「さぁ、みんな集まって」
なのはの号令で全員が集まる。
なのは達の訓練を見ていたクロード達は、それぞれの感想を言い合っていた。
「ほう、連携は中々のものだったな・・・」
「ああ、だがまだ甘い、相手に考えるスキが出来てる。あの連携に相手の考える間を与えなかったらまだ腕が上がる」
シグナムとヴィータの感想は中々厳しい物だった。
「だけど、スバルのディバインバスターの魔力でエリオの魔力を隠すってとこは、かなりいい戦法だったね」
「うん、そうやな、ティアナの即座の状況判断と作戦の構築時間もだんだんやけど短縮されつつある。後は、作戦の中身をいかに濃厚にするかと、もう少し速さが必要やな」
ハヤテとフェイトは、それぞれの長所を褒める評価を出していた。
「っっっ!すっげーーー!」
ビクゥン!
突如に隣から聞こえた大声にびっくりする4人、クロードは初めて見る種類の魔法に感激の声を上げていた。
「なあなあ!アレなんて魔法なんだ!?それに属性は?どうやって一気に魔力を収縮してるんだ?!」
初めて見る魔法に興奮するクロードに圧倒される。
「まあ、落ち着けクロード、みんな圧倒されてるぞ」
ザフィーラに注意されるもクロードの興奮は覚めることがない。
「クロード君、興奮するのはわかりますけど、今度はクロード君が『騎士』を見せてくれる番ですよ」
そんな話をしているとなのは達が戻ってきた。
「どうだった?クロード君」
「もうスッゲー!驚きと発見の連続だ!」
なのはの問に即座に反応するクロード、そこでシグナムがクロードに話しかける。
「さあ、お前の『騎士』を見せてもらおう」
「いいぜ!さあ、ハジメようぜ!なのは!さっきの街をもう一度だしてくれ!」
「いいよ、ちょっとまっててね!」
なのはがホログラムステージに向き直ると廃都が現れる。
「よし・・・やるか・・・っとその前に」
クロードがエリオに向き直る。
「はい?」
「エリオ、あとで話がある、これが終わったら少し付き合ってくれ」
「は、はぁ・・・」
エリオへの話を終えたクロードは、なのは、シグナム、ヴィータの三人でステージに向かっていた。
「ほなクロード君達が戦い始める前にクロノ君に連絡入れようか」
「お兄ちゃんに?」
「そうや、もしかしたらクロード君の世界の人がクロード君を探してるかもしれんからなあ」
「なるほど、それでお兄ちゃん」
「そや、クロノ提督ならクラウディアで探してもらえるかもしれへん」
そう言いつつ念話でクロノに連絡を取り始めるはやてだった・・・
イシュレニアからの襲撃からしばらくの後、さらに捜索を続けるマリナ達は、クロードの魔力を追っているところであった。
「おっかしいなぁ~この反応だとそろそろクロードの真上にいるはずなんだけどなぁ~・・・中々いないなぁクロードはぁ」
水晶を見ながらシーザーがつぶやくと先程から水晶と船の窓をなんども見直すマリナがつぶやく。
「クロード・・・」
少女の瞳から涙が溢れ出す・・・それを見ていたカーラがシーザーの脇を小突く。
「なんだよ」
「このバカ、マリナ様を見てみろ」
シーザーがマリナに視線を合わせるとマリナもシーザーを見ながら涙を流す。
うるうる・・・
「い、いや!別にそんな意味で言ってるんじゃないぞ!」
慌てて前言撤回を始める。
そんな話が船内で行われているバランドール号の甲板では、ユウリとレナードがクロードを探していた。
「クロード・・・」
心配な声で息子の名を呟くユウリの肩をそっと抱くレナード・・・
「大丈夫だよ、クロードは俺達の息子だぞ・・・そんな簡単には、消えやしないさ・・・」
「だけど!あの子は私たちの大事な子どもなのよ!心配しないわけが・・・」
ユウリが黙りこむ、ユウリが黙り込んだのは、レナードに向かって振り向いた瞬間、レナードがとても悔しそうな顔をしていたからだ。
「大丈夫、大丈夫・・・」
何度も何度も大丈夫と虚空を見つめながらつぶやくレナード、それを見てユウリは、レナードの腰に手を回して抱きしめるとレナードも強く抱きしめる。
「そうよね、あの子は、私たちの息子・・・だからこんなことで簡単に消えるような子じゃないものね」
「ああ、そうだ・・・なんたって俺達が鍛え上げたヤツだぞ!早々にくたばるヤツなんかじゃない!」
真っ黒な虚空に向かって息子の安全を祈るユウリとレナードだった・・・
ガン!・・ガガンッ!・・・ガンッ!
暗闇に響く鉄を叩く音・・・
シャッ・・・シャッ!
その鉄を一振りの凶器へと変える鉄を研ぐ音・・・
「皆の者よ!しばし楽にせい!」
その中心に現れるは、黒いマントを羽織った男・・・ヴェーラだった・・・ヴェーラは、中心に立つと大きく手を上げ注目させる。
「我らは、20年前・・・ある偉大な方を失った・・・だが!私は、偉大な父の遺志を正式にここに継いだ!」
バッ!
ヴェーラが右腕を掲げる!そこには、肘のあたりから黒く禍々しい魔力を放つ腕があり、まるでその一部分だけが本人のものではないのが傍目からでもわかるほどの魔力を放っていた。
ワァァァァァァァッ!
ヴェーラの右腕を見て湧き上がる歓声!その歓声を聞いて満足気に頷くヴェーラ、そのヴェーラの後ろから耳打ちをするようにそっと何かを呟くレダムの姿・・・
「陛下、下々の兵たちに決意を・・・」
「フフ・・・分かっておる・・・」
ヴェーラが目を閉じて、決意を固める。
「我が願うはイシュレニアの真の皇帝、マドラス様の復活唯一つ!・・・さあ!兵たちよ、うぬらが決意!我に示せ!」
ヴォォォォォオオオオッ!
ヴェーラの決意表明の後、一拍を置いて闇色の兵士たちが猛き大声を上げる!
「さあ!兵達よっ!我らが牙を研ぎ澄ませ!固く揺るぎない決意を打ち付けろ!いつしか立ち上がるその日まで!」
ヴオオオオォォォォォッ!!!
ヴェーラの言葉に合わせるように兵士たちが次々と鬨の声を上げていくのであった・・・
「うっし!取り敢えず軽く慣らすか!」
軽く屈伸をしながらなのは達に体を向けるクロード・・・
「何もったいぶってんだよ!早くお前の騎士を見せてみろ!」
ヴィータが待ちきれない様子でクロードに訴える。
「まあ待てよ、何にしても準備運動ってのが大事だろ?だから、少しこのまま模擬戦でもしないか?」
ヴィータに急かされながらも悠長に対応するクロード、すると今度は、おもむろにシグナムが話しかけてくる。
「ならば、私が相手をしよう!」
シグナムがゆっくりと歩んでくる。
「ああ、頼む」
クロードの答えに頷くとシグナムはネックレスを首から外す・・・シグナムのネックレスを見てクロードが気づく。
「お?もしかしてそれがシグナムの<デバイス>ってヤツか?」
「ああ、そうだこれが私のデバイス<レヴァンティン>だ」
「レヴァンティンかぁ・・・早く変身してくれよっ!!」
「いいだろう、では、行くぞ!<レヴァンティン>!!」
レヴァンティンとシグナムが叫ぶと魔力がシグナムの体から噴きだすと同時に小さなミニチュアのネックレスが光りだす。シグナムの管理局の制服が消えて騎士の甲冑が現れる!そして、右手には片刃の長剣が握られていた。
「剣・・・か」
「ああ、これが私のデバイス・・・剣の騎士、シグナムが魂、炎の魔剣<レヴァンティン>!」
「そうか、それじゃあ俺も換装させてもらいますかね!」
「換装?」
「ああ、俺の世界での武装は、全て自分の固有換装として魔力で一時的に収納できるようになってるんだ」
「収納とは、どこかに隠すのか?」
「う~ん・・・隠すって言うよりは、どこかに飛ばすってのかな?」
「フフ・・・まあいい、お前の力見せてもらうぞ」
「ああ、いいぜ」
(レヴァンティンって言ったか・・・スゲー魔力だな・・・でも、俺も負けねえぜ!)
「換装!<キャリバーン!>」
カッ!
「くっ!」
クロードがキャリバーンと叫ぶとクロードの右手が光りだす!・・・そして光が消える頃には、クロードの右手には青白く輝く片手剣・<キャリバーン>が握られていた。
「すごい魔力」
「ああ」
後ろで観ているなのはやヴィータもその魔力に驚きを隠せない。
「それが、お前の獲物か?」
「まあ、獲物っていやあそうだが、数あるうちの一つってとこだ」
「それで一つか・・・面白い・・・行くぞ!」
言葉と同時にシグナムがクロード向かい突進して来る!
バッ!・・・ガイィィィィンッ!
剣と剣がぶつかり合う!クロードはレヴァンティンが振り下ろされる寸前に剣を構え一撃を防ぐ!
「くっ!」
(スゲー!女なのになんて力だっ!)
「ほう・・・今のを防ぐか」
ググッ・・・
「少し、油断しちまった・・・ぜ!」
ビュゥン!
受けた剣を振り払うように返すクロード!シグナムはバックステップでそれをかわして構えを取る。
「シグナム」
「何だ」
「お前、強えな」
「フッ・・・私よりも強いヤツはゴロゴロいるぞ」
「なるほど・・・楽しみだぜっ!」
ダンッ!
一気に地面を蹴り上げてシグナムの眼前にまで距離を詰める!
「ふっ!」
それを見越してシグナムが縦一閃に斬りつける!が、クロードはそこから一閃をかわすように回転してシグナムの右側から回転斬りを見舞う!
ガキィィィィンッ!
「なっ!マジかよ!」
クロードが驚く!なんと、明らかに受けれるはずのない場所にレヴァンティンがあるのだ!
「オイオイ・・・いくらなんでも縦に振り下ろしてから真横を受けるってナシだろ・・・」
「フッ・・・それこそできなければ騎士と謳ってはいない!」
「それもそうか・・・だが、ここまでだっ!<シェルブレイク!>」
カィィィィンッ!
「なっ!」
クロードは、剣をぶつかり合わせたまま剣技であるシェルブレイクを繰り出す!そしてすぐさま振り上げた剣の反動を利用して回転!一気に横薙ぎに斬りつける!
「もらったぁぁぁっ!」
バッ!・・・ヒュゥンッ!
だが!シグナムはその瞬間にバックステップで一撃をかわす!
(これもかよっ!クソッ!)
ブンッ!
横薙ぎに空振りした剣を片腕で振り回すようにまた斬りかかるクロード!
ブン!・・・ガキイィィィン!
だがさすがにその一撃はレヴァンティンで防がれ、シグナムがバックステップで距離をとろうとする。
タンッ!
それを確認するや否やクロードは、次なるステップを踏んで行く!
ビュン!・ビュン!・ビュビュン!
その連撃は、的確に獲物を狩る勢いでシグナムを狙う!・・・だが、シグナムも戦いに於いては将の二つ名は伊達ではない。クロードの連撃を正確にかわしていく!
(クソッ!だいぶ戦い慣れてやがる!・・・ん?)
!・・・ヒュンッ!・・・タンッ!
「なぜ手を止めた」
クロードは、連撃の途中で突如シグナムと距離を置いた。
「ケッ!・・・獲物に魔力を込めてスキを伺ってるヤツに言われたかぁないね!」
「ほう・・・気づくか」
「悪いが俺は罠には簡単にハマってやらない派なんでね」
「フフ・・・面白い」
二人とも様子を伺っているのか見つめ合ったまま動かない・・・
クロードとシグナムが戦いだしているので離れてみているティア・スバル・エリオ・キャロの四人は、目の前で起こっている戦いに唖然としていた。
「凄い!シグナム副隊長と互角!?」
「嘘だろ・・・」
4人が初めて見るクロードの戦い方に目を見張る。
「2人とも止まったよっ!」
「決着を付ける気だ・・・」
エリオは、僅かな空気のゆらぎを読み取る・・・・
「まあ、今回はここまでだな、そろそろ終いとしようぜ!」
「いいだろう、私も渾身の一撃で相手をさせてもらおう!」
シグナムは、片腕にレヴァンティンの鞘を出現させるとレヴァンティンを仕舞い込む。
キン!
「レヴァンティン・カートリッジロード!」
『Explosion』
ガシャン!
レヴァンティンが受け答えるとカートリッジが排莢される。そして、鞘の中で魔力が高密度に圧縮される。
「行くぞ!クロード!」
シグナムのレヴァンティンが鞘から抜かれる!
ゴオォォォッ!
勢い良く吹出す炎を纏ったレヴァンティンが出てきた。
(なるほど、炎で剣戟を強化するのか)
「シグナム、決める気だな」
炎を纏ったレヴァンティンを構えたシグナムの後ろでなのはとヴィータが見ている。
「そうだね、シグナム副隊長この一撃で終わらせる気だよ」
クロードもこの一撃で勝負が決まるのを確信して右手に剣を持ったまま左手を水平に伸ばす。
『二刀』
パァァァッ!
クロードの伸ばした左手にカリバーンの複製が出来上がる・・・
「ほう、二刀か・・・」
「まあな、お前の一撃に似合う一撃はこれしかないと思う・・・『デュアルフレイム』!」
ゴオォォォォッ!
クロードが唱えると構えた二刀の柄から炎が吹き出すように燃え上がる!
「何・・・お前も魔力の炎熱変換が出来るのか?」
「?・・・炎熱変換?そんなのじゃないけど、俺の世界の魔法は、属性ってのがあって、それぞれの分子の結合で魔法が生まれるんだが・・・」
「なんだと?・・・では、お前の世界では普通に使えると言うことか?」
「ああ、簡単なやつなら誰でも・・・」
「なるほど・・・お前の世界に興味が出てきた」
「連れていけたらつれてってやるよ」
「ああ、面白そうだ・・・だが、まずは・・・」
「ああ、決着を着けようぜ」
「行くぞっ!」
「ああっ!」
ダダンッ!
シグナムとクロードの応答を皮切りに二人は一気に地面を蹴り上げる!
「ダアァァァァッ!」
「紫電!」
そして二人がぶつかり合う!
「ラァッ!」
「一閃!」
バギイィィィン!
二人が交差した瞬間、あたり一面に衝撃波と耳を劈くような音が響き渡る!
「「・・・・」」
二人とも先ほどとは正反対の場所に背を向けて残心の構えを崩さない・・・なのは達もそれを固唾を飲んで見ていた・・・
ガクッ!
「くっ!」
先に膝を折ったのはシグナムだった!
「「シグナム!」」
「シグナム副隊長!」
なのは、フェイト、ヴィータがシグナムに駆け寄ろうとする。
「来るな!」
言葉を受けて止まる三人・・・
「シグナム大丈夫か?」
「ああ・・・くっ!」
クロードに体を向けようと立ち上がろうとするが先程の一撃が効いているせいで体が言うことを聞かない。
「・・・ほら」
クロードは、そんなシグナムのそばまで行き、手を差し出す。
「済まない」
「いいから、さっさと捕まれ」
「あ、ああ・・・」
ググ・・・
どうやら少し打ちどころが悪かったらしい、手をつかむシグナムは立つのがやっとのようだ。
肩を貸してもらいなのはのところまで運んでもらうシグナム・・・ふと、シグナムが一つ疑問を持つ・・・
「お前は、どうもないのか?」
「ああ、まあ・・・打たれ慣れてるからな」
「そんな馬鹿な!私も全力で打ち込んだのだぞ!無事であるわけが!」
「悪い・・・少し小細工しちまった」
「小細工だと」
「ああ、俺の世界の魔法に<戦神の加護>ってのがあってだな・・・まあ、それを使えば相手がいくら最強の技を使ってきてもその一撃を無効化しちまうんだ・・・まあ、すまん・・・」
クロードがシグナムの目を見ながら謝る。
「謝るな、その小細工を見抜けなかった私もまだまだ甘いということだ」
「ハハ・・・そう言ってもらえると助かる」
クロードがなのはの元へと到着する。
「大丈夫!シグナム副隊長!」
「はい、幾らか楽になりました・・・くっ!」
明らかに楽になってない・・・
「シグナムが負けるとは、思っても見なかったぜ」
ヴィータが信じられないようにつぶやく。
「まあ、俺も少し小細工したんだけどな」
「だけど、小細工でシグナムに勝てるなんて普通はできないよ」
そんな話をしていると遠くの方から他のメンバーが駆けつける!
「「シグナム!」」
「「「「シグナム副隊長!」」」」
「皆も私は大丈夫だ、気にしなくてもすぐに治る」
そうは言ってもかなりキツそうな表情をしているシグナム・・・
「シグナム、こっち向け」
クロードが見かねて、シグナムを自分の方に向ける。
「何だ?」
「目を瞑れ」
「は?」
「いいから瞑れ」
「えっ!クロード君?」
クロードの指示に従って目を瞑るシグナム・・・
「みんなも目を瞑ってくれ」
「えっ!私たちも!」
「ああ?そうだが・・・お前たちも先刻の訓練で疲れてるだろ?」
「へっ?・・・」
「この際みんな一気に回復させようかなって思ってな」
「ああ、なるほど・・・」
(何だその達観した目は?)
クロードに従って全員が目をつぶる。
「行くぞ・・・<グループヒールⅣ>!」
クロードの言葉によって全員の体中を心地良い風が通り抜ける・・・
「す、すごい!どんどん皆の傷が・・・」
エリオが驚くのも無理はない。クロードの魔法によって吹き抜ける風が傷に当たると、体の傷がどんどん消えてゆく。
「まあ、こんなとこかな」
「まさか全員を一気に回復させるとは・・・」
「凄い」
ザフィーラとシャマルが驚く、特にシャマルの方は、この魔法に目をつけた。
(ここまで素早い回復魔法は初めて見ます・・・これを私たちの技術に介入させられませんでしょうかね?)
シャマルが考えているとヴィータが根本の話を持ち出す。
「さあ、もういいだろ、お前の<騎士>を見せてくれないか?」
それを聞いてクロードは、自分の手にグッっと力を入れる。
「おう、そろそろいい感じに仕上がってきたから、いいぜ!見せてやる!」
そう言って皆から少し距離を取るクロード・・・
「換装・白騎士!」
クロードの言葉に合わせて左腕が白く輝く!
『うっ!』
その光に他のメンバーが怯むが、だんだんと光が晴れてくると、クロードの左腕に注目する・・・そこには、純白に輝く白金のガントレットが装着されていた・・・
「やっぱり凄い魔力だね・・・」
「うん、まるで魔力が吹き出すような勢いで感じられる」
「なるほどな、たしかにあの怪物と同じ・・・いや、それ以上の魔力を持ってやがる」
白騎士のアークを見てなのは、フェイト、ヴィータが驚きを隠せない。
「それが、お前のデバイスなのか?」
おもむろにシグナムが問いかけてくる。
「まあ、そんなとこかな・・・皆少し下がっていてくれ」
皆クロードの指示で下がる・・・
「じゃあ、行くぞ・・・」
クロードは腰の短剣に手を当てながら言葉を口にする。
『古の剣を携えし白き勇者ウィゼルよ、我に力を!』
ガシャン!
右手で引き抜いた短剣をアークに差し込む!
『変身っ!』
最後の言葉を紡ぐと、クロードを中心として足元から巨大な魔方陣が展開される!そこから純白の光と共に膨大な魔力の奔流が押し寄せ、クロードを包みこんでゆく。そして、クロードの背後に巨大な純白の騎士<ウィゼル>が現れ、クロードは光の粒子となって騎士の胸に吸い込まれてゆくと、今まで漆黒に染めていた騎士の瞳に青白い光が力強く宿る!
ドオォォォォンッ!
騎士が地面に降り立つとあたり一面に凄まじい地響きが打ち鳴らされる!
『・・・・・・』
最早、誰も出る言葉がない・・・
「マ・・・マジかよ・・・」
「なんて魔力量だ・・・ロストロギアどころの比ではないぞ・・・」
「此奴は・・・」
「こんな凄い魔力初めて感じます」
巨大な白騎士となって大地に降り立つクロードを見て驚くヴォルケンリッターの面々。
「私たちも見るのは、三回目程だけど、改めて見ると・・・・」
「う・・・うん・・・何て言うか・・・」
「すごいなぁ・・・・」
「「うん」」
なのは、フェイト、はやての三人が唖然とする。
「「「「・・・・・」」」」
最早、若手四名はついて行けそもなかった・・・
「えっと・・・まあ、どうだ?」
クロードが完全に動揺している面々に問いかける。
「うちは、画面でしか観たことないんやけど、すごいなクロード君」
「はい、私もこれほどのモノとは、想いませんでした」
「ああ、たしかにあのギガースって奴らに対抗出来るわけだ」
「にしても、デカイものだな」
「なのはちゃん達は、この状態のクロード君に助けてもらったのですよね?」
「ア、アハハ・・・私も最初出会った時は、かなりびっくりしました」
クロードの変身を見てはやてやボルケンリッター・なのはと続いて完全に圧倒されていた・・・