緋弾のアリア~IFエネイブル間宮 短編集   作:リムル=嵐

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後編で~す。ここから見た人は、一話の前編からどうぞ~。



ハッピーバレンタイン 第一次血のバレンタイン戦争 後編

「ど、どうかな?」

 

ワトソンが作ったのはコーヒーブラウニーらしい、甘さ控えめで食べやすい、元々用意してあったのが少量だったからか、直ぐに食べ終わった。

 

ワトソンが買ってきた無糖の午後ティーを飲んでると、こっちの感想を気にしてかワトソンがそわそわしてる。

 

「スゲェ旨かった、うん。市販のブラウニーよりも食べやすかったぞ」

 

メシマズ組にワトソンの爪の垢を煎じて飲ませたい位だ。特にアリアとレキ、あの二人の料理は料理とは言わない。栄養食品を皿に盛っただけは料理とは言わねぇ。アリアはせめて味見をしてくれ、頼むから。

 

「そ、そっか、良かったよ……………あ、甘さはそのくらいが良かったのかな?」

 

嬉しそうに微笑んで、その後思い出したように手帳とペンを出して俺に質問してくるワトソンに、ちょっと恥ずかしくなりつつも俺の好みの味とかを教える。

 

十分位だろうか、体感だからずれてるかもしれないが、そのくらい話してると、部室の扉が開けられた。

 

驚いて扉の方に二人で見ると、そこにはかなめの姿があった。

 

「あれ?お兄ちゃん何してるの、フタリキリデ」

 

いやに棒読みで感情の籠ってない目で見られて、ワトソンの肩がビクリと跳ねる。

 

「かなめさん………これはね、その、キンジに少しお願いを聞いてもらっていて」

 

「ワトソン先輩、あなたにきいてない」

 

糸が切れた人形みたいに、あるいは古い球体関節の人形のように、キリキリと首を動かしたかなめは感情の籠ってない平坦な声でワトソンに釘を刺すと、俺に視線を向けてフラフラと歩き出しながら話し出す。

 

「お兄ちゃん何でこんな人気の無い部活でこんな男女と一緒なの?今日は一日一緒に過ごすって一ヶ月も前から毎晩夢で言ってくれたじゃん、あの夢は嘘だったの?そんな筈無いよね、だってお兄ちゃんはかなめに優しいもんね、いつもかなめの身方してくれるもんね、だからお兄ちゃんのことかなめは大好きなんだよ、ガラスのケースに入れて部屋に飾りたい位だもん。あ、今のは例えだから安心してね本物のお兄ちゃんにそんなことしないもんお人形で我慢してるから、だからお兄ちゃんこんな所に居ないで私と一緒に私の部屋行こ?お兄ちゃんの為に沢山お料理頑張ったんだよ、お兄ちゃんの好きなハンバーグだからね、私一生懸命つくったからさ、デミグラスソースだって手作りしたんだよ、お兄ちゃんの為にブイヨンから手作りしたの、美味しいよ、お兄ちゃん最初に食べて貰いたいから、お部屋に迎えに行ったのに誰もいなかったんだもん、私探したんだよ?教室も強襲科(アサルト)の施設も校庭も地下倉庫(ジャンクション)も校舎も探したのに、何処にも居なくて私悲しくて泣きそうだったのに何でここでワトソン先輩(男女)と一緒に居るのよ!!!!!!!!!!」

 

……………あー、うん。

隣で男女何て言われてワトソンがショック受けてるけど、下手にリアクション取ったらワトソンが危険だな、仕方無い。

 

「ごめんなかなめ、放っておいて、これから行こうと思ってたんだ、許してくれ」

 

取りあえずかなめを抱き締めて耳元で優しく囁く、背中を優しく叩くのも忘れない。

 

「あ、もうお兄ちゃんったら大胆、人前だから恥ずかしいよ、でもお兄ちゃんがどうしてもって言うなら見られてても私ぃ………やだ私何言ってるのはしたない、お兄ちゃんこれは違くないけど違うの、私そんなエッチな事なんて考えてないから、お兄ちゃんなら何されても平気って意味だから、あぁお兄ちゃん好き、好き好き好き好き好き好き好き好き、お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」

 

最近構ってあげてなかったからなぁ、背中に回してる腕に力が籠ってない、これヒステリアモードになってるな、はぁ。

取りあえずトリップしてるかなめを放置して、ワトソンには瞬き信号で謝る。

 

気付いたワトソンが、気を付けろとジェスチャーした後、瞬き信号で後でメールを要求したので、軽くうなずくとかなめに言う。

 

「それじゃ行こうかかなめ、道路が封鎖されてて、女子寮に行けなかったんだよ」

 

「それなら私に電話してくれれば良かったのに、P・ファイバーで上から行くんだよ、お兄ちゃんの体重ならギリギリだから、あんまり上で動かないでね?」

 

そんな感じで部活棟から出ると、アリアと理子に白雪とレキの、バスカーヴィルの連中が揃い踏みで俺達を待ち伏せていた。

 

「あら?泥棒猫がこんなにいるよ、私に何かよう?」

 

かなめがそういって俺の腕に抱き付くと、三人の額に青筋が浮かんで、レキは無言でドラグノフに銃剣を取り付けた。

 

あぁ、俺に安息は無いのか、ワトソン所に戻って良い?

 

「妹の癖に」「彼女面」「しちゃダメだお!」「です」

 

何でこういう時はコンビネーション良いのかな、日頃喧嘩してる癖に。平均武偵ランクAオーバーの、ちょっとシャレにならんチーム(リーダーは俺の筈)が襲ってきたので、かなめに押し付けて逃げることにする。一回こいつら手加減してるとはいえ、引き分けまで持っていった実績あるし、多分死なない平気平気。いざとなったら何処かで見守ってるジーサードかその部下がフォロー入れるはずだからな。

 

「かなめ、さっきの部屋に忘れ物したみたいだ、ここ任せて良いかな?かなめにしか頼めないんだよ」

 

「任せてお兄ちゃん、こいつら直ぐに倒してお兄ちゃんになでなでしてもらうから!!」

 

最近素面でも出来るようになってきた呼蕩(ことう)でかなめにお願いしつつ、皆に瞬き信号で謝る。

 

「バカキンジ!」

 

アリアが叫ぶが無視だ無視、俺はお前らのスーパー怪獣対戦に巻き込まれたら死ぬんだよ!

 

「キー君、未だ誰のが一番美味しかったのか、聞いてないんだけどぉ?」

 

理子がさらっと風上にたって俺に香水瓶みたいな小瓶を向けてくる。爆泡小龍鎖(バオパオシャオロンソ)!?お前なんつうもんで脅すんだよ!!

 

「それは後でだ、どうせ俺の部屋に入り浸ってるんだから、別に後ででも構わないだろう!?」

 

因みに今日食べた中で決めるなら白雪が断トツで2位は理子、3位ワトソンだ。今言ったらまた暴走しそうでヤバいから言わないが。

 

「キンちゃん、約束だからね?」

 

白雪がそう言った瞬間体感気温が冬から真夏の炎天下に変わる、真冬だから良かったが、夏にされてたら熱中症で10分持たないな、やっぱり一番危険なのは白雪だ!!!!

 

「何言ってるの?お兄ちゃんは今日一日私のだよ?おっかしいこと言うなぁ、泥棒猫は」

 

「あ、バカお前、火に油ってレベルじゃ」

 

「泥棒猫泥棒猫って、私には神崎・H・アリアって名前があるのよGⅣ!!!!」

 

「そうだそうだ、かなめ何て可愛い名前キー君からもらっちゃって、嫉妬で焼き殺しちゃうゾ!」

 

「私が最初なのに、あんた達が泥棒猫でしょう!?あかりだけでも手強いのに、何でこんなに増えるのよこの害虫共は!!!!」

 

「あははははははははははははは!!!!私が選ばれたのよ!!負け犬は失せなさい!!!!!!」

 

ひぃ……に、逃げろ今すぐに、ここに居たら死ぬぞぉ!!!!

 

背後で爆発音が聞こえるのを必死で無視して走る、死んでたまるかぁ!!

 

「はぁ…………はぁ、ワトソン……逃げるぞ」

 

「えっと、かなめは撒けたのかい?」

 

「外でバスカーヴィル連中とドンパチしてる、ほっとくとここもヤバい、逃げるぞ」

 

外から軽機関銃独特の連続した発砲音が聞こえ、爆発音も増えてきた。あいつら完全に暴走してるな。ここにタゲがいるって掲示板に書き込みいれたから、多分鎮圧用の面子が来る筈、頼むぞ武偵高。

 

「あの面子が外で暴れてるなんて、ここは紛争地帯じゃないか」

 

「俺等はそこからゲリラ兵よろしく脱走するんだよ、ほら準備急げ」

 

「いや、あの、この格好じゃまず「こんな所で着替えなんてしたら死ぬぞぉ!!!」ひ、分かったよ直ぐに準備するからぁ!!」

 

分かれば良いんだ、掴んでたワトソンの肩を放すと、ワトソンが顔を真っ赤にして距離を取った後、急いで荷物をまとめ始めた。

 

「で、出来たよ、早くい、きゃあッッッ!!!?」

 

建物に何か爆発物でもぶつかったのか、震度4かと思うほどの揺れが襲った。海外暮らしで強い揺れに慣れてないワトソンがそれに驚いてるが、こっちはそんな悠長な事は言ってられないのだ、爆発物って事は理子が爆泡小龍鎖を建物にぶつけたって事で、それはつまり

 

「ええい、舌噛むなよ」

 

「ふぇ、ひゃッッ!!?~~~~~ッッッ!!!!!」

 

ワトソンを担ぎ上げて急いで走る、荷物はもう肩掛けのカバンにまとめてたから、後は走るだけだ。チクショウ、後何処に逃げれば………………最終手段だな。

 

「ワトソン、()()()()()()()()()()()()!!」

 

「な、中庭!」「でかした!!!」

 

そこなら繋がってるだろう、地下倉庫(ジャンクション)に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遠山、買ってきたぞ」「大盛りって言われたからそう頼んだけど、本当に二つも食べるのかい?」

 

「あぁ、二人とも、ありがとう」

 

ジャンヌとワトソンが買ってきてくれた弁当をホットモットのビニール袋から出して、掻き込む。

 

「本当に二つも食べてるよ」

 

「まぁ、男だからな」

 

から揚げ弁当をおかずにカツ丼を食べてると、ワトソンが呆れていた。

 

「逆にお前らそれで足りるのか?」

 

「………いつもこんなものだ、気にするな」

 

「僕も、ちょっとね」

 

二人ともコンビニのサンドイッチと野菜ジュースだけとか、おやつにもならんだろそれじゃ。

 

「俺のから揚げ一個持ってけ、肉食わないと力出ねぇぞ」

 

「え!?そ、それって……か、かんせ「そうか、なら一つ」!!!?」

 

「ほら」

 

ジャンヌは指で詰まんで、ひょいっとから揚げを食べるが、ワトソンが固まって動かないから、箸でから揚げ刺して口の中に突っ込む。

 

「ッッッ!!!?!?!?」

 

顔を真っ赤にして無心で食べてるよ、そんなに旨いかから揚げ。今度作ってやるか?

 

「ホットモットのから揚げ弁当、旨いな」

 

「今ライス大盛り只だからな、オススメだ」

 

「今度頼むか」

 

「何で君達はそんな普通にしてるんだい!?」

 

「「何が?」」

 

俺とジャンヌが聞くと、ワトソンがプルプル震えた、どうしたいきなり。

 

「そ、そうだよ、別に友達同士なんだしこれくらい普通普通、大したことじゃないんだよ………友達、何だよなぁ」

 

何か小声でブツブツ言った後落ち込み始めたんだけど、大丈夫かおい。

 

「いつもの発作だ、気にするな」

 

「マジかよ、これが本当の医者の不養生ってか?」

 

「上手いな、山田君ザブトン1枚」

 

「誰が山田君だぁ!!」

 

ジャンヌに山田君って言われて切れた山田ワトソン………ってこれじゃ二つとも名字か、エル山田?山田エル?なんともしっくり来ない。

 

「また変な事を考えているな、遠山」

 

人指し指で頬っぺたグニグニするな、食べ辛いだろ。

 

「で、どうするんだ」

 

ジャンヌが野菜ジュース飲みながら聞いてくるので、口の中のもん、伊○園のお茶で流し込んで答える。

 

「終了までここで粘る!」

 

でかい音を出したから、音が反響して三人だけの空間に響く。

 

「おいおい、地下倉庫はそこまで人気が無いと言うわけでは無いのだぞ?」

 

「今はエレベーターをハッキングしたから、多少は時間稼げるけど、三人じゃ攻められたらどうしようもないよ?」

 

エレベーターの扉に背中を寄りかかりながら、ワトソンが言う。

 

「このエレベーターホールは新学期早々にそこの魔女様がぶっ壊してくれたから、縁起悪くて皆近寄らないんだよ」

 

箸でジャンヌを差して、唐揚げを食べる。コショウとレモンがついてるのが良いよな、ホットモットは。

 

「あそこでお前達があんなことさえしなければ、私もあそこまで超能力を使うつもりなんて無かったんだ」

 

「何したのさ」

 

「白雪の能力でサウナ」「えげつないね」

 

こっちは俺もアリアも軽度だけど凍傷があったし、アリアに至ってはガバメント一つダメにしたしな、それくらいしなきゃ勝ち目が見えなかったんだよ。

 

「人質に取ってて一番近くに居た私がモロに食らってな、そのままじゃミイラになるから能力で中和しようとしたんだ」

 

氷の魔女だからね、あれには俺等も助かった、白雪の奴さらっと『泥棒猫も殺っちゃえるんじゃ?キンちゃんならなんとかするよね!』なんてノリで能力を上げ続けたのだ、お陰でサーバーはぶっ壊れるわ近くに居た俺達二は熱中症で気を失うわで、結局こいつ一人で解決できただろってオチになったんだよな、はぁ。

 

「結局、白雪の能力が強過ぎて、こいつ一人の能力じゃ中和出来なかったから、アリアもこいつも熱中症で気絶、俺と白雪で背負って地上まで出たわけだ」

 

「あ、あはは、生徒会長は規格外だね」

 

あれでもマシな方なんだけどな、今頃地上はバスカーヴィルVSかなめで地獄絵図になってるだろうよ、教務課(マスターズ)の介入が入ってれば、原型は留めてるだろうがなぁ。

 

「ま、終了までここで粘るってのは流石に冗談だが、さっきあかりにメールしたから、そろそろ来るだろ」

 

「あぁ、あのブラコンか」「最大のライバル、だね」

 

二人が何か言ってるが、階段の方から足音がした、軽い音だな、音は一人分。

 

「キンジ先輩、お迎えに来ましたよ~」

 

「お、来たかあかり、いつもありがとうな~」

 

テクテクとちっさい足でこっちに来るあかりに、二人も気付いて視線を向ける。

 

「あ、ジャンヌ先輩にワトソン先輩、ご無沙汰してま~す」

 

「相も変わらず甲斐甲斐しいな、間宮」

 

「久しぶり、あかりちゃん」

 

二人とも暫く会ってなかったのか、懐かしそうにあかりを見てる。あかりはいつも忙しそうにあっちこっちに動いてるからな、二人が会ってなかったのも仕方無いか。元々そこまで親しい間柄でもなさそうだし。

 

「どもども、キンジ先輩が迷惑掛けたみたいで、変な事されませんでした?」

 

「ワトソンに『あ~ん』って奴してたな」

 

「ちょ!?ジャンヌ!!?」

 

ジャンヌめ、俺は一言もあ~んなんて言ってないからな?嘘を言うな嘘を。

 

「先輩後でお話」

 

「手加減してくれ」

 

食べ終わった物をビニール袋にまとめて立つと、あかりの横に立つ。

 

「あ、先輩方も、何処か行きたい場所あります?」

 

「いや、私はそこで作業があるのでな」

 

「僕もアシスタント、頼まれちゃったから」

 

アシスタント………マンガでも描いてんのか?あの画伯っぷりでよくもまぁ、ワトソンもそれのアシスタントとは、苦労人だな。

 

「そうですか、ならお先に失礼します」

 

あかりがそう言うと、周囲にオレンジ色の光の粒子が集まっていく、転移するときのいつもの光景だ。

 

「なら、二人ともまたな」

 

「うんまた明日」

 

「うむ、また明日だ………と、これ持っていけ」

 

思い出した様にカバンを漁って投げ渡された小箱に、あかりとワトソンが固まる。

 

「今日は親しいものに、感謝の贈り物をする日なのだろう?日頃世話になっているからな」

 

「ありがとな、後でメールするわ」

 

そこで転移して、気付けば女子寮のあかりの部屋の玄関に居た。

 

「靴脱ぐの忘れないで下さいね~」

 

「もう何度も転移してるんだ、流石に混乱してねぇよっと」

 

靴を脱ぎつつあかりにそう言って洗面台に行って手洗いうがいをする。俺が終わったらあかりもして、二人してリビングのこたつに入る。

 

「そういえば、もうお昼食べちゃったんですよね?」

 

テレビのリモコンをポチりながら言うあかりに、さっきまでの緊張が解けて疲れが一気に来た俺は、こたつに突っ伏しながら言う。

 

「ん、未だ未だ入るぞ、腹ペコ男子高校生の胃袋ナメるなよ~」

 

「なら、直ぐに準備するから待ってて下さいね!」

 

嬉しそうに弁当を抱えてキッチンに消えたあかりに、あいつやっぱり性格犬だよなとか思いつつだらける。

 

「今日は、ハンバークにナポリタンとチャーハンの、キンジ先輩の好きなもの詰め合わせ何ですよ」

 

レンジでチンしてきたのか、温かくて湯気の出てるそれを、掻き込む。うん、やっぱりあかりの飯が一番旨いわ。

 

「あぁ、あかりの飯はやっぱ旨めぇ」

 

「今日はデザートもおかわりもあるので、沢山食べて下さいね!」

 

いやはや、本当に旨いなぁ、家事もできるし気が利くし、飯は旨いし可愛いし、病んでる訳でも性格がひねくれてる訳でも無いし、やっぱりあかりが一番身の回りで頼りになる女子だよな、二年面子が性格面で終わってるだけだが。

 

《速報ニュース:血のバレンタイン!?東京武偵高校で爆発事故か、負傷者は50人を越える模様》

 

そんなニュースが夕方流れて、後日教務課でこってり絞られた後、三ヶ月の活動停止処分と半年の学園島の清掃作業、俺は単位剥奪で留年することになるのだが、その時は未だ知らなかった。

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