Vが目覚める Fate/ Grand order   作:変人ちゃん

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十話

「さあ、さっさと終わらせるとしよう」

 

.....実の所、この段階でほぼ詰んでいるも同然だった

弓兵がここまでの接敵を許して、片腕まで使いものにならないともなれば、戦況は絶望的

 

(そんな事は分かっている。)

 

だが、剣を構える

 

元よりアーチャーというクラスはレンジャーとしての側面を兼ね備えている。接近戦ができる者も少なくはない

 

「.....I am the bone of my sword 」

 

(片腕は使えない.....魔力も尽きかけで、展開できても五、六秒程か.....結構だ。)

 

元より退くなどと、そんな選択肢は残されていないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

故に、こうなる事も分かっていた

 

「終わりだ」

 

ふざけたザマだ。たった一撃で脳を揺らされ、起き上がる事もできずに地に沈められたというワケだ

 

こうも長ったらしい詠唱だ。唱え終わるまで待っているようなマヌケもいないだろうが.....

 

(私の敗北か.....)

 

うっすらとだが、銃口がこちらに向いているのが見える。生前何度も経験した事だ.....今度ばかりはどうしようもないが

 

「.....So as I pray」

 

無様なモノだ、ものの一分も稼げんとは

 

「そうか」

 

発砲音が聞こえた....痛みは無い、いや、どこを撃たれたのかも分からん。ただ意識がまだあるという事は、頭蓋に穴が空いたわけではないらしい

 

(止ま.....れ.....)

 

声が出ない.....ああ、これは、なるほどな.....

 

心臓を撃たれた、か

 

見事なものだ。動けなくなれば容赦なく急所を撃つ。実に手際が良い

 

顔の筋肉が動かなくなる。足先の感覚が無くなってゆくのを感じる。まだ意識が有るのは.....エーテルで編まれた仮初めの肉体故か

 

最悪の体験だ。何度味わおうとコレには慣れん.....だが

 

(その背は脳裏に刻んでおくぞ.....!)

 

 

 

薄れ行く意識の中で最後にオレは、奴と目が合った気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奴とはまた会う事になるかもしれんな」

 

消え行くアーチャーに一瞥すると、スネークはそう呟いた

 

「やめろやめろ! 口は災いのもとって奴だよ。それにその話、他人事とは思えんからな」

 

いかにも気色悪い、という身振りでキャスターが否定する。彼の言動や行動から察するに、過去に似たような事があったらしい

 

「いやぁ、みんなお疲れ様.....」

 

息も絶え絶え、といった様子で藤丸が吐き出す

 

「生きた心地がしなかったわよ、まったく.....」

「お疲れさまです、所長」

「助かるわね、マシュ.....」

 

足の震えているオルガマリーに肩を貸しながら、マシュは労いの言葉をかける

 

「肝心の戦闘はお二人に頼り切りでした.....申し訳ありません」

「いや、いい。俺たちだけじゃ坊主を守り切れなかっただろうしな」

「おうおう。ほぼ初陣みたいなもんだしな、良くやった方だろ」

「ああ、ありがとうマシュ」

 

皆が皆へ賛辞を投げかける。死地を潜り抜け、一行の結束はより強固なものとなった

 

「あー、すまない。大変なのは分かってるんだけど.....」

「おう、セイバーの事だろ」

 

そう、大きな関門は突破したが、未だ事態が終息したわけではない。一番の難敵がまだ残っている

 

「さて、どうする? あの女は最高に強いぞ。宝具もそうだが、英霊としてのスペックも、剣の腕も、どれもが一級品だ」

 

中世ヨーロッパにおける九偉人に数えられた一人、アーサー王である

 




UBWっていくらなんでも詠唱長くない?
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