恋は喫茶店から始まる   作:ネム狼

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1週間ぶりの更新です
遅くなってごめんなさい
天体観測回になりますが、2話でお送りします。


やべーやつとの出会い、星の探索はるんっと来る?

 僕は朝早くに準備をし、昨日つぐみちゃんに言われた通り毛布を持っていくことにした。とりあえず今日はリュックに色々と入れたから大丈夫だと思うんだけど......。

 

 出る時にまた姉さんと母さんにからかわれたし、父さんに至っては「羽沢君と青春を楽しんでいくといい」と言われてしまった。今日は深雪さんもいるから大丈夫だけど、なんか複雑だな。

 

「葵君おはよう!」

「おはようつぐみちゃん」

 

 つぐみちゃんと最初に会えるなんて、いい一日になりそうだな。こんなことを思うなんて僕は本当につぐみちゃんのことが好きなんだなと実感してしまう。

 

「葵おはよう」

「葵君おっはよー!」

「おはよう蘭ちゃん、香澄さん」

「葵君、呼び捨てでいいんだよ?」

「でも会ったばかりだから呼び捨てにはできないよ」

 

 なんかこのままさん付けしてるとその内蘭ちゃんにも突っ込まれそうだな。呼べるようにしないと。

 

「これからバスに乗るんだよね?」

「そうだよ。ここからだと2時間かかるみたいだから長くなるかな」

「まあ遠いからしょうがないけどね」

「私も夜まで待てないよ!いざというときのためにギター持ってきたからね!」

「えっ、なんでギターを?」

 

 ギター持ってくるなんて......。香澄さんって変わった人だなと思ってしまった。これには蘭ちゃんとつぐみちゃんも引いてしまってるみたい。僕も若干引いたけど......。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 蘭ちゃんと香澄ちゃんは隣の席で寝ているみたい。でも私はとんでもない状況に立たされている。何故かというと......。

 

 

――葵君の頭が私の肩に乗っているんです!しかも寝てます!

 

 

 どうしよう、どうしたらいいの私!?葵君が寝てるのはまだしも、まさか肩に乗るなんて思わなかったよ!葵君気持ちよさそうに寝てるから起こせないし......。

 

 あれ?この前もこんなことあったような気がするなあ。私は葵君を起こさないようにすスマホの中からモカちゃんから送られた写真を見た。その写真は旅行に行くときに私と葵君が寄り添って寝ている写真だ。

 

 まさか旅行で起きていたことがまた起きるなんて......。

 私と葵君何回一緒に寝てるのかな?自分でもこんなに都合のいいことって起きるのって思ってしまう。

 

 もしここで寝ちゃったら蘭ちゃんはまだしも、今度は香澄ちゃんに見られて色んな人達にバレてしまう。それだけは避けたい。葵君には申し訳ないけど、ここは起こそう!私と葵君のために!

 

「葵君起きて~」

「......」

 

 全然起きないよ~。葵君本当に起きて!バレたら私達ヤバいから!

 

「ん......んぅ」

「葵君?」

 

 やっと起きた!私の肩から葵君の頭が離れていく。名残惜しいけど仕方ない。

 

「う......ん、あれ?つぐみちゃんなんかあった?」

「ううん!なんでもないよ!」

「そ、そう。ごめんね寝ちゃってたね」

「大丈夫だよ。蘭ちゃんと香澄ちゃんは寝てるみたいだから起きてるのは私と葵君だけだよ」

「あれ、そうなんだ」

 

 他の人達は寝ていて私達は起きている。なにか話すことないかな?なにを話そう......。そうだ、あれがあった!

 

 私はバッグからあるものを出した。今回のために買った星座図鑑を葵君と一緒に見ようかな。

 

「葵君。星座図鑑買ったんだけど、もしよかったら一緒に読まない?」

「うんいいよ、一緒に読もう。天体観測のために買うなんてつぐみちゃんらしいね」

「私らしいってどういう意味?」

「なんだろう......。つぐみちゃんってしっかりしてるから"ツグってる"ってことかな?ごめん、自分で言っといてよくわからないや」

「ふふ、変な葵君」

 

 聞いていて変な感じがして私と葵君は笑った。なんだろうこの感じ......。好きな人と笑い合っていると心がぽかぽかと暖まってくる、こんなにも幸せに感じてしまうのはどうしてかな?

 

 葵君のことを好きでいても恋愛は初めてだからよくわからない。この想いは葵君と一緒に知りたいし、きっとわかると思う。葵君はどう思っているかな?私の感じているこの想いわかってくれるかな?

 

 

▼▼▼▼

 

 

 バスに揺られながらも僕達は目的地の山に着いた。自然に溢れ、天気は快晴。風が気持ちいいな。

 

「うわあ、緑がいっぱい!空気が美味しい!」

 

 香澄さん元気だなあ。確かに空気が美味しい。まるで風が泣いているみたいだ。美味い、美味すぎるって聞こえる。

 

「葵、今風が泣いている。美味い、美味すぎる!って思ったよね?」

「なんでわかったの?」

「顔に出てたよ。葵ってわかりやすいね」

「えっ、そんなにわかりやすい?」

 

 これは気をつけた方がいいな。蘭ちゃんって大抵脳内に語りかけて来るから気をつけないと......。

 

「今日はいっぱい星が見えそうだね!」

「そうだね。雲がそんなにないし、空は綺麗だからどんな星が見えるか楽しみだね」

 

 香澄さんもつぐみちゃんも楽しそうに話している。特に香澄さんは楽しみにしてたんだな。確か星の鼓動を感じてキラキラドキドキだったかな?それでギターを始めたんだっけ?だめだ、バンドのことは詳しくないからわからないや。

 

「みんな、ツアーの人達先に行っちゃったよ。早く行かないと......」

 

 あっ、置いてかれた!置いてかれたら洒落にならないし、何が起こるかわからない。とりあえずツアーの人達と一緒にいたほうがいいな。

 

 それから数時間が経った。ペンションは部屋が綺麗、夕食は山菜を使った料理でとても美味しかった。今度店のメニューにも山菜使ってみようかな?

 

 それにしても僕達......。

 

 

――なんで外にいるのかな?

 

 

 どうやらこれは香澄さんが「天体観測前に散歩しようよ!」って言ったからで、しかもギターまで持ってきている。なんでギターを持ってきたんだ?

 

「香澄さん。なんで散歩なのにギター持ってきたの?」

「えへへ、なんとなく!」

「なんとなくなんだ......。」

 

 つぐみちゃんと蘭ちゃん若干引いてるな。まあこれは誰でも同じ反応すると思う。僕も同じだけど......。

 

「夜の森散歩したらテンション上がるよ!弾きたくなっちゃうよ!」

「いや弾かないよ。さすがにギタリストでも弾かないよ思うよ」

 

 うん。これには蘭ちゃんに同意する。

 

「弾きたくなっちゃうよ!星とセッションしたくなっちゃうよ!」

 

 星とセッションって、この人は何を言っているんだ?

 

「ねえ蘭ちゃん、つぐ、葵君。歌おう!」

「香澄ちゃんやめようよ」

「香澄騒がしいって!ギターしまいなよ」

 

 そうだよ(便乗)。さすがにしまった方がいいって!香澄さんってホントに変わってるなあ。

 

「あら、香澄と蘭じゃない!」

 

 その時、向こうから声がした。誰だろう?二人いるみたいだ。

 

 

――これが僕と日菜先輩とこころさんの出会いとなる。"花咲川の異空間"と"天文部のやべーやつ"との出会いだ。

 

「ギターの音が聞こえたと思ったら、偶然ね!」

「こころちゃん!?......と日菜先輩!?」

 

 この人達がつぐみちゃんの言ってたこころさんと氷川先輩か。確か氷川先輩は同じ高校と聞いたけど......。

 

「あ、つぐちゃんだー。香澄ちゃんと蘭ちゃんも。なんでここにいるの?あと、この人は誰なの?」

「初めまして。僕は楠木葵です。葵でいいですよ」

「あたしは弦巻のこころ。こころでいいわよ~!」

「私は氷川日菜。日菜って呼んでね!しかし楠木君かー。君ってるんっ♪と来るねえ!」

「る、るんっ!?」

 

 なんなんだこの人!?いきなり会ってるんって来るって。なんだるんって?ピンと来た!とかのことかな?

 

「るんってなんですか?」

「るんはるんだよ!わからないかなあ?」

 

 ちょっとなにいってるかわかんない。駄目だ、やめよう。頭がおかしくなりそうだ。

 

「は、話を戻しますね。私達星を見に来たんです。天体観測のツアーで」

「あたし達は星を探しに来たんだ―。ねえ、こころちゃん!」

「そうなのよ!人が住めるような星を探すの!それであたしと日菜がその星の王様になるのよ!」

 

 星の王様?なんでその結論に至ったんだろう......。なんか気になるなあ。

 

「人が住めそうな星......?王様......?」

「なんかヤバそう」

 

 わかるよ蘭ちゃん。確かにこれはヤバそうだよ。

 

「わあ~、楽しそう!私も星探したい!」

「香澄さんでも僕達は......」

「いいわよ葵!私達と一緒に星を探しましょう!」

「香澄ちゃん達も探そうよ!天体観測ついでにきっと見つかるって」

 

 見つかるかな?見つけられたら奇跡だけど......。

 

「そんな簡単に見つからないと思いますよ......」

「ま、まあまあ蘭ちゃん」

 

 まあそう簡単には見つからないよね。でもなんだろう、見つかるかもしれないと思っている自分がいる。なんで思っているんだろう?

 

「見つかるんですか?その星は......」

「星があまり出てないのよね......。でも大丈夫!きっと見つかるわ!」

「あたし達、山の上にあるこころちゃんの別荘に泊まる予定だからさ、香澄ちゃん達も来なよ!」

「いいんですか?来ても......」

 

 別荘があるなんて、弦巻さんすごいなあ。さすがお嬢様だ。

 

「いいわよ!一緒に星を見るのだから、歓迎するわ!」

「行きたいです!こころん、お邪魔するね!」

 

 

▼▼▼▼

 

 

 みんなでこころちゃんの別荘に向かっている道中、私は日菜先輩に話し掛けられた。なんだろう?

 

「ねえつぐちゃん」

「なんですか日菜先輩?」

「つぐちゃんって葵君のこと好きでしょ?」

 

 えっ?なんでバレてるの!?話してもいないのに日菜先輩わかるなんて、なに!?怖いんだけど!?

 

「えっ!?な、なんのことですか!?」

「あれ~、そんなに焦ってるってことは好きなんだなね!」

「いえいえ、全くもって違います!」

 

 隠そう!これは隠さないと!もし日菜先輩にバレたら大変なことになる!

 

「顔を赤くして否定してるってことは好きって言ってるのと同じだよ」

「うぅ~......」

 

 顔赤くなってたんだ。恥ずかしいよ~。葵君に見られてないかなあ?

 

「好きってことなんだね。大丈夫、葵君には言わないよ」

「ありがとうございます。でもどうしてわかったんですか?」

「つぐちゃん、葵君の隣にいる時"恋する乙女"のような顔してたよ?」

「えっ、そうなんですか!?」

 

 うわあ、顔に出てたよ!私のバカ!

 

「あたし的にはすごくるんっ!て来たけど、邪魔はしないよ。なにかあったら相談に乗るよ!」

「あ、ありがとうございます」

「それにしてもつぐちゃんが恋か~。いいなあ、なんか羨ましいよ!」

「日菜先輩もきっと素敵な人と出会えますよ!」

「そうかなあ?るんってくる人ときっと出会えるよね!」

 

 まさか日菜先輩に見抜かれるなんて思わなかった。でも邪魔はしないって言ってたから大丈夫みたいだ。今日は葵君とどんな夜になるかな?どんな星が見れるのかな?私の心はこれから起こることにワクワクしていて、楽しみな気持ちでいた。




まず前半終了です。
こころのキャラ安定してなかったかも。
次の後半で葵とつぐみの関係ちょっと進展?するかもしれません。多分!
感想と評価お待ちしてます。
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