ランス再び   作:メケネコ

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第359話

「フッ…これがもう一つの魔人を討つ力という事ですか」

 魔人アイゼルはランス達から離れた所で膝を突く。

 そこには抗えない痛みがあり、流石の魔人アイゼルも痛みに顔を顰める。

「アイゼル様!」

 アイゼルの使徒達がアイゼルの元へと駆け寄って来る。

「ご無事ですかアイゼル様!」

「そんな…アイゼル様がこんなダメージを…」

「…まさか人間が」

「フッ…問題はありません。こんな程度で死ぬ魔人アイゼルではありませんよ」

 アイゼルは何時ものように笑うと立ち上がる。

 確かに痛みはあるが、その程度で何とかなる魔人という存在はないのだ。

 だが、明らかに傷の治りが遅いのは気になった。

「よう。随分な姿じゃねえか」

 そこに突然声がかけられる。

「レイですか…」

 その声の主は魔人レイ…自分と同じく魔王ジルによって魔人にされた人間の魔人だ。

 同じ魔王によって魔人にされたからか、レイとは奇妙な縁がある。

「うげっ…レイ」

「文句あんのか。使徒がよ」

 嫌そうな声を出したトパーズをレイがギロリと睨む。

 その視線を受けて使徒達は一斉にアイゼルの後ろに隠れる。

 人を上回る使徒であっても、相手が魔人ならば手も足も出ないのだ。

 そしてレイと言えば粗暴で短気で誰にでも喧嘩を売るヤンキーのような性格と思われている。

 そしてそれは大分に正しく、レイは確かに粗暴で短気で誰にでも喧嘩を売るくらいに喧嘩っ早い男だ。

「やれやれ…まさかこんな所を見られるとは」

 アイゼルは苦笑しながらレイを見る。

「別にお前が誰にやられようが気にしねえけどよ。流石にその傷を見たら話は別だ」

 レイはアイゼルの肩の大きな傷を見る。

 そこには明らかに誰かに貫かれたような傷があった。

 そして細かな所に切り傷のような跡が残って居るのだ。

 その傷はレイには当然のように見覚えがあるものだった。

「やっぱりランスの野郎が居るんだな」

「傷口だけで分かりますか…あなたにとってあの男は余程大きいようですね」

 アイゼルはレイの言葉に苦笑する。

「ま、あいつとはマジでやりあってみてえからな…でっけえ借りもあるしな」

「フ…ですが今は関わらない方がいいと思いますよ」

「何だよ。やっぱ逃げて来た雑魚共と関係あんのか」

 レイの言葉にアイゼルは全てを察する。

「…逃げた連中はあなたが片付けましたか」

「ああ。あんな連中でケッセルリンクに借りが作れるかもしれねえならそれで十分だろ」

「まあそうですね」

 アイゼルは肩を押さえたまま微笑む。

「私も少々ちょっかいをかけましてね…彼等はその対処に追われるでしょうからね」

「お前のちょっかいはややこしいだろうが。ま、それなら少し様子を見るかね。どうせ奴の目的は分かってんだ」

 レイはここからは見えない魔人の城の方角を見る。

 そこにはランスが殺したくてたまらない魔人が存在している。

 ランスの今の目的はその魔人を殺す事…ならば慌てる必要も無い。

「レイ…やはりあなたは今でもガイが嫌いですか」

 アイゼルの言葉にレイは僅かに顔を歪める。

「…」

 アイゼルはレイが魔王ジルを姉御と呼び慕っていた事を知っている。

 なので当然そのジルを倒し魔王となったガイを嫌っている。

 ただ、魔人だった頃のガイとはそこまで反目していなく、そこそこの付き合いはあったのだ。

「ま、過去の事だな。今更言ってもしょうがねえ」

 レイの言葉にアイゼルは複雑な表情を浮かべる。

 そしてあの戦いを思い返す。

(…あの少女は一体)

 アイゼルはランスを庇い、自分の術にかかった少女を思い浮かべる。

 あの少女の容姿は確かにジルにそっくりだった。

 ただ、そこからは魔王だった頃に嫌という程味わったプレッシャーは感じなかった。

 だが、それでも何かひっかかるものもあった。

「さて…俺は俺で好きな事をさせて貰うかね。魔人同士の殺し合いは魔王に止められてるが…それ以外ならやってもいいって事だしな」

 レイは確かに楽しそうな笑みを浮かべていた。

 アイゼルはそれを見て苦笑するしか無かった。

 

 

 

 カラーの里では魔軍を退けた事でお祭りムードとなっていた。

 魔物大将軍を倒したのだからそれも無理はない事だろう。

 本来であればランスもそこに参加していただろうが、ランスは魔法ハウスの中で明らかにイラついていた。

 そして日光がジルの部屋から出てくる。

「…で、どうなんだ」

 ランスの言葉に日光は首を振るだけだった。

 それはジルの容体は良くは無いという意味に等しかった。

「レンが押さえていますが、彼女でなければ大変な事になっているでしょう」

「そうか」

 日光の言葉にランスは呻くしかない。

 今のジルはかつての魔王ジルが分裂魔法によって分かれた肉体で、その体の中には魔王の血がほんの少しだけ入っている。

 そのおかげで強大な魔力と強靭な肉体も備わっているのだが、今はそれが悪い面で影響が出ている。

 カラーの里に戻るまではスラルが何とか耐えていたが、彼女はジルの中の魔王の血を押さえるために再びジルの中へと戻っていった。

 そしてジルは今も暴れ続けている。

 普通の人間では止められないので、レンが彼女につきっきりで見ているのだ。

 一応は鎖で縛ってはいるが、それが何処まで持つかは分からないので、レンが彼女を見張るのが最適という事になった。

「ランス君…ジルはどうなったの?」

 シルキィも不安そうにランスの顔を見る。

「あの魔人に何かされたようだったけど…まるで操られているみたい」

「…そういやそうだったな。レイラさんの時と一緒だな」

 シルキィの言葉でランスは完全に思い出した。

 今のジルの状態は、リーザスとヘルマンの戦争の時にリーザスの親衛隊の隊長であるレイラの状態と似ているのだ。

 思い出せば、あの魔人の使徒は強力な洗脳能力を持っていた。

 ランスも使徒の1人に操られて大変な目にあったのをようやく思い出した。

「えーと、その時は俺様は何をしたのか…レイラさんとエッチしたのまでは覚えているんだが…」

 ランスはレイラを助けた時の事を忘れていた。

 結構昔の話ではあるし、その後で色々とあったため、細かな所までは覚えていないのだ。

 何しろ魔王ジルの事が記憶に残り過ぎていた。

 ランスが考えていると、ハンティが部屋へと入って来る。

「調子はどうだい。いや、良くないか…」

 ハンティはランス達の様子を見てため息をつく。

「ケッセルリンクは…起きて無いか。彼女なら何か分かったかもしれないのにね」

 同じ魔人のケッセルリンクなら、今ジルに何が起きているか、そしてその解決手段を知っているかもしれない。

 だが、今のケッセルリンクも魔王ジルの呪いの影響で眠っている時間が圧倒的に長い。

 それこそ1日~2日は寝ているのもざらだ。

「とにかく今日は休みな。アンタ達も相当に苦労したのは分かってるからね」

「…ランス君、ジルの事は気になるのは分かるけど、今は体を休めましょう。彼女の事は明日考えてもいいはずよ」

 シルキィの言葉にランスは詰まらなそうな顔をするが、彼女達の言う通り今ランスが悩んでも何も解決はしない。

 今のランスならば大して疲労もしていないが、このままイラついた感情のままに起きていても仕方ないだろう。

「フン」

 ランスは不機嫌そうな態度を隠す事もせずに部屋へと戻っていく。

 そんな様子を見てシルキィはため息をつく。

「ランス君…大丈夫かな」

 あんなに不機嫌そうなランスをシルキィは初めて見た。

 短気な性格ではあるが、何時も自信満々で実際にそれだけの実力を持っているのを見てきたシルキィだが、あそこまでイラついているランスを見るのは初めてだった。

(ランス…)

 日光はイラつているランスの背中を見て複雑な感情を浮かばせている。

 ランスとジルの関係を知っているだけに、日光としても非常に悩ましい事だ。

 ランスの苦労を考えれば、ジルがこんな状態なのは気に入らないのは間違いない。

 だからこそ、日光は自分に出来る事をやるだけだと決意を固める。

「私はランスの様子を見てきます。シルキィももう休んでください」

 日光はそう言ってランスの部屋へと向かって行く。

 それを見てシルキィはやはりため息をつく。

「ランス君…無茶しないといいけど」

「それは保証は出来ないね。あの男は常に無茶をし続けた男…らしいからね。ま、私もあの男の無茶に付き合った事はあるけどさ」

「ハンティさん…ランス君ってそんなに無茶をする人なの?」

「無理な事はしないけど無茶はする、そんな感じかな。アレでいて抜け目ないし、勝つって事に関しては相当なものだと思うよ」

 ハンティはケッセルリンク、そしてランスと関わって来た女王達の言葉を思い出す。

 相当に無茶苦茶な人間だが、無謀とは程遠い男でもある。

 だが、そこにランスの女が関われば話は変わってしまう。

 そういう危うさをケッセルリンクからも聞かされていた。

(好色だけど…そういう所は悪くないんだけどね)

「まあ今は日光に任せておけばいいさ。それよりもアンタも体を休めなよ」

「…そうするしかないかな。今の私じゃランス君に何を言っていいか分からないから…」

 シルキィはランスを追って行った日光の事を思う。

 彼女ならばきっとランスを立ち直らせる事が出来ると思う。

(ランス君をお願い。今の私じゃあ…まだ何も出来ないから)

 

 

 ランスの部屋―――ランスはベッドの上で横になると、何とかあの時の事を思い出そうとしていた。

(うーむ…あの時何かをしたのは覚えているが…思い出せん)

 レイラを助けるため、何か冒険をしたのは覚えているのだが、その内容までは覚えていなかった。

 あの後で魔人サテラやその使徒、そして人類最強と名高いトーマと戦い、そして魔人アイゼル、魔人ノス、そして魔王ジルと戦った。

 激戦の連続で有り、ランスの記憶の殆どは魔王ジルの方に持って行かれていた。

 シィルが居れば覚えていただろうが、生憎とシィルは今ランスの側に居ない。

 こればかりはどうしようもないのでランスも八つ当たりくらいしか出来る事は無い。

「全く…肝心な時に役にたたん奴隷だ。これは戻ったらオシオキだな」

 ランスが理不尽な事を言っていると、部屋がノックされる。

「ランス…いいですか?」

「日光か。構わんぞ」

 日光は少し遠慮がちに部屋へと入って来る。

 そしてそのままランスの近くにまで歩いてくる。

「何の用だ」

「…いえ、あなたの様子を見に来たのですが…落ち着いているようで安心しました」

 日光は何時もとあまり変わらないランスを見て少し安心する。

 もっとピリピリしているかと思ったが、取り乱した様子は見られない。

 その事に日光は安堵する。

「ジルの事であなたが心を痛めているのかと思って来たのですが…」

「バカを言うな。俺様が奴隷の事で心を痛める訳が無いだろうが。それを言ったらあいつが魔王の時の方がもっと大変だっただろうが」

「…そう言えばそうですね。あなたはもっと絶望的な状況も乗り越えて来ましたからね」

 ランスの言葉に日光は苦笑する。

 今思えば、確かにあの時の状況と比べれば今回の事など障害では無いのかもしれない。

 何しろランスは魔王からジルを取り戻した人間なのだから。

 気が楽になった日光だが、それでもランスが若干普段と違うのは分かる。

 日光もランスとの付き合いも長くなってきたので、そういう微妙な空気の違いが何となくだが察せられてきた。

 だからこそ、日光は最初に自分がそうするために来たことを思い出し、躊躇いなく実行に移す。

「お」

 ランスの見ている目の前で、日光は着ている着物の帯を緩める。

 そして躊躇いなく着物を脱ぐと、そのままランスの隣に座りその体を抱きしめる。

「…無理はしないで下さい。あなたはかつての私の仲間のようにため込む様な人でありませんが…それでも気になる物は気になるんです」

「俺様をあの連中と一緒にするな。まあお前がそう来るなら俺様は全然オーケだがな」

 ランスも自分の服を脱ぐと、そのまま日光を背後から抱きしめる。

「がはははは。お前の体は相変わらずいい体だな」

 日光は大きく形の良い日光の胸を両手で揉む。

「ん…」

 ランスに胸を揉まれているだけなのに日光は顔を赤くする。

 人間でなくなっても、こうして性交が出来るのは何かの冗談では無いかと思ってしまう。

(私は本来であれば相手のDNAと取り入れないと剣にもなれない…でも、ランスと出会ってそれは変わった…)

 出会いと願いは逆なのだが、むしろそれが自分の運命を決めてしまったように思ってしまう。

 自分がランスの運命の女として手に入れたアイテムが、聖刀へと変化した後で有効なのは何かの冗談だと思ってしまう程だ。

「ほれ」

「んん…」

 ランスは日光の顎を掴むと自分の方向に向かせてそのまま唇を奪う。

 日光も積極的にそれを受け入れ、情熱的に舌と舌を絡めあう。

 そのまま大きな胸の先端に指を向けるが、そこは既に期待のためか固くなっていた。

「なんだお前もその気だったんじゃないか」

「そ、それは…こうなる事は分かってましたから…」

 日光はランスの様子を見に来たと同時に、何かあれば自分の体を使ってでもランスを慰める気だった。

 それは杞憂に終わったが、それでもこうなる事は分かっていた―――何故なら彼女自身もその気だったのだから。

「随分エロエロになったな。これも俺様の力だな、うむ」

「何が力ですか…そ、それに私は…」

『あなただから』という言葉を日光は飲み込む。

 ランスに対して想いは伝えたが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

「もうここも濡れ濡れでは無いか。すんなり受け入れているではないか」

 日光の秘所は既に蜜を帯びており、ランスの指をすんなりと受け入れた。

 ランスはそのままその指で日光の秘所をかき回す。

「んんんっ! あ、あああっ!」

 その指が激しく動くたびに日光の体が震える。

 いやらしい音が響き、日光は喘ぎ声を上げる。

 もう片方の手で日光の胸を刺激し、ランスはどんどんと指の動きを激しくしていく。

 快感で身悶える日光を見てランスは満足気な顔を浮かべる。

(うーむ、日光もここまでエロい声を出す様になったか)

 最初に出会った時はJAPANの人間らしく硬い人間だったが、彼女が仇を取った事でその態度は柔らかくなっていった。

 それから色々とあって彼女と別れる事があったが、こうして今はランスの側に居る。

 そしてこうしてエロエロな声を出している事にランスは満足していた。

「がはははは。こんなに濡れてるではないか。きちんといかせてやるからな」

「ま、待ってランス。そんなに激しく…あああああっ!」

 ランスの指の動きがより激しくなり、日光の秘所を先程よりも激しく刺激する。

 それだけで日光の体はびくびく震え、そして秘所から勢いよく液体が飛び出ると同時に彼女の体から力が抜ける。

「はあっ…はあっ…」

 絶頂を迎えた日光は全身をピンク色に染め、力なくランスの手に己の手を重ねるしか出来ない。

「激しくイッたな。俺様の指もお前の蜜でべとべとだぞ」

 ランスは日光の秘所から指を引き抜くと、日光に見せつけるようにその指を近づける。

(うん…蜜? あっ)

 ランスは自分の言葉にようやく思い出す。

 洗脳されたレイラを助けるために何があったのかを。

「がはははは! お前のおかげでようやく思い出したぞ。これでジルを何とか出来るぞ」

「…? どういう事です」

「それは明日教えてやる。それよりももっと楽しむぞ」

 ランスはそのまま続けようとするが、日光はそのハイパー兵器をその手で掴む。

「あの…お風呂に…行きませんか」

 日光は頬を桜色に染めてランスを見る。

 その色っぽい日光の顔にランスはニヤリと笑う。

「オーケオーケ! まさかお前からそう言ってくるとはな。お前も随分とエロくなったな」

「…そういう事は口にしない方がいいですよ」

 日光はランスの言葉に苦笑する。

 ランスはそのまま日光を抱き上げるとそのまま風呂へと向かう。

 日光に「待っててください」と言われてランスは素直に待つ。

「お、お待たせしました…」

「ほー。お前も自分からそういうのを着るようになったか。いや、いい事だな」

 日光は面積の小さな白い水着のような衣装を身に纏って現れる。

 別にそれを着させるのは初めてでは無いが、今まではランスが命令する形で着せてきた。

 だが、こうして日光が自らそういう格好をするのは初めての事だった。

 ちなみにこれらの衣装は道具は全てハニーキングから手に入れた物だが、何故あのハニワがこんなモノを持っていたのかは誰も気にしてもいなかった。

「…はぁ。どうして私はこんな衣装を着て異性と浴室に居るのでしょうか」

 日光は自分の今の格好に恥じらいつつも、マットで横になっているランスの横に座る。

「なんだ、不満か」

「不満を持たない女性は…まあ居るのでしょうね。こういう事を生業としている人も見てきました。カオスもそういう店をよく利用してましたし」

「あの馬鹿剣の事などどうでもいい。それよりも早くするぞ」

 ランスのハイパー兵器は既に準備が万全で、それを見て日光は頬を染める。

 何度見てもやっぱり慣れないが、もう既に自分が散々愛撫し、そしてそれを自分の体内に納めてきているのだ。

 ただそれでも、日光にはそうする理由がある―――という風に自分をちょっと誤魔化しているのに本人は気づいていない。

「…ランス、再び魔人メディウサに挑むのですよね」

 魔人メディウサの名前が出た事でランスの顔が少し不機嫌なものになる。

「当たり前だ前回は殺し損ねたが、今度はきっちり殺す」

 メディウサは女の子モンスターの魔人ではあるが、ランスは既にメディウサを殺す方向にシフトしていた。

 普通ならおしおきと称してセックスして終わりだが、流石にあの魔人はランスから見ても邪悪過ぎる。

 何よりもカラーのあの無残な姿を見て、ランスが女とはいえそんな奴を生かしておく訳が無いのだ。

「前回は…そうですね。魔人カミーラと魔王ジルが邪魔してきましたからね…」

「流石に今回はカミーラも来ないだろ…多分」

 カミーラに関しては本当にそうとしか言えない。

 あの魔人がどう動くかは、完全に運任せな所がある。

「でしたら…私もそれに向けて準備しなければなりませんから」

 日光はマットの上で寝ているランスの元へと向かう。

 そして意を決してランスが用意していたローションを自分の胸に塗る。

「はぁ…私もやはりカオスと同類なのでしょうか」

「あのバカとは違うだろ。年がら年中魔人をぶっ殺したいとか言ってる訳じゃ無いだろお前は」

「………それはあなたの前だからですよ」

 ランスは女性の魔人と親しく、中にはランスに協力をしてくれている魔人も居る。

 流石にそんな魔人に対しては、日光も殺せなんて言えない。

「…で、では…やりますね」

「お。お前からそういうプレイをするか」

「…ひ、必要な事なので」

 日光はランスの腰を浮かせ、そのまま太ももの上にランスの腰を乗せると、天を向いているハイパー兵器を自分の胸の中に納める。

「う~む、やっぱあの馬鹿剣よりもお前の方がいいな」

「…随分とカオスの事を嫌っていますね。それもあの時とは別の理由がありそうですが」

「あの馬鹿の名前を呼ばんでいいぞ。俺にはお前があるからあいつはもういらん」

 ランスの言っている事は日光には訳が分からないが、言ってもランスは答えてはくれないだろうと日光は考える。

 なのでそのまま自分が今やるべきことをする。

「ぬるぬるでいい感じだぞ」

「…そ、そういう事はあまり言わないで下さい」

(そ、そうです。私がこうするのは魔人を倒すため…そう、倒すためなんです)

 日光もカオス同様に持ち主によってその力が変わる。

 魔王ジルに挑んだ時にカオスが臆面もなく、自分にはエロパワーが必要だと言っていた。

 しかもそれは本当にその通りで、カオスの力を上げるために魔人ガイはエロい事をしまくっていたようだ。

 そんなカオスに若干呆れたが、日光はそんなカオスを全く笑えなくなった。

(私は…カオスと同類なのでしょうか)

 そう思うとなんかちょびっと情けなくなってしまう。

 だが、実際には日光は自分の持ち主のDNAを取り込まなければ聖刀としての力が揮えない。

 自分がランスと共に向かったダンジョンで手に入れた、運命の女の証のアイテムである鍔があればその問題は無くなるのは正直有難かった。

 ただ…ランス以外の人間に持たれて気づいたのだが、自分もカオス同様に相手を選んでしまうのだ。

 それがカオスの言う相性というのがあるのだろう…何しろカオスは相性が悪いと破壊と殺意に心が汚染されてしまうという凄まじい副作用が存在していた。

 自分にはそんな事は無いのだが、カオスと同じように相性によって自分自身の力が変わってしまう。

(そして…多分ランスが一番の相性…なのでしょうね)

 ランスに持たれている時が一番自分の力が発揮できたような気がする…いや、間違いなくそうだろう。

 鍔があれば自分自身が聖刀日光を握って戦えるが、それでもランスが自分を使うのには遠く及ばない。

 更には…自分がランスとエッチな事をすれば聖刀日光としての力が上がってしまうのにも気づいた。

(私がこうするのは魔人を倒すため魔人を倒すため…)

 自分にそう言い訳をしながら、日光はランスのハイパー兵器をその胸で愛撫する。

 相変わらず熱く、固く、大きく、こうして水着の紐が無ければハイパー兵器が自分の胸から逃れてしまうくらいに力強い。

 びくびくと胸の中で震えるソレを逃さぬように日光は力を込めてその胸で抱きしめる。

「おー…いいぞ」

「そ、そんなに動かさないで下さい…あまり暴れられると…その…」

 日光の太ももの上でランスは軽く腰を動かす。

 日光はその動きに何とか合わせるように、リズミカルに胸を動かす。

 そして日光は意を決したようにハイパー兵器の先端に舌を這わせる。

「おっ。そういうのを何処で覚えた」

 ランスは日光がこういうプレイを自分からした事に驚く。

 日光はセックスに対しては受け身のタイプで、積極的に動くという事は少ない。

 なのでこうして積極的に日光がこういうプレイをしてくるのは新鮮だ。

「………あなたが散々抱いている魔人の女性からです」

「あん?」

「おせっかいな事に…どうすればあなたを…あ、愛せるかとか…そういう事を頼んでも居ないのに言ってくる女性が居るんです」

 日光は顔を真っ赤にしながら口にする。

 その相手は勿論あの魔人ケッセルリンクだ。

 女性としても自分よりも遥かに長い時間を生きている彼女に、自分の気持ちを隠す事は出来なかった。

 今はランスの剣の中に彼女は居るが、時には顔も出せるので自分とも色々な話をした。

 そしてその時に…彼女の口からこういう話が出てきたのだ。

 魔人がそんな話をするなんて…と思ったが、ケッセルリンクは至極真面目に自分に話してきた。

『ランスとの相性を高めるのならば、君自身もまたランスに合わせる事も必要だろう』

 ケッセルリンクという女性は包容力があるうえ、自分に対しても何故か好意的だ。

 相手は魔人だと言うのに、日光が思わずランスの事を相談してしまうくらいには。

『気持ちに正直になるのと、体の相性はまた別の問題だ。特に君の場合は相乗効果によって力を増すと考えられる。ならば、自分から積極的になる事も必要なのではないかな』

 その言葉に日光は言葉に詰まってしまった程だ。

 本来であれば魔人の言葉に耳を貸さない彼女だが、今の彼女は魔人としての気配が無いためかついつい口にだしてしまった。

 それが今のこの結果となっているのだ。

「ん…ん…」

 ぴちゃぴちゃという音が自分の耳にも届かないくらいに日光は胸と口による奉仕に夢中になっていた。

 それは自分から積極的に好きな男を悦ばせているという普段とは違う事もあるのかもしれない。

 ランスもそんな日光の想いに応えるように、ハイパー兵器がびくびくと震える。

「おおおお、そろそろ出すぞ。とーーーーーっ!」

 そしてランスもとうとう限界を迎え、勢いよくハイパー兵器から皇帝液を発射する。

「ん、ふ…凄い…熱い…」

 皇帝液は日光の顔にまで降り注ぎ、その豊かな胸を白く染める。

「ゆっくりおっぱいで上下しろ。痛くするなよ」

「分かりました…」

 ランスの言葉に従い、日光はゆっくりと丁寧に自分の胸でハイパー兵器を扱く。

 すると残っていた皇帝液が噴き出し、日光の胸を更に白く染め上げる。

「はああああああ…」

 日光はその熱さにうなされた様に悩まし気なため息をつく。

 そして自分の顔にかかった皇帝液を手で掬うと、そのまま躊躇う事無くそれを口に含む。

「…やっぱり変な味です」

 眉を顰める日光とは相対的に、ランスのハイパー兵器に再び力が入る。

 自分の胸の中で再び熱くなったハイパー兵器を見て日光はその目をとろんとさせる。

 一度自分の胸からハイパー兵器を離すと、自分の胸にもかかっている皇帝液を指ですくい、それを飲み込む。

「もう辛抱たまらん!」

 そのあまりに艶っぽい日光の姿を見て、ランスはマットから飛び上がるとそのまま日光を押し倒した。

 そして小さなビキニを横にずらすと、もう十分な程潤っているそこにハイパー兵器を挿入する。

「あああああ!」

 日光はそれだけで絶頂に達し、両手両足でランスに抱き着く。

 その見事なスタイルから来る肉体とは不釣り合いな力にランスは一瞬呻くが、それでも腰をゆるゆると動かす。

 しっかりと抱きしめられているので少々動き辛いが、これはこれで非常に良い。

「しっかりと可愛がってやるからな」

「…は、はい」

 その言葉に日光は背筋を震わせながらも期待の籠った目をランスに向けるのだった。




本当は31日にアップしたかったけど間に合いませんでした
今年こそペースを上げたいです…
本当に忙しいというのはね
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