また今回も長くなります。
視点変更が結構あって読みにくいと思いますがよろしくお願いします。
本編どうぞ。
注意!
今回は念のためブラックコーヒーと砂糖をおすすめします。
2月15日16時30分 微妙に訂正しました。
(...どうしよう。授業に集中できない)
私、羽沢つぐみは今1時間目の現代文の授業を受けています。一昨日の接客の人が隣の席だったなんて...。全く気づかなかった。あの後話掛けちゃったけど、一昨日のことを思い出しちゃって恥ずかしくなっちゃった。
この人も顔が赤くなっちゃって話をするどころじゃなくなってしまった。もう気になって気になって全然集中できないよ。
――でも...。
(あの真剣な横顔...。綺麗でカッコいいなぁ...。しかも私と髪の色が同じ、まるで運命を感じ......。ん?いやいや、私は何を言っているの!?)
隣の席が私が一目惚れした男の子だなんて。こんなことってあるのかな?。でも、なんだろう、なんかまるで...。
(漫画のヒロインになったみたいだよ。ヒロインの気持ちがなんとなくわかったような気がする)
なんかさっきから巴ちゃんやひまりちゃん、モカちゃんから視線を感じるんだけど、気のせいかな?それに顔も赤くなってきてるような...。
(う〜、頭が回らないよ〜。それに隣の男の子からも見られてるような気がする)
あれ、そういえば私、この人の名前知らないんだ!後で聞いてみようかなぁ。
(こんな時って、どうしたらいいの!?こんな気持ち初めてだからわかんないよー)
▼▼▼▼
(やばい、隣の子が気になりすぎて集中できない)
駄目だ、もう気になりすぎて先生の話が全く頭に入って来ない。さっきこの子に話掛けられたけど、一昨日のことを思い出しちゃって恥ずかしくなってしまった。もう話をするどころじゃなかった。
本当に僕はどうしてしまったのか。けどまさか隣の席の人が一昨日の客。しかも僕が一目惚れした女の子って...。こんなことあるのか?
(なんかこの子の横顔って、よく見ると可愛いな。しかも僕と髪の色同じなんだ。これってなんだろう。何て言えばいいんだ?)
んー。こんなことは初めてだからわからないなぁ。こう言えばいいのかな?
(運命を感じる?いや、これ思ってても本人に言えないよ!てか僕は何を言っているんだ!?)
本当に僕おかしいよ!こんな感じじゃないのに!でもなんだろう...。
(姉さんから恋愛小説を借りて読んだけど、主人公の気持ちがわかるような気がする。むしろ、恋をする主人公になった感じだな)
違う、そうじゃない。なんでそうなるんだよ。だから僕はこんなことを思う人じゃない!至って普通だよ!
(なんかさっきからこの子に見られてる気がするし、一昨日の女の子達?からも見られてるような気がする。てか一昨日の女の子達も同じクラスだったんだな。何だ?この偶然は)
それに僕はこの子の名前を知らない。後で聞いてみるか?
(駄目だ。もうどうしたらいいかわからない。こんな経験は全くないからどうすればいいかわからないよ)
(でも......)
(こんな恋愛も初めてだけど、たまにはこんなことも悪くないかも)
――とまあ、二人して考えることが同じ。こんな偶然は普通なら有り得ない。これは神様が決めたことなのか。それとも単なる偶然なのか。それは二人が知るまでわからないことである。
▼▼▼▼
時刻は昼休み。この時間になると生徒達は様々な場所で昼食にしたり、部活に入部していれば打ち合わせをする者もいたり、昼休みを使って勉強をする、さらに昼寝をする等、この時間は生徒達にとってとても貴重な時間でもある。
(やっと昼休みか。ホント朝は大変だったな)
今日半日だけでも色々あったな。薫さんに会ったり、隣の席の人が一昨日の女の子だったり...。こんなこと今までなかったけど。
「あ、あの!」
「何ですか、...って!?あなたは一昨日の!?」
あれ?このピンク髪の女の子は......一昨日の人か!?
どうしたんだ一体。僕に何の用だろう?
「一昨日は...その...ありがとうございました!タルト美味しかったです!」
「ああ、ありがとうございます。じゃなくて!どうしたんですか、急に?」
「美味しかったので、その...お礼と言っては何ですが、お昼一緒にどうですか?一昨日一緒に来た友達も一緒ですので...」
お礼っていうか...そんな大したことじゃないんだけど。どうするか......。友達も一緒って言ってたからもしかしたらあの子も居るかもしれない。
どうする。ここは昼御飯を一緒に食べるか、それとも今回は断るか...。でもここで断れば一緒になる機会はなくなるかもしれない。
――よし、決めた。
「わかりました。じゃあ、ご一緒させて頂きます。今弁当持ってきますので」
「了解です!じゃあ私、廊下で待ってますね!」
僕はピンク髪の女の子に案内されるがままについて行った。全く、本当に今日は......。
――騒がしい一日だよ。
▼▼▼▼
「みんな、お待たせー」
「あ、やっと来た」
「ひーちゃん、遅いよー」
「ひまり、随分遅かったなあ」
屋上に着いたけど、僕の前に居るのは一昨日の女の子だった。よく見たら確かにそうだ。
「ごめんごめん、待たせちゃったね」
「ほらつぐー、王子様が来たよー」
「えっ!?な、何を言っているのモカちゃん!?」
やっぱり居た。けどいざ本人を前にすると緊張するし、何かドキドキする。落ち着け、落ち着くんだ!
「...二人共、何をそんなに緊張しているの?」
「「えっ!?き、緊張なんて......」」
「いやーお二人は新婚夫婦みたいですなー」
「モカちゃん!からかわないでよー!」
「とりあえず、みんなお昼にしようぜ」
「そうだね!お昼だお昼だー!」
そうだ、お昼にするんだった。ここで止まってちゃ時間がなくなってしまう。
「じゃあ、食べながらになっちゃうけど自己紹介するね。僕は楠木葵、一昨日来た通り喫茶カーネーションで手伝いをしています。よろしくお願いします。葵でいいよ」
うん、まあこんな感じかな。けど本当に緊張するなあ。こんなに可愛らしい子達を前にしたら何て言えばいいのかわからなくなる。
「私は美竹蘭。まあよろしく」
「青葉モカでーす。モカちゃんって呼んでいーよー」
「上原ひまりでーす。よろしくね!」
「アタシは宇田川巴、よろしくな」
美竹さん達は自己紹介をした。あとは茶髪の子だけだ。
みんな"つぐ"って呼んでるけど渾名かな?
「つぐみ、大丈夫?」
「ほらー、つぐだけだよー」
「つぐ、頑張って!」
「大丈夫!つぐみならいける!」
大丈夫かな?なんか緊張してるような...。いや僕も緊張してるから人のことは言えないな。
「は、羽沢つぐみです!よよよ、よろしくお願いしまひゅっ!?」
あ、噛んだ。
「ごごご、ごめんなさい!今噛んじゃったよね!?」
「つぐみ、そんなに緊張しなくても...」
「しょうがないよー蘭。つぐはこの人に惚れ...もがっ!?」
「モ、モカ!それ以上はダメ!」
「モカ!駄目だ!それを言ったらつぐと葵が恥ずかしさのあまり倒れちまう!」
え?何を言ってるんだろう。何か言いかけたけど、上原さんが青葉さんの口を塞いだから何を言おうとしたのかがわからない。これは聞かない方がいいかも。
「つ、つぐ。とりあえず落ち着こう。」
「う、うん。わかったよ巴ちゃん」
目の前の女の子は落ち着かせるために深呼吸をした。どうやら相当焦ってたみたい。僕もまだ緊張しぱなっしだ。
あ、落ち着いたみたい。
「あ、改めて自己紹介するね。私は羽沢つぐみです。楠木君と同じように私も家が喫茶店で、羽沢珈琲店っていうお店だから、是非来て下さい。よ、よろしくお願いします」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします」
あ、あれ?何だこれ?何かお見合いみたいになってるけど、気のせい?
「アツアツですなー」
「なんかお見合いみたいだね...」
「なあ、蘭。ブラックコーヒーないか?」
「奇遇だね巴。あたしもブラックコーヒーが欲しいよ。てか砂糖が口から出そうなんだけど、気のせい?」
なんかもうみんなおかしくなっちゃった。僕も羽沢さんも相当緊張してたのかもしれない。けど同じ気持ちだったって思うと、なんとなくだけど心地良い気がした。
▼▼▼▼
そして放課後、さっきの5、6時間目の授業は朝よりは集中できなかったということはなかった。むしろ頭の中がスッキリして集中できるくらいだった。
――そして僕は今、羽沢さん達と帰っています。
どうやら美竹さん達は"Afterglow"っていうバンドを結成しているみたい。しかも5人は幼なじみで、幼稚園の頃から一緒だったらしい。幼なじみでしかもバンドを結成している。僕からしたら5人の絆は強いんだなって伝わってくる。
というか僕はこんな可愛い女の子達と帰ってていいのか?なんか後ろから刺されるかも...。しかもこんな状態で姉さんと会ったら色々聞かれそうだよ。
と、そんなことを思っている内に......。
――楠木家の"自称"
「あれ、葵じゃん!女の子と一緒に帰ってるなんて...」
「!?だ、誰ですか?」
美竹さんは誰なのか聞く。僕の姉さんです。てかみんな本当に逃げて!マジで逃げて!!なんか上原さんと羽沢さんが怯えてるよ。美竹さん、そんなに睨まなくても...。宇田川さん、臨戦態勢に入らないで!そして青葉さん、こんなところで立ちながら寝ようとしないで!
ああ、ヤバイ。なんか聞かれるよ。もう逃げられない。
「もしや...。これは恋の予感!」
駄目だ。もう手遅れだ。もうお仕舞いだ...。
そんな時、僕達の前に救世主が現れた。
「澪ー!またあなたは!!」
「あ、ヤバイ。この声ってもしかして...」
そう、この声は...。
――紛れもなくあの人だ。
「もう、このバカ!」
「痛っ!待って深雪!?ハリセンで叩かないで。痛い、痛いから!」
そう、深雪さんだ。
「澪、あんたまた聞こうとしてたよね!?こんなことしたら今度こそ彼氏できなくなっちゃうのわかってるの!?」
「ごめんなさい、もうやらないから!(一生やらないとは言っていない)」
「全く、ホントにこのバケモノは...。ごめんなさい、あなた達。澪に何か聞かれたりされなかった?」
深雪さんは美竹さん達に聞く。大丈夫だよ、深雪さん。聞かれる前だったからセーフだと思うよ。
「あ、はい。大丈夫です。」
「同じく大丈夫です」
「私も」
「アタシもです」
「大丈夫でーす」
よかった大丈夫みたい。てか青葉さんいつ起きたの!?
「最初から起きてたよー。さっきは単に目を瞑ってただけー」
えっ、待って心読んでるんだけど。ここにもエスパーいるの!?
「モカちゃんはエスパーじゃないよー。あーくんがわかりやすかっただけだよー」
「あーくん!?いつからそんな呼び名に!?ていうか顔に出てたの?」
「そのとーりー。アタ◯クチャ◯スなんて言わないよー」
「あ、言わないんだね。てか姉さん!深雪さんに迷惑かけるなって朝言ったよね!?」
「いやーごめん。こんな雰囲気出してたら聞かなきゃっていう使命感が出ちゃってさー」
「みーおー?」
「待って深雪ごめん、叩こうとしないで。反省してるから、許して」
姉さん、絶対反省してないよね!?反省する気が全く伝わって来ないんだけど!?
「ごめんなさい、深雪さん。うちの残姉が本当に申し訳ないです」
「いいの、いいの。大丈夫だよ葵君。こんなのいつものことだからさ」
まずい、さっきから羽沢さん達が置いてきぼりに...。
「...ねぇ、葵?この人は誰?」
「ああ、紹介が遅れたね。そこで倒れてる"これ"が僕の姉で、目の前にいるのが姉さんの親友の」
「平沢深雪、よろしくね」
「「「「「えっー!?嘘だー!!」」」」」
あれ、みんな驚いてる。青葉さんまでこんなに驚くとはね...。まあ、しょうがないか。初対面だから仕方ないか。
「ていうか姉さん、何を聞こうとしてたの?」
「いやー葵が女の子と一緒に帰ってたからもしやとは思ってたんだけどね」
「いや、姉さんの期待しているようなことはないよ。全くないからね!」
「えー、嘘だー。ぜーったい嘘だー!」
「葵、ごめん。私はもう諦めたよ。澪はもう止められないかも」
「えっ!?深雪さん諦めるの早いですよ!?」
「...なにこれ?」
「すまねぇ蘭、アタシにもわからない」
「あたしももうわからないよー」
「モカちゃんついていけないよー」
「ごめん、私もついていけない」
羽沢さん達、本当にごめんなさい。姉さんはこうなったら止めようがないんです。
ていうか姉さんに僕が羽沢さんに一目惚れしたこと気づかれてそうなんだけど気のせいかな?
学校回はこれで終了です。
次から日常回を中心にやっていきます。
原作ストーリーはどっかしらのタイミングでやりますので、もうしばらくお待ち下さい。
ここまで思いつきながら勢いで書いてたので更新はしばらくお待ち下さい。
バレンタイン回はこのあと執筆開始致します。出来次第更新しますので、少々お待ちを。