ここから葵とつぐみに事故がいくつか起きます
関係は進展するかは想像にお任せします
ではどうぞ
その後、ようやく目的地の駅に着いた。まさかモカちゃんに撮られていたなんて思わなかったけど、さっきつぐみちゃんにも送ったって言ってたな。なんというか...。
――つぐみちゃん、どんな気持ちだったのだろう。どんな寝顔だったのか。
そんなことを気にしてしまう自分がいる。なかなかこんな経験はないからとてもいい経験をした。あとでモカちゃんにはお礼を言っておこう。
「結構掛かったね。つぐみちゃん、疲れてない?」
「大丈夫、なんともないよ!」
よし、何ともないみたいだ。つぐみちゃん無理してないかな?でもこういうときもつぐってる?っていうのかな。うん、心に留めておこう。つぐみちゃんは...。
「つぐってるね」
「...ふぇっ!?」
ん?あれーおかしいな?僕なんか言ったかな?
「葵あんた...」
「あーあ、やっちまいましたなー」
「葵君また君は...」
「お前ホントにすげぇよ」
あ、やばい。まさか...
――口に出したのか!?
「つつつ、つぐみちゃん!?だ、大丈夫!?」
「だだだだ、大丈夫だよ!?」
大丈夫じゃない!てかこれ僕が悪いじゃん!
「ごめんね!ホントにごめんね!」
「悪くない!これは葵君は悪くないよ!"つぐってる"よ!ワタシハツグッテルヨ」
ああ、駄目だ。つぐみちゃんが壊れた。
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つぐみちゃんが復活するまで15分くらいかかったけど、なんとか旅館に着いた。
「いらっしゃいませ。遠路はるばるご苦労様です」
旅館に入った時、女将さんが挨拶をしてくれた。中は古風ある旅館になっている。前に家族で旅館に行って以来だけと、ホントに久しぶりに来たな。
「羽沢でチケットで予約を入れたのですが...」
つぐみちゃんがチケットで予約していたことを伝えたら、女将さんが受付にあるリストから名前があるかを確認した。つぐみちゃんの名義で予約入れたんだ。
「羽沢様ですね、かしこまりました少々お待ち下さい」
それにしてもチケットの予約か...。番組でも結構見るけど、正直これどうやって受付してるのかすごく気になってたけど、こんな感じなんだな。
「お待たせしました。羽沢様で6名様ですね。お部屋の方へご案内致しますので」
僕達は女将さんの案内の下、部屋へ向かうことになった。
「では6人部屋になりますのでどうぞごゆっくり」
「はい!ありがとうございます」
ん?今なんて言った?6人...部屋?
ちょっと待て!それってさ...男1人で女5人つまり...
――男1人って僕じゃん!
ヤバイよヤバイよ!どうしよう。みんなこのことに気づいてないかな?ホントに大丈夫かなこの旅。
「一旦荷物おいて準備しようか」
「そーだねー、あ、あーくんは部屋出てねー」
「あ、そうだな。葵絶対覗くなよー」
「葵君!ホントのホントだよ!」
はい!肝に命じています!
(葵、覗いたらつぐみを泣かせたっていうことにするから、その後に死刑だよ?それとファ◯チキ下さい)
(は、はい!了解であります!)
だからなんで脳内に語りかけるの!?恐いよ蘭ちゃん!
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...どうしよう。
6人部屋ってことは葵君と一緒の部屋ってことだよね。みんな気づいてるかな?多分気づいてるよね。さっき葵君の顔を一瞬見たけど、気まづそうな表情だった。やっぱりそんな表情するよね。
「つぐみ、これはチャンスだよ」
「な、何かな?蘭ちゃん」
「つぐ、ここで葵君との距離を縮めないと!」
え!ここでなの!?恥ずかしいよ~。私が葵君に一目惚れしていたのはお店に最初に来て帰っていたときに蘭ちゃん達にバレました。私って分かりやすいのかな?
「ここで距離縮めるって...。だ、大丈夫かな?」
「問題ナッシングだよつぐー。だいじょーぶ!つぐならできる!」
モカちゃん!親指立てられても困るよ!
「つぐ、まあ頑張れ。ソイヤのつもりで頑張れ」
巴ちゃん。無理矢理ソイヤで押し通したよね!?巴ちゃんにとってソイヤって何!?
うん、なんかいいや。もうどうにでもなれだよ。とりあえず...
――
▼▼▼▼
その後、つぐみちゃん達も準備が終わり僕も準備ができた。これからどうなるのか僕もわからない。せめて事故は起きないように祈ろう。
「とりあえずお昼にしない?」
「そうだね。まずどこで済ませるかだね」
「ちょうどいいかな。これ僕が握ってきたおにぎりなんだけど、よかったら食べて」
実は今日張り切って早めに起きておにぎりを握ってきてしまった。約12個、昨日も楽しみにしすぎて眠れなかったからね。つぐみちゃんに誘われたからかな?
「お、サンキューな」
「葵くん、ナイスでーす。やりますなあ」
「さっすが!これなら未来の旦那さんになれるよ!」
「グハッ!」
ま、待ってひまりちゃん。遠回しに言ってるけど、つぐみちゃんも同じ反応してるからバレバレだよね!?未来の旦那って...今言うのはやめて!
「葵。ポイント高いよ」
「すごいよ!葵君!」
「あ、ありがと」
つぐみちゃんに言われただけまだマシかな。我ながらいい出来かな。でもこれ全部塩なんだよね。張り切りすぎて具を忘れちゃったよ。
お昼を食べ終えて僕達は観光をすることにした。そこで最初は温泉街に行くことにした。
うん、とても古風ある街だ。母さんが見たら感動しそうだな。母さんあれでも以外と和風に関しては詳しいんだ。母さんなら女将は似合うと思うかな。写真撮るかな。いい風景だし、母さんにも見せてあげたい。
僕はあまりにも風景が良すぎたので、写真に撮ることにした。
「葵君。写真撮ったの?」
「今撮ったんだ。母さんが古風なものが好きでね」
「そ、そうなんだ。真衣さん好きなんだ」
おい待て、なんでつぐみちゃん知ってるんだよ。まさか母さんと会ったのか?
「あれ、つぐみちゃん母さん知ってたんだ」
「お母さんから聞いてね。まだあまり知らないんだ。お店で見掛けて綺麗な人だなっていうくらいだから」
「あ、そうなんだ。じゃあまだ会ってないってことだね」
よかった。母さんとつぐみちゃんが会ってたら僕が一目惚れしてたことを知られていたのかもしれない。そうなったら話にくくなる。
「葵!よかったら撮ろうか?」
「えっ、いいの巴ちゃん?」
「いいぜ!ただし...」
「つぐみと一緒にね」
「ら、蘭ちゃん!?唐突に来ないでよ!」
「幼なじみあるところに私だから」
恐い!恐いって蘭ちゃん!それもうホラーだよ!
「あーくん」
「何?モカちゃん?」
「一緒じゃないと...わかってるね?」
「え?なんのこと?」
「つぐに言うよ?あのこと?」
「わ、わかりました!撮ります!一緒に撮りますから!」
「それでよいのだよー」
もう無理、モカちゃんも恐い!のほほんとしてるけど、裏がありそうで恐い!
「葵君!もちろん一緒にだよ!絶対だよ!」
「は、はい!もちろんであります!上原様ァ!」
もうダメ、ひまりちゃんも恐い。可愛いけどホントに今は恐いです。
そして僕は恐怖に怯えながらつぐみちゃんと撮ることになった。撮れたを写真見たら...。
「さすが新婚夫婦ですなー」
「写真からも尊さが出てるよ!」
「こ、これはさすがだな...」
「あんた達って実は兄妹だったの?」
え!?つぐみちゃんが妹!?それはそれでアリかも...。てかつぐみちゃんまた顔赤くなってるし!大丈夫!?気絶しないよね!
「ま、まあそうなるのかな...」
「えっ!?」
つぐみちゃん何を言ってるの!?あなたは!?
なんかもうわかんないや。事故どころかハプニングでしかないよ。ホント先のことは何が起こるかわかんないや。
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そして観光してしばらく経って、旅館に戻り夕飯も済ませて温泉に入った。なかなかにいい温泉だった。これからが問題なんだよなあ。何が問題かって?
――寝てるときに何が起こるのかっていうのが問題なんだけどね。
何が起こるかわからないからなあ。寝てる間に何も起こらなきゃいいんだけど大丈夫かな?
「じゃあ、そろそろ寝るか」
「枕投げしないのー?」
「他の人に迷惑になっちゃうからやめとこうよ」
「しょうがないかー、では別の機会にしようかー」
モカちゃんよっぽど枕投げしたかったんだね。中学の時やってたなあ。修学旅行のあるあるの一つだからねあれは。
「もう寝ようかな僕は」
「葵が寝るならあたし達も寝るかな」
「というわけでおやすみ!」
そして僕達の連休初日は終わった。でも僕は知らなかった。起きた時にあんな事故が起こっていたことを...
とりあえず終わりです。
今回はまだまだ序の口です。
次から終わりまでが本番なのです。
葵とつぐみにはまだまだ事故が待っています。
事故といってもシリアスではありません。
では次にお会いしましょう。