今回は久しぶりにつぐみが出ます
注意!
今回はキャラ崩壊してるキャラが何人かいます!
四月一日もといエイプリルフール。今日はなんでも嘘をついていい日だ。しかし、嘘をついていいといっても、洒落にならない時もある。
「今日をもって喫茶カーネーションを閉店します!」
それは突然のことだった。周りの常連さんもお客さんも豆鉄砲を食らったかのような表情をした。父さん今はなんて言ったの!?嘘だよね、ねぇ!?
「ね、ねぇお父さん。嘘だよねそれ?」
「滋さん。なんてことを言うの!?」
「......と言ったな」
――あれは嘘だ。
び、びっくりした。本当だったら洒落にならない。というかこれをつぐみちゃんが知ったらどうなっていたか。
「あ、葵君。一応嘘だよね?」
「つぐみちゃんいたの!?」
「い、いたよ!ひどいなあ葵君」
つぐみちゃんは口元を膨らませて怒った。可愛い、じゃなくて!つぐみちゃんを怒らせてしまった、どうしよう。
「葵、羽沢君とデートして来なさい」
「と、父さん!?」
「マ、マスターさん!?」
父さん、それは嬉しいけど、周りのお客さんからヒューヒューとか言われてるんだけど!?恥ずかしいよ......。
「葵、土産話よろしくね!」
「お幸せにね、二人とも」
「つぐみちゃん、行こうか」
「う、うん!」
こうして僕とつぐみちゃんはデートへ行くことになった。でも僕達は知らなかった。このあと色々な嘘が待ち受けていることを......。
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葵君とデートに行くことになるなんて思わなかった。どこに行こう、なにをしよう、私の頭の中は混乱してしまっていた。しかも葵君、私の指を絡めて手を繋いでる。これって確かこ、恋人繋ぎだよね!?
「つぐみちゃん、どこ行く?」
「そ、そうだね。どこに行こうか!」
「急遽だったから計画立ててなくてごめんね」
「いいよそんな!私こそごめんね、さっき怒はっちゃって」
「つぐみちゃんは悪くないよ!気づかなかった僕が悪いよ!」
こんな言い合いを十分近くもやっていた。なにやってるんだろう私。葵君と付き合い始めて一ヶ月経つけど、甘えるようにはなってもキスは告白以来していない。
私と葵君の関係って上手くいってるかな?葵君はどう思ってるんだろう......。付き合ってるのにこんなこと考えるなんて、私って思い込みが激しいのかな?
「あれ、葵君とつぐちゃんじゃん!」
「紗夜先輩と日菜先輩!おはようございます」
「ごきげんよう。葵さん、つぐみさん」
紗夜さんと日菜先輩だ。二人で出掛けてるなんて、相変わらず仲がいいな。
「どうしたんですか今日は?」
「今日はね、おねーちゃんとデートなんだ!」
「デ、デートですか!?」
「そうです。それとご報告があります」
「報告?」
なんだろう報告って?二人ともなにかあったのかな?
「今日をもって」
「私とおねーちゃんは......」
――結婚します!
はい?今なにを言ったの?嘘......だよね?紗夜さんと日菜先輩が結婚するって、女の子同士で!?
「紗夜先輩、日菜先輩。それはマジですか?」
「はい、本気と書いてマジです」
「マジだよー!」
「で、でも子供はどうするんですか!?」
「そこは問題ありません。とある細胞で同性同士でも子供ができると聞いたので」
どうしよう、本気に聞こえてきて頭が痛くなってきた。
「というのは冗談ですがね」
「え?冗談なんですか?」
「そうだよ。ごめんね、騙すようなことしちゃって」
「そ、そんな大丈夫ですよ!」
もしかして、エイプリルフールだからかな?薄々気づいてはいたけど、まさか紗夜さんがやるなんて思わなかった。
「面白そうでしたので、日菜とやってみようと思いました」
「おねーちゃんるんっと来るよ!本当に結婚しちゃう?」
「し、しないわよ!日菜と結婚なんて、そこまでしないわ」
えっ、そこまでは?じゃあ、どこまでするんですか!?紗夜さんも日菜先輩もその嘘は本当になりかねないから怖いなあ。
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それからは色々な人に会った。友希那先輩とリサ先輩が前世は猫だったとか言ったり、イヴちゃんが私の本当の名前は大和イヴですとか言ったりとヤバい嘘を聞いた。
さらにあこちゃんと燐子先輩が結婚しましたとか巴ちゃんとひまりちゃんが付き合うことになりましただったり千聖先輩がパスパレを解散しましたとか、マジで洒落にならないものが混じっていた。
モカちゃんに至っては、神様になって世界を作ったとか、蘭ちゃんは魔法少女になったとか、香澄ちゃんとはぐみちゃんが本物の探偵になったよとか、りみさんは前世チョココロネやで!と関西弁で言ってきたとかもあった。
もはやデートどころか、色んな人に会ってエイプリルフールネタを突きつけられたとしか言い様のない一日になってしまった。
「つ、疲れたね葵君」
「そ、そうだね」
はあ、気づいたらもう昼だ。何人に会ったんだ?もう全員だろうか......。正直今日はつぐみちゃんと二人きりでいたい気分だ。
「ね、ねえ葵君!」
「なに?」
「もしよかったらなんだけど......」
――今日私の家に泊まらない?
つぐみちゃん本気なのか?顔から見るに本気だ。泊まって行くといっても一旦帰って着替え持ってきた方がいいよな?
「ごめん、一回家に電話するね!」
「うん、わかった」
それから僕は父さんに電話をして泊まることを言った。そしたらあっさりとOKを出してくれた。つぐみちゃんにも一旦帰って着替えを持っていくと言ったが、僕の家についてきてくれた。この子ホントいい子だな。天使か?
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時間はあっさり流れ、寝る時間になった。葵君と一緒に寝てるけど、いつも通り私は葵君の腕に抱き着いている。やっぱり葵君の腕って抱き心地いいな。
「つぐみちゃん、僕の腕に抱き着くの好きだね」
「あ、嫌だったかな?」
「全然。むしろ嬉しいよ」
「よかった。ずっとこうしていようかな」
「それなら僕はつぐみちゃんを抱き枕にしようかな」
葵君にそんなことを言われたら、私達は愛し合ってるんだなっていう想いに心が満たされてしまう。このまま葵君とずっと寝ていようかな?
「つぐみちゃん、キスしたい?」
「キ、キス!?」
葵君は私の唇を人差し指でなぞってきた。うう、こんなことされたらしたくなっちゃうよ!葵君焦らさないでよぉ......。
「どう、したくなった?」
「したい、キスしたいよ!」
「じゃあ、おいで?」
私は葵君の胸元に抱き着いてキスをせがんだ。葵君の顔、近くで見ても綺麗だなあ。早くキスしたいよ。
「つぐみちゃん」
「葵君」
私と葵君の顔が近づいていく。ああ、もう幸せになりそうだ......。このまま私と葵君は......。
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「うわあ!」
私はベッドから盛大に落ちてしまった。あ、あれ?私葵君とキスしようとしてたんじゃなかったっけ?それに葵君がいない。もしかしてこれって......。
――夢オチだったの!?
はあ。悲しい、なんか悲しいよ。期待してたのになんで夢オチなのかなあ?葵君のところに行こうかな。気まずいだろうけど、今日は葵君が恋しいよ。
私は葵君に会いに行くためにお店に行くことにした。幸いなことに私の方はお店が休みだから行くことができた。葵君どうしてるかな?
「いらっしゃいませ!あ、つぐみちゃん。おはよう!」
「お、おはよう!あ、葵君」
「大丈夫?顔赤いけど、熱とかない?」
葵君は心配したのか、私の額を触った。うわ、葵君の手冷たい!でも、ひんやりとして気持ちいいな。ずっと触っていてほしいくらいだ。
「よかった、熱はないみたいだ」
しかも今度は私の頭に手を置いて優しく微笑んだ。こんなことされたらキュンとしちゃう。葵君ってこんなにかっこよかったっけ?
「あ、ごめんね!なんか妹ができたみたいだったから......その、本当にごめん!」
「い、いいよ!私はむしろ......嬉しかったから」
「なんか言った?」
「なんでもないよ!なんでもないから!」
その日は一日中私と葵君は顔を合わせにくかった。顔を合わせるとお互い顔を赤くしてしまう、そんなことが何回もあった。
夢の中では付き合っていますが、現実は付き合っていません。
エイプリルフールよりも重要なこと、新元号発表されましたね。
アルファベットがRになったらおしまいだって思うのは私だけじゃないはず。
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