「ふむ…成程、お前が思い出したのは私に関する事という事か」
「何か気持ち悪いぞ。お前の言ったことが信じられん」
ケッセルリンクは今ランスに何が起きているかを話したが、どうやらランスは全てを思い出した訳では無い事が分かる。
「しかしスラル様とジルの事まで忘れているとはな…」
「聞き覚えはある気がするが…知らんな」
「難儀な事だ…どうやら奴の呪いは思ったより根深いらしい。しかし、私が魔人だという事は覚えているのだな」
「うむ…俺としても気持ち悪いぞ。何が何だかさっぱり分からん」
「やはり早急にお前の記憶を戻す必要があるか。お前の精神に悪影響をもたらすかもしれんからな」
やはりランスの精神は不安定のようだ。
記憶の欠片が中途半端に埋まっているせいか、これまでの記憶が完全にあるかどうかも怪しい。
事実、ケッセルリンクの存在は思い出したが、何故ケッセルリンクが魔人になってしまったかという事や、魔王ククルククルとの戦いの事も覚えていない。
当然バスワルドの事も覚えておらず、魔王の事も覚えていない。
ただ、ケッセルリンクとしてはランスの記憶を戻す手段はもうハッキリ分かっていた。
「だがお前の記憶を戻す手段が分かった事は幸いだ。それも方法は容易だし、何よりも誰もそれを嫌がらないだろう」
「あん?」
「お前はお前が思っている以上に愛されているという事さ」
そう言ってケッセルリンクは微笑むのだった。
「という訳でランスの記憶は完全には戻っていないが、私の事は思い出した。そういう状況だ」
「…そんな事ってある?」
ケッセルリンクの説明にレンは呆れた声を出す。
そんな都合のいい…という言葉は飲み込んだ。
そんな事が起きているからこそ、ランスは魔王と対峙しても未だに生きているのだ。
「でも本当にケッセルリンクの事だけなの? 姉である私の事はまだ思い出せないの?」
「…こいつ、本当に何なんだ? 何で頑なに俺の姉を自称しとるんだ」
ランスですらも引き気味にシルキィから距離を取る。
「でもケッセルリンクさんの事を思い出したという事は、私達にもその可能性は有るという事ですよね?」
ジルの言葉にケッセルリンクは苦笑しながら頷く。
「それで方法は? 何かしらの事が無ければ呪いが解けるという事はありえないだろう」
スラルの言葉にケッセルリンクは少し顔を赤らめる。
「…まあ、ランスが常に好んでいる事です。流石に…打ち止めになるまではやり過ぎたかもしれませんが…」
「「「「「ああ…」」」」」
ケッセルリンクの言葉と態度で誰もが納得したかのような顔をする。
「女を抱けば呪いが解けるなんて…随分といい加減だね。ま、それもアンタらしいけど。でもそれだと私の事は思い出せないか…」
話を聞いていたハンティも呆れた声を出すしかない。
そんなハンティを見て、ランスは訝し気な顔をする。
「………黒髪のカラー。あ、お前ハンティか!?」
「は?」
ランスの言葉にハンティは目を丸くする。
「何でお前がこんな所に…ってそういやお前はカラーだったな。誰だったか…確か始祖様とか呼ばれてたんだよな」
「私の事を思い出したの!?」
「分からん…何で俺はお前の事を知っとるんだ」
「…そうか、始祖様はランスとは性行為をしていないから、その関係者である私の事を思い出した事によりその関連した記憶が蘇ったのかもしれないな」
ケッセルリンクの言葉にレンがポンと手を叩く。
「あ、そっか。そう言えばケッセルリンクはカラーだから、同じカラーであるハンティも関係あるのかも」
「それはそれで別に良いんだけどね…でも、私のどんな所を覚えているか言えるのかい?」
ハンティの言葉にランスはその顔を見る。
「…分からん。何でお前の名前が頭に出てきたのか何も分からん」
「そうか…じゃあ中途半端に記憶が戻ってるから混乱してるって訳だね。ま、私はあんまりアンタとは関わって無いからそこまで問題は無いだろうけど」
「おいランス、まだ俺の事は思い出せねえのか?」
黒部がランスの顔を覗き込む。
「うーむ…何となく何処かで見たような気もするが」
「JAPANの事は覚えてるか?」
「JAPAN? 大陸の端っこの所だろ。行ったことも無いから分からん」
「ふむ…黒部殿の事は若干記憶の片隅にあれど、JAPANの事は思い出せぬか。複雑じゃな。ならば黒部殿と所縁のある者とまぐわえば記憶が戻るという事かの?」
お町の言葉にケッセルリンクが頷く。
「ああ。私と関係のあるレン、ジル、スラル様…そしてカミーラの事を思い出せないのも、その者達とセックスをした経験があるからだろう。だから、下手をすれば以前のランスに戻すためにはこれまでセックスした相手と全員しなければならないかもしれんな」
「…それって大変過ぎない? もう死んでる奴も居るし」
「それだけレッドアイの呪いが強いという事だろう」
ただ、ランスの記憶が戻るという事に皆が明るい顔をしていた。
だが、唯一人難しい顔をしている者も居る。
それがルナテラス―――ランスとカミーラの娘だ。
(父が母の事を思い出すには母とするという事か? だが、今の父を見て母は…)
ルナテラスは改めて今の父を見る。
少年と青年の中間とも言うべき姿―――もしそれを母でるカミーラが見たらどうなる。
(間違いなく父は母に連れ去られるな。流石に今の父と戦うなんて事は無いが、間違いなく情事にふける。娘としての確信があるぞ)
我が母ながら嫌な信頼感だが、恐らくはそれは現実になってしまうだろう。
流石に今の父を母に会わせるような事はしたくない、それが娘としての本音だった。
「でも記憶が戻っても体の方はどうなるんですか? ランスさんの剣の腕とかはまだ戻って無いんですよね?」
「それに関しては我から一つ提案が有るのだがな」
ハウゼルの言葉にスラルが口を出す。
「ランスが退行したというのは確かに良い事では無い。これまでランスが上げ続けたレベルも下がってしまっているからな…というか、今のランスには恐らくはレベル神がついていない状態のはずだ」
「あ…そういう事か」
スラルの言葉にレンも思い当たる。
ただ、人間では無いメンツと、担当レベル神がついていなかったジルは分からないようだ。
「今までランスには担当のレベル神がついていたが…当時のランスに恐らくはレベル神はついていまい。レベル屋と呼ばれる職業でレベルを上げるというのが人間の常識であり、レベル神がつくのは有望な人類に対してだけだ。しかし、今現在ランスが有望だと見抜くなど誰にも不可能だからな」
「それが当たり前だしねー。そういう仕事は人からレベル神になった者達の仕事なんだけど。流石にこの当時のランスに担当レベル神がついてる訳無いか。クエルプラン様の事も覚えていないでしょうしね」
「うむ、それを加味して…今の状態からランスが己の力であるドラゴンの力に慣れれば良いと思う。流石にバスワルドの力は危険すぎるが、ドラゴンの力はランス自身に悪い影響は無いからな」
スラルとしては確かに今の状況は悪いが、それをプラスにしようという考えを持っている。
臆病故に様々な知識を求め、そして最後にはその知識故に自滅してしまった魔王。
それ故にランスの事には心を痛めている。
「…そっか! それがいい! 任せろランス! オレと一緒に強くなろうぜ!」
スラルの言葉を聞いてルナは本当に嬉しそうにランスに抱き着く。
「あだだだだだ! バカ力で抱き着くな!」
「あはははは! オレはお前と強くなれるのが凄い嬉しいからな!」
ランスを持ち上げてグルグルと回るルナを見て、ケッセルリンクはやっぱり違和感を覚えてしまう。
あまりにも親し過ぎる…というか、ルナのランスに対する感情だ。
(悪感情で無いのは間違い無いからな…それにランスと気が合う所が有るからな)
意外な程ルナはランスになついていた。
ただ、それは男と女の関係ではなく気の合う友人という感じだ。
ランスも不思議とルナにはいやらしい感情は持ってい無い様で、ごく自然に接しているように見える。
「けどよ、そうする意味あんのか? ランスの奴の呪いが解けたら元に戻っちまうんじゃねえのか?」
「いや、そんなに甘い呪いではない。一度戻ったものは完全には元に戻らない…それがこの呪いだ。一度戻ってしまったランスは同じ強さのランスには戻らないんだ。これは自然の摂理だ、誰であろうとどうしようもう無い」
黒部はスラルの言葉に複雑な表情を浮かべるしか無かった。
スラルは一見簡単に言っているようだが、実際には苦肉の策でしかない事を分かってるという感情を見せているからだ。
彼女もまた今の事態を重く見ているからこそ、そこから活路を見出しているのだ。
「で、次は誰がランス君とエッチするの? 姉である私でもいいんだけど」
「いや、ランスと深い付き合いをしている者からの方がランスとしても記憶を辿りやすいだろう。それを考えるとやはりレンしか居ないだろう」
「私? まあそうかもね。私がダントツでこの中でランスとは一緒に居るだろうし」
レンは自分を指さし、確かにその通りだとうんうんと頷く。
「私とエッチしたらシィルとかの事も思い出すかもしれないしね…流石に忘れてるのは可哀想だし」
シィル・プライン…ランスの奴隷にしてランスと最も近い存在。
レンもシィルの人当りは嫌いでは無く…いや、シィルの存在はレンとしても好ましい人間だ。
そのシィルも忘れているなどありえない事だ。
「その事だが…少し時間を置いた方が良いかもしれん」
「何でよ、ケッセルリンク」
「…いや、その、私は随分とやり過ぎてしまったようでな」
ケッセルリンクは顔を真っ赤にしながらレンの視線から逃れるように顔をそむける。
「その…ランスが打ち止めになるまで…」
「…ケッセルリンク。お前の気持ちは分からないでも無いが、お前が自制が無くなるまで求めるとはな」
そんなケッセルリンクを見てスラルも呆れた顔をする。
「だが、それくらいの行為が必要なのかもしれんな。まあランスも拒否しないだろうからな」
ランスの記憶を戻すため、色々と手段を講じる必要が有る。
それがセックスというのはランスらしいが、とにかく希望は見えたのだった。
「うーむ…何というか、不思議な感覚だ」
「中々いい感じだよ。ランスってそのアベルってドラゴンと相性良かったんだね」
ルナはランスにドラゴンの力の使い方を共に学んでいた。
「ルナちゃんも不思議な子ですよね。ランス様と同じような力が使えるなんて」
「世の中には色々な力がある。それを言えば我としては闘神の技術の方が余程不思議だ」
ジルとスラルが同じ口で交互に口にする。
ルナもランスと同じような力を使えるが、その事は別に不思議でも無い。
ランスは後天的得た力だが、ルナは先天的に持っているのだろう。
だからこそ、ランスに力の使い方を教える事が出来ている。
実際にはルナはカミーラの娘であり、そのドラゴンの力を受け継いでいる。
ただ、ルナは自分の正体を完全に隠せているという事も有り、カミーラの娘だなんて誰も想像もしていない。
「そうそう、ランスも上手だなあ。オレも相当修行したけど、まだまだだしな」
「フン、俺は天才だからな」
「才能があったんだろうなあ」
ルナは少し羨ましそうにランスを見る。
実際にはルナも相当なものなのだが、流石にドラゴンとしてまだ若かった。
それにカミーラからもあまりドラゴンの力を使えないように封じられているという事も有る。
カミーラは娘が自分と同じような目に合う事を危惧しており、そのために娘のドラゴンの力をある程度封じていた。
今こうしてランスの元に送り出したが、その際にもやはり力の解放は出来ないようにされている。
ただ、こうして父であるランスと共に修行をする事で、ルナも己の力の使い方の理解が深まったような気がしていた。
「うーん、やっぱりあの時のオーラはまだ出せないか。純粋にレベルが足りないのかな」
「疲れた…腹も減るし」
「じゃあ一緒に食いに行こうぜ! 今日のメシは何かなあ~」
そう言って二人は食堂に向かって歩いて行く。
それを見届けて、シルキィも感心したような顔をしていた。
「凄いわね。確かに精度が上がっていっているのが分かるわ」
「俺はランスがあんな力を持ってたのを知らねえからな。ま、強くなってるんならいいんじゃねえか?」
「そう言えばあなたも昔ランス君と一緒に魔人と戦ったのよね?」
「ああ。俺の時は…ランスと一緒じゃねえが、ザビエルとレキシントンだな」
「ザビエルか…私は知らないのよね」
魔人ザビエル、その名前はシルキィも聞いた事が有る程度でしかない。
ただ、例外なく嫌われている、そんな魔人だ。
レキシントンに関しては最早言うまでも無く、凄まじく好戦的で今の戦争でも真っ先に突っ込んで行った生粋の戦好きであり、生粋の変態だ。
「そういやお前魔人を倒したんだってな。英雄だって聞いたぜ」
黒部の言葉にシルキィは苦笑する。
「違うわよ。私はランス君と一緒に魔人を倒したってだけ。それを倒したと言えばそうかもしれないけど」
「それでも大したもんだぜ。俺も魔人と戦ったが、やっぱり連中は面倒な奴だからな。無敵結界だけじゃねえ、その能力もな」
「そうね…それを考えると日光も何も無い状態でここまで戦える闘神や闘将って本当に凄いと思うんだけどね…」
「日光か…それがありゃあ違うんだろうけどな」
今の人類は魔人に対する対抗手段を持っていない。
それでも聖魔教団は魔人との戦争を継続出来ているというのが脅威なのだ。
だが、同時にそれは終わりの見えない戦争でもある…永遠の寿命を持つ魔人はともかく、人類はどうなのか…シルキィはそれが何よりも気がかりだった。
「と、いう訳で今夜は私だから」
「う、うむ」
ランスのために用意された部屋―――そこは簡単に言えばヤリ部屋と言っても差し支えなかった。
豪華なベッドに豪華な布団…カラーが気を利かせた結果、ランスの部屋は何時の間にかそんな部屋になっていた。
魔法ハウスは今も壊れており、正直使える状態じゃ無いのでランス達はカラーが用意してくれた家を使ている。
その部屋でランスはレンと二人でベッドに座っている。
ランスは改めてレンを見るが、こうしてみるとその恐ろしい程の美しさが分かる。
普通の人間とは違う、まるで作り物のような完璧な美だが、目の前の女性からはそれが間違い無く作り物ではないという圧倒的な生命力が溢れていた。
少し困惑しているようなランスを見て、レンは面白くなってランスを抱きしめる。
「ランスにもこんな時期があったんだね~。人間ってそういう所があって面白いって思ってるんだよね」
人間とこうして接触する前のレンはごく普通の一般的なエンジェルナイトだった。
悪魔を狩るために人間界に現れる、本当に普通の存在だった。
ただ、悪魔を狩るためにランス城に現れた結果、人間に返り討ちにされた上に、人間に犯されるという誰にも言えない屈辱を味わった存在のはずだった。
だが、運命の悪戯からかこうしてランスを守るために行動した結果昇進し、あのクエルプランから個を授けられた。
それもランスと関わった結果の上、更には人間界に居ても堕天しないというまさに最良の結果だ。
今でもランスとその仲間以外には態度が素っ気ないが、それでも円滑に過ごすくらいの社交性を身につけた。
人間を観察し、中々面白いとも思うようになってしまった。
「ねえ、私あんたにレイプされたって言ったら信じる?」
「は? 俺はそんな事した事無いぞ! いや、無いはず…」
「自信が無いの? 何て奴よ、全く…」
ランスの言葉にレンは呆れてしまう。
だが、今から行う事はその意趣返しのようなものだ。
「えい」
「ぐわ」
レンはランスの服をあっという間に脱がすと、自分も服を脱ぐ。
「…」
その裸身を見てランスは思わず唾を飲み込む。
ケッセルリンクの肉体もカラーの特性か綺麗で見事だったが、レンはそれに勝るとも劣らない。
神である彼女はそれこそ肉体も完璧なのだ。
この時代はまだそこまで年上の女性との経験が無かったランスにとっては刺激的だった。
ハイパー兵器は直ぐに反応している。
「じゃあ…楽しみましょ? セックスってそういうものなんだから」
レンはランスをうつ伏せ気味に押し倒すと、そのハイパー兵器を握る。
「あ、おい」
「いいから動かないで…こういう時じゃ無いとこんなプレイ出来ないんだから…」
後半はランスに聞こえないように小声で呟く。
レンもランスとのセックスは好きだが、性知識があまり無かったためかいつもランスに好きにされていた。
人間界に来てからそういう知識もつき、ランスを誘ってセックスをしたりと色々と経験をしてきた。
が、やはり経験の違いかランスに好きにされるのが殆どだ。
だが、今の経験が浅く体格もまだ青年に満たないランスならば話は別だ。
しかも記憶の無い今なら、レンが好き勝手にランスを弄べるのだ。
弄ぶというと聞こえが悪いかもしれないが、今までランスに弄ばれていた事が多いので、その意趣返しも兼ねている。
「う、動かん」
「そりゃそうでしょ。私はかなり力強いしね。今のランスが弱い事が大きいけどね」
その巨乳をランスの背中に押し付けながら、既に大きくなっているハイパー兵器に手を伸ばす。
「それじゃあ…今から私が好きにしちゃうから。後で私を好きにさせてあげるから御相子ね」
「何勝手な事いってやがる! あ」
睾丸を軽く握られランスも言葉を失う。
それに気を良くしたレンは、そのままハイパー兵器を優しく扱き始める。
「あ、そうだ。どうせならこういうの使っちゃおうか」
一度ランスから手を放すと、レンは枕元に置かれていたオイルを取り出す。
カラーも聖魔教団を通じて色々と外部から仕入れている。
こういうアイテムでもカラーの間では色々と需要があるのだ。
「じゃあこれを使ってと」
レンは自分の体とランスの体にオイルを垂らすと、先程と同じようにランスを押し倒してハイパー兵器をヌルヌルと扱く。
「うぐ」
ケッセルリンクの繊細な手の動きとは違う、荒々しいがそれでも快感に導く手の動きにランスは呻く。
「…うわ、凄い新鮮。経験の少ないランスってこんな感じなんだ」
「な、何言って…ぬお」
「ほらほら、動かないで…気持ち良くなろ」
睾丸を愛撫し、竿を愛撫し、先端も優しく撫でる。
ランスの耳にキスをし、首筋にキスマークをつけながら手を激しく動かす。
「お、お前…」
抗議の声を出すランスを無視し、レンはヌルヌルになっているハイパー兵器を激しくこすり上げる。
そしてとうとうランスも我慢できずにレンの手の中で精液を吐き出す。
「沢山出たわね…でも、ランスの性欲って年とっても全然変わらないのね。凄い沢山出てる」
手の中で溜まった精液を指で掬うと、それを躊躇う事無く口にする。
それをジッと見ているランスの視線を受け、ニッコリと笑うと躊躇いなく手に溜まった精液を口に含む。
その精液をランスに見せつけるように口の中で動かすと、それを見せつけるように嚥下する。
「…フフッ、ランスのそんな顔、初めて見た」
そう言ってもランスも何も言い返してこない。
内心で腹は立ってるだろうが、射精の快感とレンの妖艶さに言葉を失っていた。
「ケッセルリンクはランスを好きにさせてただろうけど、私は違うのよね」
レンはニッコリと笑うが、その目は獲物を見つけた狩人の目だ。
ランスを仰向けにして伸し掛かると、もう大きくなっているハイパー兵器を膣内に飲み込んでいく。
「ん…子供の頃から大きかったのね」
そう言って笑みを浮かべると、ランス指と自分の指を絡ませそのまま強引に腰を上下させていく。
「ううっ…」
その刺激にランスは呻くしか無かった。
それもそのはず、今のランスが経験しているのはあくまでも自分が主体で動いてきたからだ。
まだ性的に成長しておらず…そもそもJAPANでランスのセックスが下手と言われた事、そして禁欲モルルンで一発の重要性が高まった事でようやくランスはセックスでも成長した。
だが、それは今のランスからすれば未来の話だ。
今はまだ好き勝手に性的欲求を満たして来た子供に過ぎないのだ。
そしてランスはまだこの手の女性とセックスをした事は無かった。
風俗に行ける程の年齢も金も無いし、そもそも女戦士が厳しくてそんな所に行く機会も無い。
自分とセックスをしたケッセルリンクはランスを労るような優しいセックスだったし、後半はランスに好きにさせていたのでレンのような強引なセックスはしてこなかった。
「フッフッフ…ランスとこんなセックス出来るのは今の内だけだしね。だったら存分に楽しまないと」
「お、お前…覚えてろよ」
「勿論覚えておいてあげるわよ。大きくなったらどうせ反撃されるんだし…楽しめる時に楽しみまないと」
そう言ってレンはニヤニヤと笑いながら激しく腰を使う。
それだけでランスは射精の衝動に駆られてしまう。
初めての体験に体はあまりにも正直だった。
自分で腰を動かす間もなく、あっという間に射精させられる。
その感触を子宮で感じ取り、レンはランスにのしかかるようにして体を倒す。
「あー…やっぱり気持ちいい…」
「一人で勝手に動いて勝手に満足しやがって…」
自分で何もしていないのに、勝手に絶頂を迎えたレンをランスは睨む。
その視線を受けてレンは笑うと、ランスから体を放す。
大量に注がれた精液が愛液と共に太股を伝うが、本人はまったく気にした様子は無い。
「さてとと…こういうのってやっぱり世界共通なのかな」
レンは自分が持って来た荷物を漁ると、一着の衣装を取り出す。
それを纏うと、今度はランスを誘う様に女性器を開いて見せる。
それは全身を纏う網タイツのような衣装だったが、股間の部分だけ穴が開いている。
「まだ思い出して無いだろうけど…私はランスにこんな衣装で襲われたのよ」
実際には違うのだが、レンの中では別にどうでもいい事だった。
「襲うだと…」
「そう。私、あなたにレイプされちゃったのよ。勿論負けた私が悪かったんだけどね…ホラ、私を存分に襲って良いのよ」
ランスの記憶を少しでも戻すべく、レンはランスとの最初の出会いを模してランスを誘っていた。
(…この一発の後は、私が好きにさせて貰うけどね)
そんな事を考えながら、蠱惑的な笑みを浮かべてランスを誘う。
そしてランスは当然その誘惑に抗う事など出来なかった。
レンに飛びつくと、そのままハイパー兵器を強引に挿入していく。
「そう…楽しみましょ。私もランスが打ち止めになるまで楽しむからさ」
自分にしがみ付いてくるランスの頭を抱きしめながら、レンはランスに身を任せるのであった。
「…本当に好き勝手やりやがったな、お前」
「言ったでしょ。今でしか出来ない事は今しっかりやっとかないと損だって。大体ランスだって似たような状況だったらやるでしょ?」
「…フン」
レンの言葉をランスは否定しない。
彼女の言葉通り、ランスだってその状況でしか楽しめないなら当然迷う事無く楽しむ。
「記憶戻った?」
「ある程度だな。だが完全には思い出せん…」
「シィルの事は?」
「俺の奴隷のくせに、俺から離れたとんでもない奴だな。戻ったらしっかりとオシオキせんとな」
その言葉にレンは満足したように笑う。
どうやら自分とセックスした事で、自分とある程度関係のあった者達の事も思い出したようだ。
「じゃあベゼルアイとロッキーとサテラは?」
「…ベゼルアイは何となく思い出して来たぞ。確か女の子モンスターだよな。だがロッキーとサテラ…知らんな」
「あー…やっぱりそうか。男のロッキーはまあ覚えてないだろうとは思ってたけど、サテラの事も思い出せないか。サテラともセックスしてたからかな…」
シィルはどうやら例外のようで、サテラの事はまだ思い出せていないようだ。
つまりはこれまでのランスの経験の記憶がまだ戻っていない事を意味している。
「こればっかりは呪いだからどうしようもないか…あ、そうだ。クエルプラン様は?」
「クエルプラン…あ、クエルプランちゃんだ。俺のレベル神だったな」
それを聞いてレンは安堵する。
いざとなれば誰かがレベル屋のような事をしていただろうが、神であるクエルプランの事を思い出してくれたことは素直に安心できた。
「まだ出来る?」
ハイパー兵器に触れるが、残念ながら反応は無い。
「…しばらく立たん。お前、どれだけ搾れば気が済むんだ」
「普通にやってたんじゃ私がイカされて終わるだけだし…こういう時じゃ無いと優位に立てないもの」
そう言ってランスを押し倒すと、その唇に軽くキスをする。
「だから…ランスが慣れるまでは私がずっと責められそう。どうせ逆転されるんだから、今のうちに楽しまてもらうから」
「お前、何を勝手な事…むぐ」
何か言おうとするランスの唇を再び塞ぐと、今度はその舌でランスの口内を蹂躙する。
「ぷは…時間はまだあるんだから。その間、やり返せるだけはやり返させて貰うから」
そう言ってレンは明るく笑うのだった。