カカシは困っていた。
戦闘関係の任務から離れて自身の感が鈍っていたとはいえ、まさかアカデミーを卒業した程度の子供三人にタイマンで勝負した結果ストレート負けしてしまったことに・・・・
これでは上忍としての威厳が無いではないか!!!
と内心叫びたくなるが、それをグッと何とか堪える。
「で、カカシ先生。俺とナルトとカブキは先生からタイマンで鈴を取りましたよ。」
「上忍であるカカシ先生に勝ったんだから、俺ら下忍じゃなくて上忍でいんじゃね?」
「別にそんなことはどうでも良いってばよ。」
上からサスケ・カブキ・ナルトが口々に好き勝手言い始める。
「(どうする?この試験の目的はチームワークを見るとこなのにまさか油断していたとはいえ、負けてしまった。しかも、鈴を取れた奴は合格って言ってしまったし・・・・ここは逆切れで乗り切るか?)」
カカシはそう考えると全員を呼んだ。
「じゃあ、お前らに言い渡すことがある」
カカシがそういうと闘っていないサクラが嬉しそうにしていた
「全員不合格だ。お前ら忍者舐めてんのか?」
それを聞いてサクラは項垂れる。
しかし、己の力を見せたサスケ・ナルト・カブキは違った。
「何が忍者舐めてんのかだ、てめーのほうこそ忍者舐めてんのか?」
「遅刻はするし、油断したあげくに下忍候補生に負けた上忍の言葉とは思えないな」
「とりあえず火影のじいちゃんに報告しておくってばよ。」
三人の猛抗議はカカシの精神に多大なダメージを与えた。
特にナルトの火影に報告する発言は本日一番のダメージであった。
しかし、それでもなおカカシは折れなかった。
「それでもだ、このテストで見るべき点はただ一つ。チームワークだ。なのにお前らと来たら真正面から堂々と挑みやがって何を考えてやがる!!!」
「「「いや、自分の実力がどの辺なのか確かめたかっただけだ(ってばよ)」」」
サスケはイタチに復讐するため、カブキは生き残るため、ナルトは自身に九尾を入れた奴を殺すため
それぞれがそれぞれの思惑で動いていた。
そのため、上忍との試験は彼らにとって一種の目安にもなるので今回はタイマンで勝負したのであった。
しかし、そんな内心をカカシは知る由もないためになお逆切れで誤魔化そうとする
「だが、お前らはサクラを見捨てて、俺に戦いを挑んだんだぞ。もしこれが任務で相手が複数いた場合サクラは真っ先に死んでいたんだぞ!!!」
カカシがそういうとナルトとサスケとカブキは・・・・
「(なぁどうするってばよサスケ俺いい加減めんどくさくなって来たってばよ)」
「(同感だ。カブキ何とかしろ)」
「(俺かよ!?仕方ないな、じゃあお前ら口裏合わせろよ。)」
「(わかったってばよ。)」
「(了解だ。サクラは俺に任せろ)」
カカシにばれない様に会話をしていた。
「それは違うね。俺らはサクラを見捨ててなんていないぜ。」
「そうだってばよ。俺はそんなせこいことなんてしないってばよ」
「全く持って心外だ。」
まず、カブキがカカシの言ったことを全否定する。
そして、ナルトがそれに全面的に同意した。
続いて、サスケがため息交じりに答えた。
その時にサクラにカカシにばれない様にサスケがメッセージを送る。
「ぶぇっくしゅん」
この時にカブキがわざとらしくくしゃみをする。
一瞬だがカカシの気が逸れる
そこでナルトがチャクラを纏って一歩だけ前に出た。
ナルトの動きによりカカシの危機察知が警報を鳴らし、バックステップを行う
その時にはサスケもからのメッセージもサクラに伝わっていた。
ちなみにメッセージの内容は・・・
何を言われても不敵に笑って入ろである
そんな芝居を知らないカカシは威嚇行動に出たナルトを睨むも当の本人はどこ吹く風
それからはカカシがサクラに言葉を投げつけるも、不敵に鼻で笑われ続けていたカカシ
「(うう、コイツラ勝手な事ばかり言うくせに変なところで一致団結しやがって・・・・ふ、まぁこれも一種のチームワークかな?)」
「分かった。俺の負けだ。合格だ。ただし、サクラだけ居残りな」
カカシがそれだけ言うとサスケとナルトは当然って顔をしていた。
サクラは・・・実際問題何もやってないからなしょうがない。ハッタリだけでは忍者にはなれないのだよ。
「では、とりあえず明日からは任務を行うから、任務斡旋所に8時に来るようになそれでは解散」
カカシがそういうとサスケとナルトは二人でまたどこかに鍛錬しに行った。
サクラは涙目を浮かべている。
俺?とりあえず帰って寝る