今作は処女作になります。
脱字や誤字等が出てしまう時があったり、
文章とかもおかしくなる点が出てしまうことがあると思いますが
宜しくお願い致します。
では、本編の方お楽しみ下さい。
初恋は突然やってくる
――季節は春。
窓に春特有の暖かい日差しが差し込み、目が覚める。目覚まし時計を見て今何時か時間を見る。
「...5時30分か」
今日は土曜日。世間から見れば休日である。だが僕達にとっては営業日である。
目を擦り、大きく背伸びをする。とりあえず朝食を済ませて制服に着替えよう。
――開店まであと1時間30分。まだ時間はある。
▼▼▼▼
とりあえず倉庫に行ってコーヒー豆の入った袋を運びにいくかな。
「ぐぬぬ...重い...」
いつも思うけどこの袋本当に重いな。何キロあるんだよ。袋を運び終わって体を起こした時、後ろから一人の女性に声を掛けられた。
「おはよう、葵」
「ああ、おはよう姉さん」
今声を掛けられたのは僕の姉、楠木澪。
花咲川女子学園に在学している高校2年生だ。姉は将来はパティシエを目指している。まだ見習いだけどね。
「あれ、姉さん仕込みもう終わったの?」
「お母さんがあとはやるから朝御飯を済ませてきてって言われてね」
「へぇ、普段は最後まで一緒にやってるのに母さんにしては珍しいね」
姉さんは仕込みを最後まで一緒にやることは多いけど、あとはやるってことは新作を出すということになる。たまに姉さんも一緒にやってる時もある。
最初は3日間試作で出してお客さんの評判がよければメニューに入れるけど、時期によっては期間限定で出す時もある。
「葵はこれからどうするの?」
「僕はとりあえず厨房の仕込みに行ってくるよ。姉さんは?」
「あたしはこれから朝御飯にするよ。葵、今日も頑張ろ!」
「うん。お互い頑張ろうね」
僕と姉さんはお互いにグーサインをし合った。さあ、厨房に行こう。父さんと母さんも仕込みをやっているはず。
――開店まであと1時間。もうすぐだ。
▼▼▼▼
厨房に着くと、コーヒー豆を煮る音やタルトに苺を乗せている姿が見えた。
「おはよう父さん、母さん」
「「おはよう、葵」」
今仕込みをしている二人は僕の両親だ。楠木滋、僕の父親で現役バリスタでもある。そして今開店しようとしている店主だ。結構紳士的で、その性格故か女性客にすごい人気があるみたい。一時期父さん目当てで女性客が溢れて店が大繁盛した時期もあった。
もう一人は楠木真衣、僕の母親でパティシエの資格を持っている。結婚する前に3年間フランスに留学して資格を得たらしい。そして姉の師匠でもある。
因みに姉は中学2年の時に母さんに憧れてパティシエを目指すようになったみたい。僕も父さんと母さんの仕事している所を見てブレンドコーヒーやお菓子作りをやるようになったけどね。姉さんと同じくまだ見習いだけど。
そして僕は楠木葵、趣味は料理やお菓子作り、ブレンドコーヒーで、高校は羽丘学園で高校1年生、まだ入学したばかりだけど......。
因みに羽丘は元は羽丘女子学園で、どうやら少子化の影響により、理事長が男女共学にしようって決めて、それで羽丘学園になったらしい。
「そういえば母さん。今日は新作か何か出すの?」
「ええそうよ。今回は苺とチョコを組み合わせた苺チョコタルトをだしてみようと思ったの。今流行りのSNS映えをやってみようと思ってね」
「ああ、SNS映えか...。今流行ってるよね。確かにそれなら客も増えるかも。さすが母さんだよ」
「ありがと。葵も頑張ってね」
あれ、父さんコーヒーの仕込みやってるのはいいけど、
何でチョコが置いてあるんだ?しかもブラックチョコレートやミルクチョコレートが置いてある。
「父さん何でチョコが...」
「実はな...ネットで見たんだが、コーヒーとチョコは意外と合うみたいなんだ。ブラックはチョコの苦みとコーヒーのコクが相性ピッタリで、ミルクの方は甘い方を選んだんだ。基本的に何でも合うが、コロンビア産のマイルドなコーヒーがおすすめみたいでな。これなら客を増やせる、多分!」
父さんはキメ顔で言った。なんだろう、どっかの紳士ヅラした探偵に見えたのは気のせいかな?なんか無性にウザいと感じてしまった。
「てか父さんも母さんもさ...あまり言いたくはないけど、バレンタインの時期にやればよかったんじゃないかな?」
「そこは問題ない。とりあえず試作で出してみるだけだ」
「まあ、期間限定で出してみるから試しにやってみるだけよ」
えぇ...それでいいのかよ...この二人、どっかズレてる所があるからなぁ。
「あ、そうだ。所で仕込みの方は手伝わなくて大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない」
「とくに問題ないわ。葵は看板とか出したり、開店の準備やっちゃって」
「わかった、了解したよ」
仕込みは大丈夫みたいだ。さて、開店の準備をするか。
――20分経過
さあ、もう少しだ。姉さんも来て母さんと厨房で料理とデザートの準備をしてる。父さんも新作の準備できたみたい。「よし、これでいけるな」とか思ってそうだ。
だから父さん、出来映えがいいからってドヤ顔はやめてくれ。そして母さん、新作できたからと言ってほっこりするなよ。
ほら姉さん顔引きつらせてるよ。大丈夫かな?
父さんはコーヒーの出来映えがいいと必ずドヤ顔をする癖がある。あと、母さんも料理やデザートの出来映えがいいと顔をほっこりさせてしまう。さすがに客の前ではやらないけど、たまにやってしまうらしく、隠そうとはしてるけど、隠しきれてない。
それを見た客は真衣さん癒されますとか滋さん可愛いすぎるとかそんな声をSNSで聞く。閉店してる時とかになると必ずやってしまうみたい。
二人共、この癖がないと完璧なんだけど...。どこでこんな癖が付いたんだろうか。ほんと、うちの両親は怖いよ......。
うちのバリスタとパティシエはもはや変人としか言い様がないよ。
――40分経過、午前7時。よし、時間だな。
さあ、喫茶カーネーション、開店の時間だ。
▼▼▼▼
「いらっしゃいませ。お客様」
「苺のチョコタルトとブルーマウンテンお願いします」
「ブルーマウンテンと苺のチョコタルトですね。畏まりました。少々お待ち下さい」
午前9時、この時間帯になると5〜10人くらい客が来る。
といってもほとんどが女性客で、男性客は大体2、3人は来る。喫茶店は大抵朝が忙しい。
因みに接客は僕がメインでやって、姉さんは手が空いたら接客をやっていく形になっている。
この喫茶店はデザートのケーキとかは持ち帰りで買うこともできる。隠れ家スポットにもなってて、たまに芸能人の人や俳優さんがお忍びで来るときもある。
喫茶カーネーションの名前の由来は、父さんが母さんにプロポーズする時に指輪と一緒に白いカーネーションを送ったらしく、3月に結婚したという。
――花言葉は「純粋な愛」
母さんはその花言葉を気に入って、喫茶店の名前にカーネーションを付けたらしい。
それにしても、新作の評判はいいみたいだけど、新作のコーヒーはあまり注文してないみたい。ああやばい、父さんの顔が少しずつ青ざめてるよ。父さんは新作の注文が少ないとこうやって青ざめることがある。
――バリスタ故か相当コーヒーへの愛情が深いんだな。
「すいませーん」
「はいお客様。ご注文はお決まりになりましたか?」
「新作の苺のチョコタルトとチョコのミルクコーヒーをお願いします」
「苺のチョコタルトとチョコのミルクコーヒーですね。畏まりました、少々お待ち下さい」
注文したメニューを復唱して厨房に向かう。
「チョコのミルクコーヒーと苺のチョコタルトお願いしまーす」
注文された品をそれぞれ言った時、突然父さんから急にオーラを感じた。なんか相当やる気に満ちてるんだけど、誰かこの紳士どうにかしてよ。
母さんは「まあまあ、あなたったら」って微笑んでるよ。ほら、周りの客も和んじゃってるよ。
なんか親が子を見るような目になってるし、コーヒーに砂糖いっぱいいれようとしてる客いるんだけど...。
そして姉さん、「あ、やばい口から砂糖が...」みたいな表情にならないで!
こうなっちゃったらまともなのは僕しかいない。姉さんも常識人だけど、この雰囲気になったら姉さんですらも止められない。なにせ、姉さんは彼氏を募集しているからだ。残念美人、いや残姉のくせに。そう、うちの姉さんは、
――愛に飢えているんだ。
そんなこんなでコーヒーとタルトは完成。なんとか注文した客のところに置くことができた。
「いつもすみません。うちの両親が」
「いいえ、いいえ。全然大丈夫ですよ。私もこの雰囲気にはすっかり慣れましたから」
「なんか、本当にすいません。お約束になっちゃいましたが...」
「むしろこのお約束あってこその喫茶店ですよ」
「ありがとうございます。それを言っていただけるだけでも助かります」
この雰囲気がお約束になったのなんて開店してから二週間後なんだけどね。
午後1時、店内は大体落ち着いてきた。新作のタルトのSNS映えは見事に成功したみたい。
昼食を済ませた後にまた手伝いを始めていく。姉さんはまた母さんと厨房の方に、父さんは新作のコーヒーを注文してくれたことにすごいご満悦な表情だった。どうやらさっきは相当キテたみたいだな。
本当に大丈夫か?うちの家族?
このなかでまともなのは僕だけか......!?
その時、カランカランと音がドアからして、5人の女の子が来店してきた。見た所、高校生くらいかな?
「いらっしゃいませ、お客様。どうぞ、こちらの席にお掛け下さい」
僕は来店した5人の女性客を席に誘導する。
「メニューがお決まりになりましたら、声をお掛け下さい」
「わかりましたー!」とピンク髪の女の子が言った。あの子達、楽しそうに話してるけど、仲がいいんだな。もしかして幼なじみとかかな?
――そして僕は知る由もなかった。
――まさか、僕の人生で初めて一目惚れという名の初恋が起こるなんて......
▼▼▼
私は今とある喫茶店に向かっている。ひまりちゃんがスマホを見て、「ねえ、ねえこの喫茶店行ってみない?」って急に言って私とひまりちゃん、蘭ちゃん、モカちゃん、巴ちゃんを誘って行くことにした。
蘭ちゃんも「たまにはつぐみの所以外もいいかな」って言って、「蘭がそんなこと言うなんて」ってモカちゃん達も驚いたみたい。
確かに蘭ちゃんがこんなことを言うのは珍しい。
私は羽沢つぐみって言います。Afterglowっていうバンドでキーボードをやっています。私の家は羽沢珈琲店っていうお店で、商店街では有名な喫茶店です。
あとは、黒髪で赤のメッシュをした女の子は美竹蘭ちゃんで、銀髪でマイペース、けどすごい友達想いの女の子が青葉モカちゃん、ピンク色の髪をしていてAfterglowで一応リーダーをやっている今風な女の子が上原ひまりちゃん、そして赤髪で私達にとってはお姉ちゃんみたいな女の子が宇田川巴ちゃんです。
みんなのことを紹介していたら目的の喫茶店に着いたみたい。でも意外と近かったみたい。
家から歩いて15分くらいしてようやく着いた。
「喫茶カーネーション、ここでいいの?ひまりちゃん」
「うん、ここみたいなんだけど、何か口コミで流行ってたんだよね。隠れ家スポットな喫茶店?って書いてあったんだけど...」
見た目はレトロな感じで、今風な雰囲気を漂わせるような喫茶店だ。ここが隠れ家スポット?けど、入ってみないとわからないよね。とりあえず入ってみよう。
私はドアを開けて入ることにした。中に入ると、背の高い茶髪の男性の人が笑顔で近づいてきた。接客の人かな?
「いらっしゃいませ。お客様」
接客の人にテーブルまで誘導されて、「どうぞ、こちらの席にお掛け下さい」と言われ、私達は席に座った。
メニューの一覧表も置いてある。
「メニューがお決まりになりましたら、声をお掛け下さい」
「わかりましたー!」
ひまりちゃんは元気な声でそう言った。カウンターの方にいる男性の人はコーヒーを作っている。なんだろう、紳士的な人だ。
「蘭ー、何にするか決まったー?」
「ちょっと待ってモカ、まだ決まってない」
「よし、アタシはキリマンジャロとチーズケーキにしようかな」
「じゃああたしは苺のチョコタルトでいいかな、蘭と、モカはどうする?」
ひまりちゃんと巴ちゃんは決まったみたい。どれにしよう...すごく迷う。
「あたしはビターチョコケーキでいいかな」
「あたしはーたまごサンドにしようかなー」
蘭ちゃんとモカちゃんは決まった。あとは私だけだ。
「つぐー大丈夫ー?」
「う、うん。大丈夫だよ。」
「つぐみ?なかなか決まらないんだね」
「結構メニューがあって迷ちゃってね...」
どうしよう。みんなを待たせちゃってるな。
うん、決めた。これにしよう。
「じゃあ、フルーツケーキでいいかな。声掛けてくるね」
私は接客をしている男性の人に声を掛けた。
「すいませーん」
「はい、お決まりになりましたか?」
私達決めたメニューを接客の人に全て伝え、「畏まりました。少々お待ち下さい」と微笑んで、厨房の方に向かっていった。
「つぐー、どうしたのー?」
「あれー、つぐもしかしてあの接客の人に惚れちゃった?」
「えっ!?そそそそ、そんなことないよ!?」
「いや、つぐみ。顔が赤いよ」
「つぐ、否定しても赤くなってたら説得力ないぞ」
あれ、気づいたら顔が赤くなってる!?えっ、なんで?
どうしたんだろう私、熱はないと思うんだけど...
「もしかしてこれは...」
「アレですなー」
「つぐ、とうとうお前にも春が来たんだな」
「つぐみ、とりあえずおめでとう」
「えっ、ちょっと待ってみんな!?えっ、違うよこれはそんなんじゃないよー」
あぁ、駄目だ勘違いされてる。けど、あの笑顔とてもカッコよかったなぁ。そうか、やっぱりこれって...。
一目惚れしちゃったんだな、私......。
――私もまさかあの人に一目惚れしたなんて思わなかった。
これが、初恋なんだなって。
その日、私の人生はこの初恋によって変わってしまった。
▼▼▼▼
なんだろう、さっきから視線を感じる。さっき注文を聞いたあのショートヘアの茶髪の女の子からすごい見られてる。しかも顔が赤くなってる。どうしたんだ一体...。
さっきから聞こえてるけど、話が盛り上がってる。なんの話かわからないけどな。
「葵ー、ケーキとタルトとコーヒー出来上がったから持ってってくれる?」
「わかったよ、姉さん、母さん」
とりあえずメニューを持っていくか。なんか視線を感じて持って行き辛いな。とにかく、行こう。
「お待たせしました、お客様。キリマンジャロとチーズケーキ、苺のチョコタルト、ビターチョコケーキ、たまごサンド、フルーツケーキになります。以上でよろしいでしょうか?」
「は、はい!大丈夫です!」
「お客様、いかがなされましたか?」
「い、いいえ!とくに何でもないです!」
「そ、そうですか。何かありましたらお掛け下さい」
大丈夫かな?この子。顔赤いけど...。
しばらくして他の人の接客が終わったとき、さっきの茶髪の女の子に声を掛けられた。
「あ、あの」
「はい、何でしょう?」
「さっきのケーキ美味しかったです!」
「そうですか。ありがとうございます。実はあのフルーツケーキ僕の手作りなんです。その言葉を言って頂けて本当に嬉しいです」
「えっ、そうなんですか!?」
「はい、もしよろしかったらまた来店して下さい」
「ありがとうございます!また来ますね!」
そう言って少女は笑顔で笑った。
――!?なんだ、今の感覚...。なんかときめいたような気が...もしかして...。
そうか。
――僕はこの子に一目惚れしたのか...
その日、僕の前に天使が舞い降りた。
――これは、喫茶店で働く普通の少年と、普通だけど頑張り屋の少女が互いに一目惚れをしたことから始まる喫茶店とガールズバンドの様々な日常を描いた恋の物語である。
とりあえず1話終わりです。
アフグロメンバーのキャラこんな感じで大丈夫かな?
一応他のキャラはその内出していく予定です
今回は読んでいただき、本当にありがとうございました。
作者は文章力が皆無ですので、読みにくいところや描写とかがおかしかったらごめんなさい。
作者は執筆に結構時間がかかりますので、更新いつになるかは作者もわかりません。
とりあえず出来次第、更新していく予定です。
では次の回でお会いしましょう。
感想お待ちしております