垣根帝督の力を持ってダンジョンに行くのは間違っているだろうか? 作:酢酸Biore
「よし!今から君の背中にか
ヘスティアに言われてベットに寝転んだところその上にヘスティアがまたがった。
「ヘスティア。お前って意外と軽いな。ちゃんと飯を食ってるのか?」
帝督に指摘されたヘスティアは小さな呻き声を上げて言い訳じみた事を言った。
「ボクのホームはお金がなくてまともな食事を取れないんだ。バイトも複数してるけど、それだけじゃね?」
「そっか。まぁ、俺がヘスティアの為に裕福にしてやるよ」
「ほ、本当かい!?こんないい子が眷属なんてボクは幸せものだよ!」
ヘスティアはやったーと叫びながら帝督の背中で暴れる。
それに呆れながらもヘスティアに続きを頼んだ。
「そろそろ背中に
「分かったよ!」
【ステイタス】の付与。それは神の血液から子供たちの体に干渉し可能性を広げるもの。『神の恩恵ファルナ』の刻まれた冒険者を成長させる神の業だ。
どれだけダンジョンで冒険をしようとも、【ステイタス】を更新しなければ能力は変わらない。また、最初のうちは能力の伸びが著しいため、なるべく頻繁に更新することが望ましいのだ。
「さーて!君のステータスはどんな感じだろうね!...........ぇぇええええ!?なんだいこのスキルは!?」
垣根帝督
Lv.1
力:I0 耐久:I0 器用:I0 敏捷:I0 魔力:I0
魔法
【⠀】
スキル
【
・この世に存在しない素粒子を生み出し(または引出し)、操作する」能力
ヘスティアが信じられないと呟き帝督に詰め寄る。
「君!なんだいこのスキルは!?人が持っていいスキルじゃない!このスキルの能力を見ると存在しない物を君が思うだけでこの世界に根源するじゃないか!こんなことが出来るなんて僕、いや他の神たちであっても無理なんだ!それが下界の人間が持ってるなんて知れたら他の神達が黙っていない!」
ヘスティアが心底青ざめた顔で震えている。それを聞いた帝督は楽観的に言い放った。
「ヘスティア、これはただのスキルだ。それに他の神が出てこようが俺は負けない。逆に潰してやるし日の目を浴びなくする事も出来る。このスキルは俺が生まれ持った物なんだ。·····まぁ、そんな難しく考えるな気楽に行こうぜ」
そう言った帝督を見つめるヘスティアは少しの間ポカンとした顔で固まっていたが、戻ってきたのか急に笑いだした。
「そっか、君がそう言うならそうなんだね。.......うん!君は僕の眷属だ!家族だ!家族を信頼するのは当たり前だからね!だから君が辛くなったらいつでも言うんだよ?本来スキルはその人の性質、心から現れる物なんだ。君がこんなスキルを発言するような程だ。君の過去は尋常じゃないんだろうね。それでも僕は君を信じるよ!僕はなんと言っても家族だからね!」
満面な笑みでヘスティアは帝督に抱きつきながら言った。そんなヘスティアに帝督は鬱陶しいとヘスティアを剥がしに掛かる。
「暑苦しいぞヘスティア。俺はダンジョンに行きたいんだ、早く離れてくれ」
「仕方ないね君も男の子だ。冒険もしたくなるのもわかる。けど!危なくなったら直ぐに帰って来るんだよ!もし、君が居なくなったら僕は泣いちゃうけらな!情けなくわんわんと泣き叫ぶからな!」
「わかったわかった。今日は確認しにいくだけだからすぐ戻るつぅのだから俺の帰りを待っとけよヘスティア」
そう言われたヘスティアは今まで感じたことの無い幸福感が胸の中に広がった。それに顔もすこし赤く、慌ててるようだった。
「わかったよ!お留守番はまけせといて!僕の十八番だからね!」
おちゃらけるようにヘスティアはウィンクして帝督を送るのだった。