悪いな、お前ら。俺は、人生の勝ち組ポックルに転生していたらしいぜ。   作:モゾモゾ

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うごごごご。

忙しすぎてなかなか、筆が進まぬ。
最近頭を使い過ぎて、糖分を欲している。

感想で、なかなか鋭い人がいますね。
そういう人の返信って難しいです。
あえて、何も書かないのが一つの返信って言うのもありかなと思う今日この頃です。

来週?今週は、確定申告の影響で遅れます。
エタっていないので、そこは、許してね。

書き溜めがないなか急に始めた作品投稿。
毎日が忙しい日々です。




僕と私と俺

彼の後ろをホイホイ着いていくこと、十分。

行先は、彼の家だった。

先行きが不安になる中、彼がうちの家より数段大きいドアを開ける。

村長は、仕事でいないのか静かな家の中で迷いなく自分の部屋を開けるヨシュア。

いつもは、我が物顔で大きいベッドに突撃するが嫌な予感がした。

普段通りの部屋で、いつもと違う彼。

不思議と落ち着かなく、部屋に備え付けてある椅子に座り込む。

 

 

「それじゃあ、何から教えようか?」

 

「念ってなんだ?お前は、一体それをどこで知ったんだ?」

 

「わかった。まずは念のことについてだね」

 

念については、思い出したといっても完全ではない。

彼から聞いた方が詳しく知れると踏んで聞いたのもある。

それに、こいつは、何かを隠している気がして堪らない。

こいつから、独特な匂い。

そう胡散臭い香りがするのだ。

親父が、浮気をごまかしていた時も感じたこの感覚。

人の目で分からない感覚は、大事にした方がいい。

この世界なら、なおさらな。

ヨシュアは、自己主張の少なかった子だと今まで思ってた。それが、俺がハンターになると聞いて豹変したのである。

ひとまず話を聞いて判断するのが吉と見た。

 

 

「念っていうのは、不思議な力。人には見えない、オーラとよばれる生命エネルギーを、自在に操る能力のことをいうんだ。ポックルのなりたいハンターは仕事柄、未知の領域に踏み込むことが多くて、念が使えないと一人前のハンターとして認めてもらえないばかりか、命を危険に晒しかねないそんな危険な職業なの。でも大丈夫。公的には隠された技能で習熟度に個人差があるけど誰でも使える力だからじっくり学んでいこう」

 

なるほど、わかりやすい説明だが奴自身ミスをしたな。

【何故こんな公共機関の少ない環境で公的に隠されている技能のことを、ただの村長の息子が知っているのか】

このことを聞いても、まだ簡単にはぐらかされるが覚えていることで後々、何か気付くかもしれない。

 

 

「だいたい分かった。ありがとう。次に、どこで知ったのか教えてもらっていいか?」

 

「うーん。教えたいのは、山々なんだけど実はこれハンターさんに口止めされているんだ」

 

「ハンターさん?あの時々、魔獣や害獣を退治しに来てくれる、槍を持った人の事か?」

 

「そうなんだ。僕は教えたいんだけどね。ごめんね。その人に許可を得てからだったらいいよ」

 

俺は、話したことのないそのハンター。

村の人達が言うには評判のいい人らしいがその人が現れるようになったのは、ここ最近のことだ。

俺の親が猟師ということもあり山での狩の仕方や注意点など、聞いてみたいことや教えて欲しいことが山ほどある。

だが俺が彼に近寄ると、急に焦って動き出す。

その時の彼は、俺を見て離れようとしたのか。

俺の隣で、いつも行動しているヨシュアに反応しているのかは定かではないがな。

そんな、ハンターと話をつけろと言ってくるがほとんど無理と思っといた方がよさそうだ。

ハンターとヨシュアはグルなんだろうか。

そんなことが頭をよぎるが俺は言った。

 

 

「なるほどなぁ、色々教えてくれてありがとな。頼りになるぜ!流石ヨシュアだな」

 

実際彼が色々情報を取得して、共有してくれることが多い。

値千金な活躍も多々ある。

下手なこと言って、彼が拗ねて何も教えてくれないのは困る。

彼からハンター募集の情報を仕入れてくれないと現在の環境だと難しすぎるのだ。

彼が何を隠しているのかが知りたいがあまり、疑いから入るのも良くないだろう。

今は、有難く教えてもらうことに感謝をしとかないといけないな。

 

 

「ううん!いいんだよ!僕とポックルの仲じゃないか」

 

彼は、嬉しいのか近寄ってきて俺を抱きしめる。

色々疑いから入るから、変に感じているんだ。

まだ、8歳。

前世の俺が8歳の時は、何も考えず「うんこ!」と言って笑ってたくらいだ。

偶々。

俺の勘も、そう偶然間違っていただけだと思おう。

 

 

「そしたら、念を覚える前の事前知識だね。肉体の精孔という部分からあふれ出る、オーラを自在に操る必要があるんだけどそれを覚えるには2通りあるんだ」

 

「2通り?」

 

「そう。まず一つは己自身で念を習得する。自身の体内にある精孔を瞑想などで自覚する必要があって、習得には時間がかかるけど安全な方法。二つ目は未習得の人間に念使いのオーラ攻撃を受けさせて念に目覚めさせるって方法。それはもし生き残ればということであり、仮に覚醒しても身体を壊され後遺症を負っていることも珍しくないの。でも、そこは安心して。僕が優しく教えてあげるから。ポックルに怪我一つ負わせないよ」

 

ヨシュアが後者を勧めてくるが俺は既に決めていた。

 

 

「いや、気持ちは有り難いが遠慮するよ」

 

「何で?こっちの方が圧倒的に早いし直ぐに終わるよ?」

 

「お前を信じているし、色々教えてくれて感謝している。でも、何でもかんでも頼り続けるのは、友達とは言わないだろ?だから、俺は俺自身の力で念を覚えてみるよ」

 

「そう、ならこれだけでも受け取ってくれない()()()?」

 

「ん?なんだ?」

 

「本当は、ポックルが念を覚えてから渡したかったんだけど()の念能力で作ったトレーニング道具」

 

ヨシュアから、渡されたのは黒バラのチョーク。これで一体何を鍛えるんだろう。

 

 

「このチョークは、毎日体全体に重量を付与する能力がついているの。()が作ったのはいいんだけどもう使わないからポックルに()()()()

 

「お、いいのか。そんな大事なものもらっても」

 

「ええ。使わない()が持ってても仕方がないし、それならこれから鍛えるポックルに使ってもらうのがこの能力もうれしいと思うの。もういらなくなったり、重量がきつくなったりしたら()にギブアップといえばすぐに取って()()()()

 

早速着けようとするが、手が滑る。

ヨシュアに着けてもらったがあまり変化は感じない。

だが彼から貰ったものだ。

大事に使わせてもらおう。

 

 

「どうだ、似合うか?」

 

「すごく素敵だよ。やっぱりポックルは、何着けても似合うね」

 

部屋にある鏡で見てみるが、案外悪くないかもな。黒バラがカッコよさを引き出していて気にいってしまった。

 

 

「ポックルがギブアップって言うのを待ちながら応援しているよ。どうしても、念が覚えられなかったら僕に言ってね」

 

「へっ!言ってろ!絶対諦めないし、念も習得してやるよ!」

 

 

俺は、意気揚々とヨシュアの部屋を出て村長の家から飛び出した。

これからが、楽しみで仕方がない。

ヨシュアの一人称が変わったのが気付かないくらいに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

ヨシュアside

 

「ホント、ポックルは可愛いなぁ。食べちゃいたいくらい」

 

僕の家を飛び出した、ポックルの姿を自室の窓から眺めている。

()が作った能力があんなものじゃないはずなのに。早く僕の物になるのが待ち遠しい。

念の習得を断ったのは焦ったけどカッコいい姿も見れたし万事オッケー。

そんなことを考えていると、誰もいないはずの部屋に侵入者が入ってくる。

せっかく、僕がポックルとの余韻を楽しんでいたのに。

 

 

「マスター、いいのかよ。あの坊主、念を早いとこ覚えないと自分の重さに耐え切れずに死ぬぜ?」

 

「いいんだ。それはそれで。彼が涙を流しながら、僕に懇願する仕草を想像するだけでよだれが出そうだよ。」

 

「結構な趣味をお持ちで。それで、俺は遠くからあいつを観察しとけばいいのか?」

 

「うん。彼が本当に無理そうだったら、僕を呼んでよ。すぐに飛んでいくからさ」

 

「へいへい。俺もあの坊主も女運がわりぃな。(こっちは、男だけど)」

 

「ランサー。今なんか変なこと考えなかった?」

 

「何でもねえよ。ほんじゃ、早速あいつの後を追って様子を探ってくるよ」

 

あの犬、生意気になったな。

お仕置きとしてそのうち、隣の島まで買い物いかせよう。

 

 




ヨシュアの念能力の一部紹介

LOVE is OVER(私に忠実な旦那様)

対象に作成者自身が付けることで全身に重量を科す能力。
日を跨ぐ毎に念作成者の歳の分重くなる。
最大重量は、歳の100倍。現在最高800kg
自力で外すことができず、ギブアップ。
若しくは参った等を言わせて作成者に
能力を解除してもらうと
黒バラが白バラへと変わり作成者の忠実な犬となる。
同じ能力は、今後二度と使えない。



ハイってことで、無事完成しました。
私の能力は、具現化特化です。
僕とは、違いもう一つの人格、俺も考えています。

LOVE is over 良い曲ですよね。
カラオケで時々、歌います。

性格としましては、私がS気味な女王様。
僕は、粘着的な楽天家。
おれは、熱血漢です。
ヨシュアの顔は、作者の判断で言うと
fateの遠坂凛とアストルフォを混ぜた感じです。



ハンターさんは、例のあの人。
兄貴ですね。
次回は、ポックルの修行回かな?

書き方は、試行錯誤していますので毎回変わったりします。

あと、ヨシュアの俺に関しては分かりづらいので
暇を見つけては、おれに直しときますね。

誤字報告、感想、評価いろいろ待ってまーす。

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