憑依転生くいな 作:ジジュー
10日ほどが過ぎ、怪我も回復したベルメール。ナミの居場所を突き止めようと動き出した。
時間もかからず居場所は判明。アーロン一味の拠点が目と鼻の先、ココヤシ村がある島と同じだ。
今にも飛び出しそうなベルメール、それをくいなとノジコ、ゲンゾウも必死に止めた。
この村でまだ戦おうとする者はベルメール以外誰もいない・・・村人はゲンゾウ含め、魚人相手に傷一つつけることなく敗れ去り、大怪我を負った記憶が残っている。
運よくナミを取り返したとしても、アーロン一味を壊滅させなければ、同じことの繰り返し、それよりも悪い方になることもあるだろう。
「ベルメールよ、悪い事は言わん!お前だけでは何もできない、かえって状況を悪くする事になる。今は耐えるしかない」
「でもナミは?!ナミはあんなこと言うはずがないのよ!!何か理由があるはずよ、親の私が助けてあげないと‥‥」
「それはわかってはいるが、ナミにも何か考えがあるはずだ。信じてやるのも親だろ?」
「私も、今行くのはやめた方がいいと思う。今度は必ず殺される気がする…」
「そうだぞ!最悪の事態になった時残されるくいなとノジコの事も今は考えてやれ。それにナミの扱いは悪くないみたいだ」
「‥…今のままじゃどうしようもないって事ね」
私と、ベルメールで相当無理をすれば、もしかしたらアーロン一味を壊滅出来るかもしれない。確実ではない上に失敗したら確実にやられる・・・
村人の加勢があったとしても、時間稼ぎ程度だろうし、必ず殺される・・・あと8年間みんな我慢してルフィが助けてくれるはず。原作よりは辛くないようにはするからね。
ベルメールの決意、方針が決まった。
「このまま今の私では何もできないわ!!海軍に復帰して軍を動かしてみる。それまでみんな辛いでしょうけど頑張っていて!」
「俺からも政府や海軍に呼び掛けているんだが、何も変化がないんだ。海軍は信用できるのか??」
「だから私が戻って動かしたいんだよ」
海軍支部を信用できない事は、ベルメールも十分にわかっていた。支部は癒着が多い、そうでもなければ未練もなく辞めたりはしなかった。
ナミやノジコがいたとしても、海軍に残ることは十分に出来た。
「私もベルメールさんについて行きます。海軍で少しでも強くなりたい」
「二人が行ってしまったら、残されるノジコはどうする?」
「ゲンゾウさんが気にかけてあげてほしい‥‥ノジコは…くいながまとめてくれた大きい取引を…町人が困った時には手を貸してあげて」
「ベルメールさん!私もついて行く!!」
「‥‥そうね‥‥一人残しておくのも不安よね‥‥でも今までのように甘い暮らしは出来ないわよ?残った方が幸せだったと思う事が多いかもしれないわよ?それでも来る?」
「う・うん、行く」
「ゲンゾウさん、こう言うわけだからみかん園とゼリー、後の事はよろしくね。取り立てで困るような人はここで雇ってあげて‥‥」
「ああ~わかった」
3人の目的も決まった。行動は迅速、強のうちに数日分の食料などを買い、壊されていた魚船の修理をした。
明日出る商業船について行くこととなった。
私も船貯金で溜めていたお金を、ゲンゾウさんに村の人のために使ってと渡した。これで初めの所持金とほぼ同じ‥‥何とかなるよね?
アーロン一味に見つかったりしたら面倒事になるのは必須。朝早い出発。
商戦の後をおんぼろ漁船で後を追う3人、航海術も持ち合わせていないため逸れたら遭難は確実だ。
2日程度で街に着く予定。
「ベルメールさん、海軍にはすぐ入れるの?」
「くいななら問題なく入れると思うわよ。でもノジコが問題よね‥‥体力や技術などを見るからね」
「ノジコはナミと海図作りをしていたんだし航海士は?軍艦の非戦闘員を考えたら?どう?」
「そうね!海兵にも航海士や操舵や船医などいろいろあったわね。全く戦闘訓練をしないわけではないからね、ノジコどうする?」
「うん、ナミと同じのをやる!ナミにあった時に驚かせてやる!」
方針も決まった、私とベルメールは戦闘員、ノジコは非戦闘員だから雑用が多くなるんだろう?
それとベルメールさんが言うには、アーロン一味には支部程度では対抗できないかもしれないと?でも半分はベルメールさん一人で倒していたんだけど??アーロン1人が別格なのか!!
何をすることも個々に船の上で考え込んだり、好き勝手に過ごしていた。
2日後、何事も無く街に着いた。さらにここから1日かけて海軍支部に向かい、上陸した。
海軍第153支部の門の前、海軍に入りたい旨を伝えた所速やかに中に通され、案内役に先導され部屋に入った。
「私は海軍少佐だ。話は聞いている、お前たちが海軍入隊希望者だな?」
「あーー!!コンジじゃないか!久しぶりね~!私よ私!同期だったベルメールよ忘れた?」
「へ!!」
「戻ってきたのよ!よろしく頼むわね」
少佐は慌てたようにアタフタしだし、何を思ったか慌てて部屋から出て行ってしまった・・・・
先導役の兵士もどうしたらいいのかわからない、とりあえずここで待つように言うだけだった。
私は、ベルメールさんが過去に何かしでかしたんだと思い、目線を向けてみたら‥‥見事に外されたよ‥‥何かあったようだね…
しばらく待つと、もう一人連れて戻ってきた。少佐の上役だろうと想像は出来る。
「久しぶりだなベルメール、ガガル大佐だ。まだお前に殴られた鼻は曲がったままだがな」
「思い出したら‥‥なぜか怒りが湧いてきたわよ!!あんたが私の胸を触ってきたからじゃない!!」
「アレは事故だろ!!」
「‥‥まあ~いいわ‥‥海軍に復隊したいんだけど、あとこの子たちは入隊希望よ」
「‥‥今は少しでも人が欲しい時期だ。問題ない、が階級は能力を見てからになるぞ」
「はいはい。いつテストするんだ?」
「今から訓練所に行くが、問題あるか?」
くいな、ベルメール、ノジコは顔を見合わせ確認を取り、問題ないことを伝えた。
案内役を除く5人は訓練所に向かうのだった。
どうやらこの二人が相手をするらしい。