妖怪王黒部―――それは藤原石丸の従者にして、その偉業を支えた存在。
全ての妖怪を従え、大陸に進出したまさに妖怪の王の名に相応しい者。
その伝説の存在がお町の目の前にあった。
「ランス! 久しぶりじゃねえか!」
黒部はランスを見て嬉しそうに笑う。
「何だお前か。何時まで寝てるのかと思ったぞ」
「おう、そりゃ悪かったな。ってここは何処だ?」
黒部は周囲を見渡す。
何処かのダンジョンなのは間違い無いだろうが、困惑するのは無理も無い事だろう。
「黒部殿!」
お町は黒部の前に跪く。
「あん? ってお前妖怪か。見た事の無い妖怪だな」
黒部はお町を見て興味深そうな顔をする。
これまで見た事の無い妖怪だが、確かな力を感じたからだ。
「ランス。一先ず戻らないか? 色々と話す事も有るだろう」
「ま、いいか。どーせ今日も何も無かったしな」
ランスはスラルの言葉に同意して剣を収める。
「おい黒部、ついてこい」
「おう。っていうかお前達だけか? レンとエルシールはどうした?」
「それも含めて説明しよう。黒部、取り敢えずは話は後でだ」
「分かったぜ」
黒部はスラルの言葉に頷き、そのままランスの案内に従う。
そして案内された空間を見て目を見開く。
「驚いたな。魔法ハウス…だったっけか。それにそっくりだな」
黒部は懐かしいものを見たかのように目を細める。
「ランス。IPボディを出してくれ」
「構わんが…まだ呪いが解けてないだろうが」
「…まあそれは今は言いっこなしだ。とにかく…ソウルブリンク!」
ランスがIPボディを取り出すと、スラルは魔法を唱える。
するとIPボディがスラルの肉体を作り出し、スラルの魂がIPボディに定着する。
「お、スラル。お前肉体何とかなったのか」
「ああ…色々あってな。こうして互いに肉体を持って話すのは初めてだな、黒部」
スラルの身長では黒部を見上げる形になる。
黒部も初めて見る肉体のあるスラルを見て楽しそうに笑う。
「成程。お前も確かに強いな」
スラルは弱くは無いと思っていたが、黒部の想像以上の力強さを感じた。
「おいスラルちゃん。どういう事だ。一体いつの間に呪いが解けた」
「それは後で話す。それよりも久々の再会だ。色々と話をするべきだと思うが」
スラルはこれまでの経緯を黒部に話す。
黒部が死んだ後の事、エルシールの事。
黒部はそれを聞いてため息をつく。
「今はGL期…俺が死んでから1000年以上経ってる訳か…そしてお前が次の妖怪王だと?」
黒部は自分が死んでから千年の時が立ち、魔王が変わっているという事に驚く。
そして自分の次の妖怪王を名乗るお町をジロリと睨む。
「…そのように我は作られた。人の手によって」
お町の言葉に黒部は鼻で笑う。
「なんだそりゃ。妖怪ってのは人間に認められてなるもんじゃねえ」
「黒部殿…」
「俺だって最初から妖怪王なんて名乗ってた訳じゃねえ。何時の間にかそう呼ばれていた、それだけだ」
昔は人から恐れられた結果、黒部は人に対して敵愾心を持った。
その価値観を変えたのは、自分を恐れもせずに向かって来たこの男だった。
「まあ今の時代ってのも中々厳しいみたいだな。聞いて驚いたぜ…まさかそんな状況だったなんてよ」
スラルから話を聞いて、今の世界の情報を聞いた黒部は複雑な顔をする。
人には自由が無く、魔王によって完全に管理された世界。
妖怪も相変わらずJAPANから出る事は出来ず、JAPANの地で細々と暮らさざるを得ないようだ。
「で、お前達はその魔王の手でここに送られたと。そういう訳か」
「そうだ。現魔王ジルはランスの元奴隷…という名の女だ」
「おいこら。ジルは元じゃない。今でも俺様の奴隷だ」
スラルの言葉をランスは訂正する。
ランスにとってはジルは今でも自分の奴隷なのだ。
「それとエルシール…使徒になってたのか」
「こいつのな」
ランスはクリスタルに封印されているケッセルリンクを指さす。
「こいつが魔人か…どうしてこうなってるのか理解が追い付かねえ。魔人が人間に対しての人質になるなんてなんの冗談だ」
「色々あったのだ。まあケッセルリンクはカラーの頃からの付き合いだったからな…」
スラルは今も動けないケッセルリンクを見て悲しい顔をする。
恐らくはジルは自分を人質に近い形で封印したのだが、ジルの想定とは少し違ったのだろう。
そしてランスに対して尤も有効な人質となるのは、ケッセルリンクだったという事なのだ。
「それとよ…お前の体も何とかなったんだな」
黒部は改めてスラルを見る。
「ああ。あれから色々とあってな…」
「ま、何にせよこうしてまたお前達と会えるのは正直嬉しいぜ」
「何気持ち悪い事をいってやがる。俺様は男となんぞ会いたくも無いわ」
「ハッ! そういうお前は全く変わってねえな。ま、そうじゃなくちゃお前じゃねえな」
ランスの言葉に黒部は嬉しそうに笑う。
こうして共に戦った仲間…黒部にとっては友と再会できた事は何よりも嬉しい事なのだ。
「まあお前は役に立つから使ってやる。それよりも鈍ってないだろうな」
「試してみるか? 俺は一向に構わねえぜ」
「アホ。誰がそんな面倒くさい事をするか」
「お前ならそう言うと思ったぜ」
黒部が楽しそうに笑うのを見てお町はため息をつく。
黒部の偉大さは聞いていたが、確かにこの妖怪にはそれを思わせる空気がある。
こうしてランスと話している姿は本当に親しい間柄なのだと実感させられる。
それはこれまでの歴史を知っているお町にとっては複雑な気持ちだった。
(JAPANの英雄にして世界の半分を収めた藤原石丸…その石丸よりもランスの方が良いのか?)
お町とてランスの強さ、そして魅力は分かっている。
その強さは本物だし、カリスマも行動力も申し分ない。
度が過ぎた女好きではあるが、それは藤原石丸も同じだったと聞いている。
その事も有り、お町は自分の気持ちに整理がつけられずにいた。
「その…黒部殿。我はあなたと話がしたい。出来れば長く」
「それは別に構わねえさ。俺も俺が死んだ後の話は聞きてえしな。スラルから聞くのもいいんだが、どうせ飛び飛びなんだろ?」
「否定しない。ただ、我の知って居る事とお町の知って居る事、そう変わらんと思うぞ」
「だったらついでに話があるこいつの話を聞くさ。それに妖怪の事は妖怪に聞くのが一番良いしな」
黒部の言葉にスラルは少し不満そうな顔をする。
「なんだ、あれだけ劇的に別れたのに随分とあっさりしているな」
「まあ俺としてもお前達と話をしたいんだけどよ…それよりもそっちがもう限界みたいだしな」
黒部の苦笑いにスラルは困惑した顔をする。
その視線の先にはランスがおり…少し血走った目で自分を見ている。
「あ」
そしてスラルは気づいてしまった。
そう、今ランスの側に居る女が自分だけだという事に。
「がはははは! こいつらが話が有ると言うなら仕方ないな! 俺達は俺達で話すとするか! なあスラルちゃん!」
「ちょ、ちょっと待て! わ、我も黒部と積もる話を…あ、こら!」
スラルの抗議の声を無視し、ランスはスラルを抱き上げると寝室へと消えていった。
かなり防音性が高いようで、向こうの会話は聞こえないが、どんな光景が繰り広げられているかは火を見るよりも明らかだ。
「で、俺に聞きたい事があるんだろ」
黒部は少し真剣な顔でお町を見る。
「俺の次の妖怪王か。で、人の手で作られたってどういう事だ」
「我は…」
お町は黒部に自分が作られた経緯を話す。
藤原石丸、そして妖怪王黒部が死に、JAPANは衰退した事。
そして新たな魔王が生まれ、人類にとっては苦しい日々が始まった事。
その中で自分が陰陽師達に作られた事。
「…魔王ってのは相当だな。俺が居た時でも動いた魔人はザビエルだけだったぜ。後からレキシントンも来たけどよ」
黒部は新たな魔王の治世に驚愕する。
それが正しければ、今の人類はまさに地獄の時…藤原石丸が遺したものが残っているかも怪しい所だ。
「我は妖怪王として作られた…黒部殿のように望まれて妖怪王になった訳では無い」
「そりゃ俺に言わせればお前は妖怪王とは言えねえな」
お町の妖怪王としての立場に黒部は低く唸る。
彼女の役目は正に人身御供…そんなものは妖怪王でも何でもない。
妖怪とはもっと自由に生きてもいいと黒部は考えている。
(まあそもそも妖怪は俺がいねえとJAPANからは出られねえけどな)
「ランスにも同じような事を言われた。スラルも我と黒部をよく比較していた。勿論それは当然だ。二人は黒部殿を知っているのだから」
「まあそうだな。あいつ等と居た期間は短えが、俺も楽しかった時間だからな…」
黒部は昔を思い出す。
帝レースという争いで自分が初めて人間と手を結んだこと。
結果として勝ちを放棄する事になったが、自分に後悔は全く無かったこと。
そして突然の別れと藤原石丸との出会い。
藤原石丸も面白い奴だったし、ランスと同じく王になる器の男だった。
だから黒部もその覇業に協力し…そして魔軍によってあっけなく敗れた。
だが、再びランスと出会い、魔人と戦い…黒部は全ての力を使い果たして死んだ。
「黒部殿は…藤原石丸より先にランスと手を組んだと聞いている。それは本当か?」
「ああ。っていうかその辺は伝わって無いのか?」
「後の歴史にはランスという人間は出てこなかった。黒部殿が藤原石丸と戦い、勝利して帝となったと…」
「そんな事になってるのか。まあアレから1,000年以上経ってるしな」
実際には藤原石丸が死んだあと、残された藤原巴や北条早雲がランスの記録を消したのだ。
後世において混乱を招くだろうし、何よりも誰も信じない出来事だからだ。
「黒部殿は…その…藤原石丸とランスのどっちを選んだのだ?」
お町の言葉に黒部を少し驚き、その頬をかく。
「まあそいつはな…当時のランスを知らねえお前なら気になる事か。隠してても仕方ねえから言うけどよ…俺はランスを選んだ。それについては後悔も何もねえ。まあランスの方が早く出会ったってのもあるが…石丸の奴も面白かったが、ランスの方が俺としては気質があったな」
ランスと石丸は何処となく似ている所はあるが、何をしだすか分からないという所ではランスの方が刺激的だった。
それに『王』になった石丸と違い、ランスはそんなものに興味を全く示さなかった。
自分を帝にするために帝レースに参加したのだって、スラルのためだった。
どっちが正しいかなんて無い、理屈抜きに黒部はランスという一人の人間が気にっていた。
一緒に馬鹿をやって笑い、共に飯を食い、何故か一緒に風呂に入ったりと、あの時の自分では信じられなかった事だ。
「我は藤原石丸を知らない…だが、皆が藤原石丸を称える。ランスは…確かに強いが、女好きが過ぎるとは思う」
お町としてはやはりそこは思う事もある。
ランスが英雄の気質を持っているのは理解できるし、どんな強者にも向かって行く所は正直憧れる。
そう思っていると、黒部は大笑いをする。
「ははははははは! 女好きなら石丸も負けてねえぜ! あいつにも沢山女が居たからな!」
「………」
黒部の言葉にお町は愕然とする。
英雄色を好む、という言葉もあるのでお町もある程度は理解しているつもりだった。
「まああいつはランスみたいに女しかすきじゃねえ、って事は無かったけどな。最後までランスの事を部下にしたがってたしな」
「あの男が誰かの下につくとは考えにくいがな」
「それは間違いねえな。ランスと石丸の違いはそこさ。ランスは権力は好きだが執着しねえ。石丸は世界を統一するつもりだったから権力を手放せなかった。そういう所もあるんだろうな。ランスは何よりも冒険だからな」
お町もランスが冒険が大好きなのは知っている。
こんな危険な状況でも冒険は絶対に止めないのがその証拠だ。
「で、お前はあいつの事をどう思ってんだ」
「な、何を突然!」
「お前もランスの事が気になってんだろ。まあお前は女だからランスも狙ってるだろうがな。で、抱かれたのか?」
「ぶ、無礼な!」
耳と尻尾を立てて怒鳴るお町に黒部は楽しそうに笑う。
「なんだまだか。じゃあランスもお前の事を本気なんだな」
「ほ、本気じゃと?」
「じっくり行くって事だろ。ま、本気で嫌なら断ればいい。あいつだってそう無理には…いや、やっぱり諦めないだろうな」
「や、奴が本気で我を…」
お町はそれを聞いて顔を赤らめる。
それを見て黒部は面白そうに笑う。
(あいつは人間だろうが妖怪だろうが本当に見境ねえな。そこは石丸とは違う所だな)
ランスは人類の敵である使徒や魔人だろうと全く構わない。
石丸ももしかしたら女の魔人を口説くかもしれないが…まあ周りから止められただろう。
ランスの場合は止めても無駄だと周囲が理解しているのかもしれない。
「まあ俺は悪くねえと思うぞ。大変だと思うが、退屈は絶対にしねえよ」
「それはそうじゃな…それと藤原石丸と黒部殿が戦った時の事を知りたい」
「構わねえよ。俺とランスの出会いはな…」
ランスとスラルが消えた寝室、そこでは激しいセックスが行われていた。
「ら、ランス…も、もう許して…」
スラルは本人が自覚せずに甘えるような声で許しを請う。
だが、ランスはそんなのは知らないと言わんばかりに腰を使う。
既に両足に力も入らず、ベットの上でうつ伏せのままひたすらに快楽を与えられる。
「がはははは! 俺様に内緒にしてた罰だ! 今日は俺様が満足するまでとことんやるからな」
「そ、そんなぁ…」
この行為がまだまだ続く…その事実を知ったスラルの口からでたのは絶望の言ではなく、どこか嬉しそうな声だった。
「スラルちゃんだってたまってたんだろ。長い間やれなかったからな」
「そ、そんな事無い…」
(…嘘だ)
口では否定しても体と心は嘘を着けない。
大体肉体を得たスラルならば、ランスの事を本気で拒めば制圧出来るのだ。
それなのに今こうして組み伏せられているという事は、本人自身もこの結果を望んでいたからにすぎないのだ。
「行くぞスラルちゃん! とーーーーーっ!」
「んんんん!」
自分の中に放たれる熱い感触に必死になって耐える。
ただ、その努力は全くもって意味がなく、スラルは荒い息をついて幸せそうな声を出すだけだ。
卑猥な音を立てて自分の中からハイパー兵器が抜け、そのまま今度は仰向けにさせられる。
二人の体は既に汗まみれで、ベットのシーツも二人の汗を吸って大変な事になっている。
スラルは自分の体に張り付いている髪の毛も拭う気力もなく、大の字のままされるがままになっている。
そんなスラルを見てランスは再びハイパー兵器を大きくする。
「うーむ…スラルちゃん、育ったな」
「………何処を見て言っている」
「体全体がだ。魔王だった頃より成長しているぞ」
ランスはスラルの体を見てうんうんと頷く。
「そういやスラルちゃんって魔王になったのは何歳くらいなんだ」
「…我は生まれた時から魔王だ」
「って事は魔王を止めてから成長してたって事か」
スラルの体を愛撫しながらランスは感心したような声を出す。
小柄ながら出てる所は出ていたが、今は更なる成長を遂げている。
「おっぱいも大きくなってるしな」
「…お前はそんな所ばかり見る。それに…胸ならケッセルリンクが居るだろ」
「あいつはあいつ。お前はお前だろ。ケッセルリンクが羨ましいなら、もっと成長させてやるぞ」
ランスはぐふふと笑いながらスラルを抱き起す。
背面座位の形を取り、後ろからその胸を揉む。
こうして揉んでいると確かに以前よりも大きくなっているのが分かる。
「ん…」
スラルはランスから与えられる刺激に気持ちよさそうな声を上げる。
「我の体…本当に成長しているのか?」
「ん? おお、そうだぞ。ここだって前よりでかくなってるだろ」
ランスはむにむにとスラルの胸を揉む。
「…我は自分の体に興味は無かったからな。何しろ永遠を生きる存在だと思っていた」
「元魔王だからか?」
「ああ…だが我は死にそうな所をお前に助けられた。だが、魔王の血は失い…我は人と変わらぬ身となった。そうか…だから我の肉体は成長したのか…」
特に自分の体に興味は無かった。
ランスとセックスしたのだって性処理のようなものだと思っていた。
だが、実際に感じたセックスは凄いもので、スラルはこの行為をただの性処理だとは思わなくなった。
「我も…何れは寿命で死ぬのだろうな。昔我は全てを恐れていたはずなのだが…不思議と今は怖くない。不思議なものだ…我は間違いなく弱くなったというのに」
そう言いながらもスラルの顔は優しい。
「別に良いんじゃないか。スラルちゃんだってそれを不幸だなんて思ってないんだろ」
「ん…」
ランスはスラルの顎を掴んで自分に向けさせる。
それを察したスラルは目を閉じてランスのされるがままになる。
舌と舌が濃密に絡み合い、互いの唾液を交換する。
それだけの事でスラルは自分の気持ちが高揚していく。
(もう一度肉体が無くなった時…我はまたあの時と同じ時間が続くと思っていた。何も問題無いと思っていたが…我はやっぱり寂しかったのかもしれないな)
今こうしてランスと触れ合える事が非常に嬉しい。
自分はこうしてランスの隣に居る事が出来るのだ。
「さてと。面倒だからこのままいくか」
「んんんっ!」
ランスはそのままスラルの体を持ち上げると、その姿勢のままスラルを貫く。
その衝撃にスラルは甘い声を上げ、ランスに体重を完全にあずけてされるがままになる。
もう体を動かす事も億劫だが、その刺激にはどうしても反応してしまう。
何回も絶頂に導かれているはずなのに、自分の大切な所は優しくランスを迎え入れ、そして離さないと言わんばかりに強く抱きしめていた。
「多少成長してもまだスラルちゃんは軽いな」
「…お前も肉体が成長しているんだろう。そんな事よりも…もっと強くしてもいい」
スラルは自分を上下に動かしているランスの腕を掴み、艶っぽい声を上げながら快楽を受け入れる。
ランスもそれに気を良くし、自分のペースでスラルを動かす。
浅く動かすのを続けるが、時折思い出したかのようにハイパー兵器が抜けそうになるくらいに高く持ち上げた後に、一気に体を下ろす。
「あうっ」
その刺激にスラルは軽く絶頂を迎え、その顔は既に完全に蕩けてしまい目も潤んでいる。
ランスはそんなスラルに気を良くして思い思いのペースで体を動かす。
そんなランスとしてはゆっくりとしたペースだったが、それでも今の二人には十分だった。
スラルの奥底に皇帝液が放たれ、スラルはそのまま全身の力をランスに預けて甘い吐息を放つ。
ランスは一度ハイパー兵器を抜くと、そこからは大量の皇帝液が溢れ出る。
もう何度も放っているのに、ハイパー兵器はまだ力を失っていない。
毎日のようにセックスをしているランスとしては、数日間とはいえセックスが出来ないのは非常にストレスが溜まった。
それが解放された際にはハッスルするのはやむを得ないだろう。
完全に力の抜けたスラルをランスは再び寝かせる。
(うーむ…やっぱりスラルちゃんは色っぽくなってるな。昔から出ている所は出ていたが、それでも小柄なのは間違いなかったからな)
こうして改めて見るとやはり身長も少し伸びているのかもしれない。
肉付きも良くなり、昔より良い抱き心地だ。
(それも俺様が開発したからだな。うむ、スラルちゃんは立派な俺様専用の女だな)
ランスのハイパー兵器はまだ大きなままだが、スラルはもう完全にへばってしまっている。
普通の体力はランス並みについてきたみたいだが、エッチの場合はそうはいかないらしい。
レンは完全に人間を超えた体力を持っているので、ランスとのエッチでへばる事はあっても直ぐに回復する。
スラルの反応も少し鈍くなってきており、これ以上無理にやってもランスとしても面白くは無い。
やはりセックスとは互いに楽しんでなんぼだとランスは思っている。
「うーむ…こっちも味わいたかったが、流石にココでは出来んか」
ランスはスラルのもう一つの穴に指を伸ばす。
最初はスラルに対するオシオキでここを犯したが、今ではスラルも何だかんだ言って受け入れている。
ランスもこっちには当初はあまり興味が無く、ゼスで調教師のタマネギによって勧められた。
しかもその相手が極上の穴奴隷であるリズナで、ランスも当初はすっかり嵌ってしまっていた。
その後でリズナが嫌がっていたのを知ってからは無理にすることは無かったが、それでも何だかんだいって使ってしまっている。
ランスが与える刺激にスラルの体が少し動き、ランスを軽く睨む。
「コラ…流石に駄目だぞ。今やられたら我の頭がおかしくなってしまう。というか…もう我は眠たい」
スラルはもう完全に疲れているようで、今にも眠ってしまいそうだ。
ランスも睡姦も別に嫌いでは無いが、反応が無いとなるとやっぱりつまらない。
「仕方ないな。俺様もそろそろ寝るか」
なのでランスも寝る事にする。
やろうと思えば…いや、正直まだまだ出来るだろうが、今ここでする必要は無い。
どうせこれからも何度でも出来るのだから、今ここで欲張る事も無い。
ランスはもう動けないスラルを抱えると、そのまま自分もベッドで横になる。
「ん…」
ランスの胸上に頭を乗せる形になったスラルは安心したかのように笑うと、そのままランスに抱き着いたまま寝息を立て始める。
それを見てランスも寝る事にするが、賢者タイムがやって来た事で一つの不安が頭をよぎる。
(うーむ…ジルはリーザスでカオスに封印されるのだが…一体何時だ?)
ランスは詳しい暦を知らないため、ジルがいつ封印されたのか全く見当がつかない。
今はGL999年だとは知っていたが、それがLPから換算して何年前なのか全く分からなかった。
特に興味も無いし、シィルに聞けば今が何年何月何日かすぐに答えが返って来るので頭に入れても居なかった。
「とりあえずあの狂王とかぬかすボケカスをぶっ殺すか。黒部が居ればまあ何とかなるだろ」
ランスは黒部の事を認めていた。
リックやパットン、ガンジーのようにランスと一定の付き合いを出来る男も存在する。
黒部も今やその一人で、ランスとしてもまあ頼りになる奴だくらいの感情を持っている。
その黒部が居るのだから、あの狂王というモンスターくらい余裕だろうと思っていた。
そして直ぐにジルを取り戻す、ランスはそう考えていた。
だが、それがいかに単純かつ楽観的だったか、ランスは直ぐに思い知る事になるのだった。
忙しくて中々投稿に至れず申し訳ないです
4月に入ったら益々忙しくなってどうしてもペースが落ちてしまいます
でも何とか進めていきます