「グヒヒヒヒヒ! 俺様のコレをぶち込んでやるぜ!」
アグーバンバラはその巨大なモノを片手に下卑た笑いを浮かべる。
ここでのアグーバンバラの予想としては、目の前の人間は絶望の表情を浮かべ、泣き喚き許しを請うと思っていた。
だが、その予想に反して日光は全く表情を変えない。
「気に入らねえな」
アグーバンバラは日光の態度に苛立つ。
GL期とは本来で言えば魔物の黄金期…しかし、その歴史は歪み今の世界は魔物にとっても地獄の世界だ。
魔物牧場が作られ、そこでは毎日のように作られ人間牧場に回される。
そこにあるのは管理という名の地獄の日々だ。
僅かなミスも許されず、人間が死なないように行動をする。
もしミスがあれば最後、魔王ジル直々に処刑をされる。
それも惨たらしく、残忍にだ。
それ故に魔物牧場を逃げ出す魔物も居るのだが逃げ出せば最後、追っ手が差し向けられる。
だが、その魔物達の中にも逃げ出せた者も存在する。
それが野良モンスターとなり、この世界に散らばっている。
野良モンスターが生まれるのも自然の摂理であり、ジルもそこまで締め付けるつもりも無い。
そしてここに居るモンスター達は、その野良モンスターの一味だった。
「その澄ました顔が気にらねえって言ってんだよ! ションベン垂らして命乞いでもしやがれよ!」
アグーバンバラは日光の顔を掴むが、日光の表情は全く変わらない。
その態度がアグーバンバラにとっての最大の怒りに触れた。
これまでの人間はどいつもこいつも命乞いをしてきたが、アグーバンバラは無慈悲にその人間を殺してきた。
男は嬲り殺しにし、女は犯し殺して来た。
その時の死の表情が何よりも楽しみなのだが、目の前の女の顔は変わらない。
「ふざけてんじゃねえぞ!」
アグーバンバラが日光の頬を力任せに叩く。
巨体のアグーバンバラの一撃は強烈で、それだけで日光は口と鼻から血を吹き出す。
だがそれでも、日光の顔色は変わらなかった。
「気に入らえねえな…」
アグーバンバラはその力でここの辺りを支配してきた魔物だ。
ただ、支配とは言うが実際には小さな世界で偉ぶっているだけの存在にしか過ぎない。
そしてアグーバンバラはその事にも気づいていない小物だった。
「おいお前ら! 痛めつけてやれ!」
「「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」」
アグーバンバラの言葉にヤンキー達が湧きたつ。
ヤンキーも男の子モンスターなので、人間をいたぶり殺したいという欲望が有る。
早速ヤンキーが日光を犯そうとした時、
「おい、俺の言った事が聞こえなかったのか!? 俺は痛めつけてやれと言ったんだぜ!?」
アグーバンバラの言葉にヤンキー達はニヤリと笑みを浮かべる。
そう、ヤンキーの最大の喜びは女を犯す事では無い。
そのバットで女を痛めつけて殺す事―――それが何よりの楽しみなのだ。
「じゃあ俺から行くぜ! おらよっ!」
「!!!」
ヤンキーのバットが日光の腹を直撃する。
その衝撃には流石の日光の顔が歪む。
「おうおう! いい顔するじゃねえか! 今度は俺の番だぜ!」
別のヤンキーのバットが日光の足に当たり、やはり日光は声にならない悲鳴を上げる。
「へっへっへ! 何時もは犯した後で滅多打ちにするからよ! そういう顔は中々みれねえんだよな!」
「おい、賭けようぜ! こいつをぶっ叩いて命乞いをさせた奴の優勝だ!」
「おお、いいじゃねえか! お前達はもうぶっ叩いたから今度は俺の番だぜ! オラアッ!」
ヤンキーのバットが日光の胸に直撃する。
その衝撃に日光の口には血が滲み、その痛みで頭がおかしくなりそうになってしまう。
(ランス殿は…この結末も見ていたのかな…)
ランスの顔には面倒臭いという空気がにじみ出ていたが、それ以上に自分を見る目が少し冷たかった。
だが、それは軽蔑や侮蔑では無い、何かを教えようとしているようなそんな目だった。
(ごめんなさい…ランス殿…)
これ以上の一撃を受ければ間違いなく自分は死ぬだろう。
だが、それも全て自分が招いてしまった事だ。
日光が心の中でランスに謝っていた時、
「よーし、今度はこいつのここをぶっ叩いてやるぜ!」
「おうおう、いいじゃねえか! どうせガキなんて作れねえんだ! 盛大にぶっ壊しちまおうぜ!」
ヤンキーのバットがとうとう日光の大切な所…子供を作る場所を狙って来る。
そこに一撃を食らえば絶命してもおかしくない、日光は自分の死を覚悟した時、
「げべっ!!」
汚い悲鳴と共に誰かが倒れるような音が聞こえる。
ヤンキーの頭に剣が突き刺さる―――のではなく、飛んで来た剣にヤンキーの体が潰される。
「おう、お前ら。誰の女に対してこんな事をしていやがる」
「だ、誰だ!?」
聞こえてきたのは信じられないくらい低い声だ。
今死の危機を感じていた日光ですら、その声から放たれる静かな怒りと殺気に背筋が凍りつくほどだ。
「解析に時間がかかった…すまない、日光。大丈夫か」
「…貴様等、全員生きて帰れると思うなよ」
聞こえてきたのはスラルとお町の声。
「死ね」
そしてランスが短くそう言うと、ランスの手元に剣が戻って来たかと思うと一斉にヤンキーの体を潰す。
斬るのではなく、ヤンキーの体はその衝撃で潰されているのだ。
それもより苦痛が続く様に、決して殺さない―――それ程の恐ろしい技をヤンキーは受けているのだ。
「う、腕が! 腕が!」
「お、俺の下半身が…下半身が…!」
ヤンキー達は最初に潰された奴以外が死ぬことも出来ずにもがき苦しんでいる。
「フン、やっぱりまねしたか。まあいい、とっとと死ね」
そして子供の姿に化けていたまねしたもランスによって潰される。
後に残ったのは凄まじい痛みがあるにも関わらず、死ぬことも出来ないモンスターが転がっているだけだ。
「日光、大丈夫?」
レンが縛られている日光の縄を斬ると、その体に回復魔法をかける。
その魔力は絶大で、あれ程の痛みに悲鳴を上げていた体があっという間に癒えていく。
「ラ、ランス殿…」
「喋るな。これで分かっただろ。お前の盛大な弱点をな。お前はお人好しを通り越して馬鹿だ。それも底抜けのな」
喋ろうとする日光の言葉を封じ込め、ランスは残ったアグーバンバラに剣を向ける。
「そんな粗末なモノをぶら下げて何をする気だ。まさか俺様の女を犯そうと考えていたんじゃないだろうな」
ランスの凄まじい殺気にアグーバンバラの一物が縮み上がる。
アグーバンバラには、目の前の人間から放たれる殺気がまるで魔人に睨まれたような恐怖として襲い掛かっていた。
「そ、そんな事は無いです! ぼ、ボクはこの女の人に一切手を出す気なんて…」
「そうかそうか。だがそんな事は俺様には関係無いな。死ね」
「そ、そんな…うぎゃーーーーーーーっ!!!!」
ランスの一撃がアグーバンバラの巨大な体を真っ二つに斬り裂く。
鈍器で殴られたかのようにアグーバンバラの体は崩れていく。
その剣の威力に日光は呆然とするしかない。
ランスは倒れたアグーバンバラには完全に興味を失い、日光の元へと向かって行く。
「ランス殿…」
「この阿呆が! お前は最初からおかしいと思わなかったのか! こんな所に人間のガキが居る訳が無いだろうが!」
ランスは本気で日光に怒りの声を向けていた。
それはただ怒鳴っているのではく、本気で日光の甘さに呆れているような声も混じっていた。
「それは…」
「お前だけが罠にかかるなら構わん。だが、お前一人のせいで死ぬ奴も出て来るかもしれんのだ。お前はそれが分かっているのか」
ランスの言葉が日光に突き刺さる。
日光もランスの言葉の意味が十分に分からされた。
今回の事は完全に日光の優しさという名の甘さが引き起こした事だ。
(ランス殿は…最初から疑っていた…)
あの母親を名乗る人間ももしかしたらこのモンスター達とグルだったのかもしれない。
そして日光はそれに付け込まれた…自分は本当に子供達を救いたいと思い…そして命を落としかけた。
もしランスが居なければ間違いなく日光の命はここで終わっていただろう。
「申し訳ありません…」
「謝罪はいらん。とにかくとっとと戻るぞ。スラルちゃん、こいつらを片付ろ。うるさくてかなわん」
「全く…殺すなら最初から一思いに殺してやれ。態と苦しめるためにこんなやり方をしたな? まあお前の剣の技がそれ程までに優れているという事か」
スラルは自分達に命乞いをするヤンキーを一瞥すると、
「業火炎破」
そこにいるモンスター達を全て燃やし尽くす。
こうしてここ一帯を荒らしまわっていたモンスター達はあっさりと全滅させられた。
その夜―――日光の前にはランスが居る。
スラル達は既に自室に戻っており、残されたのはランスと日光の二人だけだ。
そのランスの顔だが、やはり非常に不愉快そうな顔をしている。
「ランス殿…まずは助けてくれた事を感謝します。ありがとございます」
「そうだ、俺様に感謝しろ。俺様がいなければお前は死んでいたぞ」
「はい…」
ランスの言葉に日光は唇を噛みしめる。
今回は日光が怪我を負っただけですんだが、もしこれがもっと凶悪な罠だったら…もしかしたら全滅もしていたかもしれない。
全ては日光の甘さが引き起こしてしまった事…ランスの言っていた事が現実になった形だ。
「ランス殿は…どうして分かったのですか?」
「そんなの顔をみりゃ分かるし、そもそもありえんだろうが。こんな状況でガキが勝手に出歩いてモンスターに浚われるか?」
「…そうですね」
ランスの言う通り、普通に考えればそんなのは直ぐに分かる事だ。
だが、日光はそれを考える間もなくその子供たちを助けなければいけないと思ってしまった。
そう、自分を助けてくれた両親と兄の事を思えば何としても助けたかったのだ。
しかしそれは全て罠だった…そう、人間もまた同じ人間に悪意を向けるのは当然なのだ。
日光はそれを考える事が出来なかった。
「お前はその甘さをどうにかせんと絶対死ぬぞ。お前だけじゃない、お前と一緒に居る奴も死ぬ。それが嫌なら頭に叩き込んでおけ」
「…はい」
ランスの言葉には重さがある。
日光はランスの事を自分勝手で女好きだが、凄まじく強い人だと思っていた。
だが、それはランスの一面でしかなかった。
冒険者として、そして人生経験もランスは自分よりも圧倒的に上なのだ。
「…で、傷はもういいのか」
「え…? は、はい…レン殿に全てを治して貰いました」
突如として傷の事を聞いてきたランスに日光は少し戸惑いながら答える。
レンの回復魔法の腕は凄まじく、大怪我を負ったはずの日光の体はもう良くなっていた。
まだ万全とは言えないが、それでも日常生活には支障は全く無い。
「うーむ…だがしかし…いや、やっぱりダメだな」
そんな日光を見てランスは何やら考えていたが、やがて決心したように立ち上がると、そのまま日光を肩に担ぐ。
「え?」
そしてそのまま有無も言わさずに日光はランスの部屋に連れ込まれ、その体がベッドに下ろされる。
「お前は危なっかしすぎる。もう少し時間をかけようと思ったが、やっぱりやめた。お前を今から完全に俺様のものにする」
「な、何を…きゃあ!」
そのまま日光はランスに押し倒される。
そして日光は自分の口から出た言葉に思わず口を押さえる。
まさか自分の口からこんな声が出るとは思ってもいなかった。
「ラ、ランス殿!?」
「このまま見ていてらお前は絶対どっかの馬鹿に騙される。だからその前に俺様の女にする。そうだ、それが一番手っ取り早い」
「え…そ、そんな事は…それにランス殿にはスラル殿やレン殿が…」
「アイツ等も俺様の女だ。だからお前も俺様の女になれ。そうなったらお前も無茶はしなくなるだろ」
ランスが日光の体に覆いかぶさる。
その肉体の力強さ、そして間近で見るランスの顔に日光の心臓の鼓動が大きくなる。
そしてランスの唇が日光の唇に重なる。
それは口内を貪る激しいキスでは無いが、それでも日光は動く事が出来なかった。
日光は何とかランスから逃れようとするが、ランスの力強い腕がそれを許してくれない。
「ま、待ってくださいランス殿! どうしてこんな…」
「どうせお前を俺様の女にするつもりだったんだ。その順序が早くなっただけだ」
「そ、そんな…」
自分がランスにそういう目で見られている事は知っていた。
日光としては家族を殺されてから女である事を捨てたつもりだった。
だが、それでもランスの目には日光はどこまでも女だった。
「拒否はさせんぞ。俺様はお前を助けたんだ。だから当然褒美は貰う。それは当たり前の事だ」
好き勝手な事を言い放つランスに日光は抵抗できなかった。
―――いや、もしかしたら最初から抵抗何てする気は無かったのかもしれない。
ランスの手がアッと言う間に日光を生まれたままの姿にし、ランス自身も全裸になる。
そこには既に硬くなり天を向いているランスのハイパー兵器の姿があった。
あの時豚バンバラのを見た時はその醜悪さから目を背けたが、それがランスのモノだと思うと不思議と嫌悪感は湧かなかった。
「待って下さい…抱かれるのはもう構いません。それでも…私はランス殿に聞きたい事が有ります」
「言質はとったぞ。で、俺様に聞きたい事とはなんだ」
ランスは日光の体を探る様に触れる。
その動きは非常に優しく、何処か労わるかのような動きだ。
それが自分の怪我の様子を見ている事に日光は気づき、全身から力を抜く。
「ランス殿には…家族は居ないのですか?」
日光には分からない事があった。
ランスは男に対しては殆ど興味が無く、女に対しては実は普通に優しい人間だと分かる。
だからこそ聞きたかった。
ランスという人間にとって、家族とは一体何なのか。
自分は魔人によって家族を目の前で殺され、仇をとる事を誓った。
日光にとってはそれだけ家族という存在は大切なものだ。
ランスは家族の事をどう思っているのか…それがどうしても聞きたかった。
「そんなもんはおらん。まあ必要も無いがな」
「いない…のですか? 父も…母も…兄弟もですか?」
「知らん。考えた事も無いな」
突き放すような、そして本当にどうでもいいと思っているような口に日光は衝撃を受ける。
「で、俺様に聞きたいのはそれか?」
「…そうです」
日光は何も言う事は出来なかった。
まさか家族が居ないとは思ってもいなかった。
ランスにも身を寄せあう家族が居ると思っていたのだ。
全く興味が無いと言わんばかりに斬り捨てるランスが信じられなかった。
ショックを受けている日光を無視して、ランスの手が日光の体に触れていく。
その大きな手が日光の大きな胸を弄り回す。
「あ…」
初めて味わう感触に日光の口から思わず艶っぽい声が出る。
その事に気づいた日光は全身の血が沸騰しそうなくらいに体を紅潮させる。
「…ランス殿は本気で私を抱きたいのですか」
「当たり前だ。お前はいい女だ。だからお前は俺様のものにする」
「………」
真っ直ぐと揺るぎない目で自分を見てくるランスに対して、流石の日光も心臓の鼓動が早くなる。
日光はあの日から女を捨てたと思っていた…だが、こうしてランスにそういう目で見られ…全く嫌でない自分が居る事に気づいてしまった。
ランスという人間は日光にとっては好ましい人間では無いはずだった…だが、その本質は違った。
実際には優しく、頼りになる人間なのだ。
日光は思わずランスから顔を背けるが、その顎が掴まれてその唇が塞がれる。
先程はただ唇を重ね合わせるだけだったが、今度はランスの舌が日光の口内へと入ってくる。
(ああ…)
日光は絡められる自分の舌を感じながらため息をつく。
まさか自分がこんな事をするなんて正直思ってもいなかった。
勿論こういう行為は日光も知らない程初心では無い。
自分の両親が愛し合った結果、自分と兄が生まれたのだ。
だが、それが自分に向けられる事は…それもこんなに早くそんな日が来る事までは考えてもいなかった。
「抵抗しないんだな。ちょっと意外だ」
「…抵抗した方が好みですか?」
「別に。俺様はやれるのであれば構わんからな。だが、今の俺様には楽しみがあるからな」
「楽しみ…ですか」
ランスの子供っぽい笑いに日光は少し嫌な予感がしてくる。
「うむ、俺様のスーパーテクニックでメロメロにする事だ。俺様を目の前にしてヘタクソだのと何だのと言って来るやつも居たが、そいつに思い知らせなければいかんからな」
一瞬ランスの機嫌が悪くなるが、日光の体に触れた事で直ぐに良くなっていく。
「お前も実は期待しているだろう」
「そ、そんな事は有りません! 期待だなんて…」
ランスの言葉を否定する日光だが、ランスの手が日光の大切な部分に触れる。
「嘘をつくな。全く期待してないならこんなになる訳が無いだろ。つまりお前は俺様を受け入れる準備が出ているという事だ」
「…!」
ランスの指摘に日光の顔が最大限に赤くなる。
ランスの指はうっすらと濡れており、それがどういう事かは日光自身も分かっていた。
「まあしっかりと準備してやる。お前みたいな奴は絶対初めてだからな。だが初めてだろうが、俺様がしっかりと気持ちよくしてやろう」
「あ…ランス殿…」
改めて日光はランスに押し倒される。
柔らかな枕が日光のあたまを包むのと同時に、ランスの唇が日光の唇を塞ぐ。
そしてそのままランスの口は日光の胸を吸い、その指で日光の大切な所を撫でようとする。
日光は羞恥心から足を閉じるが、ランスはその足の間に指を入れ込む。
「抵抗するな。大体お前は罰を受けてるんだぞ」
「それは…」
ランスの言っている事は無茶苦茶なのだが、それでも日光は素直に足の力を抜き、自ら足を広げる。
その目からは、羞恥心からかうっすらと涙が浮かんでいるが、けっしてランスを拒む事は無い。
目を閉じているせいか、体が非常に敏感になっている気がする。
ランスが自分の胸を掴み、その先端に吸い付く音と感覚、そして大切な部分にとうとう指が入ってくる感覚。
「んんっ…!」
その感触に思わず声を上げるが、それでも鋼の精神力で耐える。
自分の体から放たれる粘液の音に日光の息がどんどんと荒くなってくる。
「大分解れて来たな。まあこのままだとまだ辛いだろうからなー。どんどん行くぞ」
「そ、そんな所…まで…」
一度ランスの口が胸から離れたと思ったら、今度はとんでも無い所にランスの口が行く。
ついに自分の大切な部分にランスの口が当たり、そこに舌が侵入してくる。
まだまだ固いそこをとろとろにすべく、ランスの舌が日光のそこを蹂躙していく。
日光は最早動く事もままならず、荒い息をつきながらなすがままになっているだけだ。
どれだけ粘液が合わさる音が響いていたか、日光には最早その時間すらも曖昧になっていた。
「よーし、もう大丈夫だろ。おしおきの本番と行くか」
「…」
もう日光には抵抗する力が無い。
「いくぞ。とーーーーーっ!」
とうとうランスのハイパー兵器が日光を貫いた。
その衝撃には日光も少しの痛みを覚えるが、声を上げる事は無い。
ランスも日光の処女を奪い、非常に満足気な様子で羞恥に喘ぐ日光を見下ろす。
(JAPANの奴はこういう耐える奴が多いな。まあそうじゃない奴等もいるが…)
こうして羞恥に耐え忍んでいる日光を見ると、初めて五十六や謙信を抱いた時を思い出す。
あいつらは元気にしているだろうかとかランスが思っていると、ランスのハイパー兵器には素晴らしい刺激が与えられる。
日光は処女なのでその中は非常に固い…と思っていたが、とても初めてとは思えない程にランスに馴染んでいる。
なのでランスも躊躇う事無く腰を動かす。
「がはははは! お前は随分と俺様に馴染むな!」
「そ、そんな事言わないで下さい…!」
ランスの軽口にも日光は快楽を堪える様に歯を食いしばるが、日光自身今の自分に困惑していた。
自分は間違いなく経験など無かったはずなのに、今の自分はその快感に身悶えている。
痛かったのは最初だけ、今はもう何の不自由も無く巨大なランスのハイパー兵器を受け入れてしまっている。
そう、ランスと日光の体の相性もまた抜群だった。
本来の歴史において、ランスが聖刀日光を何不自由なく持てるのと同じように。
初めてだから少しは手加減をしようと思っていたランスだが、日光がここまで感じてるのを見て考えが決まる。
日光の上にのしかかる様に体を動かし、そのまま一気に日光を責め続ける。
「とりあえず一発いくぞー。とーーーーーっ!」
「あ…そんな…なかはダメです…」
ランスが何をしようとしているのかを察し、日光はランスの体から逃れようとするが全く力が入らない。
「あ、あああああっ!」
そして自分の中に放たれる熱いモノを感じ、日光は大きな絶頂と共に体を震わせる。
そんな日光を見て、ランスは自分の最初のプランが完全に崩れ去った。
最初は優しくしてやり、徐々に快楽を教え込んで自分の女にするつもりだった…が、直ぐにランスのハイパー兵器に力が宿る。
逆に日光は全身の力が抜け、ランスの体にしがみ付いているのがやっとだ。
だが、再びランスが腰を動かし始めた事に驚き何とか逃れようとするが、その態度が逆にランスの興奮をそそる結果となった。
「お前も相当だな。いきなりこんなに感じるなんてそう無いぞ」
「言わ…ないで…」
「最初は一発だけで許してやろうと思ったが止めた。今日はこのまま朝までセックスじゃー!」
「そ、そんな…」
この日、日光は完全に思い知った。
ランスと言う人間は本当に言った事を実行してしまう男だという事を。
日光は本当に朝までランスと交わり続ける事になってしまった。
洞窟の中―――そこには無数の焼け焦げたモンスターの死体が散らばっている。
そのモンスターの死体を見て、一人の少女が不愉快そうに眉を顰める。
「あーあ、やっぱりこんなんじゃダメか。良い手段だと思ったんだけどね」
その少女は悪魔フィオリ…ランスと因縁のある悪魔が苛立たしげに黒焦げになった死体を踏みつける。
「月餅のように出来ないかとは思ったけど…やっぱりあれが魔王のうちは難しいか」
GL期、それは大量の人間が生まれており、加速度的に人口が増加していた。
人口が増加するという事は、それだけ悪魔が魂の回収が楽になるのでは、と思ったが実際はそんな事は無かった。
何しろ人間が自由に行動する事が出来ないので、魂を回収するための契約が出来ない。
全ての人類が人間牧場に居る訳では無いが、フィオリとしても迂闊に行動してエンジェルナイトに目を付けられるのは避けたかった。
「モンスターを利用して人間の魂を回収する…いい考えだと思ったんだけどね…」
正直期待はしていなかったが、やはり効率はあまり良くなかったようだ。
「それにしてもあの男…やっぱり邪魔ね…でも今は動く時じゃない」
再び自分の邪魔をしたのはあのランスという人間だ。
だが、今はランスを排除しようという気にはならない。
今回の事を邪魔されたのは確かに癪だが、それ以上にやるべき事が沢山ある。
「ボルトが消滅するわ色々と邪魔をされるわ…何かの悪縁でもあるのかしらね」
フィオリは腹立ちまぎれにアグーバンバラの燃えカスを踏みつけ、それでストレスが解消されたのかそのまま何処かへと消えていった。