ランス再び   作:メケネコ

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破壊の神再び

 夢―――ランスは夢を見ていた。

 その日は珍しく大量のモンスターに襲われ、ランスもその日は珍しく誰も呼ばずにただ休息を取っていた。

 だからだろうか、ランスは夢の中で何者かと対峙していた。

「うーむ、確かこいつバスワルドだよな」

 ランスの目の前に居たのはランスが以前戦ったラ・バスワルドだ。

 相変わらず寒気がするほど美しいが、その気配は恐ろしい程に濃い。

 ただ、魔物と違うのがこちらに対する殺気や殺意が一切感じられない事だ。

 目の前のランスを認識しているのかもどうかも怪しい。

「というかこれ本当に夢か? 夢にしちゃリアル過ぎるぞ」

 破壊神ラ・バスワルドに会ったのはあの時だけだ。

 その後セックスもしたのだが、全くの無反応だったのでランスとしても最後はあまり楽しく無かった。

 バスワルドはランスの方をじっと見つめている。

 が、それ以上の事はしてこない。

「…我は破壊の神ラ・バスワルド。我を呼び出したのはお前か」

 何もしてこないと思ったら、突然ランスに向けて話しかけてきた。

「知らんぞ。お前が俺の夢の中に現れただけだぞ」

「………」

 ランスの返事にバスワルドはただ無言のまま佇んでる。

「で、お前は何をしに来た。セックスでもさせてくれるのか。あ、でも夢の中なら意味無いか」

 ランスの言葉にもバスワルドは何も答えない。

 だが、バルワルドはゆっくりとランスに近づいて行く。

「お前は我に何を望む」

「やらせろ、と言いたいがここは夢の中だからな…」

 ランスは割と本気で悩む。

「あ、そうだ。お前の力はどんな力なんだ。前に戦った時もお前は魔法ばっかりつかって来たからな」

 それは戦士としての言葉と共に、純粋な興味だ。

 クエルプランから言われたラ・バスワルドの力…それがどんな物なのかちょっぴり興味が出てきたのだ。

 バスワルドは少しの間無言だったが、その手を動かす。

 すると空間が削れるのがランスの目にもハッキリと見えた。

 風景の木がごっそりと削られて倒れる。

「うーむ…これが神の力とやらか」

 破壊神という名前はその言葉通りなのだろう。

 ランスの目にはバスワルドの周囲の空間が歪んでいるのが分かる。

 近づきたいがその歪みが邪魔をして近づけないないのだ。

 ランスの言葉に気を良くしたのか、バスワルドがその破壊の力を周囲に撒き散らす

 勿論これは夢の中の出来事なので、いくら周囲が壊れようとも直ぐに直る。

「ふむ」

 ランスはその光景を見て顎に手をやる。

 バスワルドの攻撃は単調だが、非常に効率が良いようにランスには感じられた。

 今のランスに必要なのは絶対的な攻撃力で有り、スラルに比較される藤原石丸など問題にならないくらいの力だ。

「なんかもっとかっこいい必殺技とか無いのか」

 ランスの言葉にバスワルドは少しの間無言になると、

「無い」

 短くそう言った。

 そんなバスワルドにランスは詰まらなそうな顔をする。

「あまり参考にならんな。まあ神だからそんなもんなのか」

 神の力は正直ランスにも理解不能…というよりも、最初から理解するつもりは無い。

 それこそ魔人や魔王とも比較にならないものだと、クエルプランに会った時から分かっていた。

「………」

 そんなランスの態度にバスワルドの無表情が少し動いたように見えた。

 すると夢の中だというのに地響きが起こる。

「うお!? 何だ!?」

「…我の技…破局崩壊」

「だー-----!! そんなのは必殺技とは言わん! ただの災害では無いか!」

 ランスは慌ててバスワルドに飛びつく。

 幸いにもバスワルドの周囲には既に結界は無く、ランスでも止める事が出来た。

「…お前は我に何を望む」

「セックスをさせろ。あ、でもお前は不感症みたいだからあまり楽しく無いしな…」

「………」

 ランスの言葉にバスワルドの指が動いたかと思うと、ランスの頬をつねる。

「いだだだだだ! 何をする!」

 ランスは慌ててバスワルドの手を引きはがそうとするが、その手はびくともしない。

 バスワルドはランスの様子を見てその指を離す。

「力が欲しいのではないのか」

「あれば便利だが特別欲しいとも思わん」

「………」

 力を持ちながらもそれを欲しない存在にバスワルドは無言になる。

「まああっても困らんがな」

 続いて出たランスの言葉にバスワルドはランスの目をじっと見る。

 ランスより少し身長が低いバスワルドだが、宙に浮いているので自然とランスを見下ろす態勢になる。

「だがお前の攻撃は中々いいな。色々とやれそうだ」

 バスワルドの攻撃は極単純な破壊行為だ。

 しかし、ランスにとってはそれが尤も効率が良く、そして分かりやすい。

 複雑な技など必要無く、相手を確実に倒す力こそが有る意味戦闘の理想だ。

「破壊の力は神の力。それは人には扱えぬ」

「やらん内から諦めるのは馬鹿のやる事だ。使えなかったら別の力を見つければ良いだろ」

「…分からぬな」

 それはバスワルド自身に浮かんだ疑問。

 いや、本来のバスワルドであればそんな疑問など浮かばない。

 そもそも世界が汚染された時、それを抹消するためのシステムが破壊神ラ・バスワルドだ。

 その自分が何故こんな事を考えるのか、という事を疑問にも思っていない事にバスワルド自身が気づいていない。

「それよりもお前結構喋るんだな。前にセックスした時は顔色一つ変えず、声の一つもださんかったのに」

 ランスの言葉にバスワルドは答えない。

 なのでランスは今なら面白い反応を見せるのではないか…そう思いバスワルドの手を引く。

 思った以上に簡単にバスワルドを引き寄せると、その形の良い唇を奪う。

 バスワルドは無反応かと思ったが、何とその目を瞑りランスの口を受け入れた。

「おお…思った以上の反応だな」

 ランスは驚いたが、それはバスワルドも同じ。

 何故か自然とその行為を受け入れてしまった。

 そして己の頭の中に、自分がそういう行為をこの人間とした事があるようにな気がして来た。

「人間よ」

「俺様の名前はランスだ」

「ランスよ。気を付けるがいい。お前の魂が汚染された時、その時はお前を消滅させねばならぬ」

「汚染…? あ、そういやクルックーがそんな事言ってたな…」

 クルックーと色々と冒険していた時、ランスは汚染人間の事件に関わった。

 その時にランスもシィルを氷漬けにさせられていたからか、少し心が荒んでいた。

 黒い腕輪がその原因らしく、それをAL教団に渡して色々と対価も貰っていた。

 その結果があのアム・イスエルらしい。

 尤も彼女は今AL教団に厳重に封印されているらしい。

「そうだ。我は破壊神ラ・バスワルド。この世界が汚染された時に全てを無に帰すが我だ」

「ほー…ってちょっと待て! じゃああのままだとお前が来てたという事か!?」

 バスワルドの言葉にランスは驚愕する。

 アムの目的は全ての人間を汚染人間にする事だったようで、ランスもそんなのは御免なのでアムにオシオキをした。

 だが、もし彼女の目的が果たされていたら…このバスワルドが現れて全てを破壊していたという事だ。

「うーむ…そんな事件を防いでいたとは。流石俺様」

 ランスは知らない内に自分が世界の崩壊を防いだ事に何時ものように笑って見せる。

「あ、そうだ。これからもちょくちょく話せるのか」

「………何故そんな事を望む」

「いや、お前も中々話が通じそうだからな」

 その言葉にもバスワルドは何も答えない。

 ただ、何故自分がこんな事を一人の人間に話しているのか、それも分からなかった。

 そもそも自分はこの世界が汚染された時に全てを無に帰す装置に過ぎない。

 その自分が何故こうして人間と話しているのか、それはバスワルド自身も疑問だった。

「うむ、何か色々見えてきたな。じゃあやってみるか」

 ランスがそう言った時、ランスの意識が薄れていった。

 

 ランスが目を覚ますと既に時間は8時を過ぎていた。

 流石に疲労が多かったらしく、ランスでも時間通りに起きる事は出来なかった。

 ランスは普段と同じように起き上がると、自分の側にある剣を持つ。

「夢とかいう割にはハッキリ覚えとるな」

「何をだ?」

 ランスの言葉にスラルが反応する。

「スラルちゃんの方では何か無いのか」

「以前よりも窮屈感があるな。ククルククルが居るからな」

「ククルククル…あ! あの魔王か!?」

 魔王ククルククル…ランスやケッセルリンク、そしてカミーラやドラゴンのカインが協力して初めて何とかなった存在だ。

 しかもそれはククルククルの触手の1本分の力しか無かったというのだから、魔王ククルククルがどれだけ強かったのかを思い知らされた。

 ただ、最後には何とか倒せたが、その最後は何故か自分からランスの剣に突き刺さりに来るという最期だった。

「お前の剣にわざと刺さりに行ったように見えたからな。恐らくはこの剣に何かがあると感じたのだろう。ただ、まるいもののようだからこちらの呼びかけにも何も応えてくれんがな」

「というかそういう事はもっと早く言え」

「どっちにしろククルククルとコンタクトは出来なかったからな。ただ、お前に興味が有るのは間違い無いと思うがな」

 ククルククルがランスに興味があると聞き、ランスは嫌な顔をする。

「あんな触手に気に入られても嬉しくも何とも無いぞ」

「我は興味深いがな。だが、ククルククルの力がこの剣に宿っているのであれば、あの剣の形が変わるのも理解出来るな」

「何だと?」

「お前の剣の形が自在に変わっていただろう。恐らくはそれがククルククルの力なのだと思う」

「ふーん」

「…随分と気の無い言葉だな」

「あんなバケモノの事などどうでも良いからな」

「お前という奴は…まあいい。とにかく、今また剣の形が変わったのは、バスワルドの力が色濃く出たからであろう」

 バスタードソード並みの大きさを持っていたランスの剣だったが、今の剣はロングソードとバスタードソードの中間程の大きさだ。

「ハウゼルとセックスをし、バスワルドの力の少しが解放できたという事だと我は考える。つくづく不思議な剣だな」

「まあ俺にとっては使いやすいから問題無いがな」

 不思議とこの剣は形は変わっても重さや手応えが変わらない。

 なのでランスとしても問題無く振るう事が出来ている。

「で、一番最初のお前の言葉に戻るが、どんな夢を見た?」

「バスワルドが出てきた。色々話を聞いた。俺様も新しい必殺技を思いついた。それだけだ」

「そうか。それは良かったな…ってどういう事だ!? 詳しく話を聞かせろ!」

「それよりも飯だ飯。とっとと大陸に向かわんとな」

「あ、こら! きちんと話せ! おいて行くなランス!」

 

 

 

「ラーンスあたたたーーーーーっく!」

「「「うぎゃああああああ!!!」」」

 ランスの必殺の一撃を受けてモンスターは倒れる。

 そんなモンスターを見てランスはその傷口を確かめる。

「うーむ、中々上手くいかんな。もうちょいという気もするんだが」

 相変わらずランスの剣の一撃は凄まじく、並のモンスターならばその死体もバラバラに吹き飛んでしまうほどだ。

 だが、今のランスは意図的にその力の方向をコントロールしているとスラルは感じた。

「ふむ…お前がどんな完成形を目指しているのかは知らんが、確かにこれまでとは違うな」

 スラルもランスが殺した魔物の斬り口を見て首を傾げる。

 ランスが何を考えているかは分からないが、その剣の質を変えているのは分かる。

 ランスの剣は日光やブリティシュのように『斬る』というよりも『砕く』といった感じに近い。

 勿論ランスの剣が下手なのでは無く、それがランスの剣のスタイルなのだ。

 実際それでもランスは剣の名手である事は間違いないし、これまで大きな戦果も挙げてきている。

 魔人や悪魔にもダメージを与えられるランスの剣は間違いなく大陸でもトップクラスだ。

「バスワルドの奴はもっと大きく削っていたな。ザコならこの程度で問題無いのだがな」

 ラ・バスワルドの破壊の力、それが今のランスの目標地点でもある。

 ランスは戦いにおいては効率的な戦いを好む。

 それがどんな卑怯な手段だろうが、ランスには躊躇いは全く無い。

 そのランスが見た中でもバスワルドの破壊力は効率的かつ、単純明快だった。

 相手に『勝つ』ためには複雑な力など必要無く、相手を圧倒する力があればそれが正解と考えるのがランスだ。

「削る、か…成程、確かにそれをやろうとしているとなれば納得はいくな。だが、流石にバスワルド程の力をお前が行使するのは不可能だぞ」

「別にバスワルドの力を使おうなどと思っておらん」

 バスワルドの力は人間に使いこなせる力では無い。

 ランスも別にバスワルドのように強くなろうだなんて考えてもいない。

 ただ、ランスの力の方向性がバスワルドの力の方向に向かっていっただけだ。

「何か切っ掛けがあれば良いのだがな…ただ、それは我にはどうしようもないからな」

 ランスを焚きつける事は出来てもアドバイスは出来ない。

 それが今のスラルの現状だ。

 ただ、スラルとしてはこうしてランスが前向きに自分の剣と向き合ってくれているのは嬉しい事だ。

「ランス殿」

「なんだ日光」

 モンスターの斬口を見ていたランスに日光が近づいてくる。

「いえ…ランス殿の剣については私からは何も言えませんが、一つ得物を変えてみるのもいいのでは無いかと思いまして」

「あん?」

「これです。こっちをメインにするのも良いかもしれないと思いまして」

 日光が差し出したのは富嶽…日光が使っている刀だ。

「私にはこちらの刀が有ります。ですので、これはランス殿が使うのも良いかと思いまして」

 ランスは日光から渡された刀を手に取る。

 別に刀を使うのは初めてでは無いし、かつての冒険では使っていた事も有る。

 ただ、ランスには手に合わないように感じていたので、刀では無く剣を愛用しているだけだ。

「ふーむ…まあたまにはいいかもしれんな」

 ランスの言葉に日光はちょっと驚く。

 まさか自分の言葉をここまで素直にランスが受け入れてくれるとは思わなかった。

「ランスの鎧の事も有るし、たまにはいいんじゃない?」

 レンも何時の間にやってきてランスの体をつつく。

「本当にランスの鎧ってよく壊れるよね」

「やかましい。俺の責任では無い」

 ランスの鎧はジルの手によって壊されてしまった。

 以前にランスがギャングを乗っ取った時に使っていた鎧だが、それも魔王の手の前には無力だった。

 こうして何度目かの鎧の破損も有り、ランスとしても鎧を探すのがそろそろ面倒になってきた。

 なのでランスもそろそろ鎧に頼らない剣を磨かなければいけないとも感じていた。

 これがLP期なら新しい鎧を仕入れればいいが、生憎と今はGL期。

 上質な鎧なんて中々見つかるものでは無い。

 ランスはヘルマンの騎士のような重武装などしないし、JAPANの侍のような薄着でも無い。

 かつて信長は大陸の戦士が重武装をしていると言っていたが、ランスに言わせればJAPANの兵士が軽装過ぎるのだ。

 だが、今のランスはその軽装なので、鎧を使った戦いは出来ない。

「まあいいか。面倒だがやってやるか」

「随分前向きだな。お前らしくも無い」

 ランスの言葉にお町がからかう様に笑う。

「今の俺様にはそんなのは苦でも無いからな。ハードルが高ければ高い程俺様は燃える男なのだ。なあ日光」

 ランスは日光の尻に手を伸ばす。

 日光はその手を軽く払うが、その顔は朱に染まっている。

(…私はとんでもない事を言ってしまった)

 勢いがあったとはいえ、日光はランスととんでもない事を約束してしまった。

 ただ、ランスがまさかこれ程までに乗り気になるとは思ってもいなかった。

 ハッキリ言うと、日光は自分の容姿には無頓着だ。

 自分が特別に美しいなどとは思っていないのだ。

 ましてやランスの傍にはスラルやレン、そしてケッセルリンクといった優れた容姿を持った女性が沢山いる。

 その事も有り、ランスが自分にそこまで執着するとは思ってもいなかったという甘い見通しがあった。

 実際には日光は非常に美しい容姿を持っており、それが原因でカフェがあんな願いを叶えて貰ったのだから。

「もう少しで大陸には行けるかな?」

 本来ならもう大陸についていても良かったのだが、流石にモンスターとの連戦で行動が遅くなってしまった。

「フン、どっちでも構わん。とにかくサイゼルをとっとと見つけるぞ」

「…そう上手くいくものかの」

 お町の疑問はランス以外の全ての者の言葉だったが、ランスだけは普段通りにがははと笑うだけだった。

 

 

 

 その夜―――

「っく! はあ…!」

 日光は悩ましい声を出してシーツを強く掴む。

 自分の出した約束を日光は守っていた。

 自分を好きにしていい、その言葉通りにランスは本当に好きに抱いてきた。

 ただ、日光本人は決してそれを拒まない。

 自分が抱かれる事でランスがやる気になってくれるのであれば、自分の体くらいどうという事は無かった。

 そしてその行為は非常に心地よかった。

「はぁ…」

 日光はベッドに突っ伏しながら大きなため息をつく。

「がはははは! お前も大分いい反応をするようになったな」

 ランスはニヤニヤと笑いながら絶頂で体を震わせている日光を見る。

 そのたわわな双球がベッドの上で潰れているのを見て満足そうに笑う。

(こんないい女を好きに出来るのだから、たまには悩むふりをするのもいいな)

 実際にはランスは悩んではいたが、日光を好きに出来るという事でその悩みも既に吹き飛んでいた。

 ランスにとってはやはりいい女とのセックスが優先なのだ。

 そしてランスが非常に気分が良いのが、年上の女性をこうして好きにできるのもまたランスの性欲を上昇させていた。

 何しろ年上の女性…お姉さん的な女性にはランスはちょっと弱い。

 日光も容姿的に完全に年上のお姉さん的な女性だ。

 その女性をセックスで好きにできるというのは、ランスとしても非常に良い体験をしている。

 ぐったりとしている日光を見下ろし、ランスは更にハイパー兵器が大きくなる。

 その形の良く大きな尻を撫でながらある事を思いつく。

 日光がJAPANの人間だからなのか、その尻は大変に良い安産型だ。

 その尻を見ていると当然の事ながらランスにはある欲望が芽生えてくる。

 ランスはニヤリと笑うと、うつぶせの日光を仰向けにする。

 その顔は既に蕩けてしまっており、その頬も既に真っ赤だ。

「ランス殿…」

 日光はランスの首に手を伸ばすと、そのままランスと唇を重ねる。

 意識が朦朧としているのか、普段の日光らしくない大胆な行動だ。

「日光。お前は何でもすると言ったよな」

「………あ、は、はい」

 ランスの言葉に意識が戻ったのか、日光はまだ少し声がふわふわしている。

「じゃあ次はお前のこっちを貰おうか」

 そう言ってランスが手を伸ばしたのは日光にとってはとんでもない所だった。

「え…え、えええええ!?」

 日光は思わず声を上げてしまう。

「まさか嫌とは言わんよなー。お前から言い出したんだからな」

「そ、そんな…」

 日光は目を白黒させてしまう。

 正直日光はそういうプレイがあるという事すら知らなかった程だ。

「そ、そこはそう言う事をする所では無いはずです」

「普通にあるプレイだぞ。丁度いい。お前が全部俺の女だという事をしっかりと体に教え込んでやる」

「だ、駄目です。私はそんな…」

 そんな事は出来ない、というハッキリと拒絶を日光は出来なかった。

 それどころか心のどこかで期待をしている自分が居る。

 それはランスの言葉の「全部俺の女」というのが刺さっていた。

「流石に準備が必要だからな。だから今日は普通にやるか」

「ランス殿…あああああ!」

 そして日光はランスに好きなだけ抱かれることになる。

 

 

 

 ランス達は大陸に向かって歩いていた。

 バイクを使おうと思ったが、意外と道が入り組んでいる事も有り使用は控えられている。

「がはははは! 死ねーーーーーっ!!」

 ランスは刀を手にいつもの様にモンスターを叩き斬る。

「ランス殿、刀はそういう風に使うのではありませんよ。前に教えたでしょう」

 相変わらずの見事な腕前だが、刀を使えているかと言えば違うだろう。

「ランス殿ならば居合も行けると思うのですが」

「居合…ああ、お前が得意だったアレか」

 日光の言葉にランスは思い出す。

 居合は日光が得意としていた。

 ランスはまあそれもいいかくらいに考えていると、それは意外な乱入者の行動で変わる事となる。

「………何あれ」

 レンが遠くを見ながら呟く。

「何か見えるのか?」

「見えると言うか近づいてくると言うか…来る!」

 まだ点に見えない存在がどんどんと近づいてくる。

「うお!?」

 ランスも驚愕の声を出す。

 その圧倒的な存在感はかつてランスも経験していた。

 その存在がランス達の前に着地する。

 超スピードで飛んできたにも関わらず、音も立てずに静かに着地をした存在を見て皆が驚愕する。

「メガラス!」

「こいつか…」

 その場に着地したのは魔人メガラス。

 ホルスの魔人にして世界最速の存在―――そして魔人四天王に匹敵する力を持つ魔人がランスの前に現れた。




戦国ランスが手元に無い…
パソコンを買い替えたのでこっちに入っていない
プレイできないじゃないか!
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