白騎士物語 StrikerS   作:新たなる愚者

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第2章 ファーストアラート

 クロードは広大な時空の海にいた・・・

 

 「なんだったんだ、一体?」

 

 先ほどの出来事に困惑しながらなされるがままになっているクロード、そこに二回目の波がクロードを襲う!

 

 「またかよぉっ!」

 

 そして再びクロードは、飲み込まれたのだった・・・

 

 

 

 その頃、バランドール王国では、要人会議の席が設けられていた・・・

 

 まず、シズナが立ち上がり皆に報告をする・・・

 

 「では、説明します、ただいま異空間内に約500人単位の捜索部隊を送り込み、大規模な捜索活動を続けていますが・・・・いまだ発見への糸口が見えず、捜索隊の疲弊が増しています」

 

 その時、マリナが立ち上がり主張する・・・

 

 「私も捜索部隊に入らせてください!私も一緒にクロードを・・・」

 

 助けたい!・・・と続けようとした時

 

 「黙りなさい!」

 

 シズナが滅多に怒らない顔を歪ませマリナを叱り付ける!

 

 「あなたが行ってどうなると言うのですか!貴方も姫という立場を弁えなさい!」

 

 言い終わると椅子に座り唇をかみ締めるシズナ・・・

 

 (お母様・・・・そうだ!お母様も辛いんだ・・・私が取り乱しては、皆さんも辛くなるんだ・・・・)

 

 「それよりも・・・これからのことですが・・・」

 

 初老の男性が立ち上がり話に入る。王国お抱えの相談役・・・グリーニだった・・・彼は禿げ上がった頭をなでながら口を挟む。

 

 「姫様がご帰還をなされた船・・・バランドールの船員から聞いたとこ・・・イシュレニア船が砲撃をしてきたとの報告がなされていますが・・・」

 

 その言葉を聴きシズナ・レナード・ユウリ・シーザー・カーラが驚愕する!

 

 ガタンッ!

 

 「そ、それは、本当なんですか!」

 

 レナードが椅子から立ち上がり事の真偽を確かめる・・・と、そこにミウが話を変わる

 

 「はい、あれはまさしくイシュレニア帝国の紋章でした・・・・」

 

 ミウが横から口を挟み報告する・・・・

 

 「なんて事・・・」

 

 ユウリが絶望の色を見せる

 

 「まさか!お兄様は、あの時に亡くなっております!」

 

 カーラが主張する・・・・

 

 あの時とは、20年前に起きたバランドール王国とイシュレニア帝国との間に勃発した戦争のことだ。

 

 「確かにあの戦争の折、帝国を率いていた首領、グラーゼルは倒れました・・・・だがしかし、彼に息子がいたとしたら・・・どうしますか?」

 

 グリーニがほくそ笑みながら皆に向け明かす・・・

 

 「そんな馬鹿な!兄様は誰とも結婚などしては、おりませんでした!」

 

 カーラが否定をすると

 

 「実の息子ではありません・・・古の秘術によって彼の体の一部より生み出されし彼の遺志を継ぐもう一人のグラーゼル・・・・もし、いたとするならば・・・どうします?」

 

 グリーニの顔がさらに歪む・・・

 

 「そんな・・・馬鹿なっ!・・・ふざけるなっ!そんな事あってたまるかっ!」

 

 カーラがヒートアップするとシーザーが落ち着かせる・・・

 

 「まぁ落ち着け、とにかく座れカーラ」

 

 「これが落ちついt「座るんだ!カーラッ!」ッッ!・・・・」

 

 そのままゆっくりと席に着くカーラ・・・

 

 「いいか、先ず最初に言っておくが・・・グリーニ、あまり俺の女をいじめないでくれ」

 

 シーザーがグリーニにふざけた顔で言うが、目からは激しいまでの殺気がグリーニに向けられていた。

 

 「ッッ!」

 

 グリーニが怯むとこを見ると満足そうに語る・・・

 

 「まぁ、グラーゼルの息子については、後で話そう、それよりも今は、クロードがいない・・・シズナ陛下、この事態がどれだけ急を要する事態かをわかってんだろう?」

 

 シーザーがシズナに向かって問いかけるとシズナが頷く・・・そしておもむろに席を立つとレナード・ユウリ・カーラ・シーザーにむかって膝を折り頼み込む・・・

 

 4人は突然のことに驚く

 

 「シズナ様!何を!」

 

 レナードが驚きシズナにかをを上げるように促す・・・だが、シズナは上げようとせず、4人に申しだす。

 

 「恥を忍んでお願い申し上げます!・・・・シンカ王国国王・レナード・ディ・シンカ陛下・・・自由都市グリード領主・シーザー・ディ・グリード卿・・・そして、ユウリ夫人、カーラ夫人!貴方たちの力を再びお借りしてもよろしいでしょうか!」

 

 シズナが最高の礼をもって4人に頼み込む・・・すると、周りの兵士やマリナも膝を折り、4人に懇願する。

 

 「お願いします!頭を上げて下さい!」

 

 レナードが、逆に懇願する

 

 「シズナ様・・・いいえ、シズナ!」

 

 ユウリがシズナに向かって話す

 

 「へっ!ユ、ユウリ!」

 

 「バカ言ってんじゃないわよ、私たちはあの戦争を一緒に戦った戦友よ!友達のお願いは、絶対に聞くの!だからそんなことしなくても一言言ってくれれば、協力なんてするわ!」

 

 「ユウリ・・・」

 

 シズナの頬が緩む・・・

 

 「そうと決まれば、早速準備だな!」

 

 「先ずは・・・アークだな・・・」

 

 「そうね・・・私の月姫は了承してくれるかしら?」

 

 「私のディニヴァスは・・・・どこに仕舞ったか・・・」

 

 「俺は、シンカの方に移してあるからな・・・」

 

 「俺の方は・・・確か、倉庫で埃かぶってたような・・・」

 

 シーザーの言葉を皮切りに全員がそれぞれのアークの状態を語りだすとシズナが疑問を出す・・・

 

 「アーク?・・・あの子が持ってるんじゃないのですか?」

 

 シズナの言葉にユウリが反応する

 

 「ああ、あの子は、生まれつきの所有者で契約者でもあるの・・・だから、元からアークも持っていたのよ」

 

 「も、元からですか!」

 

 驚きの声を上げるシズナ・・・

 

 「まぁ、恐らく俺とユウリの間にできた子だから、それで騎士の血が濃くなったんじゃないかと・・・」

 

 ユウリが顔を真っ赤にする・・・

 

 「ごちそうさまです」

 

 シズナがからかう様に言う

 

 「そ、そんなことより!今後の対策でしょ!」ユウリがごまかすように言うと

 

 「えっと・・・よろしいでしょうか?」

 

 マリナが小さく手を上げる・・・

 

 「どうしたの?マリナちゃん」

 

 ユウリが微笑みながらマリナに向く

 

 「さっきから<あの子>といってるのですが・・・誰なのでしょうか?」

 

 「あら、マリナは知らないのですか?」

 

 「・・・なんのことでしょうか?」

 

 「クロードの事ですよ」

 

 「へ?・・・クロード様がどうかなさったのですか?」

 

 そこで沈黙するマリナとシズナ・・・

 

 「えっと・・・もしかして、マリナちゃんクロードの事知らないのかな?」

 

 「それは・・・確か、シンカ王国王子であり・・・また、バランドール王国将軍、クロード様では、ないのですか?」

 

 マリナの回答にまたしても黙り込む全員・・・そこで、レナードがクロードについて語りだす・・・

 

 「えっと・・・マリナちゃん、あの子は今、17歳なんだ、そんな子が将軍になれると思うかい?」

 

 「それは、シンカ王国の王子だからじゃないのですか?」

 

 「それは違うよ、あの子は、確かな実力と<ある>力を持っているんだ」

 

 「<ある力>、ですか?」

 

 「そう、たとえどんな国の重要人物でもその人の位だけでは、ほかの国で通用しないんだよ」

 

 「では、なぜクロード様は、バランドールの将軍にまで上り詰めたのですか?」

 

 「あの子はね・・・」

 

 「・・・・・・・・」

 

 レナードが黙り、マリナも黙る

 

 「騎士の力を持っているんだよ」

 

 「はい!?き、騎士の力ですか!」

 

 (そんな、クロードが騎士だったなんて・・・でも騎士の力は、レナード様たちが20年前の終戦の後に封印なされたと聞いた覚えがありますね・・・)

 

 「なんでクロードが騎士の力を持ってるか?って顔してるね」

 

 「は、はい!教えて下さい!」

 

 「いいかい、クロードは、俺とユウリの間にできた子供なんだが、生まれたときに彼の背中にある変化が現れたんだよ」

 

 「ある変化・・・」

 

 「そう、彼の背中に紋章・・・正式には、騎士の紋が浮かんでいたんだ・・・・」

 

 「騎士の紋章?」

 

 レナードは、自分の記憶力を総動員して紙に紋章を書く・・・・

 

 「これだ」

 

 マリナの前に出されたのは、ひとつの紋章・・・・

 

 Mの中心を剣が貫くようにして左右を反りのある剣が2本囲みそれをさらに円形状の呪文が囲む

 

 「これがですか・・・」

 

 「ああ、それが4色4っつひし形状で背中に浮かび上がったんだ」

 

 「4つ?一つではなくてですか?」

 

 「そうだ、白・赤・黒・・・そして金だ」

 

 「もしかして!その数だけ騎士の力を?」

 

 「そのとうり、クロードは4つの騎士の力を有しているんだ。勿論、戦闘能力も将軍と呼ばれるだけの物を有している」

 

 確かに・・・・ミウ様の救出の折に見せたあの剣技はすごいものがありました・・・

 

 だが、マリナはそこでクロードのことを思い出す・・・

 

 「クロード様・・・」

 

 一筋の涙がマリナの頬を流れる。

 

 「い、いや、あっと・・・」

 

 レナードが話を終わらせユウリとカーラが「バカじゃないの」と言わんばかりにレナードをにらみつけ、ミウと三人でマリナを慰める。

 

 「で、では、それぞれ準備をお願いします」

 シズナが慌てて場を締めた・・・・

 

 

 

 

 「うおぉぉぉぉっ!」

 

 時空で波に飲まれたクロードは、突然落ちてゆく感覚に襲われる!

 

 そして青空がクロードの目の前に広がる!

 

 「なんだってんだよ!」

 

 今度は、空中を落ちてゆくクロード・・・・

 

 

 

 バラバラバラ!

 

 空中を移動する一機のヘリコプター、その中には、4人の少年少女が座り、1人の少女が立ってその横に極小サイズの少女が浮かんでいる・・・

 

 「新デバイスで、ぶっつけ本番になっちゃったけど・・・練習どうりで大丈夫だからね」

 

 なのはが座っている4人に語りかける

 

 「はい!」

 

 軽くオレンジがかったの茶髪の少女・・・ティアが返事をする。

 

 「がんばります!」

 

 青い髪に鉢巻姿の髪の少女・・・スバルが答える。

 

 「エリオにキャロ、それにフリードもっ!大丈夫ですよ!」

 

 なのはの隣に浮かんでいる極小サイズの少女・・・リインフォースⅡが小さな少年少女と一体の小さな龍を応援する。

 

 「はいっ!」

 

 ピンク色の髪の少女・・・キャロが答えた後に

 

 「はいっ!」

 

 はきはきとした回答をする赤い髪の少年・・・エリオが答える。

 

 「キュク~!」

 

 小さな龍・・・フリードが鳴き声で答える。

 

 「危ないときは、私とフェイト隊長、リィンがちゃんとフォローするから、おっかなびっくりじゃなくて・・・思いっきりやってみよう!」

 

 「「「「はいっ!!」」」」

 

 なのはが投げかけ元気よく返事をする4人だった・・・

 

 

 

 「チクショウ!なんで俺は落ちてばっかなんだよーーーーっ!」

 

 クロードが広大な青空を落ちながら叫んでいると

 

 「んっ!?何だアレ」

 

 ふと、遥か向こうを見て見ると空中に巨大な桜色の魔力が見えた・・・・

 

 

 二つの物語が交じり合ったことにより、シナリオが最初の変化を見せる・・・・

 

 

 「フェイト隊長!一気にいくよー!」

 

 セットアップを済ませ、なのはは前方に見える密集した飛行型ガジェットに向かって合流した金髪の黒い魔道師・・・フェイトにむかって言うと

 

 「わかった!・・・<バルディッシュ>!」

 

 フェイトが<バルディッシュ>と叫ぶと

 

 『ハーケン・フォーム』

 

 バルディッシュが鎌の形になる

 

 「はあああっ!」

 

 フェイトがバルディッシュを敵に向け振りぬくとブーメラン型の斬激が数十機のガジェットを破壊しつつ飛んでゆく!

 

 シュンッ!・・・・ドドドドドンッ!

 

 「レイジングハート!」

 

 なのはが叫ぶと足元にベルカ式の魔方陣が展開される・・・そしてレイジングハートの先端に桜色の魔力が集まり、カートリッジを2発リロードする!

 

 ガシャンッ!ガシャンッ!

 

 「ディバイィィィン・バスタァァァァ!」

 

 高密度の魔力が残りの敵すべてを襲う!

 

 ドドドドドォォォォォンッ!

 

 「さあっ!早くみんなのとこへ!」

 

 「ああ、行こう!」

 

 なのはがフェイトと共にスバルたちが戦っている地点に急行して行った・・・

 

 

 

 「アイツは、確か・・・あのときの魔法使いか・・・隣のは見覚えがねーな」

 

 (にしてもスゲー魔力を扱うなぁ・・・まぁ、俺がいえる事でもねーな・・・)

 

 そんなことを考えているとクロードの前方に一機のガジェットが現れる!

 

 「何だ?アレは?・・・・うわっと!」

 

 ババババババンッ!

 

 クロードに向け攻撃を仕掛けるがジェット、それに向かってクロードは魔法を唱える!

 

 「クソがぁっ!<ファイヤーボール!>」

 

 目の前の飛行型ガジェットに向かって1発の火の玉が飛んでゆく・・・

 

 ドオォォォン!

 

 見事に命中し墜落するガジェット、クロードが勝利の雄叫びを上げる。

 

 「どんなもんだいっ!」

 

 こんな状況でも結構余裕なクロードだった・・・

 

 

 

 その頃、スバル・ティア・エリオ・キャロの4名は、ロストロギアの捜索のために山岳地帯を走る列車の屋根にいた…

 

 「スターズF、4両目で合流、ライトニングF10両目で戦闘中!」

 

 リーンフォースⅡが状況を本部に報告する・・・

 

 「リィン曹長!状況は!」

 

 そこになのは達が合流する。

 

 「ただ今、エリオ君たちが4両目で合流に成功して、スバルちゃん達が10両目で戦闘中です!」

 

 その時!突然リィンに報告が入る・・・

 

 

 「くっ!・・・何なのよ!あいつらは!」

 

 列車内にいるティアが悪態をつく

 

 見たこともない魔法・・・デバイスを使わないなんて!反則よっ!

 

 ティアは自分の目前にいる敵・・・黒い鎧を纏った魔道師たちに苛立ちを覚えていた・・・

 

 「ティア!どうしたのですか!」

 

 「あっ!リィン曹長!今、変な魔道師達と戦闘してるのですが・・・もうなんだか訳がわからなくて!」

 

 「落ち着いてティア!状況を説明してください!後、変な魔道師達ってどんな人たちですか?」

 

 「はい!私がレリック反応のあった車両の近くに来ているのですが・・・突然黒い鎧の人たちがデバイスもなしに火の玉をぶつけて来たんですよ!」

 

 「デバイスもなしに魔法!?それは本当ですか?」

 

 「はいっ!私この目で見ました!」

 

 ティアの報告を受けて驚くリィン、なのは、フェイトが驚く

 

 「とにかく!私がティアの援護に向かうよっ!」

 

 なのはが飛び立とうとした時、突然、爆発音がする

 

 ドドーーンッ!

 

 「何!」

 

 突然の爆破音に三人が列車の向こうを見ると、走っている列車のレールが途中で途切れていた・・・

 

 「うそ!?」

 

 「何てこと!」

 

 「くっ!」

 

 リーン、なのは、フェイトの三人が驚きの表情を見せる。

 

 「と、とにかく!全員へ脱出命令を出しますっ!」

 

 リーンが無線で全員へ命令を出す!

 

 「隊員各員へ告ぎますっ!今すぐにこの列車を脱出してくださいっ!」

 

 その報告を受けスバル・エリオ・キャロ達が成功するが、ティアだけは、激戦状態だった・・・

 

 「リィン曹長!無理です!敵の攻撃が強すぎて離脱ができません!・・・キャッ!」

 

 そこで、ティアからの通信が途絶える・・・

 

 「ティアちゃんっ!ティアちゃんっ!」

 

 リィンがティアにむけて呼びかけるが、全く応答がない

 

 「リィン曹長、私がティアを助けに行きます!」

 

 なのはが名乗り出る

 

 「リィン曹長とフェイト隊長は、みんなと合流して列車の落下予測地点に急いでください!」

 

 「ですが!なのはさんっ!」

 

 「私なら、大丈夫だから・・・ほかのみんなを早く安心させて」

 

 なのはがリィンにやさしく笑いながら聞かせる

 

 「わかった!なのは、必ず!ティアを助けてくれ!」

 

 フェイトの励ましを受けて後続車両に向かうなのは、それを見送った後、リィンとフェイトがエリオたちと合流するため、緊急の合流地点へ急ぐ・・・

 

 

 

 「くっ!攻撃がとまらない!」

 

 ドンドン!

 

 「カートリッジも残り少しだから温存しないといけないし・・・」

 

 最悪の状況に手も足も出ないティア・・・その時、いきなり車両中央、側面から爆発音が響く!

 

 ドゴオォォォン!

 

 「何!」

 

 そこには、援護に来たなのはがいた。

 

 「ティア!早くこっちへ!」

 

 「は!はいっ!」

 

 なのはの指示どうりに外へ飛び出すティア・・・だが、当たり前のごとく外には、地面がなかった

 

 「キャアァァァァ!」

 

 ドンッ!

 

 あれ、落ちない・・・・

 

 ティアが、恐る恐る目を開けると・・・なのはがいた・・・なのはは、ティアをお姫様抱っこでしっかりと受け止めていた。

 

 「危なかったねー!危機一髪!」

 

 なのはがティアにむかってウインクをする

 

 「あ、ありがとうございます・・・」

 

 「さ、つかまっててね、みんなのとこまですぐに着くから」

 

 「へ!」

 

 ビュゥン!

 

 「キャァァァァァァッ!」

 

 そのままなのはの全速力ですっ飛んでいくティアだった。

 

 

 ビユゥゥゥゥゥゥゥ!

 

 「俺は、どこまで落ちるんだよおっ!」

 

 さすがに落ちてばっかだと泣くぞ!泣いてほしいのかっ!

 

 どこまでも落ちる運命に嘆くクロード・・・だが、彼の目に光速で移動する人影が見えた

 

 「何だ?アレは」

 

 ドドドドドオォォォォォンッ!

 

 「うわっ!今度は何なんだよっ!」

 

 突然の爆発音に驚くクロード、よく見ると遥か下に黒煙がみえた。

 

 「なんだなんだ?」

 

 よく見ると4つの人影が黒煙の近くにいたが・・・何かに囲まれていた・・・・

 

 

 「貴方達は!誰なのですか!」

 

 「・・・・」

 

 リィンの問いかけにも応じない5人の黒い鎧の男達・・・男達は突如!リーンたちに向かって手をかざす・・・

 

 「・・・!まずいです!」

 

 ドゴオォォォォン!

 

 とっさにリィンのプロテクションが他の3人を守る!

 

 「クソッ!<マッハキャリバー!>」

 

 「Yes!」

 

 一瞬で黒い男の懐に入るスバル!そのままリボルバーナックルで殴りつけるが、見えない壁に阻まれる!

 

 「この!」

 

 そのまま勢いを利用して回し蹴りを放つが、またもや見えない壁に阻まれる!

 

 「何でなんだよ!純粋な物理もだめなのかよっ!」

 

 悪態をつくスバル・・・とそこへなのはたちが到着する!

 

 「大丈夫?フェイト隊長!」

 

 「ああ、やつら魔法も物理もぜんぜん通らないんだ!」

 

 「うそ!」

 

 「本当です!」

 

 スバルが変わりに報告する。

 

 「みんなどいてて!」

 

 カチャッ!

 

 なのはが黒の男達に向けてレイジングハートを構える

 

 「ディバイィィンバスタァァァァア!」

 

 男達に向けてなのはのディバインバスターが放たれるが、それも見えない壁に阻まれる・・・

 

 「そんな・・・なのはさんの攻撃まで・・・」

 

 スバルが衝撃を受けると

 

 「みなさんっ!どいてくださいっ!」

 

 エリオが全員の後ろでキャロの補助を受け、槍型のデバイス・・・ストラーダで敵に突っ込む!

 

 「やぁぁぁぁぁあ!」

 

 ドゴオォォォォンッ!・・・ガガガガガ!

 

 敵の見えない壁にぶつかるが、それでも壁を突貫せんとさらにブーストを加速させるストラーダ!

 

 ガシャンッガシャンッ!

 

 2発のカートリッジが排出され、さらにブーストに拍車がかかる!・・・ついに敵の壁を貫通して、敵の一人を吹き飛ばす!

 

 「よっしゃあ!」

 

 スバルが雄叫びを上げる。

 

 「グアアアアッ!」

 

 一人が吹き飛ばされたのを気にせず、残りの4人がカードのようなものを自分の額にかざす・・・

 

 「「「「・・・アドベント!」」」」

 

 突然!4人の体からとんでもない魔力が放出される!

 

 「な、なんだ!?この魔力」

 

 一番近くにいるエリオが叫ぶ!

 

 「な、何?何なの・・・一体」

 

 キャロが後ずさる・・・

 

 「みんなをすぐに下がらせて!」

 

 フェイトがリィンに指示をする!

 

 「はっ!はい!・・・全員、至急離れて!」

 

 リィンの指示の元、全員が距離をとる!

 

 そして魔力によって巻き上げられた砂埃が晴れる・・・

 

 

 

 その頃、管理局司令室では・・・

 

 「なっ!なんやこれは!」

 

 栗色でショートカットの髪の少女が叫ぶ・・・彼女は八神はやて、今回の任務で新人が実践投入されると、いう事で、初仕事の腕前をモニターでみていた。

 

 「こ、こんなん、見たことないで!」

 

 

 

 「な、なんなんだよ!アレは!」

 

 スバルが叫ぶように言う・・・そこには、この物語には登場すらしないはずの敵がいた・・・

 

 カブトムシのような巨大な体を持つモンスターが4体・・・ギガース・乙参式だった・・・

 

 ギガースの一体が突然なのはたちに向けて大きな腕を振り下ろす!

 

 「ッ!みんな離れて!」

 

 なのはが叫ぶ!

 

 ドオォォォンッ!

 

 振り下ろされた腕は、地面を叩いただけだったが、それでも地面が5メートルほど陥没するほどの威力だった。

 

 「な、なによこれ!こんなの勝てるわけないじゃないっ!」

 

 ティアが絶望の声をだす・・・ドゴオォォォンッ!

 

 その時!ギガースから逃げそびれたエリオが攻撃を受ける!

 

 「うわあぁぁぁぁっ!」

 

 ドオォォォォンッ!

 

 そのまま約、20メートルほど吹き飛ばされ岩盤に叩きつけられるエリオ!

 

 「エリオ君!」

 

 キャロがエリオを助けに行こうとすると目の前をふさぐようにギガースが立ちはだかる・・・

 

 「キャツ!」

 

 腰が抜け、地面に尻餅をつくキャロ・・・それを見たエリオは、渾身の力を振り絞る!

 

 「くっ!・・・ス、ストラーダ!」

 

 「ソニックムーブ!」

 

 その瞬間!エリオの姿が消える!

 

 ドガアァァァン!

 

 ギガースがキャロに向かって腕を叩きつける!・・・がそこにキャロの姿はなかった

 

 「ぐっ!」

 

 「!・・・エ、エリオ君!」

 

 エリオは、すんでのとこでキャロを抱きかかえ皆の所にいたが、キャロを下ろしたところで倒れる。

 

 ドサッ!

 

 「エリオ君!」

 

 「エリオ!」

 

 なのはとフェイトが二人の下に行く!

 

 「エリオ君!・・・エリオ君!」

 

 キャロが涙を流しながらエリオの名を叫ぶが、エリオはぐったりとして全く返事をしない・・・

 

 「エリオ・・・くっ!このおぉぉぉぉぉっ!」

 

 「スバルッ!ちょっと!」

 

 「スバル!待って!」

 

 制止するティアとなのはを振り切り敵に向かって攻撃を仕掛けるスバル!

 

 「いくぞっ!<ウィングロードッ!>」

 

 スバルの言葉にあわせ、足元から青い道筋が一体のギガースに向かって伸びる!

 

 その上を光速で走りながら足元に魔方陣を展開させる!

 

 「はあぁぁぁぁぁっ!」

 

 ガシャン!ガシャン!

 

 2発のカートリッジが排出されスバルの前に青い魔力が集まる・・・

 

 「ディバイィィィン・・・バスタアァァァァッ!」

 

 スバルによって発射された青いディバインバスターがギガースにぶち当たる!

 

 ドゴォォォォン!

 

 砂埃が上がりあたりの視界がなくなる・・・砂埃が晴れた時、スバルが衝撃を受ける!

 

 「クソッ!」

 

 スバルのディバインバスターはギガースに当たりはしたが、ギガースには傷一つついていなかった。

 

 グオオォォォォォォッ!

 

 スバルの攻撃に怒り、ギガースはスバルに向けて片手のククリナイフのような武器で切りつけてくる!

 

 「スバル!」

 

 「スバルちゃん!」

 

 「スバル!逃げて!」

 

 フェイト、リィン、なのはの3人がスバルに向け叫ぶ・・・

 

 「くっ!間に合わない!」

 

 そのまま目を閉じるスバル・・・

 

 ザクンッ!・・・グオォォォォォッ!

 

 (アレ?痛くない・・・)

 

 自分に来るはずの痛みが来ない事に疑問を受け目を開けるスバル、するとそこには、片腕を切り落とされたギガースが痛みでのた打ち回っている。

 

 グオォォォォッ!グオッ!グググ!

 

 「えっ!な、なに?!」

 

 いきなりの事態で混乱するスバル・・・ふと、エリオとキャロの方を見ると一人の男がエリオに向けて手をかざし、回復魔法のようなものを掛けていた・・・

 

 「これで安静にさせておけば、どうにかなるだろう」

 

 「はっ!はいっ!」

 

 突然現れエリオの回復をしてくれた男にお礼を告げるキャロ、男が立ち上がりこっちの方を向く・・・

 

 「あっ!」

 

 スバルが目を見開く!

 

 

 

 「ギガース!!!!・・・どうしてギガースがこんなとこにいんだよ!」

 

 (20年前の戦争の時に召喚用のカードは、すべて親父達が燃やしたはずだぞ!)

 

 眼下にいる4体のギガースに驚くクロード・・・その時、青い魔力の塊がギガースを襲うが、全く効いていなかった。

 

 「あんな殺るきのない攻撃じゃ無理だ!・・・クソッ!」

 

 クロードは自分に<クロックアップ>を掛け、武器を変える!

 

 「換装!魔人の大鉈!」

 

 クロードの右腕が輝く!

 

 次には、クロードの右手に禍々しい形をした漆黒の大鉈が携えられていた・・・

 

 そして、魔力で足場を作り真下に向かって蹴りつける!

 

 ビュゥン!

 

 光速で落下するクロードの目にギガースが武器を振り上げるのが見えた。

 

 「うおぉぉぉぉぉっ!」

 

 両手で柄を握り体重を乗せ、落下の勢いで叩き切る!

 

 ザクンッ!・・・グオォォォォォッ!

 

 そのまますぐに倒れている赤髪の少年の下へと急ぐ・・・

 

 「大丈夫か!?」

 

 「へ!?・・・あ、あなたは?・・・」

 

 少年の下で涙を流していたピンクの髪の少女が戸惑う・・・

 

 「そんな事よりこの子の治療が先だ!・・・<ヒールⅣ!>」

 

 クロードが手のひらをかざし呪文を唱えると、緑の光がエリオを包み込んだ・・・

 

 「くっ!あっ!」

 

 「エリオ君っ!」

 

 意識が回復した事によって、軽く苦しむエリオ・・・それを見てクロードが4体のギガースを睨み付ける!

 

 「あっ!」

 

 「うん?」

 

 突然聞こえた声の元を辿ると、青い髪をした少女が目を見開いてこっちを見ていた・・・

 

 「スバル、あの人ってもしかして・・・」

 

 「はっ!はいっ!間違いありません!私を助けてくれた人です!」

 

 なのはがスバルに問いかけると、感極まった声で返すスバル、

 

 その時!クロードが叫ぶ!

 

 「全員!下がれ!」

 

 「キャッ!」

 

 キャロとエリオを両脇に抱え、少女達の下へと飛び下がる!

 

 ズササササッ!・・・ドゴオォォン!

 

 クロードが飛び下がると、今までクロードがいたとこに先ほど腕を切り落とされたギガースが、足を振り落とす!

 

 「クソッ!誰かこの二人を!」

 

 「あ!ああ!」

 

 フェイトがクロードから二人を受け取ると

 

 「少し下がっててくれ」

 

 「わかった!」

 

 そのまま全員に合図をし、下がるフェイト・・・

 

 「間違いありません!あの声、あの顔、しっかり覚えています!」

 

 スバルがなのはに向かい話しかける。

 

 「やっぱり・・・」

 

 なのはも4年前のことを思い出す・・・

 

 

 「貴方は、誰ですか?」

 「俺を見ても怖くないのか?・・・」

 

 

 あの衝撃的な出会いから4年・・・目の前の青年は、変わらずの姿だった・・・

 

 

 「「「「グアァァァァッ!」」」」

 

 4体のギガースがクロードの前に立ちはだかる!

 

 「さぁて、やりますかね・・・・」

 

 クロードが、片腕に白騎士のアークを出現させる・・・・・・

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