白騎士物語 StrikerS   作:新たなる愚者

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第4章 集いし伝説の所持者達

 「・・・・よし、こんなもんだな」

 

 豪勢な部屋で久しぶりの鎧を纏い感覚を思い出すレナード

 

 「レナード、準備できたの?」

 

 「ああ、できてるよ」

 

 部屋の扉を開けて出るレナード

 

 「ユウリもできてるみたいだね」

 

 「ええ、できてるわ」

 

 そのまま外に待たせてある馬に乗り込みシンカ王国を出ると、レナードは王国に向き直る。

 

 「どうしたの?レナード」

 

 「ああ、案がいでかいなっ、てな・・・」

 

 レナードの言葉の意味に気づいたユウリは・・・

 

 「うん、そうね・・・本当に20年前までは、ただの廃村だったのにね」

 

 レナードとユウリは戦争の終わった後にシンカ村に移り住み、荒れ果てた廃屋を復元して農地を耕し、そこに人々を呼び込んだ、最初は幽霊でもいそうな廃村だったが今では、様々な商人や人々であふれかえる位の商業国として成り立っている。

 

 「さあ!レナード!行くわよっ!」

 

 「ああ!」

 

 バランドールに向かい馬を逸らせる二人だった・・・

 

 

 

 「何をしているのだシーザー!さっさとしないか!」

 

 少し前から倉庫に入りこんだまま出てこないシーザーに怒りを爆発させるカーラ

 

 「もうちょっと待っててくれ!」

 (うわっ!凄い埃だな!)

 

 先ほどから倉庫の中を探しているが、中々アークが見つからないシーザー

 

 「だから毎日言ってるだろう!自分の物を管理するのも必要だと!」

 

 「はいはい、分かてるよ」

 

 「はいはい、じゃないだろう!・・・大体!アークをそんな粗末なとこにしまうのか!?」

 

 「これは!もし、泥棒が入っても一番盗られそうにないとこを厳選して決まった場所なんだよっ!」

 

 そんな事を言っていると中から大きな音がする!

 

 「わっ!」

 

 ガタンッ!・・・・ドドドドドドッ!

 

 「おい!今の音は何だっ!」

 

 「いててて・・・なんでもない!物が少し落ちてきただけだっ!」

 

 大量の書類や物に押しつぶされるシーザー・・・すると目にある物が入る・・・

 屋根の隙間から入った小さな光に照らされ真紅の輝きを放つアーク・・・竜のアークだった・・・

 

 「あった!」

 

 「なら、さっさと出て来い」

 

 カーラの即答にそろそろ出なけりゃマズイと感じ、いそいそと倉庫を出るシーザー

 

 「悪いな」

 

 「まあ、いいさ、それよりさっきの事だが・・・」

 

 「何のことだ?」

 

 「あの相談役の時だ!・・・その・・・あ、ありがとぅ」

 

 顔を真っ赤にして語尾で声がちっさくなるカーラを見て

 

 ひしっ

 

 「おっ!おい!シーザーっ」

 

 カーラを強く抱き耳元で話す

 

 「お前は・・・お前だけは、俺が必ず守ってみせる!絶対にだ!だから俺を頼ってくれ!・・・」

 

 そう言って上を向きながら続ける

 

 「もう、お前だけは何が何でも失いたくないんだ!だから、俺はお前を守る!」

 

 「シーザー・・・」

 

 シーザーの胸に顔を埋めこむカーラ

 

 「じゃぁ、いくか」

 

 「ああ、お前にいつまでもついて行くよ」

 

 そのまま馬車に乗り込みバランドールへと進路を取っていった・・・

 

 

 

 

 

 『起きろ・・・』

 

 静かな暗黒の空間に静かに響く声・・・

 

 『起きろ・・・我が器よ・・・』

 

 その声を聞いて茶髪の青年が立ち上がる・・・

 

 「だ、だれ・・・だっ!」

 

 少し苦しそうな声を出しながら問いかける。

 

 『我が名は、・ド・ス』

 

 「な、なんだとっ・・」

 

 なぞの声にノイズのような物が入り、聞き取りづらい・・・

 

 『フン!・・・まだ器には程遠いようだな・・・去るがよい、我が器よ・・・』

 

 そのまま青年の足元がなくなり、奈落のそこに落ちる・・・

 

 青年は、苦しくてもこの一言だけは勝手に出てきた

 

 「また落ちるのかよおぉぉぉぉぉっ!」

 

 

 

 「うわっ!」

 

 ガバッ!

 

 白い部屋の中で布団を跳ね上げ勢いよく起き上がるクロード

 

 「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

 息を整え、記憶を探る・・・

 

 (確か・・・ギガースと戦って桜色の魔力の女と話した後に急に落ちたんだよなぁ)

 

 「って言うか!俺なんで服着てねーんだよ!」

 

 自分が裸で寝ていることに気づくクロード・・・と、その時いきなりノックが聞こえる。

 

 コンコン

 

 「気分はどう?」

 

 扉をあけて入ってくる少女に目を配る・・・

 

 「最悪だよ・・・目覚めたらなぜか素っ裸にひん剥かれてたんだからな」

 

 嫌味交じりの回答に苦笑いを浮かべる少女・・・

 

 「アッ、アハハハ・・・」

 

 「俺の服どこだよ?」

 

 「ああ、ちょっと待っててね」

 

 そう言うと少女は、部屋を出て行く

 

 「さて、どうしたもんかなぁ・・・」

 

 「もってきたよ」

 

 「早っ!」

 

 「へ?」

 

 「い、いや、なんでもない・・・」

 

 「どうぞ」

 

 最初に着ていた鎧、アルビオンロリカセットを返してもらうが、顔を赤く染めてじっとしているクロード・・・

 

 「どうしたの?着ないの?」

 

 「い、いや・・・ちょっと後ろ向いててもらえるとうれしいかなぁ~と思ってる今日この頃なんだが・・・」

 

 「あっ!ごめんね!・・・はい!OKだよっ!」

 

 後ろを向いたことを確認したクロードは、せっせと着替えを始める。

 

 「私は、高町なのはっていいます、あなたは・・・」

 

 着替え途中に自己紹介を始めるなのはに自己紹介を始めるクロード・・・

 

 「俺は、クロードだ・・・」

 

 「へっ!?」

 

 「名前だよ」

 

 「あっ、な、名前ねっ!」

 

 「クロード君かぁ、えっと・・・よろしくね」

 

 「ああ」

 

 「私は、高町なのはだよっ!よろしく」

 

 「ああ、よろしく」

 

 「それで、えっと・・・クロード君は、どこからきたのかな?」

 

 なのはに聞かれ答えるクロード

 

 「俺は・・・バランドール王国から来た」

 

 「バランドール王国?・・・失礼ですが、そんな国どこにもないですよ、ここには・・・」

 

 「バ、バカなっ!・・・そんなはずは・・・」

 

 有名なバランドール王国を知らないなのはに驚くクロード

 

 「正確には・・・この世界にはないんですよ」

 

 「この・・・世界?」

 

 (どういうことだ?・・・この世界?・・・一体全体どうなってるんだよぉ~~~!)

 

 頭を抱え身悶えるクロード・・・

 

 「えっと・・・落ち着いて!」

 

 なのはの注意にピタッととまるクロード

 

 「早っ!」

 

 「うん?どうした?」

 

 「いやいや、なんでもない」

 

 「それよりどう言う意味なんだよ・・・この世界って?」

 

 「説明するね・・・」

 

 そういうとなのはは、空間に小さなディスプレィを写し出す・・・

 

 (スゲー魔法だな)

 

 「それじゃあ説明するね」

 

 「ああ」

 

 「えっと・・・これは、4年前・・・つまり、大火災の時に私が撮影した動画なんだけど」

 

 「はぁ!4年前!俺は、つい最近この現場に遭遇したんだが・・・」

 

 「大丈夫!そのことも後で説明するから・・・」

 

 「それで、この青い髪の女の子が貴方の助けたスバルちゃん」

 

 「スバル・・・」

 

 「この時、貴方が落ちていった穴に注目してください」

 

 なのはが穴の部分に指を刺す

 

 「貴方は、恐らく・・・次元空間を漂流していたんだと思います!」

 

 「次元・・・空間?」

 

 クロードが驚きと疑問の声を出す。

 

 「うん、この世界に来る前に何があったのかな?」

 

 クロードは自分のいきさつを説明する。

 

 「俺は、ある国の重要人物を迎えて、その人を俺のいた国・・・バランドール

王国に送り届ける途中だったが、いきなり敵襲にあってな」

 

 「敵襲ですか?」

 

 「ああ、俺の国では、20年ほど前に大きな大戦があってな、その残党の襲撃だと思う・・・続けていいか?」

 

 「あっ!う、うん・・・どうぞ」

 

 「まぁ、その襲撃で船から投げ出されて異空間に落ちて行ったんだ・・・」

 

 「なるほど・・・それで?」

 

 「その時最初にあの火災途中の現場に遭遇した・・・」

 

 「あの大火災だね」

 

 「そうだ、そこで女の子を助けた時にお前に出会ったんだ」

 

 「なるほど・・・」

 

 その時、クロードがあることに気づく・・・

 

 「ちょっといいか?」

 

 「うん?何かな?」

 

 「さっきからものっ凄い視線と気配を感じるんだけど・・・」

 

 ドアの方を向き、言いにくそうにクロードが言うと

 

 「へ?・・・キャッ!」

 

 バタンッ!

 

 突然ドアが開くと外から7人と1匹がなだれ込む!

 

 「あいったた・・・」

 

 「ちょっと!スバル!私の上に乗らないで!」

 

 「大丈夫?キャロ」

 

 「う、うん・・・大丈夫です」

 

 「ちょっと皆さん!あまり体重をドアにかけちゃだめですよっ!」

 

 「「ハハ、ハハハ」」

 

 「キュクゥ~」

 

 「・・・・・・」

 

 目の前の惨事を見てあっけにとられるクロード

 

 「み、皆!なにしてるの!」

 

 いきなり叫ぶなのはに反応するように一斉に整列する7人と1匹。

 

 「なのはちゃん、抜け駆けはあかんで~」

 

 最初に言葉を発したのは、栗色の髪の少女。

 

 「はっ、はやてちゃん!」

 

 「ハハ、ま、まあまあ」

 

 なのはを落ち着けるように金髪の少女がなだめる。

 

 「一体全体なんだよ!」

 

 混乱するクロード

 

 「あっ!ごめんね、とりあえず紹介から!」

 

 なのはの言葉とともに自己紹介が始まる。

 

 「では、私から行きます」

 

 軽くオレンジがかったの茶髪の少女が一歩前にでる。

 

 「ティアナ・ランスター二等陸士です!よろしくお願いします!」

 

 (なんだか少し堅めな感じのヤツだな・・・)

 

 クロードの脳内感想と共に2人目が前に出る。

 

 今度は、赤い髪の少年が出てきた。

 

 「エリオ・モンディアル三等陸士です!先ほどは、ありがとうございましたっ!」

 

 頭を深々と下げ自己紹介をする。

 

 「ああ、いいよ・・・だが、あともう何日かは、じっとしてろよ」

 

 「はいっ!」

 

 (なるほど、中々好印象だな、魔力も悪くない)

 

 そして控えめに前に出てくる小さなピンクの髪の少女。

 

 「キャロ・ル・ルシエ三等陸士ですっ!よっ!よろしくおねがいしますっ!」

 

 「ああ、よろしく」

 

 (なるほど・・・不思議な魔力だな、まるで大きな魔力を無理やり抑えてる感じだな)

 

 そして、ガクガクに緊張して同じ方向の足と腕を振りながら前に出てくる鉢巻の少女。

 

 「スッ!スバル・ナカジマににに二等りり陸士でっですっ!よよよろしくおねがいしますっ!」

 

 (やけにがちがちに緊張してやがるな・・・ん?スバル・・・もしかして!)

 

 「ひょっとして俺が助けたって言う・・・」

 

 「そうだよ、あの時の女の子がこの子、スバル・ナカジマ二等陸士、ちょっと緊張しちゃってるけど」

 

 なのはが説明する。

 

 「なるほど!こんなに大きくなってたのか!元気にしてたか?」

 

 「はっ!はいっ!あの時は本当にありがとうございました!」

 

 「ああ、気にすることはないよ、まあ、気楽にしてくれよ」

 

 「は、はいっ!」

 

 (ん、中々真直ぐな性格だ、魔力も本人と一緒で純粋だな)

 

 次に空中に浮かんでいるお手ごろサイズの少女が出てくる。

 

 「私は、リインフォースⅡ空曹長ですっ!よろしくですよっ!」

 

 「ああ、よろしくな」

 

 (ん?Ⅱ?どういう事だ?でも、それ以前にこのサイズ・・・魔力もなんだかあやふやだな・・・)

 

 「キュクゥ~」

 

 いつの間にかクロードの腕に擦り寄っている小さな子竜がかわいく鳴く。

 

 「ん、どうしたんだ?」

 

 小さな竜を腕に乗せるとクロードの頭に声が響く。

 

 (こんにちは、僕はフリードリヒ!・・・って、聞こえるわけないよね・・・)

 

 「あっ!こら!フリード!」

 

 「ああ、いいよ、そうか、おまえは、フリードって言うのか、よろしくな」

 

 (聞こえてるぞ、お前の声)

 

 みんなに分からないように<コール>を使ってフリードに答える。

 

 (えっ!)

 

 (よろしくな、フリード)

 

 (ぼ!僕こそよろしく!)

 

 クロードはフリードのあご下をなでてやるとうれしそに「クル~」と鳴く・・・

 そして金髪の少女が前に出る。

 

 「私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官です、よろしく」

 

 「ああ、よろしく」

 

 (ほぉ~っ、結構でかい魔力だな・・・だが、本人の性格か、優しい魔力だな)

 

 「じゃあ、次は、うちの番や」

 

 栗色の髪の少女が、前に出てくる。

 

 「うちは、八神はやて陸上二佐や、一応この部隊の部隊長をやらせてもらっとる、よろしくな」

 

 「おう、よろしく」

 

 (これは、またデケー魔力だこと)

 

 そしてなのはが前に出る。

 

 「さっきも紹介したけど、もう一回、わたしは、高町なのは一等空尉です。よろしくね」

 

 「ああ、改めてよろしく」

 

 そんな時、スバルが待ちきれなくなったか、クロードに紹介を求める。

 

 「えっ、え~と、貴方は・・・」

 

 「ああ、すまない、俺も名のらなくちゃな」

 

 「俺の名前は、クロード、まあ・・・この世界の住人じゃないらしい、よかったらよろしくしてくれ」

 

 「ク、クロードさんですね!よっ!よろしくおねがいしますっ!」

 

 あまりのスバルの食いつきぶりに少し引き気味のクロード。

 

 「ああ、よ、よろしく・・・」

 

 (やけにぶっ飛んだヤツだな・・・)

 

 「「「ア、アハハハ」」」

 

 なのはとはやて、フェイトが苦笑いを浮かべる・・・

 

 ぐぅ~・・・・

 

 その時、部屋に謎の音が鳴り響く・・・クロードを除く全員がスバルとエリオに向く。

 

 「えっ!僕じゃないですよ!」

 

 「わっ!私でもないですよ!」

 

 「ごめん、俺だわ」

 

 軽く片手を挙げ悲痛なる叫びを静かに告げるクロード・・・

 

 「ま、まあ、みんな戦いから何も食べてないからねっ!食堂に行こうか」

 

 「「賛成ですっ!」」

 

 エリオとスバルが威勢よく答える。

 

 「あんたら二人はもう少し自粛しなさい」

 

 ティアに叱られ、しおれる二人、それを見てクロード以外のメンバーが笑う・・・

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