憑依転生くいな   作:ジジュー

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5話、入隊

「ノジコは非戦闘員で航海士あたりを希望で、私とくいなは普通の海兵希望よ」

 

「でもな内勤とは言えテストは受けてもらうぞ‥‥ベルメールは確か狙撃兵だったか?」

 

「今は近接戦の方がいいかな、こっちのくいなも同じね」

 

「コンジ少佐、初めにベルメールの相手をしてくれ」

 

 

二人は少し離れて構える。先に仕掛けたのは少佐だ。それほど早くない剣戟、ベルメールにしたら楽だろう。

 

やられはしたけど、人間よりも身体能力が高い魚人を一人で十数人相手にできたのだ、あまり強そうではない人間の剣なら脅威にはならない。

 

少佐が何度打ち込んでも簡単にいなしている。

 

 

ベルメールさんが、私と剣術始めたばかりの時と反対の事してるし!!あれ?少佐さんはそんなに強くないの??

 

私と全く同じことしてる‥‥首元に寸止め、頭に胴に手に全部寸止めだよ!!これは見ればすぐわかる‥実力差が無いと出来ない芸当。

 

 

「やめーーい!!少佐もうこの辺でいいだろう?」

 

「了解です‥‥以前軍にいたころのベルメールは最下位争いの常連!!全くダメだったのになぜこんなに?ここまでの腕だとお前の相手が出来そうな人はいないぞ!」

 

「くいなの相手をしていたらいつの間にか?『あははは~』強くはなったと思っていたんだけど、今まで実感がなかったのよね。いつもくいなに今と同じ事されていたからさ」

 

「は~ぁ~!!今のお前がか!!」

 

「そうよ。くいなの相手してみればわかるわよ」

 

 

コンジはガガルの方を向いて手と首を振っている。大佐は察したようで、くいなの相手はそのままベルメールと模擬戦をしてくれと言った。

 

 

出来れば海兵とやってみたかった思いはあるんだけどね・・・・いつも相手はベルメールさんだけだった。考えてみたら他の人としたことないや!

 

いつもと同じ軽くやれば怪我もしないでしょう?始めたころから比べたら、よけるのも受けるのも上手くなってきているんだから・・・始めましょうか。

 

 

「ベルメールさんは、いつもと同じで加減無しでいいですよ」

 

「わかっているわよ!じゃ~行くわよ」

 

 

金属音がけたたましく鳴り響いている、コンジ少佐の時とはまるでレベルが違う。

 

くいなにしてみれば稽古のようなものだろう。寸止め、寸止めの連続。ベルメールの剣戟が遅いわけではない。くいなとの差の開きが大きいだけだった。

 

 

「二人ともよくわかったもういい」

 

「ふぅ~~寸止めだとわかっていても、くいなが相手だと怖いのよ」

 

「二人の実力はよくわかった。ベルメールは退位した時と比べられないくらい強い。実力から言えば俺よりも上の階級でもおかしくないが、中尉までしか俺には与える権限がないんだ‥‥二人には中尉として書類を提出しておく」

 

「そう?ありがとう」

 

 

ノジコはやはり階級無しの雑用からに決まった。大海賊時代に突入から十数年、海兵の数が足りない。

 

海賊など凶悪犯罪者以外の者は、来るもの拒まずで受け入れていた。

 

 

ふと思った。この状況って別に海軍に入っても変わらないじゃない??強い者がいない!今までと変わらず相手はベルメールさん・・・

 

デメリットの方が多かった・・・海軍の仕事が増えただけ・・・でもノジコは別、航海術を専門的に教えてもらっている、戦闘の基礎も。

 

それと、海軍時代のベルメールさんの噂もちらほらと・・・・身体が触れただけでも同僚に手をあげるのは当たり前、上司でもそれは変わらなかったと‥‥男に免疫がない生娘か‥‥

 

 

海軍の絶対比で女性が少ない。どんなにガサツでも女性はモテる!それはベルメールも例外ではなかった。

 

海軍にあまり未練を持たない多くの女性は、左官クラス以上と寿退役が多かった。理由は給料が良く安定し、殉職したとしても家族には一生見舞金が入るから。

 

ひどい事にそれ目的で海軍に入る女性も多くいる。

 

 

「ベルメール、相談なんだが?」

 

「何よ?」

 

「お前もそうだが、特にくいなはここに居るような奴ではない。本部に行く事を進めたい。将来将官になれる人物だと思っている」

 

「‥‥‥本部か‥‥あいつがいるんだよね‥‥ここに居ても‥‥相談しておく、返事はあとでするわ」

 

「おう!いい返事を待ってるいぞ」

 

 

その夜、ベルメールは二人に話をした。ノジコはナミから遠くなるため、積極的ではないが一応賛成した。

 

ベルメールは本部に何かあるのか?仕方なしで賛成、くいなは何も言わず大賛成。

 

話が出た次の日には、行く返事をしたが・・・・ノジコは人数に入って無かったらしいが・・・・そこは3人じゃなければ行かないとごねた。

 

移動手段として、約一か月後、本部からこの東の海を巡回に来る軍艦に乗ることになった。

 

 

簡単に本部に行けることになった!約一か月後だから時間があまりない‥

 

私は約三週間かけて東の海を巡回訓練名目を勝ち取った!軍艦よりも小さい軍船で、ある目的のための行動だ!!職権乱用とも言う。

 

ベルメールさんとノジコは一緒ではないけど、航海士と、海兵数人をつけてくれた。こんな小娘に使われる一般兵は災難だね…

 

 

くいなが居ない海軍支部、ノジコは大きく成長していた。ノウハウをベテラン航海士から毎日8時間!!みっちり叩き込まれていた成果だ。

 

ベルメールは、新米兵の稽古相手を務めていた。ノジコも朝の2時間はこれに参加していたが、成果は・・・・

 

その後は何事も無く、くいなは三週間後無事戻ってきた。

 

 

くいなが戻ってきて3日後、支部に連絡が入り、明日には本部からの軍艦が着港すると全員に伝達された。それからは迎える準備で支部は慌ただしくなった。

 

おもに補給の準備だ・・・・歓迎の準備は港でリーハサルもする力の入れよう・・・・

 

三名はそれらには加わらず、旅行にでも行くかのように荷造りなどをしていた。

 

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