お待たせの短編でっす
今回、三本仕立てです。
1話目です、どぞっ
「キンジとアリア先輩、遅いなぁ」
折角説得が終わって、アリア先輩の戦妹になれたから、御祝いも兼ねて三人で夏祭りに行く事になったのに、五分前になっても未だ集合場所に来ないなんて、あの二人時間には確りしてるのに、どうしたんだろ。
こっちに来たばかりのアリア先輩の案内役を、キンジがするって言ったから任せたけど、やっぱり戦妹の私が行くべきだったよね。アリア先輩の着付けとか、絶対私居た方が早いだろうし。
「すまん、遅れた!!」「……待たせたわね」
結局二人が来たのは時間ピッタリ、二人揃って息を切らして走ってきて、何があったの?
「気にしないでください、時間ピッタリですし。それより何かあったんですか?」
「白雪に見付かりそうになってな」
あぁ、成る程……二人揃って出掛けようとしてれば、そりゃ白雪先輩暴走するね、事前にちゃんと話通しとかないとダメじゃん。
「もう、事前に話しとかなかったんですか?」
「話してても暴走するだろう、白雪は」
否定出来ないのが悲しい、白雪先輩キンジが転校しちゃってスゴい落ち込んでたし。一時期中学であまりに怖いからって、戦妹の志乃と私以外に会話すら無かったってレベルで距離置かれてて、それで更に拗れたっていうか………最後は志乃が何とかしたんだけどね、そのせいで前世の白雪みたいなストーカーヤンデレ気質に、どうしてこうなった。
「話さないよりも、見付かった後の説得は楽ですよ?」
「そこはもう割りきるしか無いだろ、今日は一日祭りの警備の
「ま、それなら良いんですけどね」
これ、私が説得に参加したら拗れる奴だ、キンジが上手く説得してくれることを祈ってるよ。下手したら死因が熱中症になるからね、後でお祈りしとこ。
「それより早く行こう、折角の祭りなんだ」
「そうですね、アリア先輩さっきから飾り付けに夢中ですし」
「え?そ、そんなことないわよ!」
こっちの話しに交じらないで、電飾とか他の人の浴衣姿見てれば、夢中なのは丸分かりなのに、アリア先輩可愛いな本当に。
「私が迷子になると大変ですし、アリア先輩手を繋ぎましょう」
「そ、そうね、分かったわ」
顔少し赤くして手を繋ぐアリア先輩可愛い!!
何このしおらしい感じ、本当にピンクの悪魔と同一人物なの?前世の私の苦労は何だったのか、最初からこっちが良かったんですけど!!!!
「アリア先輩って日本にはもう慣れました?」
歩きながらアリア先輩に聞く、お母さんがこっちの人って言っても、イギリスの貴族じゃ中々こっちに来れないだろうから。日本語は発音が綺麗だし、知識は確りしてるんだろうけど。
「元々母親がこっちの人だから、何度か来たことがあるの」
かなえさんだよね、アリア先輩のお母さん。
何度か会ったことあるけど、二人を見てても歳の離れた姉妹にしか見えなかったよ、若過ぎでしょ。最低でも三十路は越えてるはずなのに、十歳は若く見えるよ。
「そうなんですか、じゃあ浴衣とかお祭りも?」
何度も経験あるなら、新鮮って感じじゃ無くて、外国に来たのにそれはそれで何か可哀相だなぁって思ってると、アリア先輩が慌てた。
「そんなこと無いわ、こっちに来たときはメヌ………妹の付き添いにかかりっきりで、そう言う事は出来なかったから」
「そうなんですか、ってあら?キンジ先輩は「二人とも、遅れんなよ~」あの朴念仁、女の子置いてくなんて有り得ないんですけど」
気付いたらキンジが、結構先の屋体で何か買ってた。
私もアリア先輩も浴衣だから、四苦八苦しながら歩いてキンジに追い付くと、私服でのんびりと歩いてたキンジが苦笑いしてきた。
「すまん、速すぎたな。ほら飲み物、神崎は炭酸大丈夫だよな?」
もう両手に色々買い込んでるキンジに、一人で楽しんでコイツ………とか思ってると、ビニール袋からラムネを出して渡してくれた。
「ええ、貰うわ」
「あ、ラムネですか、私開けるの苦手で、キンジ先輩開けてください」
「はいはい、神崎も貸しな」
片手で開けるとかいう、地味にスゴい離れ業を披露したキンジは、私達にラムネを渡すとそのままビニール袋漁って、人数分の焼き蕎麦を出してきた。
「アレルギー確認してなかったから焼き蕎麦にしたんだが、神崎はアレルギー大丈夫か?これは小麦、大豆、鮭、豚肉、りんごだ」
「アレルギーはないから………その、ありがとうね」
私はカフェインだけだし、アレルギーが無いと楽だよね~本当に、作る側からすると。
因みに私は、食べ物の好き嫌いはトラウマがあるとか以外は聞きません、出来るだけ美味しくなるよう努力するから、頑張って食べなさい派の人間です。
「先に飯食ってから回ろう、今遊び系の屋台に行くと、子供でいっぱいだからな」
キンジに連れられて屋台を覗きながら神社の本殿まで行くと、人通りも落ち着いてきた。
三人で並んで焼き蕎麦以外にも、お好み焼きとかイカ焼きとか、色々話ながら食べてると、キンジが腕時計で時間を確認してた。
「キンジ先輩、なんかありました?」
「ん、いや大した事じゃない。それよりも二人とも、もう食べ終わったし遊ぶぞ、一回休憩挟むか?」
「そうね、あかり、少し手伝ってくれる?」
「はーい、キンジ先輩、ちょっと化粧直ししてきますね」
「おう、集合はここな」
一回別れて休憩を挟むことにしたから、キンジと別れてアリア先輩とトイレで浴衣の着付け直しをする。
「はい、着付け終わりましたよ………どうしたんです?」
帯を直してアリア先輩に声を掛けても、いつまで待っても返事がこないから不思議になってアリア先輩を見ると、個室の下の仕切りの隙間を睨んでた。
「……………いえ、何でも無いわ。気のせいみたい、着付けありがとうね」
「これくらい任せてください!私はアリア先輩の戦妹ですから!!」
折角、キンジに戦姉妹契約を無理矢理認めさせたんだから、精一杯アリア先輩のお手伝いするから……………罪滅ぼしじゃないけど、そうしないと私が、押し潰されちゃいそうだから。
「あかりが戦妹になってくれて、私は幸運ね。早く行きましょう、キンジが待ってるわ」
集合場所に戻ると、まだキンジは居なくて待ち惚けになった。何でこんな遅いのよキンジ、何かあったの?
「それでですね、志乃がその時~、あっ………キンジ先輩遅いですよ~!」
「すまん、遅くなった」
暇つぶしに昔の話でもしてると、キンジがやっと集合場所に来た。何か少し疲れてるけど、本当に何も無かったの?
でもこっちから聞くのも何かなぁ、案外トイレが混んでたとかのオチかもしれないし………うぅ聞き辛い。
「何かあったの?」
「いや、混んでたんだよ、それで遅くなった。二人とも待たせてすまん」
「そう、それなら良いわ」
「それよりも私、お菓子系の屋台に行きたいです!!」
二人が何かデートみたいなやりとりしてたから、無理矢理空気を変える、私を無視するなぁ!!
「未だ食べるのね。何があるのかしら?」
「チョコバナナとか人形焼きとか、後はかき氷もありますよ、私のおすすめはミルクせんべいです」
「ミルクせんべい?」
あれ美味しいんだよね。パリパリのせんべいにたっぷりミルクとかチョコソースを塗って重ねて、それを口一杯に頬張ると、チープな味なのに贅沢してる気持ちになって、いくらでも食べられるよ!!…………………カロリーを気にしなければ。
「こっちだとソースせんべいだな、勿論あるぞ、わたあめも杏あめもリンゴ飴もあるぞ~」
やったー!ってはしゃいでると、アリア先輩が苦笑いしてた。
「飴ばっかりじゃない」
「それがですね、どれも同じ飴とは思えない位違うんですよ」
そういうと興味が出た見たいで、アリア先輩もお菓子のために荷物をまとめ始めた。
「おし、それじゃ祭り楽しむぞ!」「おー!」
「元気ね、本当に」
それから三人でまた人混みに突撃した、今度はご飯系の屋体はスルーして、お菓子系とゲーム系の屋体を目指す。
「やった50枚!オバちゃんミルクね!」
ソースせんべいでオジさんとのじゃん拳に三回勝って、最高の50枚獲得でキンジとハイタッチしたり。
「スゴい、これがわたあめなのね、おっきいわ」
アリア先輩がわたあめに夢中になったり。
「俺に取れねぇもんはねぇ!!」
キンジが射的で乱獲して出禁食らったり。
「やった、入った!!」
輪投げで私が全部最高得点に入れて出禁食らったり。
「型抜き、以外と面白いわね」
アリア先輩が型抜きで大阪城を完成させて伝説創ったり。
三人で思い思いに遊んでいると、もうすぐ終わりの時間が来て、最後に何を遊ぶか考えていると、そういえばあれしてなかったなと目に止まった屋体を見る。
「あ、アリア先輩、金魚すくいですよ!」
「へぇ、あの紙みたいなので掬うのね」
「じゃ、最後はあれにするか」
三人で挑戦するも、私は直ぐに破けて終った。以外なのはアリア先輩が未だ破けて無いことで………
「よ、ほ!」
キンジなんかは今掬い過ぎで金魚をお椀じゃなくてボウルに入れ換えた所だ、あまりの上手さに人集りが出来て、店のオジさんのグラサンがズレてる。私あんなに金魚掬ったこと無いんだけど、何でキンジはそんな掬えるのよ。
「あのお兄さんスゴーイ!」「ママママ!私もやりたい!!」「父ちゃん俺も俺も!!」「ちょっと、さっきやったばかりじゃない!」「ねぇねぇ、私達もやらない?」「スゲェ、なぁなぁ俺達もやろうぜ!」「何でそんなに掬えるんですか」「ここまで掬うとか、五匹までって書いといて良かったぜ」「以外とコツ?って言うのがあるのよ」
てな感じで目に止まった子供たちのおねだり何かも結構あって、行列出来る位には人気になってるから、採算は取れてると思うけどね。
「こんな感じに掬うのよ、あら?」
アリア先輩はキンジのを横に見て、掬い方を真似してたけど、十匹で紙が破れて止めた。真似するだけでそれだけ掬えるんだから、元々のスペック高い人はスゴいな。
「兄ちゃんはヤバいけど、嬢ちゃんもスゴいなぁ。ほい、金魚。後これは良いもん見せてくれた御礼だ」
結局掬っても五匹までしか持って帰れなかったんだけど、オジさんが神社近くの魚専門のペットショップの割引券をくれた。
「後で寄ってみるか」
「そうね、私の部屋水槽無いし」
ビニールに入って元気に泳いでる金魚を見ながら、アリア先輩が困ったように言う。
「小学校の時、実家で金魚飼ってたんで、必要な物は分かりますよ」
「あら、なら私の頼もうかしら」
「任せてください!」
それくらいならいくらでも手伝うよ、因みにうちの金魚は未だ生きてる。実家の水槽で今でも仲良く泳いでる筈だ。今年でもうすぐ8年位になるのかな?
金魚すくいの金魚は短命何だけど、これを機にペットに金魚を買うようになれば、性格が丸くなって前世であった暴力癖も、今回は無くなるかもだし。
「それじゃ、未だ食べてなかったし、かき氷食べるぞ~」
結構汗掻いたし、喉も渇いてたから丁度良いかな。
「いらっしゃい、三百円ね」
「三人分お願い」
「はいお釣り」
パパッとキンジが会計を済ませると、オジさんが氷をかき氷器に入れて紙製の器に一杯に入れて丸く盛ってくれた。
「ほら、ここかけ放題だから、ストロー忘れるなよ」
「おう」「ありがとうございます!」「ありがとう」
知り合いだったみたいで、キンジがオジさんと話してる間、私とアリア先輩で蛇口からかけるシロップを見る。イチゴとメロンは減ってるなぁ。へぇ、ブドウとかピーチもあるんだ、どれにしよっかな。
「どれが良いのかしら」
「モチーフっぽいってだけで、どれも原料似たようなもんですし、フィリーリングでオッケーです」
アリア先輩にそう言ってどれをかけようか悩む。ブルーハワイも良いんだけど、王道のイチゴも良いな、ブドウとか食べた事ないから気になるし、どうしよっかなぁ。
「そう、ならこれにするわ」
アリア先輩はピーチにしたみたい、本当にピンクが好き過ぎる人だ、小物とかアクセもそっちの色が多いし。
よし、私はレモンにしよっと、一杯掛けちゃえ、えへへ。
「はい、ストロー」
「ありがとうございます!」
アリア先輩にお礼を言ってかき氷を食べる。あぁ、美味しいなぁ、このチープな感じのシロップが何か安心する味なんだよね。
「美味しいです」
「そうね。………ごめんなさい」
美味しいなぁ、暑いときのかき氷って何でこんなに美味しいんだろうね、いくらでもいけッッッんん、いったーい、勢いよく食べすぎた、頭がぁ!!
ん?アリア先輩が何か言ってる、やば、聞き逃しちゃった!?
「ん、何か言いました?」
「フフ、何でも無いわよ」
なら、良いんだけど、その意味深な微笑みがなんか怖い。前世と違ってなんかスゴい優しいし、私アリアに関わることは手を出して無いんだけど、何かあったのかな?
「すまん二人とも、少し離れる。直ぐに済むから二人で祭りを回っててくれ」
「えぇ!!」
何で居なくなっちゃうの!?少し離れるって、少しってどのくらいよ!!
「何かあったの?」
「ちょっとな、俺一人で十分だ」
何でこの二人こんなに通じあってるのよ、つかアリア先輩ちょっと正妻感強くない?キンジもキンジで何か距離感が近いような……………警戒度を
「合流前に連絡する、すぐに戻るから」
「あ、先輩!?」
行っちゃった、私が考えてる間に………うぅ、キンジのバカァ!!
「ほら、私達も楽しみましょう、次はどこに行きましょうか」
「そうですね、だいたい見て回った気もしますけど………あ、あれに出ましょうよ!」
『ミスコン開催!!参加者募集!!!』の文字を見て言うと、アリア先輩が微妙な顔をしだした。
「ああいうのって、私達みたいな体型の人間には向いてないと思うんだけど」
う、それを言われるとそうだけど…………
「でもこの大会浴衣姿で出場じゃないですか、浴衣なら私達もチャンスはありま「身長」………見学だけにしましょうか」
「……そうね」
泣いてない、泣いてないんだから!!
落ち込んだ気分を振り切るように両手を上に上げて叫ぶ。
「こうなったら屋台全制覇です!紐くじ行きますよ、おじさーん10回分!!」
「な、ちょっと落ち着きなさいよ?」
アリア先輩の手を引っ張って紐くじの屋台まで走る、浴衣だからあんまり早く走れないけど、未だ未だ遊び倒してやるんだから!
「うい、から揚げお待ち」
「ありがとおじさん!」
オマケしてくれた屋台のおじさんにお礼を言ってから揚げが入った紙コップを受けとる。
アリア先輩と二人でから揚げ棒を食べながら屋台を見渡す、もう大体回ったかなぁ、次はどこに行こう。
「そろそろミスコンの時間ね、行きましょうか」
「はーい」
近くの広場みたいな所に会場を作ったみたいで、そこでミスコンをするみたい、ミスコンの前は男コンやってたみたいね、今年の優勝は
「捕まえたいけど、今行ったら確実にお祭りがおじゃんじゃない、ぐぬぬ」
「?どうしたのよ、面白い顔して」
面白い顔って何ですか、面白い顔って。
っていうか、何と言うか………あぁもうっ……んあぁあぁああぁあぁああぁ!!!!!
アリア先輩にヴラドのことメッチャ言いたいけど、言ったら確実に
どうすりゃ良いのよ本当に!!!!
「いえ、今年の男コンはレベル高かったみたいですね、ちょっと気になっちゃって」
何でイ・ウーの連中がこんな大して有名でも無い町の祭りなんかに来てるのか、どうしてよ?
連中の目的を悶々と考えていると、舞台裏の方から二人の男性が歩いてきた。一人が私達に気が付いて、もう一人に声を掛けると、二人とも私達の所に来たよ。
………………………貴方だったのか、家達って。アクティブ過ぎるでしょ、意味が解らない。
「もしかして、神崎さんかい?」
「貴方は…………小夜鳴先生?奇遇ですね」
近くによって手を取ろうとする小夜鳴を、一歩引いて警戒するように眉を
態々生徒を見付けたからってこんなグイグイ来るとか、もうこれ犯罪だよね?事案だよ事案、警察に連絡しなきゃ。
「えぇ、本当に。ミスコンに出るのですか?」
アリア先輩の不快そうな顔を無視して、小夜鳴は話を続ける。こいつこんな性格だったっけ?こんなグイグイ行く性格じゃなかったと思うんだけど、何かあったのかな?後、私を無視するな。貴方は非常勤務だけど、何回か学校の廊下とかで会ってるでしょ?
「小夜鳴君、私にも紹介してくれないか?」
連れの長身の男に言われて、小夜鳴が小物臭い素振りで私達を紹介し出した。
「あぁ、これは失礼。こちらの二人は私が非常勤で働いてる学校の生徒でして」
「神崎・H・アリアよ」
小夜鳴の言葉を遮ってアリア先輩が自己紹介を始めた、どれだけ嫌だったの、手を取ろうとしたのが。まぁ私もこういう人ちょっと無理だけど。
「間宮あかりです、どうも」
固まってる小夜鳴を無視して私も自己紹介する、名前だけだけど。
「私は家達、
そう言って差し出してきた手を、アリア先輩が掴む。
意味深な笑みを浮かべる家達さんに、無愛想な顔をするアリア先輩、固まってる小夜鳴と場が混乱してた所に、家達の携帯に着信があった。
「失礼。私だ………………ふむ、手筈通りだ、事前に言った通りにしたまえ。小夜鳴君、時間だ」
「そうですか、残念だ…………私達はこれで失礼するよ。二人ともお祭り、楽しんで」
そう言って歩いていく二人の後姿を見ながら、アリア先輩と二人で二の腕を擦る。何なのあの小夜鳴、キザったらしいったらありゃしない。ヒステリアモードのキンジじゃないんだから。
「何か不気味だったわね」「はい」
周りの女の人はあの二人のことうっとりした目で見てたけど、どっちも超が付くお爺ちゃんだからね?
「あの鷲鼻の方の人……………
げ、何か気付き始めてるよ不味い!
この時期に生きてるって分かったら、絶対アリア先輩イ・ウーに亡命しちゃう!!
前の時も、一歩手前で危なかったんだから!!!
「あ、ミスコン始まるみたいですよ!」
司会の人が舞台に上がったのを見て、アリア先輩に舞台を指差しながら言う。考え事を止めて舞台を見始めたアリア先輩を見て、何とか誤魔化せたと胸を撫で下ろす。