バカと姫路弟の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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Dクラス戦 Ⅱ

俺は島田や明久の隣に走りながら、本来であれば秀吉の方にそろそろフォローしないと不味い。しかし、先程明久が全員突撃してくれたお陰で間に合った

 

「ほんとうに良いタイミングで秀吉にフォローしたな」

 

「君の脅迫や雄二が鬼の指令出すからだよ!?」

 

「使えるものは使わないとな。島田は数学が武器だから信頼できるし、お前はバカだがそれなりにできるから使ってるんだよ」

 

「総司・・・!」

 

「まぁ、そっちの方が面白いからな。お前の苦しむのに!」

 

「この鬼ぃぃぃぃ!!」

 

叫んでいるこいつはほっといて俺は秀吉の方に振り向き聞いてみた

 

「秀吉はまだ行けそうか?」

 

「いや・・・厳しいのぅ。もうかなりヘロヘロじゃからこれ以上の戦闘は無理じゃな」

 

「なら一旦Fクラスの方へ補充をしとけばいい。ここは俺と明久達が何とかする!」

 

「わかった!頼むぞ、総司達よ!」

 

「さて・・・あいつらはどの程度泣いてくれるかな?鉄人の補習に・・・」

 

「「鬼だ・・・鬼がいる」」

 

「おいおいそれはひどいぜ?せめて、悪魔か人間にしろよ」

 

俺は嬉々と敵を見ながら味方を鼓舞させようと大きな声だした

 

「さぁ、おまえら!!敵から背を背くなよ・・背いたら俺が斬ってやるからな!」

 

「「「「いくぞぉぉぉ!!」」」」

 

よしよし・・・それでいい。ん?なんか向こうが騒がしいな・・・

 

「お姉様!!!!」

 

「ゲッ!み、美春!?」

 

あれが噂のDクラスの清水美春か。どうやら島田とぶつかり合っているみたいだが島田が負けたか・・・

 

どのくらいの点数なんだ?

 

 

化学

Fクラス

島田美波 53点

 VS

Dクラス

清水美春 94点

 

 

・・・・・さて、あの点数ならまだ俺が有利だから助けれるが・・・

 

「どうしますかね・・・明久の出だしでは出ないとダメだな・・・」

 

俺は黙って見守ることにしたのだ。だってこのは明久の判断が大事になるからな

 

「さ、お姉さま。勝負はつきましたね?」

 

「よ、吉井、早くフォローを!」

 

誰が見ても行かないわけにはいかない状態なのだが、明久はどう取る?

 

「殺します・・・・。美春とお姉さまの邪魔をする人は、全員殺します・・・・」

 

「島田さん、君のことは忘れない!」

 

仲間であるはずの島田を見捨てた明久。あいつあとで殺されるぞ?

 

「ああっ!吉井!なんで戦う前から別れの台詞を!?」

 

「邪魔者は殺します!」

 

島田の召喚獣を動けなくすると敵は標的を明久に変えて来たのを見て俺は仕方ねぇと思い・・・

 

ガチン!!

 

「「「!!」」」

 

「ったく・・・・お前のせいで俺が出ないといけないとなったじゃねぇか?明久」

 

「そ、総司!?」

 

化学

Fクラス

姫路総司 130点

 VS

Dクラス

清水美春 94点

 

「・・・邪魔しますのですか!?」

 

「ほらほら、しっかりと俺を攻撃しな」

 

「嘗めてますの!?」

 

俺は清水の攻撃を交わしながら煽ると案の定向こうは激怒していた

 

「安心しな・・俺が嘗めてるのは一人だけだ。それにお前が高い点数を選んだのを土壌に戦っているだけだ」

 

「むきぃぃぃ!!」

 

俺が挑発すると面白いように攻撃が単調になった。正直やりにくいが・・・

 

「戦いは別だ!!」

 

「くっ!」 

 

化学

Fクラス

姫路総司 130点

 VS

Dクラス

清水美春 30点

 

 

俺は巧みに避けながら尚且つ、しゃがんで攻撃したりとしていた。こんなの剣を使ってる身からしたら読みやすい

 

「なぜですの!?豚野郎に!!」

 

「お前・・・男だったら召喚獣関係なく切り込むが・・・それはいい。とりあえず・・攻撃が単調!!」

 

「っしまった!!」

 

清水の召喚獣の首を綺麗に跳ねると・・・清水の召喚獣は消滅した

 

「戦死者は補習だ!!!」

 

「お姉様!!!美春は・・・美春は必ず御姉様を!!!!」

 

「最後まであいつはぶれないな・・・明久」

 

俺は清水の執念に感心しながら明久の方によると明久は安心したように俺に礼をいった

 

「総司・・・助けてくれてありがとう(ガチャン)・・・って何?その手錠はどこから?」

 

「島田・・・あとはどうぞ―」

 

「ありがとう。さぁ・・・お仕置きよ!!」

 

「ッチョ!?ぎゃぁぁぁぁぁ」

 

「この手錠は本物ではないが、敵前逃亡したバカのために用意したのさ・・・・。写真とっておくか」

 

ピロロン♪と写真と明久の買おがボロボロになっていた共にそろそろ止めるか

 

「島田。そろそろ落ち着け」

 

「お仕置きが足りないわよ!」

 

「総司!そのまま島田さんをつれていって!!」

 

「総司!こいつはウチにとっては最大の敵よ!?」

 

「まぁまぁ、今ここでやってしまえば戦力響くから我慢しろ。先に補充をしといたら後で好きなようにしていいから」

 

「えっ!?とめないの!?」

 

「さぁ戻るぞ―」

 

「っちょ!?総司止めてくれるよね!?ちょーー!」

 

あとは頼んだ。明久・・・

 

 

 

島田をとりあえず落ち着かして、補充試験を受けてもらった。

 

さて・・

 

「雄二、とりあえずこのままでは不味いんじゃないか?」

 

「わかってるさ。そのために今、次の手を考えてる・・・「坂本!!」ん?どうした?」

 

「須川?」

 

戦場に任してる須川がなぜここにいる?まさか・・・

 

「敵前逃亡なら・・・わかってるな?」

 

「わ、わかってる!敵前逃亡ではないし、それなら鉄人に捕まってるぞ!?」

 

「ッチ、弄れねぇか(確かにな。すまん)」

 

「本音と建前逆だぞ!?」

 

あっまぁいい。

 

「で、なんだ?いきなりこちらに来て?」

 

「あぁ・・吉井から伝言だ。『偽情報を先生たちにながし、時間を稼ぎたい』ってさ。なにかいい案がないか?」

 

「そうだな・・・・」

 

「案ならあるぞ?この紙を渡すからその通り読んでな?」

 

「わかった」

 

須川はメモを受けとると放送室まで走っていった

 

「あの内容は・・・・総司恐ろしいな」

 

「安心しろ・・。あれでも結構押さえているぞ」

 

「あれでか・・・・」

 

雄二は呻いたが気にするな。さぁて・・・どうなるかな?

 

 

 

その頃戦場では・・・・・

 

吉井side

 

く!向こうの攻撃が激しくなってるよ!!どうするのさ!?

 

「塚本、このままじゃ埒があかない!」

 

「もう少し待っていろ!今数学の船越先生もよんでいる!」

 

「そうだ!!たえろ!!」

 

「耐えてみるしかない!」

 

「皆!耐えるんだ!(まだか!須川君!!)」

 

すると・・・

 

《連絡致します》

 

須川君の声がスピーカー越しに聞こえた。どうやら作戦は間に合ったようだ!!

 

「よし!!(ファインプレーだよ須川くん!)」

 

《船越先生、船越先生》

 

呼び出しの相手はさっきDクラスが連れてきた船越先生のようだ。何を考えてくれた!?須川君!!

 

《吉井明久君が体育館裏で待っています》

 

「えっ・・・」

 

なんか不穏な空気感じたのだけど・・・

 

だが、放送はまだ続く

 

《生徒と教師の垣根を超えた、大事な話があるそうです》

 

「えっ!?!!!」

 

船越先生は婚期を逃してしまい、ついには生徒たちに単位を盾に交際を迫るようになった人だ

 

「おぉ!!吉井隊長・・・・あんた男だぜ!!」

 

「隊長の犠牲を無駄にするな――!!」

 

「「「おぉおぉぉ!!!」」」

 

この放送を聞いたFクラスの士気に良い影響を与えたが・・・・・

 

「す、須川ぁぁあああああああっ!!」

 

あの先生の犠牲者がまた一人増えようとしていた。

 

 

 

 

一方教室で聞いていた総司はというと・・・・

 

「もっと・・・書いとけばよかったか」

 

「もうやめてあげろ!?俺は楽しいからいいが、流石にあれ以上かいたらあいつが可愛そうだぞ!?」

 

「クッククク。なにお前は安心してるんだ?」

 

「えっ・・・?」

 

俺の言葉に雄二は冷や汗をかいていた。クッククク・・・本当に何安心してるんだよ・・・・

 

「もしも、ここまでして負けたら・・・・(ボソボソ)」

 

「例えこの命にかえても、この戦場は負けないようにする!」

 

俺が雄二に耳打ちすると、雄二は敬礼して次の作戦を考えていた。あそこまで焚き付けておけばもう負ける可能性は低い・・・

 

「Dクラスの戦いも終わりが見えてきたな・・」

 

俺は確かな決意と共に、とりあえず補充試験を受けたのだ。決着まで・・・あともう少し・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!

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