恋は喫茶店から始まる   作:ネム狼

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更新遅くなってすみません
今回はひな祭りに因んでさよひな回です
氷川姉妹がメインです
1時間30分の突貫工事で作りましたが、どうぞ


パティシエ見習いから見た翠色の双子姉妹

 喫茶カーネーション、今日はひな祭りということでうちの店でもひな祭りキャンペーンをやっている。でも客はあまり来てないみたい。私はそれでもいいけどね。家族で過ごしたいっていう人もいるし。今日は珍しくお父さんは落ち込んではいない。「しょうがない」って思ってるのかな。

 

 私は今は葵と接客をやっていて、深雪は今回はお母さんと厨房でひな祭り限定のメニューを作っている。今日は誰が来るかな?

 

「いらっしゃいませー、って紗夜、日菜!?」

「こんにちは澪さん」

「澪ちゃーん、来ちゃった!」

 

 へえ、今日は姉妹揃ってなんだ。どうしたのかな?今日は。紗夜はそんなに落ち込んでなさそう。あれ以来、二人共溝はできてないから本当によかった。私は別に大したことはしていないからね。単に困っている人を放っておけなかっただけだから、乗り掛かった船ってことで相談に乗っただけだから...。

 

「やっほー葵君!制服似合ってるね!」

「ありがとうございます日菜先輩。お二人共席までご案内しますよ」

「ありがとうございます」

「紗夜、あれから日菜とは大丈夫?」

「大丈夫ですよ澪さん。澪さんこそ問題は起こしてませんよね?」

「何もやってないよ。まあ相談とかを持ちかけられることは多いかな」

 

 私は元はバケモノ呼ばわりされていたけど、今は落ち着いてきている。といっても、相談を持ち掛けられるのは多いけどね。私は困っている人を放っておけないから。できることがあれば助けてあげたい。助言だけでもいいから、背中を押してその人達が幸せそうなら私はそれでいい。

 

「ご注文はいかがなさいますか?」

「じゃああたしは桃のショートケーキにしようかな。なんかるんっと来た!」

「私も同じものでお願いします」

「かしこまりました。少々お待ち下さい」

 

 さすが姉妹。頼んだメニューも同じだなんて。まさしくるんっと来たね。やっぱり双子は伊達じゃない。

 

「何故ショートケーキに桃を......」

「それはね、私が発案したものなんだ。ひな祭りは桃の節句があるから、それに因んでやるとおもしろそうかなって思ってやってみたんだ」

「なるほど、さすがはパティシエ見習いですね」

「いやーそれほどでも」

 

 面と向かって言われたら照れるな。葵なんか笑ってるし。つぐみちゃんにあることないこと吹き込んでやろうかと思ったけどさすがにやめとくかな。また深雪に半殺しにされかねない。

 

「いらっしゃいませー、ってつぐみちゃんじゃん!」

「ど、どうも葵君......。あ、紗夜さんと日菜先輩もいらしてたんですね!」

「こんにちは、つぐみさん」

「やっほー、つぐみちゃん!」

 

 あらあら、ヒロインのお出ましだね。来た瞬間にラブコメオーラが漂ってるよ。まあお父さん達のよりはマシだからいいか。

 

「つぐみちゃん、席は紗夜先輩のところで大丈夫?」

「大丈夫だよ。ありがと葵君!」

 

 そうだった。つぐみちゃんは確か紗夜とは結構仲がいいんだったっけ?羽沢珈琲店でお菓子作りの教室をやって以来かな確か......。

 

「私は桃のフルーツケーキお願いします」

「かしこまりました。つぐみちゃん待っててね」

 

 うわあ決めたよこの弟。いつの間にキザになったのこの子?まあフルーツケーキはつぐみちゃんにとってすごい思い入れがあるからなあ。あの出会い以来二人はいい感じになっている。でもあれで付き合ってないなんてねえ。二人共ヘタレなのがキズなんだけど......。

 

「お待たせしました。桃のショートケーキお二つになります。召し上がれ」

「おおー来たね!じゃあいただきます!」

「いただきます」

 

 どうかな?今回のケーキ、失敗してなきゃいいんだけど...。どうしても気になって接客に集中できない。なんとか頑張らなきゃ!

 

「お、美味しい!るんって来るよ!澪ちゃん!」

「澪さん。素晴らしいですよ」

「ありがとう!二人共!」

 

 よかった~。成功した。どうなるかと思ったけどホントによかったよ。

 

「お待たせ。つぐみちゃん、桃のフルーツケーキになります。召し上がれ」

「ありがとう葵君。いただきます」

 

 さああとは葵だよ。頑張りな!

 

「っ!美味しいよ!葵君!」

「あ、ありがとつぐみちゃん!」

 

 照れちゃってるし!二人共可愛いなあ。早く付き合ってよもう!

 

 

▼▼▼▼

 

「おねーちゃん!」

「どうしたの日菜?」

 

 日菜と一緒に喫茶店に出掛けたなんてもう何ヵ月ぶりかしら......。日菜との仲はあれから前より良好だ。それも澪さんのおかげだ。私が日菜との関係で落ち込んでいた時、澪さんは相談に乗ってくれた。あのおかげで今の私と日菜がいる。本当に澪さんには感謝してもしきれない。

 

「ねえ日菜」

「なに、おねーちゃん?」

「前のひな祭りのこと覚えてる?」

「覚えてるよ!忘れられるはずがないよ!」

 

 昔中学の時、私は親と喧嘩をしてしまった。その日はひな祭りで私は昔ひな祭りは嫌いだった。理由は私がひな祭りの日の時に親と喧嘩をして台無しにしてしまったからだ。でもあの時出ていってしまった私を日菜は必死に探してくれた。

 

 それもボロボロになるまで探していた。まだ私と日菜はこの時はそんなに関係に溝は出来ていなかった。あの時の日菜を思い出すと、私はこの子を泣かせたんだなと今思い出しても後悔している。だからせめて......。

 

 

――ギターや他のことで差が開いてしまっても、日菜を泣かせるようなことだけはしてはいけない。

 

 

 私はそれだけはしてはいけない。昔は日菜の才能に嫉妬して折れそうになっていた。今はギター、音楽を通して色々な経験をした。今でも私はギターをやって良かったと思っている。

 

「あの頃は本当にありがとう」

「ここはどういたしましてでいいのかな?」

「なんでもいいわ。ねえ日菜」

「なに、おねーちゃん?」

「今度またあの喫茶店に行きましょ。あとギターでセッションもしてみたいのだけど...。いいかしら」

 

 なにを言っているのかしら私は。でも久しぶりに日菜とセッションをしたいと思ったのはなんでかしら?

 

「いいよおねーちゃん!セッションやろうよ!あたしも負けないからね!」

「言ったわね?私も負けないから、やる時は覚悟しなさい!」

 

 この一日を、久しぶりに日菜と過ごした日を忘れないようにしなきゃ。




なんかつまんないかなと思いましたがいかがでしたか?
ひな祭りは申し訳程度でしたが、さよひな成分はマシマシにしました
感想と評価お待ちしております
ではまた会いましょう
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