「ふむ…」
クエルプランは一人考えていた。
手元にあるのは各レベル神の資料だ。
色々と不正などもあるのだが、それを咎めるつもりは全く無い。
管轄外なのもあるし、それを咎めるのはレベル神を束ねる別の神の役目だからだ。
それに、厳格に罰が与えられてない以上、ある程度の不正…贔屓等は黙認されているのだろう。
「とはいえ、線引きも難しいですね」
レベル神の不正はレベルアップに必要な経験値をおまけしたり、才能限界を不正に上げるアイテムを渡したりと多々にわたる。
それでも神が誰も何も言わないのは、その程度でどうにかなる世界では無いと思っているからかもしれない。
実際、魔王が居る限りは人間に明るい未来は無いのは間違いない。
「しかし褒美や恩恵にも色々とあると…」
あるレベル神は特別なアイテムを渡したり、あるレベル神はストリップをしたり、あるレベル神はお金をあげたりとその褒美は色々だ。
「…私が選択肢をもちかけた場合、彼が望むのはこれでしょうね」
クエルプランはランスが選びそうな選択肢に少しだけ悩んでしまう。
ランスならば間違いなくストリップを選ぶだろう。
それだけ欲に忠実な人間なのは間違い無いが、恐らくは創造神が望む褒美はこの手のものでは無いだろう。
「だとするとこれは最初から選択肢から外すべきでしょう」
ラグナロクは褒美を授けろと言っていた。
神の与える褒美とは、即ち創造神をより満足させる褒美を与えろという事だとクエルプランは解釈していた。
つまりはより高い困難を与えろ、と言っていると。
―――実際には勿論そんな事は無いのだが、そんな事は当の本人以外誰も知る事は無い。
「ですが…あまり大きな事をしてしまうと、それこそALICEに許可を求める必要も出て来ますが…」
だが、クエルプランとしてはALICEを通して褒美を与えるなんて事はしたくない。
ALICEとは仲が良くないというのもあるが、これはレベル神とはいえ自分だけの考えで行動をしたかった。
なので色々と情報を集め、精査していたのだ。
「やはり落としどころはこの辺りですか…」
創造神の褒美、ALICEが干渉してこない範囲、そしてシステム神からの助言を受けた上でクエルプランは褒美を決める。
だが、同時にその端正な顔が曇る。
「…無謀、とは考えないのでしょうか」
クエルプランはランスを覗いているのでその目的は知っている。
それは魔王を自分の元に取り戻す事。
それがどんなに困難で無謀であるかはクエルプランも分かっている。
だが、言ったところでランスの気持ちは変わらないのも分かる。
そんなクエルプランの脳裏にALICEの言った言葉が思い出される。
『あんまり個人に干渉し過ぎない方がいいわよ』
ALICEがそう言った時、クエルプランはその言葉を聞き流した。
『あなたが言う事では無いでしょう』
と、言い返したがその言葉にALICEは笑った。
『人と個人は違うわよ。私にとっては個人なんてどうでもいいもの。まあ、人以外の奴が干渉するのは気に入らないけどね』
その言葉の意味が分からなかったが、今なら少し理解出来る。
ALICEはあの時『ランスに入れ込むな』と言っていたのだろう。
それは神としては正しい言葉で有り、現にクエルプランは揺れていた。
でも、それでも…クエルプランはランスの事を見て居たかった。
助ける事は出来ない、でも何とかなって欲しい。
そんなもどかしい感情がクエルプランには芽生えていた。
「ランスが…己自身で理解するしか無いでしょう。でも、私はあなたの希望が万が一…いえ、どんなに可能性が低くても、それを笑う事はしません」
クエルプランはそう口にして、ランスが自分を呼び出すのを待っていた。
「うーむ、腕は治ったがなんか感覚がおかしいな」
一晩経った事でランスは自分の腕が治ったかと思ったが、左腕の感覚が少し鈍い事に気づく。
昨日はそこまで感じて無かったが、今になって左腕が重い事に気づく。
「そっちも完治してなかったんじゃない。人の事言えないわね」
サイゼルはランスの後ろからその腕を覗き込む。
細身だが筋肉質な均整の取れた見事な肉体なのは間違いない。
だが、それ以上にこの男は魔人である自分を確かに倒したのだ。
朧気ではあるがサイゼルにはそんな記憶が存在していた。
「フン、これくらいすぐ治る」
ランスはそう口に出すが、実際には結構困っていた。
鬼畜アタックを使った時の反動を思い出しているのだ。
闘神都市にて鬼畜アタックを実際の必殺技として開発したが、その時は何と経験値が下がるという副作用があった。
その後で鬼畜アタックをマスターしてからは経験値が下がる事は無かったが、その時の感覚よりもより重い自覚がランスにはあった。
それは人の身でありながら、神の力を真似た反動なのだが、当のランスにとってはそんな事は知った事では無い。
使えるか使えないか、その二択でしか無いのだ。
「手、痛いの?」
「いいや、ただ重いだけだ。変な感覚だ」
「無茶したからじゃない? あの時のアンタの力、明らかに人の範囲を超えてたと思うし」
サイゼルはランスの左手に触れる。
あの時ランスの剣と自分の手が大きく干渉したように感じた。
まるで同じ力が重なり合い、その結果互いの体を大きく傷つけたように感じた。
いや、間違いなく同質の力だったのだろうとサイゼルは思っていた。
「…何でアンタが魔人である私と同じような力を放てたのかしらね」
「そんなの俺が天才だからに決まってるだろうが。それよりもお前もさっさと治せ。お前が治らんとセックス出来んではないか」
「朝から変なこと言わないでよ。まあ直ぐに治るわよ。回復魔法もかけて貰ってるし」
サイゼルは気楽に言うと、そのまま何時もの服に着替える。
「それよりもご飯よご飯。JAPANの料理って初めてだったけど中々いいわねー」
サイゼルは実は今の生活結構楽しんでいるのであった。
「あ、起きたんだ。てっきりもっと遅くなると思ってたんだけどね」
ランスも着替えてからハデス…正確にはその剣の中にあるスラルを手に降りてくる。
「そうだぞ。どんな変化が起きるか我は楽しみにしてたのに」
「やかましい。俺様にも事情があるんだ」
実際にはサイゼルの傷が開いた事を考えて、その体を気遣ったからだ。
セックスは楽しくやるもので、血塗れでセックスをやる趣味はランスには無いのだ。
「アンタ…そんな風に思われてたのね」
サイゼルは結構言われているランスに対してため息をつく。
女性から見てそう見られるのなら、間違いなくとんでもない女好きなのだろう。
ただ、サイゼルにとってはちょっぴり優しい所もあるのかなあと思った。
「ランス殿、体はもう大丈夫なのですか?」
日光はランスの体調を心配している。
間近でランスの剣の動きを見ていたので、その手に大きな障害が残っていないかと思っている。
「少し手が重いだけだ。問題無い」
「そうなの? 大丈夫そうだと思ったんだけど…」
ランスの言葉を聞いて、レンがランスの左手を触る。
「見た感じは問題無さそうだけど…」
「回復魔法じゃとうにもならんだろ。まあその内慣れる」
以前にも経験があるので、ランスも回復魔法でどうにもならないのは分かっている。
こればかりはランス自身がどうにかするしか無い事なのだ。
「それにしても皆無事では無いという結果を見ると、やはり魔人というのは恐ろしい存在じゃな」
治りかけの腕を押さえながらお町は感心したように言う。
ザビエルの使徒と戦ったが、正直勝てないと思い知らされた。
その上の魔人はやはり恐ろしい存在だと感じた。
自分が強くなったからこそ、ランスの強さと魔人の強さを感じ取る事が出来た。
「そりゃそうでしょ。私から言わせてもらえば魔人とやりあってるアンタ達が信じられないんだけどね。カミーラともやりあったんでしょ」
サイゼルも改めてランス達が、あのカミーラやレキシントンと戦い生き延びた事に驚くと共に納得もした。
色々と汚い手段を取られたのも事実ではあるが、その上で負けたのだから言い訳のしようが無かった。
人間程度に、とも思ったがこの男は人間の中でもおかしいレベルで強いと感じ取った。
「僕は散々だったけどね…まさか風邪をひくなんてね…」
あまりの冷気のためか、ブリティシュは風邪をひいてダウンしていた。
今は治ってはいるが、怪我の事もありまだ本調子とは言えない。
「それよりもまずはレベルの事を確認するか。カモーン! クエルプランちゃん!」
ランスが指を鳴らすと、眩い光と共にランスのレベル神をしているクエルプランが現れる。
「相変わらず眩しいな」
「…まあ神とはそういうものです。レベルアップですね?」
「…うむ」
自分を呼び出す時は得意気だったランスが、今は少し思う所がある顔をしている事にクエルプランは少し眉を顰めた。
それでも自分の今の役目を遂行する。
呪文が終わった時、それぞれ結果が出る。
「ランスはレベルが87になりました」
「何だと!? そんなに下がってるのか!?」
クエルプランの言葉にランスは目を見開いて驚く。
自分の経験値が下がっているとは思っていた。
思っていたが、まさかそこまでレベルが下がるとは流石に予想外だ。
今のランスはレベルが上がりにくくなっているので、このレベルダウンは流石のランスも厳しい所だ。
「スラルのレベルに変更はありません」
「まあそうだろうな」
「レンのレベルに変更はありません」
「そうですよね…」
「日光はレベル68になりました」
「有難うございます」
「ブリティシュはレベル62になりました」
「流石は魔人、凄い経験値だね」
「お町はレベル53になりました」
「我も随分と上がって来たな」
「レベルアップは以上です」
全員のレベルの精査が終わった後、ランスは非常に悩んでいた。
「流石にここまでレベルを犠牲にするとは予想外だな…」
スラルもランスのレベルが2も下がった事には驚きを隠せない。
確かにランスのあの技は強力で、何かしらの副作用があるとは思っていた。
しかし、あの一撃だけでこれほどレベルが下がると言うのは問題でもある。
完成すれば経験値も下がらないだろうが、その完成までにどれ程の年月がかかるか、そしてどれだけの経験値が犠牲なるか、それを考えると頭が痛くなる。
「うぐぐ…流石の俺様もそこまでレベルが下がるのはキツイぞ…」
ランスとしても自分のレベルをそこまで犠牲にしてまであの技を完成させるかどうか悩んでしまう。
レベルが上がらなければこの世界では強くなることは出来ないのだ。
そして才能限界が存在しないからこそ、ランスは理論上は無限に強くなれるのだ。
だが、自分の必殺技を放つたびにレベルが下がるのであれば本末転倒だ。
それはランスの望む結果ではない。
カオスや日光があれば魔人に関しては取り敢えず何とかはなってきたのだ。
それならばそっちに流れるのも仕方ない、とランスが考えていた時だった。
「ランス。あなたの戦いぶりに神は満足しています。ですので、私の権限で少しサービスを致します」
クエルプランが呪文を唱えると、ランスは自分の左手の違和感が消えていく。
「お。左手が軽くなったぞ」
「ランスのレベルを元の89にしました。これくらいしか出来ませんが…」
「構わん。流石の俺様も必殺技を振るうたびにレベルが下がるのはやってられんからな」
ランスとしてはレベルが戻っただけでも有難い。
何しろ今のランスのレベルが2も下がった場合、それを取り戻すのが大変だ。
流石のランスもそれは面倒くさいので、それだけでも十分だった。
「それと…ランス。あなたは今回で私を100回呼び出しました」
「もうそんなになるのか。いや、まだそれだけしか呼び出しておらんのか」
クエルプランの美しさはそれこそ素晴らしい。
ランスをして触れるのを躊躇われると思わせた美しさを持っている。
何度も呼び出してその姿を見るのも良いのだが、時間を置いて呼び出してその美しさを再確認するのもランスとしては乙なものだった。
「ですので褒美としてこれを差し上げます」
クエルプランが取り出したのは、一つの球だった。
「なんだこれは」
真っ白い球だが、ランスにはこれが何なのかは分からない。
分からないが、クエルプランがくれるのだから何かいいアイテムなのだろうという事は予想できる。
「これは聖なるアイテムの一つです。それを差し上げます」
「おお! 聖なるアイテム! む? という事はこれで3つ揃ったという事か」
「はい。ですので、以前にあなたに課した試練…これらは全て完了という事になります」
「そういやそうだな。じゃあこれを渡せばいいんだな」
ランスは白い球をクエルプランに渡す。
「確かに受け取りました。では約束の褒美を差し上げます」
そう言ってクエルプランは自分が身に着けていた腕輪を外す。
「これが例のアイテムか」
「はい。これを装備していると経験値が多く貰えます」
「ほう」
所謂経験値を多く貰えるというアイテム。
この世界には色々なアイテムがあるが、これもその手のアイテムなのは間違い無いだろう。
「ではどうぞ…」
クエルプランはランスに腕輪を渡す。
「普通の腕輪に見えるがな」
「何言ってるのよ! クエルプラン様が授けてくれるだなんて…恐れ多い事なのよ!」
レンは気楽そうな声を出すランスに対して大声を出す。
何しろレンにとってはクエルプランはまさに雲の上であり、尊い存在だ。
そのクエルプランの身に着けているモノを貰えるなど、神の眷属からすればまさに天にも昇る心地になるだろう。
「わかったわかった。お前はクエルプランちゃんの事になると本当にうるさいな」
「あ、あんたね! クエルプラン様に対して恐れ多い…」
「構いません。私は今はランスのレベル神ですから。では、またレベルを上げたい時にお呼びください」
そうしてクエルプランは消えていく。
「がはははは! とうとう手に入ったな」
「…複雑な気分だけどそうね」
ただの人間が一級神であるクエルプランが身に着けていた物を与えられるなど、本来であればありえない事だ。
「これがレベルが上がりやすくなる装備なのか…しかしどういうアイテムなのだろうな」
スラルは剣の中から興味深そうにクエルプランが渡した腕輪を見る。
一体どういう効果なのか、興味が尽きない。
「これで一つの目的を達せましたね。問題はその後だと思いますが…」
日光もようやくランスが一つの目的を達したのを喜ぶ。
こうして一つ一つ進んで行けばいつかは報われる。
冒険とはそういうもので有るべきだと思う。
「まずはサイゼルとセックスをする事だな。だからお前もとっとと怪我を治せ」
「ちょ、そう言う事を堂々と言わないでよ! デリカシーが無いわね…」
ランスの視線にサイゼルは顔を真っ赤にしてランスを睨む。
「もう少しの間大人しくしているという事じゃな」
「そうだな。流石に魔人との連戦は疲れたからな。もうちょい休んでもいいだろ」
魔人メガラス、魔人サイゼルとの戦いはやはり疲れた。
なら少しくらいは休むのも有りだ。
「カラーの所に行くのも良いかもしれんな」
リディアやウトスカの事も気になる。
もしかしたらまだ生きているかもしれないし、だったら会うのも悪くない。
ただ、流石にここからは遠いので時間はかかってしまうのだが。
「我としてもお前が早くサイゼルとセックスをしてくれると良いのだがな」
「…女の声でそういう言葉を聞くのは凄い複雑」
スラルの声にサイゼルは本当に微妙な表情をするしか無かった。
そして少しの時間が経過し―――とうとうランスはサイゼルの処女を奪う事に成功していた。
「んんっ…ご、ごめん、ちょっと痛い…」
ハイパー兵器を受け入れたサイゼルは目尻に薄らと涙を浮かべながら荒い息をつきながら懇願する。
「まあ初めてだからな。もう少し抑えるか」
サイゼルの言葉にランスは動きを緩める。
ただ、サイゼルのソコはしっかりとランスのハイパー兵器を受け入れている。
「うう…アンタ、本当にハウゼルとこんな事してたのね…それも何回も」
「そうだぞ。ハウゼルとは沢山やったからな」
「そ、そういうのを姉の前で言わないでよ…」
荒い息をつきながらランスの首に手を回して強く抱き着いている。
そういう所は妹と変わらないとランスは感心していた。
(ようやくあの生意気だったサイゼルとやれたぞ。まあ志津香とかに比べたら可愛いもんだな)
志津香とおなじくらいキャンキャンとうるさい奴だったが、こうしていると大人しいものだ。
これはランスとバスワルドの出会いがあってこそなのだが、当然ランスはそんな事は知らない。
ランスの下で荒い息をついていたサイゼルだが、何かを求めるようにランスの顔を自分に近づける。
それを察したランスはその唇を奪う。
二人の間で粘液が交わる音が響く。
自分の口内で混ざった液体をサイゼルは躊躇う事無く飲み込む。
まだまだ動きは拙いが、それでもその一生懸命に快感を得ようとしている姿はランスにとっては非常に喜ばしい。
サイゼルが強く抱き着いているので少し動き辛いが、それでもランスにとっては十分に気持ちがいい。
キスをしながらサイゼルの体を愛撫する。
少し動かし辛いが、それでもサイゼルの体を解すようにして慣らしていく。
サイゼルももう特に抵抗もせず、されるがままだ。
サイゼルの手がランスの首から離れ、ランスは体を起こす。
少し落ち着いたのか、サイゼルのソコは強く、だが先程よりも優しくハイパー兵器を包み込んでいる。
(これならいけるか)
相手は処女なのでランスも出来るだけ痛く無いようにと思っていたが、どうやらサイゼルの体はもう十分に準備が出来ているようだ。
(そういやハウゼルと感覚が繋がってると言ってたな。って事はこいつは処女だったが経験は豊富という事か)
サイゼルは十分に感じており、初めてだと言っても誰も信じないだろう。
ただ、処女を失った時に流れた血だけが彼女が初めてなのを証明していた。
「よーし、動くぞ」
サイゼルの中が柔らかくなった事で、ランスは少しずつ腰を動かす。
「ん…」
サイゼルはシーツを強く掴みその刺激に耐えるようにしている。
ハウゼルとセックスをしていた事で、サイゼルにもセックスの刺激が伝わっていたのは間違いない。
ただ、本人に直接的な刺激があった訳では無いので、実際には今が本当のセックスを感じ取っているのだ。
体は敏感になってはいるが、やはり直接の刺激に対してサイゼルは慣れていないのだ。
そんなサイゼルの体をじっくりと味わう。
激しく動くような事はせず、その入り口の部分を刺激する。
サイゼルは荒い息をつきながらその快感に身を任せている。
「どうだ。痛くないか」
「だ、大丈夫…き、気持ちいい…」
ランスの言葉にサイゼルは無意識らしく、素直に快感に対する答えを出している。
それに気を良くしたランスは、サイゼルが快感を感じているのを見てその最奥を突く。
「あああああ!」
それだけでサイゼルは絶頂を迎えた。
たった今処女を失ったばかりだというのに、サイゼルの体は既に絶頂を迎える程に開発されていた。
それもランスがハウゼルと激しくセックスをしていた証でもあった。
そしてサイゼルは初めて味わうセックスの快楽に目を白黒させていた。
絶頂そのものは知ってはいた。
ただ、それは強制的に与えられたものであり、そこには僅かな恐怖があったのも事実だ。
しかし、初めて味わう肉と肉の交わりにサイゼルは確かな快楽を覚えていた。
「き、気持ちいい…」
そして素直な気持ちを口にする。
ランスに自分の大切な所を突かれた時、背筋に電流が走ったと錯覚するくらいの衝撃が頭に突き抜けていた。
体に力が入らず、ただただ与えられる快楽に身を任せるしか無かった。
「そうかそうか。だったらもっとしてやるぞ」
ランスはサイゼルにのしかかるような体勢を取ると、そのまま遠慮なく激しく腰を動かす。
「あああうううう!」
その刺激にサイゼルは自分が何を言っているかも分からない。
激しく何度も奥を突かれ軽い絶頂を何度も味わう。
本当は「止めて」と言いたいのだが、もう言葉を発するのも厳しい状況だ。
出来る事はランスにしがみ付いて何とか快感の波を耐えるだけだった。
だが、そんなものでは当然のように耐えられる訳も無い。
(ハウゼルとは同じようでちょっと違うな。まあそっちの方が楽しいがな)
ランスもサイゼルがここまで感じているのを見て上機嫌だ。
そして双子の魔人といってもその体は違う事にも満足する。
あの生意気で沸点の低いサイゼルが色っぽい嬌声をあげ、自分にしがみ付いているのは男として非常に喜ばしい。
「よーし。そろそろ最初の一発目を出すぞ」
「だ、出すって…だ、だめ…な、中はダメ…」
ランスが何を出すのかを察し、サイゼルは弱々しい拒絶の声を出す。
だが、その言葉とは裏腹にサイゼルは強くランスにしがみ付く。
「可愛い奴め」
「むぐ…」
サイゼルの態度にランスは上機嫌にその口を塞ぐ。
そしてそのまま皇帝液を最奥に放つ。
口を塞がれているサイゼルは声を出す事は出来ないが、その体の震えから絶頂を迎えているのは明らかだ。
そしてランスはサイゼルから唇を放し、一度ハイパー兵器を引き抜く。
「良かっただろ」
「………う、ううぅ」
ランスの言葉にサイゼルは呻く事しか出来ない。
自分の顔を見られたくないのか、自分の目元を手で隠すような形になっている。
それに気づいたランスはその手をどけてその顔を見る。
そこには完全に蕩けきっているサイゼルの顔があった。
ランスはサイゼルにハイパー兵器を突き付ける。
「ほれ。これがお前の中に入ってたんだぞ」
「そ、そういう事言わないでよ…本当にデリカシーが無いわね…」
「がはははは! そこまで言えるならもう十分だな」
ランスはサイゼルを抱き上げる。
サイゼルは抵抗することなく、そのままランスの胸に体を預ける。
「さーて、2回戦と行くか」
「ま、まだ出来るの…?」
ランスの言葉にサイゼルは息をのむ。
この快楽がまた襲ってくる…その恐怖と期待が入り混じった目でランスを見る。
「当然だ。今夜はズバッと行くからな」
「んんんんん!」
ランスはそのままサイゼルの体を持ち上げると、対面座位の姿勢でサイゼルを貫く。
サイゼルは体を痙攣させながらランスの首に手を回す。
そのまま倒れないように必死にしがみ付き、ランスから与えられる刺激に耐えるしかない。
「がはははは! しっかり可愛がってやるからな!」
ランスの声が聞こえていないように、サイゼルは嬌声を上げる。
そのままサイゼルは一晩中ランスと交わり続ける事となった。