あの放送から少したって明久達中堅部隊が帰ってきたのだ。そして、すぐに補充試験を受けてもらい、その間に俺は教室でだらだらしてると・・・
「明久、良くやった!」
雄二が晴れやかな笑顔で明久を褒め明久はそれを警戒している。あいつも何だかんだで実は楽しかったのだろう
「やぁ・・・雄二・・・。校内放送聞こえていた?」
「ん、あぁ、バッチリと聞いていたぞ」
「二人とも・・・須川君が何処にいるか知らない?」
「そろそろ戻ってくるだろ」
俺がそう言うと、明久の服の下にキラリと光る包丁が見えた。おそらく家庭科室あたりから録ってきたのだろうが
流石に洒落にならないので、木刀用意しとくか・・・
「やれる・・・僕はやれるやれる!きっと殺れる!」
「やるなバカ。それといいこと教えてやる」
「何?雄二が僕に話しかけているところ悪いけど、須川くんをどのようにしょうか考えてるのだけど・・・」
「明久、あの放送を指示したのは・・・・総司だぞ?」
その瞬間・・・・
「シャァァァァッ!そぉぉぉぉうぅぅしぃぃぃぃ!!」
「あららら・・ばらすなよ・・・おかげで・・」
明久はすかさず俺に隠していた包丁をもって攻撃を放つ。しかし予想していたので特に慌てず俺は・・・・
「ふっ!!!」
「いたぁぁぁぁ!?」
「つまらないものを切ったじゃねぇか?」
包丁をもってる手を木刀できれいに手を当てると明久は痛かったのか手を押さえていた
「にしても・・・まだまだ甘いな・・・。これを飲みな」
「っちょ!?それ・・・」
.
「つべこべいうな。ほらっ」
「あがっ!?!!」
悶え苦しんでる明久に俺は止めを指すかのようにあるものを飲ませた。俺に攻撃するなんぞ・・・まだまだ甘い
「っからぁいぃぃぃ!!!?!!!」
「ほらほら・・・飲みな?」
「ごめんなさぁぁぁイ!!」
俺は明久のお仕置きしおえて、出ていく数分後に明久は起き上がり動いたのだが立ち直り早いのに感心したな・・・・
そんなこともあり現在の俺たちの状況はというと、Dクラスの本隊と激突していた
「敵は今、弱ってる!叩き込め!!!Fクラス達よ!!」
「「「「おぉぉ!!」」」」
「(相手に乱れが認められる)明久!!行け!」
「オッケー!!!」
近衛部隊がいない今がチャンスだと思い、明久は平賀の元へと向かった。幸い近くには現国の竹内先生と古典の向井先生がいる。たとえ討ち取れなくても少しはダメージを与えることはできるのだからな・・・
「(総司が僕にここで戦うのを任されたんだ!!)向井先生、Fクラスの吉井がーー」
「Dクラス玉野美紀、試獣召喚(サモン)!!」
「くっ!?待ち伏せ!?」
「残念だったな、船越先生の彼氏クン?」
平賀は勝ち誇った顔をして明久を見た。そんな明久は慌てながら俺の仕業だと否定していた。まぁ、確かに俺が明久を犠牲に考えたのは認めるけど謝らないよ
「違う!あれは総司が勝手に・・・」
「そんなに照れなくてもいいじゃないか。さ、玉野さん。彼に祝福を・・・」
「わかりました」
玉野は既に古典の点数を装備した召喚獣を呼び出していた。そんな状況に明久は悔しそうに叫んだ
「畜生!あと一歩でDクラスを僕の手で落とせると思ったのに・・・・!」
「何を言うかと思えば、彼氏クン。いくら防御が薄く見えても、すがにFクラスの人が近づいたら近衛部隊が来るに決まってんだろう?ま、近衛部隊がいなくてもお前じゃ無理だろうけど」
「そりゃあ・・・確かに明久には難しいな」
「!総司!?」
「だが、お前はFクラスをなめすぎたな。平賀?」
「姫路総司?まさか君が相手してくれるのか?」
「いや・・・・俺ごときがお前を相手していては失礼だからな」
「ほう、ならFクラスが勝つのは厳しいね」
平賀は俺の言葉に勝ち誇った顔をしてる。やれやれ・・・このバカはまだここが戦場だとわすれているな?
「勝ち誇った瞬間が一番足元掬われるぞ?平賀源内」
「いや、平賀源二だから?歴史の偉人の人じゃないよ」
「ヒーラー代表!どうしたらいいですか!?俺は君を撃ち取ればいいですか!」
「ヒーラー代表ってなんだよ!?ったく・・・だが、船越先生の彼氏君はここでチェックメイトだ!!もう勝利手段はないだから、他の連中はご丁寧に相手しろ!そしてそこの男も倒せば終わりだ!」
「ククク・・・だから、足元掬われるぞと俺はいってるのに理解しないとはな・・・ここまでは予定通りだな?明久」
俺がそういった瞬間に、明久も頷いていた
「うん。後はよろしく、姫路さん」
「は?」
コイツら何いってるんだ?といった顔をしているDクラス代表平賀だが、どうやら知らないみたいだな
「あ、あの・・・・」
そんなDクラスの代表の後ろには申し訳なさそうな表情をしたお姉ちゃんがたっていた
「え?あ、姫路さん。どうしたの?Aクラスはこの廊下は通らなかったと思うけど・・・?」
現状を理解できていない平賀だが、まぁ現実的に考えたらそりゃお姉ちゃんがFクラスだとは思わないはずだ
現実を見ろ・・・何故なら・・・
「いえ、そうじゃなくて・・・・Fクラスの姫路瑞希です。えっと、よろしくお願いします」
「あ、こちらこそ」
「その・・・・Dクラス平賀君に現代国語勝負を申し込みます」
「・・・・はぁ。どうも」
まだ頭追い付いてないな
「あの、えっと・・・・さ、サモンです」
Fクラス
姫路瑞希 現国 339点
VS
Dクラス
平賀源二 現国 129点
「え?あ、あれ?」
「ご、ごめんなさい」
混乱している平賀をよそにお姉ちゃんの召喚獣は背丈の倍はある大きな剣を謝りながら平賀の召喚獣に振り下ろした。その一撃でDクラス代表を下して、この戦いの決着となった
「だから言ったじゃねぇか・・・?足元掬われるぞ?って・・・」
俺は呆然としていた平賀にあきれながらいった。この瞬間、俺らFクラスはDクラス代表を撃ち取った・・・
・・・・とりあえず最初のステージ突破だな・・・
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