんだけだったみたいだ

 

「・・・本当に今日はありがとう」

 

「俺の怪我に関してはもう気にしないでほしいし、お礼を言われることではないよ」

 

「でも・・・流石に助けられただけで終わるのは私はいや。何かお礼をさせて」

 

「そうはいっても・・・・あ、あった。ひとつだけ君に頼みたいことがある!」

 

俺は紫桜さんの頼みに最初は少し悩んだが、ひとついいアイデアが思い浮かび、紫桜さんにあるお願いをした

 

「君のお姉さんにもお願いしたいのだけどーーーってできるかな?」

 

「え、それはたぶんいけると思うけど・・・本当にそれだけでいいの?」

 

「構わない」

 

「わかったわ。あ、なら私は貴方に一つだけお願いをしたいことがあるの」

 

「お願い?」

 

「えぇ・・・貴方の事を・・・ そ、総司君と呼んでいいかしら////?」

 

「え?別にいいですけど・・・」

 

俺がそういうと紫桜さんは先ほどの恥ずかしそうな顔から一気に花が咲いたような顔になり、俺に迫った

 

「ほ、本当!?」

 

「は、はい」

 

「ハッ///・・・コホン。とりあえずは改めて総司君と呼ばせてもらうね」

 

「こちらこそあらためて紫桜さんと呼ばせてもらうよ」

 

そう話し合ったタイミングで紫桜さんの迎えが来て俺たちは別れることになった。そういや、俺の交遊関係で女性に下の名前を呼ぶのは・・・・あれ?よくよく考えてみたら初めてだよな・・・

 

ーーブーブーブー

 

そう考えていたら、俺のポケットから携帯のブザーがなっていた。電話ではないからこれはメールか・・・いったい誰だ?

 

「お姉ちゃんから?何々[総ちゃん、帰ったら私ときちんとお話ししましょうね?逃げると言う考えは却下ですからね]・・・・あ、これ怒られるやつだ。ん?まだ追伸がある[追伸:頭の怪我に関しては私がお父さんにくしゃみで怪我しましたとお伝えしときましたので大丈夫です]・・・お姉ちゃんNice!!!」

 

「物凄くいい笑顔ね・・・。じゃあ、また明日ね」

 

「あぁ。・・・ゆっくりと休みなよ」

 

「ありがとう。総司君」

 

紫桜さんとは学校の前で別れた俺はとりあえずいつもの感じで家に帰ると・・・

 

「蒼ちゃんお帰りなさい」

 

「Oh・・・・ただいまです」

 

家に帰ったらお姉ちゃんが物凄く目が据わっていました。皆さん、想像してください。普段優しいお姉ちゃんが笑顔なのに目が笑っていないのはどうみても・・・怒られるパターンだよね・・・

 

「とりあえず帰ったらお風呂に入ってくださいね」

 

「は、はい・・・」

 

俺がとる選択はただひとつ・・・・。今怒っているお姉ちゃんに逆らってはいけない!・・・逆らえば俺は本当に明日朝起きれる気がしない・・・。逆らうことなく大人しく俺はお風呂に向かっていき、服を脱いだ。頭の傷は流石に染みるので体だけはきちんと洗おうと思い、お風呂入っていた

 

「まさか、あんなやつらにやられると思わなかった・・・。もう怪我はごめんだし、紫桜さんのなく顔ももうみたくねぇ・・・」

 

俺は独り言をいいながら、体を洗っていたら後ろからお姉ちゃんの声が聞こえた

 

「湯加減は大丈夫ですか?総ちゃん」

 

「んー、大丈夫だよ。お姉ちゃん」

 

「そうですか。・・・では、私も入りますね」

 

「・・・・へ?」

 

俺は慌てて後ろ振り向くと・・・・

 

「一緒に入りましょう♪総ちゃん」

 

「ぶはーー!?」

 

お姉ちゃんががタオルも巻かずに入ってきていたのを見た俺はムッツリーニではないのに鼻血が出てきた。そんな様子にお姉ちゃんが疑問そうな顔になっていた

 

「どうしたんですか?総ちゃん」

 

「いやいや、お姉ちゃん!?何で入ってきたの!?」

 

「え、なにかおかしいことありました?」

 

「いや、お父さんがなにかいってこない?」

 

そう。俺たちのお父さんはお姉ちゃんに物凄く甘くって、欲しいものは何でもかってあげる父親的なやつ

 

「あぁ、私がお風呂を総ちゃんと入ると言いましたら、お父さんはお母さんと久しぶりにお風呂一緒に入りたいといっていましたよ」

 

「年がら年中の甘い夫婦はこういう行為は止めないのか!?はぁ・・・仕方ないや。お姉ちゃんと久しぶりにお風呂入るか」

 

「はい!では背中を洗いますね?」

 

お姉ちゃんは俺の言葉に花が咲いた顔になり、背中を洗ってくれていた。その間はかなり沈黙が走っていたが俺が話を切り込んだ・・・

 

「・・・お姉ちゃん、ごめんなさい」

 

「え?」

 

「俺がもっとしっかりとしとけば・・・紫桜さんや島姉、葉月ちゃんやお姉ちゃんに怖い思いさせることなかったのに・・ごめんなさい」

 

俺はお姉ちゃんの方から背を向けながら謝罪をいれると、お姉ちゃんは・・・

 

ギュッ!!

 

「ぶはっ!?お、お、お姉ちゃん!?」

 

俺の頭にお姉ちゃんの女性特有のものが頭に包み込まれた。俺は顔真っ赤になりながらお姉ちゃんにいうと・・・

 

「総ちゃんが謝ることではないですよ」

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「確かに怖かったですけど・・・それ以上に総ちゃんや明久君達が助けてくれたから・・・怖くはなかったです」

 

「・・・でも・・」

 

「大丈夫です。私は大丈夫です」

 

お姉ちゃんの言葉に俺はもうこれ以上は失礼だと思い、謝ることもやめた・・・

 

「はい。背中洗いましたからじゃあ、今度は総ちゃんが私の背中を洗ってくださいね」

 

「・・・・え?」

 

「はて?なにかおかしいことありました?」

 

「いえ・・・(煩悩耐えきれ・・・欲望耐えきれ!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!)」

 

その後、お風呂だけではなく、その日の夜寝る時もお姉ちゃんと一緒に寝ました・・・・。お姉ちゃん達にはもう二度と怖い思いさせないからね・・・

 

決意と共に俺はゆっくりと意識落とした・・・

 

 

 




今年一年間読んでいただいたありがとうございます!こんなダメ作者ですが、感想もいただいて大変嬉しかったです!
さて、来年はオリンピックイヤーですし、皆さんの2020年が楽しく幸せな一年間になることを心より申し上げます。
これからもよろしくお願いします

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