クロ 「まあ見てな」
愚 「おお、自信たっぷり」
クロ 「当たり前だ」
愚 「何する予定で?」
クロ 「見てのお楽しみだ」
「はやて、ひとついいいか?」
「ん?どうしたん?」
「俺がエリオにやったみたいにバインドのような魔法はあるのか?」
「捕縛系ならある・・・だけど、アレに対してはそんなに長くは捕まえてられんと思う・・・」
はやてがギガースを見ながら答える。
「僅かな時間でいい、俺の合図で一瞬だけでも奴の動きを止めるだけでいいんだ」
「分かった、キャロのためや!何とかしてみる!」
「頼んだ」
はやてが頷くと、念話で全員に回し出す。それを確認すると、クロードは次の行動に出る。
ガシャン!・・・カッ!
クロードが魔神の槍を引っ込める・・・そして、次の言葉を紡ぐ・・・
「換装!『竜騎士』!」
カッ!!!!
クロードの片手から真紅の閃光が迸る!それは、昼間だというのにあたり一面を照らしだすようなまばゆい閃光だった・・・
カチャ・・・
閃光は一瞬で消えると、クロードの腕には紅く輝く竜騎士のアークが握られていた。
「クロード君、それが・・・」
「ああ、これが俺の所有する2つ目の騎士『竜騎士』だ」
なのはの問に答えるクロード。
「よし・・・まずは、クロックアップ!」
クロードはエリオに向かい手をかざすと、クロックアップを唱える。
「クロードさん、これは?」
「これで、オマエの速度が格段に上がる・・・おっと!キャロのほうが良かったか?」
クロードに言われると、顔を真赤にするエリオ。
「い、いえいえいえっ!」
「ハハッ!冗談だよ」
「クロードさんっ!」
「悪ぃ・・・だが勝負はこっからだ、今から緊張してどうする」
そう言うとクロードは、片腕に持った竜騎士のアークを腰に巻く!
カシャンッ!
そして、次の言葉を紡ぐ・・・・
『古の大地を焦がす紅き翼竜ラーヴェインよ、我に力を・・・・変身ッ!』
ガシャンッ!!!!
クロードが龍の頭をかたどったバックルを叩くと龍の口が閉じ、膨大な魔力が炎のように吹き荒れる!その魔力は、クロードの足元に巨大な魔法陣を描き、その魔法陣から真紅に輝く竜騎士ラーヴェインが現れる!
ゴオォォォォッ!・・・バシュッ!
クロードが紅く輝く炎となり、ラーヴェインの胸元へと吸い込まれるように溶けこむと漆黒に染まったラーヴェインの瞳が蒼く輝く!
「こ、これが・・・」
「クロード君の・・・」
「2つ目の騎士・・・」
竜騎士となったクロードを初めて見るはやて達・・・だが、クロードはそんなことお構いなくに次の行動に移す。
「オラ!見とれてねーで、準備しとけ!」
「う、うん!」
「は、はいっ!」
「わ、分かった!」
クロードから注意され、慌てて準備するなのは達。
「さてっ!第二ラウンドだっ!・・・行くぞっ!」
バサッ!
クロードは巨大な翼を羽ばたかせ、ギガースに向かい急降下する!
グオォォォォォォオオオオッ!
ギガースは、クロードを威嚇するように巨大な咆哮を上げる!
ヒュゥゥゥゥン!・・・ズガンッ!
クロードがラーヴェインの装備ラーヴェイントをギガースのすぐそばに向かい投げ、そのままギガースめがけ腕を突きだす!
グアァァァァッ!ドゴォォォォンッ!
クロードがギガースと組み合う!
グググッ!・・・
「くっ!」
強大な力と力のぶつかり合い・・・・クロードとギガースの殺気に当てられたかのように周りの海域がざわめく!
「オラッ!」
ガッ!・・・グアッ!?
クロードはギガースの力を受け流すように反らすと、ギガースがよろめく!
「今だっ!やれっ!」
「分かった!皆っ!」
はやての号令で、次々とギガースにバインドがかけられる!
ガシャンッ!ガシャンッ!・・・・
グアァァァァッ!
ギガースの動きが一気に止まる!クロードはギガースの首根っこを掴み、腕を振り上げると、ギガースの頭頂部に縛り付けられた状態のキャロをコードごとつかみとり、一気に引き抜く!
ガシッ!グッ!!!・・・
グオォォォォォォオオオオッ!
ギガースが苦しみながら、なんとか抜けだそうと暴れだす!!!
「クソッ!ウオォォォォォッ!!!」
中々切れないコードにクロードがさらに力を込める!
グググッ!・・・ブチブチッ!ブシュッ!
そして、ついにコードが一本二本とちぎれはじめる!
グアァァァァッ!・・・バリィィィンッ!
だが!ギガースの力に耐えられず、バインドも悲鳴を上げだす・・・・
「くっ!あともう少しなんだっ!こらえろぉっ!」
ブチッ!・・・・ブチブチブチッ!ブツンッ!!!!バリィィィィンッ!
クロードがキャロを引きぬくのに成功すると同時にギガースにかけられたバインドも一気に破壊される!
ブンッ!
「エリオッ!今だっ!!!」
クロードが引き抜いたキャロを天高く放り投げる!
「ストラーダっ!」
『ソニックムーブ!』
バシュゥゥゥンッ!
エリオは、ソニックムーブでキャロに向か一気に突っ込む・・・・が!
「うわっ!!」
本来、キャロのブーストアップは魔力射出や射出魔力制御の補助・・・クロードが使用したのは、純粋な素早さの向上・・・つまりキャロの使うブーストアップよりもさらに強化値が高い・・・まさにエリオにとってはオーバースキルそのものだった。
ビュゥゥゥゥゥン!・・・
そのままキャロを捕まえるつもりが、キャロの落下地点をスルーしてしまうエリオ・・・
「う・・・ふぇ?」
空中で、キャロが目をさます・・・
「キャロッ!」
「エリオ君!?」
自分の状況がわからずに混乱するキャロ。
「くっ!」
エリオは、空中で大回りをしてキャロに向かう!
ギュゥゥゥゥンッ!
エリオがキャロに向かいながら手を伸ばす!
「エリオ君・・・エリオ君っ!」
キャロもエリオに手を伸ばす・・・
ガシッ!
エリオがキャロの腕をつかむ!
「キャロ・・・大丈夫!?」
「う、うん・・・ありがとう・・エリオ君」
キャロにお礼を言われ赤くなるエリオだった・・・
(よし!あっちはいいな・・・)
クロードがエリオとキャロの状況を確認すると、ギガースに向かう・・・
グゥゥゥゥゥゥッ!
「まあ、あせんな・・・よっ!」
ガシャンッ!
クロードがラーヴェイントを引きぬくと構え直す・・・
「さあ、始めようぜ!」
クロードとギガースが対峙する!
グオォォォォォッ!・・・ブンッ!
ギガースが剣を振りかぶり、大斬りを繰り出す!
ガギィィィィィィンッ!
それをラーベントで受け止める!そして、回すように流すクロード!
「くっ!オラァッ!」
ブンッ!
回した勢いでギガースの脇腹を打ち付ける!
ドゴォッ!・・・グアァァァァッ!
ギガースが怯む!そこで、さらにクロードが突きこむ!
ヒュンッ!・・・キイィィィンッ!
「なっ!?」
クロードが突きこむと、ギガースがラーヴェイントの三股にわかれた矛先に剣を差し込むように受け止めた!
「デケェ図体でどんな反応してやがんだよっ!?」
ガキィンッ!・・・ダンッ!ヒュンッ!
クロードがギガースの剣を蹴りあげながら飛翔して距離をとる・・・すると突然!ギガースが大音量の咆哮を上げ、怒りを爆発させる!!!
グオオオォォォォォオオオッ!!!!
この状況にクロードは一つの策を立てる。
(こうなりゃあ、やるしかねえな・・・)
ガギィィィィィィンッ!・・・
「なんて戦いだ・・・」
ヴィータは呆然として、戦いを見ていた。
「確かに・・・私たちには到底及べる領域には思えないな・・・」
グッ・・・・
シグナムが答えるが片腕は拳を作っていた・・・
「シグナム・・・」
ヴィータがシグナムを気遣うように見る。確かにクロードの強さは半端ではない・・・強いからこそ知ってしまう力の差に悔しさを隠し切れないシグナム・・・
ガキィンッ!・・・ダンッ!・・・グオオオォォォォォオオオッ!
「うっ!」
「クッ!」
ギガースの咆哮によって、かなり離れた位置にいた二人が怯む!
「オイオイ、クロードは奴に勝てるのか!?」
ヴィータが焦るが、シグナムは冷静だった。
「見ろ、奴も十分やる気のようだ・・・」
ヴィータに向かってシグナムが言うと、ヴィータもクロードを見やる。
「う、嘘だろ・・・あいつ、どんどん魔力が跳ね上がってやがるぞ・・・」
(こうなりゃあ、やるしかねえな)
ブンッ!・・・
ラーヴェイントを槍投げのように構え直し、力を込めるクロード・・・
ゴォォォォッッ!
クロードが力を込めると、まるで炎のようにクロードから魔力が湧き上がる!
グアァァァァアァァッ!ガチャンッ!
ギガースも負けじと、剣を構える!
・・・・・・・・・
ギガースとクロードの間に静寂が流れる・・・・
・・・・グッ!グアァァァッ!!!ブウゥンッ!ズバァァッ!
先に動いたのはギガースだった!ギガースは力を貯めこみ、渾身の大斬波を放つ!!!
ビュゥゥゥゥゥン!・・・
巨大な斬撃がクロードめがけ、海を割りつつ最大速度で飛んでゆく!だが、その斬撃をじっと見つめながら微動だにせず、構えを崩さないクロード・・・
(まだだ・・・)
シュゥン!・・・
後一息でクロードに当たるか当たらないかの刹那!クロードが動く!
シュウゥゥゥゥンッ!・・・ヴヴッ!
(ここだっ!!!)
「ソニック・・・スピアァァァッ!」
ドシュウゥゥゥゥゥンッ!!!!!
最大限にまで研ぎ澄まされた竜の覇気を乗せたラーヴェイントがギガースめがけロケットのように射出される!
ビユゥゥゥゥゥゥンッ!!!・・・ガッッッッ!
クロードのソニックスピアとギガースの大斬波がぶつかり合う!!!!
ガガガガガガガッ!!!!
凄まじい力と力の拮抗!・・・・それに勝利するのは・・・・
バアァァァァンッ!!!!
ラーヴェイントと大斬波が大爆発を起す!!!
「くっ!!!」
グアァァァァッ!
かなりの距離が離れていたクロードとギガースを包み込むように水しぶきが上がる!!!
『クロード君っ!』
ラーヴェイントと大斬波で起こされた大爆発で見えなくなったクロードを心配するなのは達・・・そして、だんだんと霧が晴れて来だす・・・
「皆さん!!アレを!!」
エリオが指をさす!
「・・・!クロード君!!」
なのはがクロードを見つけるが、少し様子がおかしいことに気づく・・・
「くっ!!!」
ぶあっ!!!
一気に迫ってくる霧に怯むクロード!
(クソッ!!なにも見えねぇ!!)
クロードが目を凝らしていると・・・・
・・・ドクンッ!・・・
「うぐっ!!!っ!!」
ガシャンッ!!
突如クロードを謎の胸の痛みが襲う!!!それに耐え切れず膝をつくクロード!
ドクンッ!・・・ドクンッ!・・・
まるで心臓を鷲掴みにされたような痛みがクロードを苦しめる!!!
(こっ・・・これは・・・あの時と・・・・)
そこで、クロードの意識が途切れ、ラーヴェインの瞳から光が消える・・・・
「・・・!クロード君!!」
なのはが声を上げると、皆がクロードに視線を向ける。
「どうしたんだ?全然動かねえぞ・・・」
「分からない・・・だが、あいつの魔力が全然感じられない・・・」
ヴィータとシグナムが話していると、エリオの声が聞こえた。
「皆さん!アレを!」
エリオの声をたどると、そこにはラーヴェイントが貫通して、息絶えたギガース甲壱改の姿があった。
「終わったのか?」
「みたいよ・・・」
ユウリが状況の確認をしようと、魔力探査の魔法を唱える。
「ッ!・・・これはっ!」
「ユウリ?どうした?」
「カーラっ!あの子の・・・魔力が!・・・」
「!!まさか!」
カーラが視線を向けると、膝をついてピクリともしないクロードの姿がそこにあった。
「クロードッ!」
ユウリがクロードの元へと飛んで行った・・・・・
愚 「クロードのご冥福をお祈りします・・・・」
クロ 「誰のご冥福だって?」
愚 「わっ!糞妖怪」
クロ 「どんな驚き方だッ!それよりも俺意識切れすぎじゃね?」
愚 「確かに・・・病気か?」
クロ 「知るか!お前がそうしてんだろ!」
愚 「まあまあ、よく言うだろ?可愛い子には気絶させろって」
クロ 「いわねぇよ!どんなやつだ!」
愚 「俺」
クロ 「くっ・・・堂々と鬼畜宣言か」
愚 「やだね~作者を鬼畜呼ばわりとは・・・お父さん悲しいよ」
クロ 「うっせー!誰がお父さんだっ!」
愚 「まあ、落ち着け。それよりも、次は早く出せそうだぞ」
クロ 「やっとスムーズに進める」
愚 「予定だがな」
クロ 「予定かよッ!」
愚 「それではみなさん」
クロ 「感想頼むぜ!」