ゼロの劣等生   作:かんね

1 / 9
お兄様なら自力で戻って来れそうですけどね。


一話 召喚の儀

ハルケギニア トリステイン魔法学院

 

トリステイン魔法学院の校庭で、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、通称、ルイズ含む学生たちは進級試験である、召喚の儀を行なっている最中であった。

 

現在までルイズは召喚しようとする度に爆発し、失敗している。

 

「(なんで何もでてこないのよ!これじゃ進級できないじゃない!!)」

 

ルイズが苛立ちを表にしながら、再び召喚のための詠唱を始めようとすると、召喚の儀の監督役であるコルベールが、

 

「ミス・ヴァリエール、今回はここまでにしましょう。少し落ち着いてからした方が成功するかもしれませんよ?」

とルイズを諭す。

 

だがルイズが自分以外の生徒が使い魔を召喚できている状況で自分だけが使い魔がいない事実など受け入れるはずがない。

 

「あっ、後もう一度だけさせて下さい!次でちゃんと成功させますので…」

 

「…分かりました。後一度だけですよ!」

 

許可を得てルイズは杖を空に向け詠唱を始めた。

 

「この宇宙のどこかにいる我の僕よ!最も強く、最も賢い、美しい何か!我の召喚に応えよ!」

 

次は失敗できないと考えると自然と魔力がこれまで以上に込められた。

詠唱が終わると同時に爆発が起こる。

また失敗か、と呆れた生徒たちはルイズに野次を飛ばした。

 

「やっぱりルイズはゼロのルイズかー!」

 

「何度やったって爆発しかしないじゃん!」

 

そんな野次に言い返せないルイズだったが、砂塵が少しずつ収まっていくと、何かの影が映っていた。

 

「何かいるぞ!」

 

誰かが発したその言葉にルイズは自分の事ながら驚いていた。

生徒たちがその影に注視していると、その影が直立していることが分かった。

 

「立ってる!人間?!」

 

そのように騒めいているうちに、砂塵は完全に収まり、人の形が露わになる。

それは鋭い目元の整った容姿で大柄だが華奢な男性であった。

 

生徒たちに特に奇妙に思われたのが、服装である。今までに見たことの無いもので、少なくとも貴族ではないのが見てとれた。

 

「普通の平民…?」

 

「いや、なんか違いそう…」

 

その男性が放つ雰囲気が平民のものとは思えぬ程に、落ち着いており先程とは違った騒めきがおこる。

そんな騒めきを無視し、ルイズは

 

「あ、あなたは何者なの?」

 

男は顔に疑問を浮かべている。

 

そんなやり取りを見て、コルベールは自分の召喚の儀の監督役としての立場を思い出す。

 

「ミス・ヴァリエール、彼とコントラクト サーヴァントをするんだ」

 

ルイズは進級の為と自分に言い聞かせ、恥ずかしさを抑え、契約をするため、男の前に立つ。しかし身長が足りない。

 

「ち、ちょっとしゃがみなさいよ。貴族の私にこんなことされるなんて光栄に思いなさいよね!」

 

「ルイズ!その人多分、話してる事わかってないわよ!」

 

という声を聞いて、ルイズは手首を上下させ、男をしゃがませる。その瞬間、ルイズは口づけをしようとし、男は身を引こうとしたが、結果的にその口づけを受け入れた。




初めてSS書きました。結構難しい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。