ランス再び   作:メケネコ

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今回のネタはちょっとネタ被りがあります…
でもランスなら絶対こうするよね


剣を求めて

「みんながんばれー」

「えっほ、えっほ」

 

カラー達は皆一心不乱に作業をしていた。

ある者は樹を切り、ある者はその樹を一枚の板に変え、またある者は蔓を使ってロープを作っている。

 

「でもランスさん…こんなの作らせて何するのかしら?」

「何でも魔人を倒すためみたいだけど…」

 

ランス達が魔人と戦って数日、あれからは幸い何も起きてはいなかった。

ムシ達は見つかっていないし、魔人も出現していない。

 

「ほら、急いで。ランスさん達が戻ってくるまでに作っておかないと」

「はーい」

 

カラー達は今ランスに頼まれある物を作成していた。

彼女達にはそれが何かは分からなかったが、魔人を倒すためには必要なものとの事だ。

 

「ううう…本当にこんな格好をする必要あるの?」

 

カラーの女王、ルルリナは顔を紅潮させ体をもじもじと震わせていた。

 

「ランスさんの事だから趣味って可能性もありますけど…でも必要ならやるしかないですよ」

「もう…本当にランスさんは…」

 

カラーは一丸となって、魔人に対抗すべく力を集結させていた。

 

 

 

「がははははは!」

「いやーん」

 

ランスの剣がベベターをあっさりと斬り捨てる。

 

「いやー流石ランスさん。カラーだけならこうも上手くは進みませんからね」

アナウサ・カラーがモンスターの死体を探る。

モンスターはたまには宝箱を持っている奴がいるので、こうした作業も必要なことだ。

 

「しかし…随分と奥まで来たものだ」

 

ケッセルリンクは周囲の空気に若干不快そうな顔をする。

カラーはこういった迷宮の空気を好まない。

それでもここにいるのは、ランスに頼まれたからだ。

 

「ランス。本当にここにお前の望む物があるのか?」

「ああ、間違いない」

 

ランスは自信たっぷりに頷く。

 

「その根拠は何処にあるのよ…」

レダは若干不審そうな顔をするが、ランスの自信はまったく揺るがない。

何故なら、ランスはこの迷宮に来たことがあったからだ。

 

『廃棄迷宮』

 

後年そう呼ばれる迷宮にランス達は来ていた。

 

「でもここ…悪魔系のモンスターも沢山いますねー」

 

この迷宮についてきた、メカクレ・カラーは興味深そうに倒れ付したベベターに触る。

 

「うむ…」

 

悪魔系のモンスターが多い、という言葉にランスは少し顔を曇らせる。

この迷宮はランスにとっても苦い記憶がある所だ。

ランスが契約していた悪魔、フェリス―――彼女が同僚の悪魔に犯され、精神を病んでしまった一件。

流石のランスも悪いことをしたと思っており、その記憶は今でも消えていない。

以前はカオスをサルベージするために来たが、今回の目的は別の物…今のランスの使用に耐えることが出来る剣を探すことだ。

 

「剣…かあ。でも今のランスの技術に耐える剣が本当にここにあるの?」

 

レダは若干懐疑的だ。

まだ年若いエンジェルナイトである彼女は、この迷宮がどんな迷宮なのかは知らなかった。

だが、ベベターやくずの悪魔がいるからには全力で排除をしていた。

 

「間違いない。俺様のカンが告げている。絶対ここにあるとな」

 

ランスは廃棄迷宮に来る少し前を思い出す。

それは魔人オウゴンダマから逃げた夜の事…

 

 

 

「うーむ…」

 

ランスは新しく受け取ったショートソードを手に唸っていた。

そこそこの切味を持ち、扱いやすい剣ではあるだろう。

しかし今のランスからすれば脆く感じる。

剣戦闘LV3、それは莫大な力を与えると同時に武器を選ばざるを得ない状況となっていた。

全力で振るえばそれだけで剣が磨耗し、壊れてしまう。

ランスにはあの魔人対する対抗策は浮かんでいたが、そのための一手がまだ足りない。

やはり最後に必要になるのは自分の力だ。

勿論あの魔人を倒す自信はあるが、それでも万全の体制を整えておきたかった。

 

「まあ俺様には奥の手があるがな」

 

ランスは不敵に笑う。

 

「だが、どうすればケッセルリンクとやれるか…」

「何か悩んでいるようね」

「あん?」

 

その声は突如として聞こえてきた。

(…気配がまったく感じられなかったな)

ランスも一流の冒険者、レンジャー程ではないが相手の気配を掴むのはお手の物だ。

そのランスに一切悟られる事無く、目の前にその少女は存在していた。

白髪灼眼、やや耳が尖った10代半ばの少女が目の前に居た。

 

「おお…」

 

その美少女はランスにとって勿論大当たりの美少女だ。

(ちょっと胸元が寂しい気もするが…まあこのくらいの年齢ならば普通か)

 

「我がお前の悩みを解消してやろうと…」

「がははははは!」

 

その少女の言葉を無視するようにランスは少女に近づく。

 

「うーむ、少々小柄だか中々ではないか! 95点!」

「…は?」

 

少女―――魔王スラルは驚いてた。

自分は確かに今は魔王としての気配は隠している。

それでも普通は突然人が現れれば驚くのが普通なのだが、この男は驚く素振も見せずに自分に近づいてきた。

 

「うむうむ。俺様に会いに来たのだろう」

「確かに我はお前に会いに来たがそれは…」

「流石俺様。レダといいケッセルリンクといい、俺様にはやはり美女を引き寄せる力があるのだ」

 

ランスはスラルの前に立ち、その小さな体を抱きしめる。

 

「うーむ、小柄だが俺様の手に納まるサイズも悪くない」

(え、ちょっと待て。もしかして我は今抱きしめられているのか?)

「おー肌もぷにぷにだ」

「え、あ、ちょっと…」

 

スラルは自分に対して遠慮無く触れてくる人間に困惑する。

(あれ、そういえばこうやって誰かに触られたことってあったっけ?)

今までの自分の過去を振返る…が、当然誰かに触られた記憶など存在しない。

彼女は生まれながらにしての魔王。

最初から全ての魔物は自分に傅き、人間は自分に恐怖する。

中には例外…ドラゴンやハニーはいるが、自分に触れる存在など皆無のはずだった。

目の前にいる人間以外は。

 

「どれどれ、こちらの方も…」

 

ランスの手がスラルのお尻を撫でた時、

 

「き、き、き、き…」

「あ、なんか昔こんな事があった気が…」

「きゃあああああああああ!!!」

 

魔王スラルは爆発した。

 

 

「はぁ、はぁ…」

(な、何なのコイツ!?)

 

まさか魔王に対してこんな事をしてくるとは…!

いや、それ以上に初対面の女性に対してこんな事をしてくるなんて。

(あ、大丈夫かしら…)

思わず力が漏れてしまったが、倒れている男が死んでいないのをみて安心する。

 

「あー良かった」

 

せっかく面白いモノを見れそうだというのに、それを自分が消してしまっては意味が無い。

 

「念のため周囲に気づかれないように結界張ってて良かったわ」

 

この人間との邂逅を知られないため、周りの音を遮断する結界を張っていたのが良かった。

まさか自分が魔力を爆発させる事になるとは考えていなかったが、正解だったようだ。

 

「でもこれ…どうしよう」

 

未だに気絶しているランスを見て、魔王はため息をついた。

 

 

「むにゃむにゃ…ぐふふ…シィルもレダも良いではないか…」

 

気絶していると思ったのに、呑気な寝言を言っているランスにスラルは少しイラついていた。

 

「こいつは…」

 

あまりにも腹が立ったので、その鼻を塞ぐ。

 

「むが…むが…むぐっ!? プハッ!」

 

息が上手く出来なくなったランスが飛び起きて咽る。

 

「貴様! 何をする!?」

「それこっちのセリフでしょ! 我にあ、あんな事をしておいて…」

「あんな事…?」

「分からないという顔をするな! お前は初対面の者の尻に手を出すのか!?」

 

(いや、まて落ち着け。我は魔王だ。この人間のペースに乗せられるなどあってはならぬこと)

スラルは一息入れると、当初の目的を思い出す。

(そうだ、我はこの人間にヒントを与えてやりに来たのだ)

 

「さて人間、先にも言ったが我はお前の悩みを解消してやるために来た」

「あん?」

 

突然の少女の言葉にランスは首を傾げた。

確かに只者ではないと思ったが、悩みを解消とは何を言っているのか分からなかったからだ。

 

「つまりはセックスさせてくれるという事か?」

「…は?」

 

ランスの言葉に今度はスラルが首を傾げる。

 

「いや、お前は自分に見合った剣を欲しがっていたのではないか?」

「は? 別に俺様はそんな事で悩みはしないぞ。俺様はどうすればケッセルリンクとヤれるか考えていただけだ」

 

その言葉にスラルは今度こそ言葉を失った。

(この男…自分の剣の事でなやんでいたのではなくて、女を抱く事を真剣に考えていたのか…)

それはスラルにとっては初めての衝撃だった。

知っている人間は大抵は愚かだった。

ガルティアの力に嫉妬し、裏切った人間。

命乞いのために己の妻子すら差し出す人間。

モンスターという存在がありながらも人間同士で争う事も珍しくない。

この男も愚かなのだろうが、その愚かのベクトルが常人とはかけ離れていた。

(あれだけの才能が有りながらも、求めるのは女だとは…)

スラルは軽くショックを受けていた。

確かに面白い人間だとは思ったが、ここまでアレな人間だとは思っていなかった。

 

「そうか! 君がケッセルリンクのかわりにヤらせてくれるという事だな!」

「なんでそうなる!?」

 

ランスのあまりの言葉に思わずスラルは威厳も投げ捨てて突っ込む。

 

「いやだってお前は俺様の悩みを解消してくれるのだろう」

「やっぱ無しで。我はお前に相応しい剣があるという助言をしに来たのだ」

「なんだ、つまらん」

 

ランスは本気でがっかりしたように肩を落とす。

これほどの美少女は中々お目にかかれるものではない。

レダのように自分のために美少女がやってきたのかと思ったが、そうでは無いらしい。

「いや、普通強い武器が手に入ると聞いたら喜ばないか?」

「別に…まあ今まで武器に困ったことは無いからな」

過去を思い出せばランスは武器に困ったことなどほとんど無かった。

リーザスでの行方不明の件では確かに自分の剣を担保に差出したりはしたが。

カスタムの時はリアからリーザス聖剣を借りたり、ヘルマンが攻めてきたときにはカオスがあった。

カオスが無い時も、適当に冒険をしていれば何だかんだ強い剣を持ってはいた。

 

「でも今は困ってるでしょ」

「まあそうかもしれんが、俺様なら何も問題は無い」

 

あまりにも自身に満ち溢れた言葉に、スラルは呆れるよりもむしろ感心してしまう。

こんな人間は当然の事ながら、今まで見たことも聞いたことも無かったからだ。

 

「それに君が助言してくれるのだろう?」

「…つまらんと切り捨てた割にはアテにするのね」

(中々図太い人間ね…)

 

だが不思議と不快な気持ちはわかなかった。

ここまで自分に正直だとむしろ安心してしまう。

少々…いやかなりの女好きのようだが、ガルティア同様に裏表の無い人間だと感じた。

 

「まあ我も寛大ゆえに助言はしてやろう。だが、そこから見つけられるかはお前次第だ」

「俺様に不可能は無い」

「ふふ…その言葉が何時まで続くか見物だな。お前の探す剣はココにある」

 

スラルが取り出したのは1枚の地図。

学者系の彼女はすぐにこの世界の地図を作り出した。

ケイブリスとメガラスの協力もあり、この地図は意外と早く作ることが出来た。

そしてスラルはこの地図を元に、4つの黄金像を探し出しプランナーに謁見を果たし『魔王は殺せない』という願いを叶えてもらった。

これこそがスラルの魔王としての第一歩であり原点。

その地図の一部が光り輝いている。

 

「ここは…うーむなんか覚えがあるな」

 

地図を見ていたランスは何かが記憶に引っかかっていた。

その光っている場所はゼス地方…ランスはゼスにおいての動乱の中心人物であり、それこそ色々な迷宮や施設を回った過去がある。

だが、不思議とこの場所には覚えがあった。

 

「確か…あ」

 

そこでランスは思い出した。

それはランスにとっても苦い記憶…珍しくランスが後悔した過去。

 

「廃棄迷宮だったか」

「廃棄迷宮?」

 

ランスの言葉にスラルが反応する。

スラルが知っているその迷宮は確かに特別な迷宮の一つだが、特に名称は無かった…というよりもスラルも特に名前には固執していない。

 

「廃棄迷宮…いいわね」

 

スラルはその名前に笑みを浮かべる。

確かにいい名前だ…あの迷宮の本質をしっかりと表している。

あの迷宮はこの世界のみならず、異世界から来たと思しき物も流れ着いている。

中には本当のゴミもあるが、中にはスラルすらも驚く物も存在している。

 

「知っているなら話は早いわね。そこに行けばあなたの望む物が手に入るかもしれない」

「うーむ…まあやる事も無いし行ってみるか」

 

あまり良い記憶は無いが、もしかしたら何かあるかもしれないという思いもある。

あの時はあくまでカオスの回収のために向かった事と、フェリスの事もありよく探索していなかった。

この際、色々と見てくるのもいいかもしれない。

ランスは無類の女好きであると同時に、大の冒険好きだ。

女を求めて、貝を求めてと色々なダンジョンを巡っていた。

(なんかここまで話すのに大分時間がかかったわね)

スラルはようやくここまで話が進んだとため息をつく。

たかが剣がありそうな場所を教えるだけなのに、えらい回り道をしてしまった。

 

「後はお前次第…我の期待を裏切ってくれない事を願うぞ。ランス」

「…俺はまだお前に名乗ってなかったはずだがな」

「我は何でも知っている。お前が魔人と戦っていることもな」

 

スラルはここで冷笑を浮かべる―――というのはあくまで本人の願望。

(なんか子供が無理して背伸びをしているような感じだな…)

本人は冷笑を浮かべているつもりでも、ランスの目から見ればそれは子供が得意げな顔をしているように見えた。

スラルはランスに背を向け、その場から立ちさって行く。

 

「で、お前の名前は?」

 

スラルはそこでランスの方を振り向き、

 

「お前が魔人を倒せば嫌でも我の名前を知ることになる。知りたければ魔人を倒して見せるのだな」

 

そしてスラルはやはり得意げな顔をしてその場を振り向き―――本人の体からすればやたら大きなマントの裾を踏みつけ、その場に顔面から倒れる。

 

「………」

「………」

 

その場に奇妙な沈黙が流れ、スラルは無言で立上り体についた土を払う。

 

「と、とにかくそういう事だ。人間の力とやらを我に見せてみろ」

「…お前、もしかしてドジっ子?」

「断じて違う。とにかく、我の期待を裏切るなよ」

 

そう言ってスラルは今度こそその場を立ち去っていった。

 

 

「とにかく、ここには俺が望むアイテムがあるのだ」

 

根拠の無い自信ではあるが、何故かこの男ならありえる…と思わせる何かがある。

 

「お前がそうまで言うのならば信じるが…」

 

ケッセルリンクもそこは疑っていないが、やはり皆が心配なようで眉間に皺をよせる。

自分達がいなければ、いざ魔人やムシの襲撃があった場合は対処が出来ないからだ。

 

「でもランスさんて剣が凄いだけじゃないんですねー」

 

メカクレがランスの腰をパンパン叩く。

 

「そういえばそうだな…随分と手馴れているな」

 

ケッセルリンクも意外そうに頷いた。

この迷宮に来るまでに少しの時間がかかっているが、そこまではずっとランスの指示で動いてきた。

サバイバル技術等、冒険に必要な技術はランスは全て備えていた。

マッピングこそアナウサ任せだが、それ以外の主導はランスによるものだ。

 

「俺から言わせれば普通なのだがな」

 

ランスは過去に冒険のイロハを全て叩き込まれていた。

過去に思うことは少しあるが、その技術はランスの体に染み付いていた。

そして何より長い歴史の中の唯一の冒険LV2の持ち主なのだ。

 

「そんな事はどうでもいい。こんな所はとっとと終わらせるに限る」

 

ランスはどんどんと足を進めていく。

何しろランスは過去に来たことがあり、大体の道筋は覚えている。

だからこそ、見覚えのある分かれ道にはすぐにたどり着く事が出来た。

 

「サルベージの者か。何を探しておる。我が名はクシイパン。物を探しているなら右へ行くがよい。心を探しているなら左へ行くがよい」

 

「よし、右へ行くぞ」

 

ランスは躊躇わずに右へ行く。

左の方はランスも思い出すのも憚られた。

 

「ランスさん、ここに来たことあるの?」

 

ランスの迷いのない行動に、アナウサが疑問をぶつける。

 

「そうね…結構分岐点あったけど、迷う事無くここまで来たものね」

 

レダも不思議に思うが、

 

「そんな事はどうでもいいだろ。とっとと探す物探して脱出するぞ」

 

ケッセルリンクやレダはランスの言葉に含むものを感じたが、何となくランスが不機嫌になっているような気がし言葉は発しない。

(この男もこんな表情をするのだな…)

カラーとして長く生きているケッセルリンクは何となくランスの表情が分かる。

常に自信に満ち溢れ、何事も楽しんでいると思っていたが、そこに見えたのは少しの後悔に見えた。

(…まあ触れまい)

気にはなるが、この男は恐らく教えてくれないだろう。

人には誰しも触れて欲しくない部分があるものだと納得する事にした。

 

「サルベージの者か。何を探しておる。我が名はクシイパン。エロを探しているなら右へ行くがよい。伝説を探しているなら左へ行くがよい」

「よし右だな」

「「「「おい!」」」」

 

ランスの行動に全員が突っ込みを入れる。

 

「ってもう後戻り出来ないじゃない!」

 

レダの怒声が響く。

 

「む…罠か!?」

「いや、引っかかるのランスさんだけですよ…」

「今までの時間って何だったんですかねー」

「お前という奴は…」

 

仲間の非難の嵐に流石のランスも居心地が悪くなる。

 

「がはははは! お前ら行くぞ!」

 

だからこそそれを誤魔化すように笑いながら進んでいく。

 

「はぁ…」

他の皆はため息をつきながらそれについていく。

しばらく道なりに進んでいくと、

 

「…わはははは…」

 

「あん?」

 

ランス達は足を止める。

聞こえるのは何故か笑い声だ。

 

「何でしょうかねー」

「誰かいるのかしら」

「悪魔なら叩き殺すだけだけど」

「警戒は必要だがな」

 

その場に隠れながらランス達はその笑い声の主を見る。

そこにいたのは獣と人が合わさったような悪魔だった。

悪魔が酒盛りをしていた。

 

「…なんだありゃ」

 

満月に近い夜…ランスには本来会うはずのない存在との邂逅が待っていた。

そしてそれこそがランスの、そしてそれに関わる存在の運命を確実に変える出会いでもあった。




今回のネタの一つはネタ被りがあります
ここに作者様に深くお詫び申し上げます

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