「そんな事があったんですぎゃ…ランス殿も大変ですぎゃ」
スラルから事情を聞き、怪獣王子も難しそうに唸る。
相手は魔王…この世界の魔王は分からないが、きっと自分の世界に居る敵と同じ様なものなのだと理解する。
「そうだ。丁度いいからお前も手伝え、怪獣王子」
「勿論ですぎゃ。ランス殿には世話になりましたぎゃ。ここであの時を恩を返しますぎゃ」
ランスの言葉に怪獣王子は迷う事無く返事をする。
そんな二人を見て黒部はやっぱり少し面白くなさそうだ。
「…おいランス、こいつは何なんだよ」
「こいつか? こいつは怪獣王子だ。前に俺様が助けてやった奴だ」
「ランス殿には我等の世界を助けてもらいましたぎゃ。まさかこんなにも早く恩を返せるなんて思ってもいませんでしたぎゃ」
黒部から見てやっぱりこの二人は何処か親しそうに見える。
「随分と仲がいいな」
「そうか? まあこいつは中々話せる奴だからな」
「ランス殿の冒険も心躍るものがありましたぎゃ。私もこんな冒険をしてみたいと思いましたぎゃ」
ランスのまさかの言葉に黒部は絶句する。
男が嫌いな奴なのは知っていたが、まさかここまでランスが友好的に話しをするのは初めて見た。
…実際にはランスと黒部が話し合っているのも似たような空気なのだが、当の黒部本人はそれには気づいていないのだが。
「じゃあこいつも強いのか?」
「うむ、こいつは俺様も認める強い奴だ」
「まだまだランス殿には及びませんぎゃ」
ランスが素直に強い奴と認めた事に黒部は更に驚愕する。
「…じゃあ俺と少し喧嘩しねえか? ランスが強いって言うんなら相当なんだろ? だったらその力を試してみてえ」
「構いませんぎゃ。これもまた修行ですぎゃ」
黒部の言葉に怪獣王子は快く応じる。
そんな態度に黒部は少し毒気を抜かれながらも、二人はレストルームから出ていく。
「何やっとるんだあいつらは。まあ面白そうだから見てみるか」
ランスはそんな二人に呆れながらも二人の戦を見るために後に続く。
「フッ…漢と漢の戦い…見届けよう」
タイガージョーもランスの後に続く。
残されたお町はスラルを見る。
「ランスがあれ程男と親しそうに話していたのは初めてみたが…」
「まあそうだな…我から言わせれば黒部もそれほど変わらんのだがな。まあランスと怪獣王子は冒険好きという事で話が合うのだろう」
「黒部殿が妙な対抗心を出しておるのがな…」
お町の言葉にスラルは苦笑する。
「あのランスが男と親しげに話すなど本来はありえんからな。まあランスにもそういう間柄の男が居てもおかしくは無いのだろう」
ランスにも男でも親しい相手は居ない訳では無い。
リーザスのリック、ヘルマンのパットン、ゼスのガンジー。
ランスは口にはしないが、これらの者達もランスとは親しいと言っても良いだろう。
そしてランスが友達だと認めた男…JAPANの織田信長が居る。
「さて、我も見に行くか。黒部と怪獣王子の戦には興味がある」
「あ、我も行こう」
スラルとお町もランスとタイガージョーの後を追って行く。
そして2人がレストルームを出た時、黒部と怪獣王子は激しくぶつかっていた。
黒部と怪獣王子の力は互角―――スラルはそう感じた。
「やるじゃねえか」
「黒部殿こそ」
黒部と怪獣王子は互いの力量を確かめながら戦っている。
黒部の方が遥かに体格に優れるが、怪獣王子はその小柄な肉体からは想像できないパワーを持っている。
その上でこの二人の実力は互角なのだ。
「互角…か。互いに実力はまさに伯仲」
「どーでもいいが死ぬなよ。お前らが死ぬと後が面倒だからな」
ランスは止める気は全く無いが、死なれると面倒なのでいざという時は二人とも吹っ飛ばすきでは居る。
「長く戦うつもりはねえよ。次で決めようぜ」
「望むところですぎゃ」
黒部と怪獣王子の気が高まり、二人はあっという間にぶつかり合う。
そして二人は同時に吹き飛ばされ壁に激突する。
二人はしばらく寝転がっていたが、黒部は楽しそうに笑うと起き上る。
同時に怪獣王子も起き上ると、二人は互いに拳をぶつけあう。
「へっ…そんなに小さいのに俺と互角にやりあうとはな」
「黒部殿のそのパワー、しかとこの身で味わいましたぎゃ」
どうやら互いに実力を認めあったようで、黒部もすっきりした顔をしている。
「アホくさ」
ランスは心底詰まらなそうな顔をしてさっさと戻っていく。
「漢とは拳をぶつけ合う事で理解しあえるものだ」
タイガージョーも何かを納得したように一人頷いている。
「黒部殿と互角…凄まじいな」
お町は黒部と互角に渡り合った怪獣王子の力に感心している。
「異世界の強者…うーむ、興味深い」
スラルは改めて怪獣王子の力を見た事で、より一層怪獣王子への興味を大きくする。
そしてレストルームに戻ってきたランス達は、改めて其々思い思いの場所に座る。
「さて…いよいよ狂王に挑む訳だが」
「策なんぞいらんだろ。こういう時は力押しに限る」
「それについてはそうだな。策を弄する事も出来ない状況だからな。それでも確認はすべきだ」
スラルは皆を見渡す。
「黒部と怪獣王子にはどうしても負担を強いる事になってしまうが…」
「構わねえよ。俺は妖怪だ、そう簡単に死にはしねえ」
「私も構いませんぎゃ」
スラルの言葉に黒部も怪獣王子も特に気にする事無く頷いて見せる。
「お前は完全にサポートを任せる事になる。攻撃は必要無い、只管に守ってくれればいい」
「我には不向きかもしれんが…まあ我しか出来ない事ならばやってみせよう」
「そしてランスとタイガージョー…そして我がアタッカーだな」
「やれるのか、スラルちゃん」
ランスの言葉にスラルは不敵に笑みを浮かべる。
「強くなったのはお前だけでは無いという事だ。そろそろ我もあの技をモノにしなければならぬしな」
「ふーん、まあいい。あのふざけた暑苦しい奴を見るのも明日が最後だ。お前ら、とっととあいつをぶっ殺すぞ」
ランスの言葉に皆が頷く。
「という訳でお楽しみターイム! やるぞ! スラルちゃん!」
「ってこら! 明日は決戦だというのにお前はこんな状況でもやるのか!? いや、今更と言えば今更なのだが!」
スラルは成す術無くランスに捕らわれる。
これが昔の志津香なら、ランスの行動を予測して炎の矢でも放っていただろう。
「…ちょっと待て、ランス」
そんなランスを止める声がする。
ランスがその方向を見ると、ランスの行動に待ったをかけたのはお町だった。
「…話がある」
「ほう」
真剣な顔をしているお町を見て、ランスは唇を釣り上げる。
何時もの通り、何かを楽しむような顔のまま、ランスは逆の手でお町を担ぎ上げる。
「え?」
「がはははは! まとめて相手をしてやるわ! 両手に花だ!」
そのままランスはもの凄い勢いで部屋へと消えていった。
「英雄を色を好む、とは言うが、あの青年は度が過ぎているとも思うがな」
「んなことあねえよ。強い奴ってのは大なり小なりそんな所が有るだろ」
「ほう…何か覚えがあるのか?」
「まあ…英雄って奴はそういう面が強いって事さ。それは石丸も変わらなかったからな」
黒部はかつての主と認めた男の事を思い出す。
(思えばランスと石丸は絶対に合わなかったな…ランスは絶対に石丸を認めなかっただろうな)
藤原石丸もランスと同じ様に女好きだった。
ランスと違うのは、石丸は世界を制圧して世界を平和にするという明確な意志があった事。
そのためにはどんな相手でも勧誘し、自分の部下にしていった。
ランスは世界平和には全く興味が無い。
むしろ世界を混乱に導く才能に特化している。
そしてその混乱の中で、己の英雄性を発揮させる…そんな男だ。
ランスにとっては全ては好きにやった事の結果であり、過程など気にする男では無い。
(そういう意味じゃあ…ランスと石丸が分かれたのは良い事か。もしランスが敵だったら、石丸の世界制覇は大分遅れていただろうしな)
黒部は今は居ない石丸の事を思い出し苦笑するしかなかった。
ランスはスラルとお町の二人をベットに落とす。
その股間は既に大きく膨らんでおり、服の上からでもそれが分かる、
スラルは呆れながらも、服をいそいそと脱ぎ始める。
止めろと言って止める相手では無いし、本気で拒めばランスは無理矢理犯す事はしないと理解しているからだ。
それにスラルとしても、ランスとのセックスは気持ちが良いので拒む事はしない。
ただ、今回は隣にお町が居た。
「ぐふふふふ。お前もとうとうその気になったな。あの時から期待してたんだろう」
「ちょ、ちょっと待て! 我の話を聞け!」
お町は顔を真っ赤にしながらもランスを睨む。
「むっ。今更待ったなど許さんぞ」
「だ、だから別に我は…と、ともかくまずは話くらいさせろ!」
ランスの知るお町は冷静な大人…といった感じだったので、こうして声を表情を変え声を荒げるお町の姿は新鮮だ。
「ふむ、まあ聞いてやるか」
そんな姿を見てランスも興味を惹かれたのか、素直にベッドに座る。
「で、話とは何だ」
「は、話というのはだな…そ、その…」
お町はランスがあっさりと引き下がったのに戸惑いながらも、何とか言葉を出そうとする。
だが、言葉が喉に詰まって中々出てこない。
「んー? 何も言わなければ分からんぞ」
ランスはそんなお町を見てニヤニヤしている。
その顔もお町には気に食わないが、それでもここで退く訳にはいかない。
「そ…その…わ、我は別にお前に抱かれる事は…そ、その…か、構わないと思っておる」
お町は言葉に詰まりながらもハッキリと言う。
それを聞いてランスのハイパー兵器に力が灯り、お町を押し倒そうとする。
「だから待てと言っておるじゃろう! 本当に見境無いな、お前は!」
お町はその尻尾でランスをビンタする。
「おお…何か懐かしいような感触がする」
ランスはその一撃に懐かしさを覚えながらお町から離れる。
もうこうなってしまえば無理にする必要は無い、ランスはそう判断した。
「お前に抱かれるのはいい…だ、だがその前に…お前が本当にあの狂王を倒せるか知りたい」
「何だお前。まさか俺があのクソボケに負けると思っているのではないだろうな」
「…お前なら倒すだろう。我とてそれくらいの付き合いはあるつもりじゃ。ま、まあ我とて少し覚悟というものをな」
「ふーん。まあいい、俺様があいつを倒すところをよく見ていろ。その代り、俺様が勝ったらお前を好きにするぞ」
「それくらいの覚悟は出来ておる。我も妖怪王、そんな事で嘘はつかぬ」
「おー、それでこそ妖怪王だな」
(ぐふふふふ…チャーンス)
ランスは内心でニヤリと笑いながら頭を回転させる。
(お町…いや、お町さんはあの目玉の嫁だったからな)
妖怪王政宗…ランスもJAPANでのザビエルとの戦いでは政宗と協力した。
その政宗には4人の嫁がおり、お町もその一人だった。
そしてお町だけは唯一ランスがやれなかった女性だった。
(お町さんはあいつにべったりだったからな…手を出せなくてつまらなかった)
ランスも無理矢理お町を襲うというリスクを取らなかった事と、シィルの事も有り直ぐにJAPANを離れる事になった。
その後はその後で色々とあったのだが…とにかく、お町だけは抱く事が出来なかった。
(しかーし! 今はあの目玉野郎は居ない。だったら俺様が先に手を出しても全く問題無い訳だ)
別にランスも政宗を殺してまでお町を襲う気は無かった。
そんな事をしてもお町に恨まれるだけだろうし、ランスとしてもそこまでのリスクは背負うのは御免だった。
何よりも、今のランスにとってはセックスとはお互いに楽しむものだ。
まあそんな事を言いつつもランスはオシオキと称して襲う事はあるのだが…ランスにはそんな事はどうでも良かった。
今重要なのは、お町を自分の女に出来るという事実なのだ。
先に出会ったのはランスなのだから、手を出せる時に出すのは当然の事だった。
「そうかー、だが俺様はそれだけでは不満だな」
「何じゃと?」
ランスの言葉にお町の顔色が変わる。
そこには困惑と、ムッとした感情が入り混じった顔をしている。
「俺が狂王を倒したらお前は俺の女になれ」
「…は?」
「ただヤルだけじゃ面白くないからな。それよりもお前を俺の女にする。うむ、それがいい」
「お、お前は何を言っておる。そ、それに我は妖怪王じゃ。人間相手など…」
「お前だって知っているだろう。魔人だって俺の女だ。だったら妖怪だろうとそんなに変わらんだろ」
「か、変わらんだと…」
お町はランスの言葉に絶句する。
だが、その顔は怒りとは別の意味で紅潮していた。
まさか自分にここまでストレートに、そして真っ直ぐに言って来るとは思わなかった。
いや、確かに同じような事は言っていたが、この男は本気なのだと改めて思い知った。
(そういえばこいつはこういう奴じゃった…女のために、魔王と戦うような男じゃったな…)
ランスという男は女のためならば何だってする。
エッチに命をかけていると言っても良いが、ランスの場合はそれが本気だ。
どんなに困難だろうと、命が危うい状況だろうと、この男はそんなものを平気で越えてくる。
だからランスは本気で自分を求めている。
「そ、そんなに我が欲しいのか」
「ああ勿論だ。俺はお前が欲しい」
「よ、妖怪王じゃからか…?」
「別にお前が妖怪だろうと妖怪王だろうとどーでもいい。お前がお前だから欲しいだけだ」
あまりにストレートなランスの言葉にお町は顔を伏せる。
その顔は既に真っ赤に染まっており、どんな顔をして良いか分からなかった。
(お、女好きなのは分かっていた。魔人ともそういう関係なのも知っていた。あまつさえ魔王とも…それなのに我も欲しいのか、この男は)
普通に考えれば余程の馬鹿なのは間違いない。
だが、女好きもここまで突き詰めてしまえば何処か気持ち良ささえ覚える程だ。
しかし、ランスと言う男は本気なのはお町も良く分かっていた。
「お前は俺を好きになれ。ただ抱かれるよりも俺はそっちの方がいいぞ」
(後で政宗の奴が出て来ても、その時にはもうお町は俺の女だ。あいつの女になるまえに、俺様にメロメロに惚れさせてやる)
そう、先に自分の女にしてしまえば政宗の女になる事は無い。
しかも今回はランスの方が先に会っているのだから何の問題も無い。
こういうのは早い者勝ちだし、後から奪うのもランス的には何でも有りだった。
「う、ううう…」
あまりにも真っ直ぐで迷いの無い言葉にお町は呻くしか無く、それを見ていたスラルは感心と呆れが混じった顔でランスを見る。
(昔からランスはそういう奴だったが…こいつは本当に女の事に関してはある意味真摯だな)
魔王であった頃の自分に対しても全く態度を変える事無く、あのカミーラにも真正面に向かって行った男。
それからも色々な女性の遍歴を見せつけられてきたが…本当に見境が無い。
見境が無い癖に、エッチのためならどんな無茶な事でもやり遂げる男。
そしてそのためにはどんな努力も厭わない男。
(そんな男だから、周りの女は巻き込まれ…そして不思議とこの男の元に集まっていく)
自分が持ちえなかったカリスマをランスは持っており、スラルはそれを羨ましく思った。
同時にそんなランスを魔人にしようとも思った。
(全く…何処までも変わらないな。どんな状況だろうと女に対してだけは真っ直ぐで迷わない男だ)
そんな男だからこそ、スラルもまた惹かれてしまったのだ。
我ながらとんでもない男に惹かれてしまったが、後悔なんてしている暇は無かった。
「という訳で狂王を倒したらお前は俺の女だ。これは決定だからな」
「我の意志を無視するな。勝手な事を言いおって」
「じゃあお前は本当に嫌なのか」
「…別に嫌と言っている訳では無い」
尚も言い訳を続けるお町を見てランスは何時もの様に笑う。
「がはははは! お前みたいな事を言っている奴も何れは俺の女になって来たんだ。だったらお前も俺の女になるのは確定だな」
「その根拠の無い自信は何処から出て来る」
「フン、そんな事はともかく報酬の前払いは貰うぞ」
お町が何か言葉を紡ぐ前にランスの口がお町の口を塞いだ。
突然の事にお町の耳と尻尾がピンと震えるが、ランスは構わずにその唇を味わう。
「まあこれくらいでいいか。どうせ後で色々と楽しめるんだからな」
「…自信過剰じゃな。お前はそれで痛い目にもあった事があるだろうに」
「そんなのは知らん。一回負けても次に勝てばいいんだ。最後に勝てさえすればそれでOKだ」
負けるのは気に入らないが、最終的に勝てば官軍、それがランスの考え方だ。
女が関わっているならちょっとは過程や方法に拘るが、勝つ事以外に道が無い時は必ず勝つ、それがランスだ。
「さーて、待たせたなスラルちゃん」
「…別に無理して我を抱かなくてもいいのではないか? 狂王に勝てばお町を抱くのだろう?」
「それはそれ、これはこれだ。そうだな、最近は女が少なすぎて少し強引だったが、今日はゆっくりやるか」
この異世界に飛ばされてから少しの間女日照りが続いたためか、スラルの肉体が復活してからは少々強引に彼女を求めすぎた。
たまには趣向を変えて、スラルをじっくりゆっくりたっぷりと快楽漬けにするのも良いだろう。
「そうだ。お前も見ていけ」
「な、何をふざけた事を言っておる!?」
「前もそうだったが、お前実はセックスに興味有るだろ」
「なっ…!」
ランスの指摘にお町は絶句して何も言えなくなる。
それは同時に図星を突かれていたという事でもある。
「ケッセルリンクとやってた時もお前は結構積極的だったぞ」
「そ、それはじゃな…」
お町は何とか言い訳をしようとするが、その時点で認めてしまっているようなものだった。
「ほれ、来い」
「あ…」
ランスが軽く腕を引くと、お町は強引にランスの側に寄せられる。
「お前とやるのはあいつをぶっ殺した後だ。まあじっくり見ていろ」
「我の言葉は無視か」
スラルがジロリとランスを睨む。
「スラルちゃんだって俺様のセックスをじっくりと見てたでは無いか。だったら見られるのも当然だろうが」
「べ、別に我は意図してみようとしていたのでは無くてな!? あっ」
尚も何かを言いたそうなスラルの口をランスが塞ぐ。
そのままスラルの服を脱がせ、ランスも服を脱ぐ。
見事なまでに鍛えられた肉体に、既に大きくなっているハイパー兵器を見てお町は顔を赤くする。
「さーて、今日はスラルちゃんとラブラブセックスをするか。たっぷり可愛がってやるからな」
「あ…ちょ、そんな…」
ランスの言葉にスラルの声はどんどんと小さくなっていき、そのままランスに押し倒された。
そして目の前で行われる淫靡な光景にお町は目を奪われていた。
「ランスゥ…もっと」
「がはははは。今日のスラルちゃんは素直だな」
そこでは男女の営みが平然と行われている。
(あのスラルがこんな顔を…)
間近で始めて見るスラルの女の声と顔にお町は息をのむしか無かった。
お町の中ではスラルは頼れる知恵袋であり、妖怪王の自分よりも強い強者だった。
自分のマントの裾を踏んで転ぶなどという事もあったが、基本的にスラルは素直に強いと思える女だった。
そのスラルがランスに抱き着き、荒い息をつきながら抱かれている。
対面座位の形でスラルはランスにゆっくりと突かれている。
快感のためか目は潤み、その顔も上気してトロトロになってしまっている。
そして何よりもランスに向けるその目にお町は心奪われていた。
魔人ケッセルリンクもそうだったが、スラルも同じような目でランスを見ている。
それが人の言う『愛』というものなのか、お町にはそれが分からなかった。
人が堕落した時に世界を惑わし、JAPANを一つにするために作られたのが自分だ。
ただ、魔王ジルの時代は人は堕落など出来ない状況で、お町は人というものが良く分からなかった。
人は弱く、息を潜めて魔物から隠れて住むしかない存在だった。
だが、この男とその仲間は違った。
魔物を平気で蹂躙し、この世界の支配者の一部である魔人とも戦う事を厭わない。
それどころか、魔人すらも倒してしまう圧倒的な存在だった。
その内の一人がこうしてランスに抱かれて完全に安心しきってしまっている。
(…これが女という事なのか?)
お町は初代妖怪王黒部と違い、女の意識を持って作られた。
肉体だって女性のものだし、人間との性行為も出来るように作られている。
恐らくはこの体をもって、人間を惑わす様にという意図があったのだろう。
お町にはそれは下らない事だった。
魔人レキシントンに犯されそうになった時も、犯されという嫌悪よりも圧倒的な魔人の力に絶望してしまった。
それくらい、お町は性というものに興味を持てなかった。
だが、この男はまさに性欲のモンスターで、女とエッチをするためにはどんな事もする男だった。
ある意味真摯で真っすぐであり、それはお町に対しても何ら変わらなかった。
(…ん)
お町は自分の体が発情しているのを自覚していた。
この前ランスとケッセルリンクのセックスに巻き込まれた時も発情してしまったが、それはあの時の状況から現実逃避をしているのだと思っていた。
だが、こうして二人のセックスを見てそれは間違っていたと思い知らされた。
「ランス…もっと早く動いてもいいから…」
「ダメだぞスラルちゃん。今日はゆっくりとスラルちゃんを楽しむと決めたんだ。だからこのままだ」
「…いじわる」
ランスの言葉にスラルは不満そうに唇を尖らせるが、直ぐにその唇が塞がれると二人の舌が濃厚に絡み合う音がここまで響く。
(…これは生殺しだ)
お町は自分で自分を慰める術を知らない。
もう既にランスよりも長く生きているのだが、強くなるために必死でその手の事は全く頭に無かった。
結局お町は悶々とした思いをしたまま、二人の濃厚なエッチを一晩中見せつけられる事となった。
「よーし、お前等準備は良いな」
「おう」
「無論だ」
「大丈夫ですぎゃ」
「問題無い」
「…ああ」
ランス達は狂王の召喚ドアの前に立っている。
「今日こそあのふざけた奴をぶっ殺すぞ」
ランスは躊躇う事無く召喚ドアを開く。
そして現れる炎に包まれた圧倒的な存在。
「がはははは! お町とセックスするために死ねーーーーーっ!!!」
こうして狂王との最後の戦いが始まる。
次で決着させます
そしてGL期ももう終わります
さーて、ランス4をプレイした後でランス9プレイしなきゃ
聖魔教団に関してはランス9と10の情報を主として行きます
ただ、改めてシナリオ見て思ったのが魔人の強さのバラつきかなあ…
ノスはぶっちゃけ強すぎだし、設定だけなら闘将も闘神も強すぎるし
ノスは聖魔戦争でも本気で戦って無いし、闘将ディオは明らかに強すぎるし
でもそのディオをハンティは倒してるし…中々難しいです
ランス10で人類が3ヶ月程しか持たないのを考えると、やっぱり聖魔教団は強すぎだよなあと
カオス日光あったら魔人倒せてたのは間違いないですよね