恋は喫茶店から始まる   作:ネム狼

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1日遅れのホワイトデーです
作者はホワイトデーに返すチョコはありません(血涙)
今回は最大級の爆弾を投下します
では本編どうぞ


注意!
今回はお読みの際、ブラックコーヒーが絶対必須です
砂糖を吐かないようにお気をつけ下さい





ホワイトデーに告げる想いとマフィンに愛を込めて

 ホワイトデーは世の男性にとってとても大変な一日である。何故かと言うと、バレンタインで何個もらったかによってお返しのチョコが増えてしまうことがあるからだ。

 

 特に僕と父さんはチョコをもらうことが多いからとても大変だ。父さんの場合は常連さんからもらったらコーヒーで返すことにしており、常連さんからも「コーヒーだけでも充分ですよ」と言われてるからコーヒーで返している。

 

 けど僕は去年はつぐみちゃんをはじめ、ガールズバンドの人達がいる。約25人分返さないといけないから、頑張らないと!

 

「葵ー手伝おうか?」

「大丈夫だよ、姉さん。今回はマフィンで返しておくからさ」

「ふーん。じゃあつぐみちゃんは本命なんだねぇ」

「っ!?」

 

 姉さんなんで知ってるの!?なんでつぐみちゃんに渡すチョコが本命なの知ってるの!?あ、好きなのバレてるから知ってるか。

 

「その顔はそういうことなんだね~」

「そ、そういうことだよ......」

 

 姉さんにも手伝おうか迷ってたけど、マフィンなら大丈夫だ。何回も作ってたから慣れてるから、姉さんは見ててもらうだけでいいかな。

 

「まあ私は見てるよ。葵マフィン作るのは慣れてるだろうけど、アドバイスはさせてね。放っておけないから」

「わかった。なんかあったらアドバイスよろしくね」

「はいよ~」

 

 さあ、頑張ろう!つぐみちゃんのために最高のマフィンを作ってあげなきゃ!

 

 

▼▼▼▼ 

 

 ホワイトデー前日の夜、私はバレンタインのことを振り返っていた。あの時葵君にチョコレートを渡した時に葵君からもチョコレートをもらったことや頬にキスをしたこと等、一日で色んなことをやってしまったのだ。

 

 葵君のことは好きだけど、自分でもあれはやりすぎたなって思ってしまう。うう、思い出しただけで恥ずかしくなってくる。

 

 蘭ちゃんからも「ホワイトデー頑張りなよ」なんて言われたけど、なにを頑張ればいいの!?もしかして告白を頑張るの!?さすがに難しいよそれは......。

 

「はあ、告白は無理だよ。私にはできないって」

 

 一番気になるのは葵君がどんなものを作っているのかが気になっている。でも頬にキスはみんなの前でやっちゃったから本当にあれはヤバかった。せめて今度は二人きりでやろう。そうしよう。

 

「よし、明日はホワイトデーだ!葵君も忙しいと思うけど、私も頑張ろう!」

 

 

――よーし、明日は張り切ってつぐっていこう!(がんばろう!)

 

 

▼▼▼▼

 

 

 ホワイトデー当日。店もホワイトデーキャンペーンをやるから朝は忙しかった。いつもより多いし、ロゼリアやハロハピ、ポピパ、パスパレ、そしてアフグロのみんなも来ていた。そう、全員だ。

 

「いらっしゃいませー」

「こちらの席へお座り下さい!」

 

 今回は接客は僕と姉さんでは人が足りないため、深雪さんにも手伝ってもらうことにした。今回ばかりは途中でバテるんじゃないのかっていうくらいに大変だった。

 

 瀬田先輩やりみさん、白鷺先輩は常連として父さんからコーヒーがホワイトデーのお返しということを知っていた。なんでも、他の常連さんから聞いたみたいだ。僕は香澄さん達が来たらすぐにマフィンをお返しで渡していくことにしている。

 

 つぐみちゃんは最後に渡すって決めてる。つぐみちゃんには待たせてしまうけど、仕方ない。

 

 言い忘れていたが、うちの店の客が入れる数は50人くらいは入れる。普通の喫茶店とは違うみたいだが、何故かは僕もわからない。

 

「いらっしゃいませ、ってつぐみちゃん!」

「お疲れ様葵君!」

 

 つぐみちゃん!来てしまった。うわあ恥ずかしいよ、緊張するよ!でも、頑張らないと!

 

「葵、今日は上がっていいよ」

「姉さんいいの?」

「落ち着いてきたから大丈夫だよってお父さんが言ってたから。つぐみちゃんとごゆっくり!」

「そんな姉さん。そこまで言わないでよ......」

「頑張りなさい葵!想いを伝えるのよ!」

 

 ありがとう姉さん!よし、ここからが正念場だ!

 

 

▼▼▼▼

 

 

 葵、頑張ってきなさい!つぐみちゃんを喜ばせないと姉としても恥ずかしいからね!

 

「澪さん。葵さんとつぐみさんの場を作りましたね」

「お、紗夜わかっちゃった?」

「ええ、わかりますよ。あなたならやるだろうと思ってました」

 

 やっぱ紗夜はわかってたか。まあわかるよねそりゃ。私は敢えて作ったからね。今度こそあの二人をくっつけないといけないからね!

 

「さすが澪ちゃんだよね!」

「え、そうかな?」

「そうだよ!葵君とつぐちゃんくっつけるためにやるなんてさあ、るんってくるよ!」

「ありがと日菜。そうだ紗夜、日菜」

 

 そうだ、私も二人にお返ししないとね。二人を和解させたりとかもしたけど、私も感謝を込めて作ったからね。

 

「何でしょう?」

「何、澪ちゃん?」

「バレンタインのお返しなんだけど、受け取ってくれる?」

 

 私が二人に渡したお返しは、チョコのカップケーキだ。あんまりまともな物は作れなかったけど、私なりの精一杯の気持ちだ。

 

「あ、ありがとうございます......」

「ありがとう、澪ちゃん!」

「どういたしまして。な~に紗夜、その顔は?」

「いえ、澪さんがお返しだなんて珍しいと思ったので......」

「そうだよね~、あの澪ちゃんがね~」

 

 珍しいって、二人は私をどんな目で見てるのさぁ?紗夜はまだしも日菜にまで言われるのはショックだよ!

 

「では私からも一つ」

「ん?どうしたの紗夜?」

「いつも私や日菜のことでありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」

「え、そんなそこまでされたらどう言ったらいいかわからないよ!?」

「澪ちゃん、その顔るんって来るよ~!」

 

 紗夜ってズルいなあ。こんなこと言われたら私でも焦っちゃうよ。これからも二人が幸せでありますようにって祈るかな!

 

 

▼▼▼▼

 

 

 ふふっ、何か恋の予感がしてくるな。もしや葵と羽沢君かな?

 

「滋さん、どうしたんですか?」

 

 牛込君が尋ねてきた。ん?コーヒーが口に合わなかったのかな?いや、心配そうに私を見ているな。

 

「いや、何でもないよ牛込君。なにかが起こりそうな感じがしたものでね」

「なにかがですか?」

「そう、何か儚いようで結ばれそうな予感がしたのさ」

 

 そうだ。これはあくまで予想だが、葵と羽沢君はきっと結ばれるかもしれない。葵、頑張るんだよ。

 

「何か儚い予感がするな」

「どういうことなの薫?」

「つまり......そういうことさ」

「どういうことなのよ......?」

 

 白鷺君、私には何となくだがわかるよ。薫君が言うそういうことが何なのかは謎であるがね。でも正直に言うと......。

 

 

――全くもってわからないけどね!

 

 

▼▼▼▼

 

 

 疲れて来たな。さっき上がったばかりだけど、今日はつぐみちゃんにお返しと一緒に気持ちを伝えないと!仕事が終わると同時につぐみちゃんに声を掛けて今は僕の部屋で"二人きり"になっている。

 

「ごめんねつぐみちゃん。急に呼んじゃって」

「大丈夫だよ。私は呼んでもらって嬉しいから......」

 

 嬉しいってそんなこと言われたらこっちまで嬉しくなっちゃうよ!つぐみちゃんは天然で言ってるのかな?

 

「あっ、ごめん!なんか変なこと言っちゃったね」

「そ、そんなことないよ!僕も、その......」

 

 二人して顔を赤くしてしまった。余計気まずくなっちゃったよ!ああ、耳まで赤くなってきてるし、どう伝えたらいいんだ!?

 

 30分経ち、ようやく落ち着いた。よ、よし!マフィン渡してそれから......。こ、告白しよう!

 

「つ、つぐみちゃん!」

「な、なに?」

「まずは、先月のお返しだけど、これ受け取ってくれる?」

「マフィンなんだ!ありがとう葵君!」

 

 よし喜んでくれた!あとは想いを伝えるだけだ。つぐみちゃん、待たせてごめんね。僕の想いを届けるから!

 

「あと、言いたいことがあるんだ」

「言いたいこと?」

「うん。言いたいことはね......」

 

 

――伝えたよう、この想いを!

 

 

「初めて会った時から好きでした。僕と付き合って下さい!」

 

 

▼▼▼▼

 

 

 それは突然のことだった。葵君が私のことを好きだと言った。やっと聞けた。私と葵君がお互い好きだということに気づいて半年経ってやっと返事を聞けた。私の心はドキドキして落ち着かなくなっていた。

 

 

――でも、それどころか嬉しくて涙が出てしまった。

 

 

「つ、つぐみちゃんどうしたの!?なんかマズかった!?」

「違う、違うの。嬉しいの私」

「えっ、嬉しい?」

「うん。やっと返事が聞けたから。本当に嬉しくて泣いちゃったよ」

 

 私は待ったんだ。葵君の想いを知ったのが夏祭りの時で、それから私と葵君はお互い好きだということに気づいた。でも返事は待とうって二人で決めて、今葵君が言ったということは、私も言わなきゃいけないんだ。

 

「ねえ葵君」

「なにつぐみちゃん?」

「私ね、葵君のことが好き。私でよければ付き合って下さい!」

「もちろんだよ。こちらこそよろしくね」

 

 私と葵君は互いに抱き合った。やっと好きだと言えた。やっと葵君と恋人同士になれた!こんなに嬉しいことは私の人生の中で一番だ。

 

「つぐみちゃんキスしない?」

「うん、いいよ」

 

 私と葵君は初めてのキスをした。もう私の心は死んでしまうんじゃないかっていうくらいに高揚していた。そのキスはとても甘い味がした。

 

 

▼▼▼▼

 

 

 人生で初めてのキスだった。つぐみちゃんを好きになって、色んな青春をして、そして恋人になった。僕の心はドキドキしぱなっしで心臓が破裂してしまいそうだった。キスの味は甘く、破裂しそうな心臓を収まる、不思議な感じだった。

 

「つぐみちゃん、幸せにするからよろしくね」

「うん、こちらこそよろしくね。私も葵君を幸せにするから」

 

 どんな困難が来ても二人で乗り越えていこう。そして......。

 

 

――これからも幸せでありますように。

 

 

 

 




最後まで読んで下さってありがとうございます
結ばれましたが、あくまで幕間の話ですので
本編とは全くもって関係ありません
本編では付き合うのに相当時間がかかりますので、
ご期待下さい
感想と評価お待ちしてます
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