「いたた…姉さん、ついにランスさんとぶつかったのね」
ハウゼルは突然の体の痛みにため息をつく。
姉のサイゼルがこれ程の痛みを感じたという事は、間違いなくランスとぶつかったのだろう。
魔人同士の争いも無くは無いが、基本的に魔王によって禁じられている。
なので小競り合いは起きても激しい争いになる事は基本的には無い。
だが、姉が負った傷は結構大きいものなのが予想できる。
「でも…途中で姉さんの感覚が私と一つになったような感覚があったんだけど…一体何だったのかしら」
ハウゼルは一つの疑問を抱きながら、今度は別の意味で悩ましいため息をつく。
「…姉さん、やっぱりランスさんとしちゃうんだろうな」
そして何れは襲ってくるであろう、甘美な刺激を想像しハウゼルは一人顔を赤らめていた。
「うーむ…まだ腕が痛いぞ」
「あれほど無茶苦茶な剣を使ったからよ。骨も折れてるし…しばらくは安静にしてなさい」
レンはランスに回復魔法を使いながらため息をつく。
ランスのあの技はこれまで以上に異常な技となってバスワルドを襲った。
その結果何とかバスワルドを無力化出来たが、その代償は大きかった。
「お町殿は大丈夫ですか?」
「少々痛むが、我は妖怪王だ。人間よりも怪我の治りは早い」
お町もその腕には包帯が巻かれている。
彼女の腕の傷は相当に深く、その骨まで見えてしまう程に削られてしまった。
ブリティシュも何度もバスワルドの冷気に当てられたためか、戦闘の後で風邪をひいてダウンしている。
日光も今は刀の姿のまま体を休めている。
結局あの戦いで何とか無事だったのは、この中で一番の耐久力を持つレンとランスの剣の中に居るスラルだけだ。
「私は凄いとばっちりを受けた気がするんだけど…」
そして魔法ハウスの中には憮然とした様子のサイゼルがランスを睨んでいた。
魔人にも関わらず、彼女も例外なく大きな傷を負っていた。
中でもその腕の傷は大きく、しばらくの間は安静にしているしかない。
「お前の場合は自業自得としか言えないな。その体で無理に力を使おうとした結果としか言えないな」
「だから私にその記憶が無いんだってば! 気づいたらこんな状態だったし!」
スラルの指摘にサイゼルは怒鳴り返すしか出来ない。
サイゼルは無理に破壊の力を使おうとした反動なのか、その腕が動かせない状態にあった。
日光によって斬られた傷も大きく、その怪我も未だに治っていない。
更には最後にランスの放った鬼畜アタックの影響も非常に大きい。
魔人でありながら少しの間は絶対安静の状態になっていた。
勿論それはサイゼルにとって非常に屈辱だった。
「がはははは! とにかく俺様の勝ちだな」
「負けた記憶も無いんだけどね。というかアンタ卑怯よ卑怯! わざとあんな所で私と戦ったりして!」
「そんなのは俺の知った事では無い。あんな所で待ってたお前が悪い」
「こ、こいつは…」
ランスの言葉にサイゼルは怒りながらも何も言えなくなる。
どんな言葉を並び立てようが、自分が人間に負けたというのもまた事実だ。
「おしおきセックスと行きたいが…流石の俺様もまだキツイぞ」
「そんな怪我をしてまでまだセックスの事しか考えて無いの? まあランスらしいけど」
ランスの言葉にレンは呆れるを通り越して感心してしまう。
本当に性行為の事であたまがいっぱいなのだろうが、それでも結果を出すのがこの男の凄い所だとも思う。
「おしおきってアンタね…誰がそんなの受け入れると思ってるのよ」
サイゼルはギロリとランスを睨む。
その視線だけで普通の人間ならば気絶しそうなほどだ。
だが、当然そんな視線―――ランスにとっては負け犬の遠吠えに等しいものは通用しない。
「がはははは! 俺様よりも重症のお前が何を言おうと説得力は無いわ」
ランスの言葉にサイゼルも押し黙る。
確かにランスの言う通り、サイゼルの傷はランスよりも圧倒的に深い。
日光の一撃で再生能力が殺され、今でも突き刺さった部分に鈍い痛みがあるのだ。
翼も最後のランスの一撃で大きな傷が出来ていて空も飛ぶのも難しい。
何よりも、自分のこんな姿を他の魔人に見られるのは我慢出来ない。
「あーもう! 何だってこんな事に!」
「そんなのは俺に挑んできたお前が悪い」
「うっさい! あたたたた…」
勢いよく怒鳴ったサイゼルだが、その刺激で傷が開いたのか脇腹を押さえる。
日光で貫かれた部分の傷に関しては回復魔法も上手く作用していないようだ。
「しばらくの間は大人しくしているしか無いだろうな。レン、お前の負担が大きくなるが…」
「仕方ないでしょ。ま、私の仕事はランスを守る事。これも私の仕事よ」
ランス達はしばらくはJAPANの誰も来ない所で休養を取る事となった。
怪我が一番最初に治ったのはなんとランスだった。
「うん、もう大丈夫みたいだけど…どういう事なのかしらね? 傷の治りが凄い早い」
レンはランスの腕を見て驚いている。
昔からランスの傷の治りは早い方だったが、今のランスの治りの速さは常人よりも遥かに速い。
「恐らくは我が与えてしまった血も関係しているのだろう。それとレン自身のレベルが上がったのも大きいと思うぞ」
剣の中からスラルが声をかけてくる。
「君のせいか。まあ傷が早く治るのはいい事だがな」
ランスの中にほんの少しだけ入ってしまった魔王の血。
魔人にするには至らない量の僅かな血が、ランスに大きな影響を与えていた。
傷が治りやすく、体も頑丈になるという良い所もあるが、代わりにレベルが上がりにくくなっている。
それをメリットが大きいと取るか、デメリットが大きいと取るかは人それぞれだろう。
「とにかくもう大丈夫よ。日光も問題無いし、ブリティシュも大丈夫でしょ。後はお町だけか」
「何だ。お町はそんなに酷いのか」
ランスの言葉にレンは苦い顔をする。
「あんたとバスワルド様の力の影響を受けたのよ。そんな簡単には行かないでしょ」
「ふーん。じゃあサイゼルはどうだ」
「サイゼルももう大丈夫でしょ。日光から受けた傷がまだ完全に癒えてないだけだし」
「そうかそうか。じゃあもうそろそろいいな」
ランスはニヤリと笑うと、そのまま部屋を飛び出していく。
その光景を見てレンはため息をつく。
「流石に今回は慌てたかな…」
「相手はラ・バスワルドだ。お前にとっては上の存在だが大丈夫なのか?」
「直接の管轄じゃ無いから問題無いとは思うけど…私は私で違う場所から命令を受けているだけだしね」
スラルの言葉にレンは考え込む姿を見せる。
「その上は…まあ聞かない方が良いのだろうな」
「教える義理も理由も無いしね。正直関わらないのが一番よ」
レンの言葉にスラルは剣の中で苦々しい顔をする。
元魔王である自分にも話さないという事は、やはり相当に上の存在なのだろう。
直接関わらないのであれば問題は無いだろう。
ただ、ランスの事だからちょっとした切っ掛けで関わり合いそうで怖い所でもある。
「しかしランスは相変わらずだな」
「変わらないわよ。多分死ぬまでああだと思う」
「ふんふんふーん」
ランスは鼻歌を歌いながらサイゼルが使っている客室に向かう。
自分は勝者なのだからサイゼルを好きに扱う事が出来る、それがランスの持論だ。
それはこれまでもこれからも決して変わる事は無いだろう。
「がはははは! 居るかサイゼル!」
「突然やってきて大声出さないでよ」
ランスの言葉にサイゼルは不満そうな顔をして答える。
傷はもう大分治っているようで、もう包帯も腕と腹部にしかしていない。
今は非常に鬱陶しそうにランスを見るだけだ。
「怪我はもういいのか」
「おかげさまでね。ま、あの刀が突き刺さった所は中々治らなかったけどね」
サイゼルは忌々しそうにランスを見る。
あの刀で斬られた傷が一番治りが遅い。
回復魔法をかけられたので大分よくなっているが、もしそうじゃ無ければ大分苦しんでいただろう事は分かる。
大分調子が良さそうなサイゼルを見て、ランスは躊躇う事無くサイゼルの寝ているベッドに向かう。
「ちょっと何よ」
「俺はお前に勝った。後は分かるな」
ランスの言葉にサイゼルは顔を歪める。
知らない間にランスに負けた事になっており(サイゼル視点)、本人としては全く納得がいかない。
だが、確かにランスに剣を突き付けられた時、あのままなら自分は死んでいた事だけは分かる。
勿論ランスの戯言に付き合う義理も理由も無いのだが、サイゼルにとってはランスは妹を汚した憎い男だ。
ただそれでも―――不思議とサイゼルはランスに強い殺意を向ける事が出来なかった。
「あんた本当にハウゼルを倒したわけ?」
「当たり前だろ。どうせハウゼルからも聞いたんだろ」
「負けたとしか聞いてないわよ。まああんたの事だから卑怯な手を使ったんでしょうけどね」
「そんな事は無いぞ。正々堂々と一対一で戦ったぞ」
「どうだか。私に対してもあんな事言ってたし…」
サイゼルはランスの言葉を信じていない。
この男は間違いなく卑怯な手段を使って妹を倒したのだ。
ただ、妹がそれを納得しているという所が姉としては納得できていないだけだ。
「とにかくセーックス!」
ランスはサイゼルの寝ているベッドにダイブする。
「ぎゃああああ! いきなり何すんのよ!」
サイゼルを押し倒したランスだが、当然の事ながらサイゼルは抵抗する。
「今更抵抗するとはお前本当に魔人か?」
「魔人とか関係無いでしょうが! いきなり襲うとか何考えてるのよ!」
「いきなりじゃ無ければいいんだな」
「いや、そういう事じゃ無くて!」
流石にサイゼルは魔人だけあり、病み上がりでもランスよりも遥かに強い。
結局は力で襲う事は不可能だとランスは判断する。
「とにかくやらせろ。そのために俺はお前と戦ったんだからな」
「そんな理由で魔人と戦うとか何考えてんのよ! いや、そういう事しか考えてないんでしょうけどね」
サイゼルはとんでもない思考を持っているランスに呆れてしまう。
「ハウゼルはしっかりとやらせてくれたぞ」
「ハウゼルの弱みに付け込んだんでしょうが! 私は騙されないわよ!」
「別に騙しとらんぞ。勝ったらやらせろと言ったらやらせてくれたぞ」
「そうだとしても私には関係無いでしょうが!」
「お前も一々うるさい奴だな」
「あんたがそうさせてるんでしょうが!」
しばらくランスとサイゼルは言い合いを続ける。
「とにかく! 俺はおまえとやりたい」
直球を投げ続けるランスに対してサイゼルは大きくため息をつく。
これ以上言い続けても、絶対に平行線なのはサイゼルも理解していた。
そしてランスは絶対に引き下がらないのも分かってしまった。
「お前、ハウゼルと繋がってるんだろ。だったらハウゼルが襲われなかったのは分かってるだろうが」
「え、あ、いやそんな事もあったかもしれないけど」
ランスの言葉にサイゼルは言葉に詰まる。
実際ハウゼルがランスにレ〇プされた訳では無い事は分かっていた。
そしてハウゼルとランスのセックスに対し、実は結構興味が有るのだ。
サイゼルも魔人ではあるが、一人の女でもある。
「だったら問題無いだろうが。俺とハウゼルは合意の上でセックスをした。だからお前も合意の上でセックスさせてくれればいい」
「…これ以上アンタと話してたら頭が悪くなりそう。で、でもそんなにセックスしたいの?」
「当然だ。お前はいい女だからな」
(とりあえず体はな)
「…そ、そう」
ランスの言葉にサイゼルは少し満更でも無いような顔をする。
「ウム、お前はいい女だ。だからやりたいのは当然だし、そのためなら俺は何でもするぞ」
「まあそんな理由で魔人に突っかかって来たんだからそこは疑わないわよ」
サイゼルの威勢が緩んだのをランスは見逃さない。
さり気なくその肩に手を回し、その端正な顔に自分の顔を近づける。
「お前だって実は興味があるんだろ?」
(知らんけど)
「う…」
ランスの当てずっぽうな指摘にサイゼルは言葉に詰まる。
それを察知したランスはさり気なく肩に回してた手をサイゼルの腰に回す。
それに気づいていないのか、サイゼルはされるがままになっている。
「だったら経験してみればいいだろ。大丈夫だ、優しくしてやるぞ」
「ううう…」
サイゼルは混乱していたが、この男が本気で自分とセックスしたいという事は伝わる。
勿論拒否する事は出来るのだが、サイゼルとしてもランスの事が少し気になっていた。
実際にこの男はどういう手段かは知らないが、確かに自分を倒した。
そして、以前にランスと戦った時に自分はこの男を知っているのではないか? という疑問に襲われた。
それからランスの事を意識するようになったと言ってもいい。
「大丈夫だ。セックスは怖く無いぞ。気持ちいいものだぞ」
ランスの手はとうとうサイゼルの太ももにまで伸ばされる。
「ちょ、ちょっと…」
サイゼルはランスの手を掴むが、その手は少し弱弱しい。
「お前も強く拒否してないだろうが」
「ううう…」
拒否しようと思えば拒否できる。
魔人なのだから人間よりも肉体的に優れている。
なのでランスを振りほどこうと思えば振りほどける。
だが、ランスの言う通り拒否は弱弱しい。
そしてとうとうランスはサイゼルをベッドに押し倒した。
「あ…」
「やるぞ。いいな」
ランスの言葉にサイゼルは何も答えない。
ただ、桜色に染まった頬が答えを出していた。
ランスはまずはサイゼルの唇を奪う。
意外にも素直にサイゼルはランスの口を受け入れる。
「いて! こら、舌を噛むな!」
「そ、そっちこそいきなり舌を入れてこないでよ! びっくりしたじゃない!」
ランスが早速ディープなキスをすると、サイゼルは驚いたようにその舌を噛んでしまった。
当然ランスはその行為に対して怒るが、サイゼルもまた少し怒ったようだった。
「全く…お前、ハウゼルよりもこういう事が疎いな」
「…ハウゼルはああ見えてムッツリなのよ。そういう本だってこっそり見てるみたいだし」
「…まあそうだな」
サイゼルの言葉にランスは自分の策を思い出す。
ハウゼルが本の収集が趣味なのを良い事に、加奈代と共にそういったエッチな本を少しづつ読ませていった事。
その策は見事に当たり、ハウゼルもエッチな事へと抵抗感が薄れていた。
だが、サイゼルはそういった事に対しては疎く、体が少し震えている。
少しの恐怖と少しの期待、それが鬩ぎ合っているのがランスには分かる。
(ここで強引に行くのは止めた方がいいな。うむ、俺様は紳士だから優しくしてやるか)
以前サイゼルを倒した時、ランスはサイゼルを犯そうとしたが非常事態だったので口でのプレイで終わらせてやった。
その後でサイゼルは本当に人間界から消え去り、その後の事はランスも知らない。
「まあそんなに構えるな。しっかりと優しく教えてやる」
そう言ってランスは再びサイゼルの唇を奪う。
今度は無理に舌を挿入せず、あくまでもソフトな感じに唇を重ねる。
サイゼルはおっかなびっくりといった感じで、明らかにそういった事に慣れていない…というよりも、その手の知識が少ないのが分かる。
なのでランスはじっくりとサイゼルの体を味わうべく、丁寧に事を進める事にする。
もうここまで来たからには焦る必要は無かった。
「今度は舌を噛むなよ」
「わ、分かってるわよ…」
ランスの指摘にサイゼルは緊張した様子でランスの舌を受け入れる。
その様子はセックスの事を知っていたケッセルリンクや、色々とそういう知識はあったハウゼルとは全く違う。
それこそ全く経験が無い事から、何をどうすればいいのか分からないのだろう。
ランスよりも遥かに長い生を受けているが、そういう事には全く縁が無かったのが分かる。
ただ、それでも何とかランスに合わせようという気持ちだけは分かる。
目をぎゅっと瞑りながら、ランスの舌の動きを真似ているだけの動きだ。
だが、それもまたランスにとっては一つの楽しみだった。
(ハウゼルとは全く違うがその方が面白いな)
性知識がある程度あったハウゼルに比べ、耳年増っぽいサイゼル。
ランスにとってはどっちも楽しみであり、俄然やる気が出てくる。
くちゅくちゅと互いの粘液が混ざり合う音が響き渡る。
どれくらいそうしていただろうか、サイゼルは少し息が苦しそうな仕草をする。
ランスはサイゼルから口を離すと、
「そんなに我慢してないで飲み込めば良いだろ」
「………」
ランスの指摘にサイゼルは少し悩んでいたようだが、意を決したように自分の構内に溜まっていた自分とランスの唾液が混ざった液体を飲み込んだ。
「うう…何かとんでもない事をしている気がする…」
自分のやっている事が恥ずかしくなり、サイゼルは顔を桜色に染めて悩ましいため息をつく。
サイゼルが素直にランスの唇を受け入れたので、ランスは次のステップに進む。
着ている服に手をかけるが、その手の動きをサイゼルが止める。
「じ、自分で脱ぐから…」
「む、そうか」
サイゼルが自分で服を脱ぐと言うので、ランスは素直にサイゼルの体から退ける。
顔を真っ赤にしたサイゼルはそのまま服を脱いでいく。
その様子をランスはニヤニヤしながらじっくりと見ている。
そんなランスの視線を感じながら、サイゼルはとうとう全ての服を脱ぐ。
そこにはハウゼルとよく似た…いや、瓜二つと言っても良い見事な肉体があった。
「やっぱりハウゼルと似てるな」
「まあ双子だからね。似ていてもおかしく無いでしょ」
(そういやこいつらはあのバスワルドが二つに分かれた姿だったな。だったら似ていて当たり前か)
ハウゼルとサイゼルはラ・バスワルドが二つに分けられた存在。
ならば似ていてもある意味当たり前だろう。
ただ、性格だけが違うだけだ。
「で、こっちは大丈夫なのか」
ランスは自分で傷つけた脇腹に触れる。
そこはランスが日光で傷をつけた場所だ。
カオスや日光で傷をつけると傷の治りが遅くなるのは知っている。
しかも今のランスの剣の腕前で傷をつけたのだから、その傷がどれだけ治りが遅いのかは未知数だ。
「大丈夫よ、それくらい。で、ど、どうするのよ…」
全裸になったサイゼルはその見事な体をランスの前に晒す。
その顔はやはり赤くなっている。
「まずは準備だな。いきなりハイパー兵器を突っ込んでも痛いだけだしな」
ランスはこれまで女性にハイパー兵器をぶち込んで来たのを棚に上げて言う。
前にランスはエッチが下手だと言われた事と、禁欲モルルンにかかってからは一発を大事にするようになってきた。
勿論禁欲生活が続けがその限りでは無いのだが。
ランスは改めてサイゼルをベッドに押し倒す。
やはりサイゼルの体はいい体をしている。
そしてゼスでは時間の問題で見逃していたが、今からこうしてじっくりと味わう事が出来る事にrランスは満足していた。
(まあハウゼルの時のように優しくしてやるか。こいつ、志津香みたいに生意気な所があるからな)
あのランスを嫌っていた志津香も、ヘルマン革命の時は素直に、そして何度もランスに抱かれていた。
その志津香みたいにサイゼルも自分に惚れさせようとランスは考えていた。
まずは優しく口づけをする。
何しろ性知識があまり無いので、じっくりと攻略する必要がある。
サイゼルも今は何の技術も無い、ただただぎこちなく舌を動かしているだけだ。
少しの間そうして刺激を与え、頃合いを見てその胸に手を伸ばす。
その感触はハウゼルと殆ど同じだが、やはり反応は違う。
そういう知識があったハウゼルと、あまり興味が無かったサイゼルの違いだろう。
その体はまだまだ硬いが、それを解す様にしてランスはその胸に刺激を与える。
「ん…」
何処かくすぐったそうにサイゼルは身をよじる。
背筋がゾクゾクしてくる感触にサイゼルは困惑している。
感覚だけは知っているのだが、直接与えらた刺激となると話は別だ。
ハウゼルが何度もランスとセックスをしているのは知っていたし、その感覚も伝わっては来ていた。
ただ、自分でそれを味わうとなると全く別だった。
ランスは硬くなってきた先端に吸い付く。
「んんっ!」
その刺激にサイゼルは目を白黒させる。
それだけでなく、ランスの指はサイゼルの大切な所に延ばされる。
サイゼルは足を閉じてランスの指の侵入を拒もうとするが、ランスはそれを許さずに素早く指を潜り込ませる。
「閉じるな。しっかり気持ち良くしてやる」
「ううう…」
ランスの言葉にサイゼルは顔を真っ赤にして静かにその足を開いていく。
そしてサイゼルの大切な所に指ランスの指が触れる。
そこは既に十分に濡れていた。
「何だ。しっかり気持ち良くなっていたのか」
「し、仕方ないでしょ! あ、あんたがハウゼルにあんな事をしてるから…」
「その割にお前の体は硬いな。そう緊張しないで楽しめ」
「そ、そんな事言われても…」
ランスの言葉にサイゼルはどうすればいいか分からない。
だが、それでもランスの指と舌を拒むことは無かった。
まだ奥は硬いが、それでも潤滑液の存在もありスムーズに愛撫が出来る。
「どうだ。気持ちいいだろ」
「わ、分からないわよそんなの…」
サイゼルの体は既に薄らと汗をかいており、その体はピンク色に染まっている。
ランスはサイゼルの様子を見て、その足の間に顔を近づける。
ランスが何をしようとしているか理解したサイゼルが抗議の声を出す前に、ランスはそこに口を近づけた。
そしてあえて音を立ててそこに舌を潜り込ませる。
「あ、あ、あ…」
もう自分が何をされているのかサイゼル自身も混乱して理解が追い付かない。
ただ、とんでもない事をされているのは分かる。
どれだけ時間が過ぎたのか、サイゼル自身ももう分からない。
だが、ようやくランスの口が離れた時サイゼルのソコはもうトロトロになってしまっていた。
もう準備は十分になっていると判断し、ランスはハイパー兵器をサイゼルに見せつけるようにして動かす。
「よーし。じゃあいくぞ」
「ちょ、ちょっと待って…」
いざサイゼルの処女を奪おうとした時、サイゼルが少し辛そうな声をだす。
見ればサイゼルは脇腹…日光が突き刺さった所を押さえていた。
「なんだ、まだ治って無かったのか」
「だ、大丈夫よ…す、するんでしょ」
ランスの言葉にサイゼルは少し顔を歪めながらも、ハイパー兵器を受け入れようとする。
そんなサイゼルを見てランスはため息をつく。
「馬鹿言うな。セックスは楽しく気持ちよくするもんだ。血塗れの女とやっても萎えるだけだ」
このまま行くと傷が開いてしまうかもしれない。
そんな血まみれのセックスはランスとしても御免だ。
「ほれ」
「あっ」
ランスはベッドに寝転がると、そのままサイゼルを抱き寄せる。
「まずは傷を治せ。セックスはその後だ」
「………無理矢理しないの?」
「合意でやらせてくれるなら無理矢理する必要は無いだろ。お前の体が完全に治ってからだ」
「…そ、そう」
サイゼルもセックスについては知っているが、その根底は人間牧場や魔人のセックスだ。
強引に、悪く言えば性処理みたいなものだと感じていた。
だからハウゼルもランスに無理矢理襲われたのだと思っていた。
なのでこうした態度を取られると複雑な気分になる。
「しかしお前は軽いな」
サイゼルはランスの体にのしかかる形になるが、その体重は異常に軽い。
何しろ体重は32kgというあり得ない体重なのだ。
「重いよりいいでしょ」
「別に少しくらい重くても俺は気にせんがな。あ、こら顔をつねるな」
体重の話になってサイゼルは少し膨れた様子でランスの頬をつねる。
「あんたってデリカシーがあるのか無いのか分からないわね」
「何を言う。俺は紳士だぞ」
「はいはい。じゃあその紳士の言う通りにするわよ」
サイゼルはランスの肩に頭を乗せると、そのまま布団をかぶる。
そして小さく口の中で「変な奴」と呟くが、その顔は笑っていた。
ちょっとお預け
ランスも性癖は真っ当なので、そういう血を見るエッチとかはしないでしょうし
最初はすっぱりやるつもりだったけど、ランス10でのレイの描写みたらかなり傷が残ると思いまして