闇―――そこは何も無い空間―――そこでケッセルリンクは激しい戦いを繰り広げていた。
いや、それは戦いとも呼べない一方的な蹂躙に等しかった。
だが、それでもケッセルリンクはその存在に立ち向かい続けた。
「はぁ…はぁ…」
ケッセルリンクは肩で大きく息をする。
魔人となって長いが、これほどまでに苦戦を強いられたのは初めての事だった。
それこそが長い間魔人四天王をしているケッセルリンクの力の証明なのだが、目の前の存在にはそんな肩書など通用しない。
「くっ!」
ケッセルリンクは地面を蹴る。
何も無い空間ではあるが、不思議と五感は有るし、実際に地面を蹴っている感触も有る。
そしてその地面からは触手がケッセルリンクを狙っているのだ。
「はっ!」
ケッセルリンクは剣を振るってその触手を断ち切る。
だが、ケッセルリンクの上から巨大な何かが接近してくる。
それはケッセルリンクの顔の間近に来ると、そのままケッセルリンクの目を覗き込むような仕草をする。
いや、それは本当にケッセルリンクを見ているのかも怪しい。
その無機質な目は本当に自分を見ているのか…それすらも怪しかった。
ケッセルリンクは己の体を闇へと変える。
これこそが魔人四天王にして、誰もが恐れるケッセルリンクの真の力。
だが、目の前のバケモノはそれをも遥かに上回る存在だった。
無数の触手が闇すらも飲み込み、ケッセルリンクにダメージを与える。
「クッ…ゼットン!」
ケッセルリンクの放つ強烈な魔法がククルククルに突き刺さる。
だがそれはククルククルの表面を焼いた程度のダメージにしかなっていなかった。
そしてその傷も直ぐに癒えていく。
ケッセルリンクは闇を維持する事が出来ず実体化すると地面に膝をつき荒い息をつく。
ククルククルはそんなケッセルリンクを一瞥すると、その姿が消えていく。
「…今日はここまで、という事か」
大きなため息をついてケッセルリンクは地面に腰を落とす。
「これで何度目か…だが、流石に私一人では魔王の欠片に歯が立たないな」
ケッセルリンクはこれまで何度もククルククルに戦いを挑んでいた。
彼女本人としては別に戦いを望んでる訳では無く、会話をしてみたいだけなのだが…生憎とあの魔王には言語という概念が存在しないようだ。
なのでこちらが話しかけても返事は全く無い。
ただ、こちらの言葉は分かっているような素振りがある。
「あの時はカミーラとドラゴン、ランスにレン…それに使徒達が居てようやく倒せた…いや、倒れてくれたと言うべきだろうか」
彼女の見立てでは、ククルククルは態と倒されてくれたように見えた。
その証拠に、魔王の魂がこの剣の中にあるのだから。
「しかし…これもランスのためになる事だ。ランスも私の呪いを解くために動いてくれている。私だけがこの剣の中でのうのうとはしていられない」
ケッセルリンクはなんとかランスのために出来る事をしてやりたい。
それだけの恩義もあるし、何よりもランスは自分にとっては長い時間をかけて共に戦って来た戦友だ。
「だが…やはり私だけでは難しいのかもしれないな。とはいえ、これ以上の助力を求めるのも酷というものか…」
その時ケッセルリンクは何者かの視線を感じ、そちらを見る。
その方向には翼を生やした女性がこちらを見ていた。
いや―――本当に自分を見ているかどうかは分からない。
もしかしたらククルククルを見ていたのかもしれない。
「ラ・バスワルド…」
ククルククルと同じく、ランスの剣の中に取り込まれた存在。
その神が悠然とこちらを見ていた。
「ランスの剣の形と力が変わるのはやはりこの剣の中の存在に引っ張られていると考えるのが正しいな。そして今のランスの二本の剣と刀がバスワルド…ハウゼルとサイゼルの姿。そして以前のランスの剣の形が変わるのがククルククルの力と見て良いだろう」
ケッセルリンクは思案するが、結局はどうにも出来ない事にため息をつく。
「さて…どうするべきか。こういう時はスラル様と相談できれば良いのだが…中々時間が合わぬというのももどかしいな」
知識に関しては自分よりもスラルの方が優れている。
本当は彼女に相談するのが一番なのだが…自分は起きている時間が圧倒的に短い。
そしてそれはスラルも同様、中々スラルと話す機会が無いのだ。
「…まずはランスに相談をすべきだろうな。まあ時間はあるだろうからな」
ケッセルリンクは素早く頭を切り替える。
「ただ…スラル様の気持ちがよく分かってしまう。常にランスの側に居るというのも考え物だな」
ランスの剣の中に居る彼女にはランスが何をやっているのかハッキリと分かる。
それ故に、こうして不満も出てきてしまうのが何故だか嬉しかった。
こうした悩み、不満もまた生きる上で必要な事で、魔人とは無縁のものだろうが…それでもケッセルリンクにはそれがランスの側に居るという事を実感させていた。
「女好きなのは構わないが…こういう時は本当に困る…私だって女なのだからな」
ケッセルリンクは少し不満げな顔を浮かべて地面に倒れるのだった。
ランスはここ数日は平和な日々を過ごしていた。
今現在迂闊に動くのは難しいという事もあるのだが、束の間の平和を満喫していると言っても良かった。
自由に動く事は出来ないが、カラーの森の周辺ならば色々と見て回れるし、ランスのライフワークであるダンジョン探索も行える。
大きな発見は無いが、ランスは別にそんな事でストレスを貯める事は無い。
冒険とはそういうものなのだ。
時には新たな発見、そして新たな出会いがあるのが何よりも楽しみだ。
そしてもう一つは―――当然のようにセックスだ。
今もランスはシルキィと共に濃厚な一夜を過ごしている最中だった。
「ん…あ…」
シルキィは上気した頬を隠そうともせず、ランスの上で腰を振る。
シルキィとは最近セックスをしたばかりだが、もう既に十分すぎる程順応していた。
(こいつ、頼めば結構直ぐにやらせてくれるな)
ランスはシルキィの下でそんな事を考えながら、彼女の与える快感に身を任せていた。
「…それにしてもランス君、あんまりいい趣味とは言えないと思うんだけど」
「何がだ」
ランスの言葉にシルキィは遠慮がちにランスの隣でこちらを見ている女性を見る。
「すっごい恥ずかしいんだけど…」
「がはははは! 何も問題無いだろう。お前も日光も俺様の女なのだからな」
「私はランス君の姉! んん…!」
ランスとシルキィの一夜に巻き込まれたのは日光だった。
日光は呆れては居るが、それでも拒否はしない。
何だかんだ言っても日光はランスには甘い所があった。
「…ランスにそういう事を説いても無駄だと思います。そんな簡単に変わる人じゃ無いですから」
日光は少し疲れた声を出してはいるが、シルキィから見てもランスを見る日光の目は優しかった。
「もう…ランス君に付き合ってたら私まで倫理観がおかしくなりそうよ…姉として何とかしたいんだけどね…」
「お前もいい加減しつこいな。お前は俺の姉じゃ無くて女だ」
ランスはシルキィに動くのを任せていたが、彼女の腰を掴む。
そしてそのまま下から勢いよく突き上げる。
「んあっ!」
その刺激にシルキィの口から甘い悲鳴が上がる。
小柄なシルキィはランスのハイパー兵器にくし刺しにされてしまう。
甘い痺れがシルキィを襲うが、ランスはそんな事はお構いなしに腰を動かす。
「がはははは! 俺の姉を名乗るならこれくらい耐えろよー」
ランスは軽口を叩きながらシルキィを刺激する。
(うむ、やっぱりこいつは小さいのもあるかもしれんが名器だな。こいつもセックスが好きな奴だからなー。英雄色を好むという奴か)
もうランスはシルキィの性格を分かっている。
シルキィは好色…とまではいかないだろうが、エッチに関しては結構積極的だ。
一度火がつくと限界まで快楽を求めてしまうというのか…とにかく、ランスとのセックスでもかなりの割合で最後まで付き合ってくれる。
「がはははは! そろそろ一発いくぞー!」
「き、来ていいから…は、早く…!」
シルキィもランスの動きに何とか体を合わせようとしてくるのがいじらしい。
ランスもそんな様子に満足し、そのままシルキィの奥にまで皇帝液を放つ。
「ん、あああ…」
皇帝液を最奥で受けたシルキィは満足したように体から力を抜く。
ランスのハイパー兵器を収めたまま、ランスの体にもたれ掛る。
「良かっただろ」
「…うん」
ランスの言葉にシルキィは素直に頷く。
快楽の前に素直になってしまっているのか、そのままランスの顔にキスをする。
「ん…はぁ…」
シルキィは何とかハイパー兵器を自分の体から引き抜くと、そのままベッドに体を投げ出す。
その体からは納めきれなかった皇帝液が出てくる。
それを見ていると再びハイパー兵器に力が灯る。
「次はお前の番だ、日光」
ダウンしているシルキィをそのままに、ランスは日光にハイパー兵器を突き付ける。
「その前に…分かるな」
「…はい」
眼前に突き付けられたハイパー兵器を前にしても日光はもう動じない。
それ程までにランスとのセックスに慣れてきたのと、ランスに対する想いもある。
日光はランスに顔を見られないように、愛液と精液に塗れたハイパー兵器を舌で舐める。
ハイパー兵器を本当に綺麗にするようにその全てを舐めていく。
そして最後にハイパー兵器を咥え込んで、シルキィとの情交の跡を綺麗にする。
「…もう」
「うおっ!?」
日光は少し怒ったような声を出すと、そのままランスをベッドに倒す。
「何をする!?」
カオルのように鮮やかにランスをベッドに投げ倒した日光を睨む。
日光はそんなランスの文句を無視するようにランスの腰を自分の膝に乗せると、そのまま大きく起立しているハイパー兵器を胸で挟み込む。
「ランスはもう少し女性に気を使うべきです。女性のためならばどんな無茶でもやってのけるのは凄いですし、そこは尊敬できる部分ですが…あまりにもデリカシーが無さ過ぎます。ある意味カオスよりも悪いかもしれません」
「ちょっと待て。あの馬鹿剣と一緒にするな」
「ある意味カオスよりも性質が悪いかもしれません…カオスには魔人に対する確かな憎しみが有りましたし」
日光は胸でランスのハイパー兵器を愛撫しながら言い放つ。
それは大変シュールな光景だが、ランスにとっては気持ち良ければそれでいいのだ。
「…うーん、やっぱり日光の胸って大きいわね。そういう事出来るし」
シルキィは日光の行為を見ながらため息をつく。
こればっかりはもう各個人の問題なのだが、女性としてはやはり思う所があるのかもしれない。
「なんだ。羨ましいのか?」
「別に羨ましいって事も無いんだけど…」
シルキィはランスの顔を覗き込む。
「やっぱり気持ちいいの?」
「そりゃあな。こういうのは胸のでかい奴にしか出来んからな」
こういう事を楽しめるようになったのも有る意味成長…なのかもしれない。
「うーん…私には一生できそうに無いわね」
「…まあそりゃあな」
「そういう事を言わないの。別に気にしては無いけど、他の人には言っちゃだめよ」
シルキィはランスの頬を軽く引っ張る。
ただ、その顔はやっぱり何処となくだが不満そうには見える。
「ん…やっぱり…ランスのは大きいです…」
日光はハイパー兵器を胸で愛撫しながら呟く。
そのまま胸で挟みながらその先端に舌を伸ばす。
その動きがどんどんと早くなっていき、それと同時にハイパー兵器も震える。
「お…いいぞ。一発出しとくか」
本当は日光に入れる予定だったが、こうして日光からの愛撫を受けてるとそれも良いかと思えてくる。
だからランスはそのまま身を任せる事にする。
「ん…」
ランスの言葉を聞き、日光の動きがより早くなる。
先端を舌で愛撫しながら胸を上下して射精を促す。
そしてその時は直ぐに訪れる。
「よーし、いくぞ」
「何時でも…出してください」
日光の言葉にランスは気分を良くし、直ぐにハイパー兵器から皇帝液を吐き出す。
勢いよく飛び出た皇帝液は日光の顔を汚し、残りの量はそのまま日光の胸にかかる。
「お前も随分上手くなったあ」
「………ですからそう言う事を言わないで下さいと」
ランスの言葉に日光は恥じらいで顔を真っ赤にする。
「ん…ちゅ」
そのままハイパー兵器に口をつけると、残った皇帝液を全て飲み干す。
残ったハイパー兵器から口を離すと、今度は自分の顔と胸にかかった皇帝液を指ですくうと、それも躊躇う事無く口に含む。
「…凄い事するのね。い、いや、これが普通なの?」
精液を躊躇いなく飲み干した日光を見てシルキィは顔を真っ赤にして息をのむ。
「私、それ苦手なんだけど…日光は大丈夫なの?」
シルキィも何度もランスと肌を重ねているし、口でも愛撫した事がある。
そのまま射精もされたが、流石にそれを呑みこむ事は出来なかった。
「がはははは! 愛だな愛。シルキィはまだまだ愛が足らんな。まあ俺様が存分に教えてやるが」
「うーん、私はランス君を姉として愛してるつもりなんだけどな」
「だからその姉と言うのは止めろ。セックスの時にそういう事を言われると変な気分になるだろうが」
ランスは所謂近親相姦といった事はしない。
それはダメだときっちりと線を引いている。
シルキィは姉を自称している女だが、流石にエッチの時にそういう事を言わるとランスとしても非常に複雑な気分となる。
「普通と言いますか…私はその…嫌では無いので」
日光は恥じらう様に俯く。
「やっぱりランス君って愛されてるのね。それなのにどうしてこんなに性格がアレなのか不思議よね」
「やかましい。それよりも続きだ続き。俺様のハイパー兵器はまだまだいけるからな」
その言葉通り、ハイパー兵器は既にそそり立っている。
ランスは日光をうつ伏せにすると、そのまま日光の中にハイパー兵器を入れようとする。
「あ、あの…ちょっと待って下さい」
「む、何だ。今更お預けなど認めんぞ」
「いえ…その…きょ、今日はこっちで…」
日光はランスに顔を見られないようにしながら、自分のもう一つの穴を開く。
「き、綺麗にしてきました…」
「…ほ~~~~~! がはははは! 日光、お前もすっかりエロい女になったな! お前から求められたら断れんな」
ランスは上機嫌に日光のもう一つの穴にハイパー兵器の狙いを定める。
「あ、流石にその前に」
ランスは自分のベッドにしまっているローションを取り出す。
そしてそれを日光のお尻に流し込む。
そのまま日光のお尻に指を入れると、よくなじむように解していく。
「うわ、うわ…」
その光景を見てシルキィは顔を真っ赤にする。
(そ、そういうプレイは有るって知ってはいたけど…まさか本当にあるなんて)
シルキィは元居た人間の町では頼られていた。
同じ性別である女性からそういう相談も受けた事も有る。
勿論シルキィはそういう相談は聞き流すくらいしか出来なかったが、まさかそういうプレイを実際に目にするなんて思いもしなかった。
「うむ、良い感じになってきたな。じゃあいくぞ」
「は、はい」
ランスはそのまま日光のお尻の中にハイパー兵器を挿入していく。
流石にそこは狭いが、日光のお尻はランスのハイパー兵器を迎え入れていく。
そしてハイパー兵器が完全に撃ち込まれる。
「ああああああ…」
日光は消え入るような声を上げると、ハイパー兵器への締め付けが更にきつくなる。
「お、突っ込んだだけでイったな。やっぱりお前はエロエロだな」
あの日光が、大人っぽい雰囲気を持ち、常に凛とした女性がセックスでメロメロになっている。
ランスはそれに大いに満足し、まだ絶頂の余韻に浸っている日光に対して腰を激しく動かす。
「あっ、ランス…まだダメで…」
「がはははは! お前から誘って来たくせに今更何を言っておる! 俺が満足するまで止まらんからな!」
そう言ってランスは日光のお尻を攻め続ける。
「…凄い」
その光景を見てシルキィは思わず息をのんだ。
自分はセックスとは無縁の生を送ると思っていたが、現実はそんな事は無かった。
実際に自分はランスとセックスをしたし、今はこうして他の女性と共にランスとセックスをしている。
そしてシルキィは実はランスと同様に『英雄色を好む』という一面も持っていた。
そんなシルキィを見てランスはニヤリと笑う。
「ほれ」
バックで日光を犯していたランスだが、彼女の体を横に倒すと、そのまま側位で日光を貫く。
「あ、だ、駄目です!」
「こんな事しておきながら今更ダメなんて事は無いだろうが」
恥じらいで顔を真っ赤にする日光に対してランスは意地悪く笑う。
「うわ…」
そしてシルキィの目にはランスに貫かれる日光の全てが明らかになる。
本来は入る所ではない所を貫くハイパー兵器、そしてそれを受け入れて真っ赤な顔をしながらも蕩けている日光。
普段の凛々しく頼りになる彼女を知っているだけに、そのギャップは激しい。
「み、見ないで下さい…」
消えそうな声を出しながら日光は顔を両手で隠す。
そんな態度もランスには興奮を加速させるスパイスでしかない。
「がはははは! 今更恥ずかしがってどうする!」
ランスは日光の顎を掴むと、そのまま自分の方向を向かせてその唇を塞ぐ。
「むぐ…」
日光の声は消え、代わりにそこから互いの舌が絡み合う淫靡な音が聞こえてくる。
(うわ、うわ、うわうわうわ)
その光景を見ていると逆にシルキィの方が恥ずかしくなってくる。
他人のセックスを見るという行為自体がシルキィにとってはもう普通ではない。
しかもそれが同じ男に抱かれている…シルキィも頭がパンクしそうになっている。
「ほれほれ。お前も気持ちいいだろ」
ランスは日光から口を離すと、そのまま片方の手で日光の開かせ、もう片方の手で日光の胸を愛撫する。
「あん…き、気持ちいい…です」
最初はランスの攻めに何とか耐えていた日光だったが、度重なる刺激によってとうとうその口を割る。
そして一度口を開いてしまったらもう止まらない。
日光は喘ぎ声をその美しい口から放ちながらランスの動きにぎこちなくではあるが合わせている。
シルキィはそれを胸をどきどきさせながら見ているしかない。
「お…そろそろいくぞ」
「はい…いつでも来てください」
ランスの動きがより一層激しくなり、日光はもうランスにされるがままになっている。
そして何度かピストンが続いた後、ランスのハイパー兵器が完全に根元まで突き刺さると同時にその動きが止まる。
「あああああああ! あ、熱い…」
同時に日光も一層大きな声を出した後で悩まし気な声を出す。
そして全てを放ったのか、ランスはハイパー兵器を日光のお尻から引き抜く。
「…す、凄い」
引き抜かれた日光のお尻から皇帝液が垂れてくるのを見てシルキィは体が熱くなってくるのを感じる。
知らず知らずのうちに、自分の手が性器に伸びていたのを今更ながら自覚し、慌てて手を離す程だ。
「あー…えがった。お前も良かっただろ」
「………」
ランスの言葉に日光は言葉を返せない程に脱力していた。
そんな日光を見てランスは気分よく彼女の体を抱き上げる。
「こっちを使ったからな。きれいにしないといかんからな。おい、シルキィ。お前も来い」
「え、あ…うん」
ランスに促され、シルキィもランスの部屋に備え付けられている浴室に向かう。
「…はぁ。私はとんでもない事をしているんでしょうね。こんな所はブリティシュ達には見せられません…」
少し落ち着いたのか、日光は顔を真っ赤にしながらランスの体を洗っている。
「昔の仲間…そうよね。日光にもそういう人は居るわよね」
日光から色々と話は聞いていたが、仲間の事はあまり聞いた事が無かった。
ただ、非常に優秀な冒険者だった…とは聞いては居たが、シルキィにはあまりピンと来なかったのも事実だ。
「カオス以外はどうなったのか…私としてはやはりブリティシュを探したいのですが…」
「あいつか。確かジルに吹っ飛ばされたんだろ」
日光はランスのハイパー兵器を丁寧に洗いながら頷く。
「彼もランス同様に悪運は強いとは思いますから…何処かに居るといんですけど」
「生きてるならその内会えるんじゃないのか。まあ俺様は男なんぞどうでもいいが」
「ランスもブリティシュの力は認めてたでしょう。彼が居ればメディウサとの戦い、もっと楽に行けたと思いますよ」
「む…」
ブリティシュ…日光達エターナルヒーローのリーダーであり、凄まじい腕前を持った一流の戦士だ。
ランスの見立てでも、正直に言えばリックをも超えるとは思っている。
剣の腕だけならばリックの方が上かもしれないが、ブリティシュには凄まじい防御技能がある。
その防御はランスでもそう簡単には破れない程だ。
「そんなに強い人が居たんだ…そうなると日光の昔話も聞きたくなるなあ」
「そんなのは俺様には関係無い。それよりも」
ランスは一人で体を洗っていたシルキィの体を引き寄せる。
「あ、こら」
「もう俺様は準備万端だからな。こいつでお前を洗ってやるぞ」
既に大きくなってるハイパー兵器を見てシルキィは目を細める。
「流石に今はダメ!」
「あだっ!」
そのままランスの頭を拳骨で叩く。
「あ、ゴメン。思いのほか強く叩いちゃった」
「少しは加減しろ!」
「あはは…お姉ちゃんの愛の鞭って事で」
「いいや許さん。今日は寝かさんからな。覚悟しろ」
「今日も、でしょう。全く…本当にエッチなんだから。どうしてそう育ったのかしらね…育て方間違えたかしら」
「だからお前に育てられてなどおらんだろうが! 俺様は…いや、何でも無い」
ランスはシルキィの態度を見て少しだけ過去を思い出す。
それは自分を育ててくれた女戦士だ。
生きていくためのあらゆる技術、冒険のやり方、女の子との付き合い方や避妊の方法など様々だ。
襲おうとしたが、いつも返り討ちにあっていた。
「どうしたの?」
「だから何でも無いと言ってるだろうが。それよりも続きをやるからな」
ランスに必要なの過去ではなく今だ。
だからランスは今を楽しく生きているのだ。
今日もランスはランスとして過ごしていた。
闇―――それは闇ではあるが、決して不快な闇では無かった。
「ってまたか」
ランスは風呂から上がった後、再びシルキィと日光と激しくセックスをした。
流石に疲れたので三人ともそのまま寝てしまったようだが、ランスは再びあの奇妙な空間に居た。
「またアイツか?」
ランスの言うアイツとは、破壊神ラ・バスワルドの事だ。
あの神からランスは自分の新たな必殺技のヒントを貰えた。
まあそこだけはランス的に感謝しても良かった。
「残念ながらラ・バスワルドでは無いな」
「む…おお! ケッセルリンクか!」
ランスの側に現れたのは魔人ケッセルリンクだ。
久々にあった彼女にランスは抱き着く。
「ありゃ? 触れるぞ」
「ここはそういう空間なのだろう。だが、こうしてお前と触れ合えるのは私も嬉しい」
ケッセルリンクは微笑むとランスを強く抱きしめる。
「おっと、こうしている場合では無いな。お前がこうして現れたという事は、また何かが起きる前触れなのは間違い無いからな」
「は? 何を言っている」
「恐らくはお前を呼んだのはバスワルドではない。お前の剣の中に居るもう一つの存在だ」
「もう一つの存在? 何か居るのか」
「ああ…とびっきり強力なのがな」
その言葉に呼応するように地面が揺れる。
「ど、どーなっとるんだ!?」
突如として闇しか無かった空間から大地が現る。
そしてその大地から一本の触手が姿を見せる。
それを見てランスは思わず悲鳴を上げる。
「な、あいつは…!?」
「そう…ククルククル。あの時私達と戦った初代魔王…その魂が動き始めたのだ」
巨大な触手の先端にある女性のような姿をした何かがじっとランスを見下ろしていた。
色々と個人的な事で辛い事が有りましたが何とか落ち着きました
そして辛い事があったからエロに走りました…後悔はしていない