ウチの姉がドストライク過ぎて辛いのだが 作:深き森のペンギン
目が覚める。
俺の横では姉さんがかわいい寝息を立てて寝ている。
「姉さんの寝顔、やっぱりかわいいな。」
姉さんの寝顔に見とれていると、姉さんが可愛く目をこすって起き上がった。
「たっくん、おはよう。」
ごく自然な流れで口付けを交わす。
今日は休日なので一日中姉さんと一緒に居られる。
「朝ごはん作ってくるね。」
「わかった。楽しみにしてるよ。」
姉さんは朝食を作りにキッチンに向かった。
さて、何が出てくるのだろうか。
まあ、俺は姉さんの作ったものはすべて好きだけど。
ふとキッチンを見ると、エプロンを着けて料理をしている姉さんが居る。
その姿になんとも言えない興奮を抱いた。
気づいたら後ろから姉さんを抱きしめていた。
「たっくん、今は我慢して。後でいくらでもできるから。」
「姉さん、今日もかわいいよ。愛してる。」
「ありがと、たっくん。」
俺は椅子に座って料理を待っている。
出てきたのはスクランブルエッグとベーコン、それとトースト。
ごくごく一般的な朝食だ。
ただし俺にとっては特別なものだ。
なぜなら姉さんが作ったものなのだから。
「たっくん、今日デート…しない?」
「いいね。どこ行くの?」
「水族館、かなぁ。」
「いいね。俺も水族館行きたかったんだ。姉さんと一緒に、だけど。」
今日は水族館デートか。
嬉しいな。
二人で水族館に行くのは久しぶりだ。
姉さんと一緒に水族館に行ったのは中学生の頃だったから、かなり久々だ。
俺達は姉さんが中学に入った頃から付き合っている。
そうなったきっかけは、数年前になる。
俺はいつも通り姉さんと寝ていると、姉さんに襲われた。
そこから付き合うようになったのだ。
その後も両親にバレないようになんとか隠し通した。
そして現在に至る。
「たっくんと二人で水族館って久しぶりだね。」
「ああ、そうだな。二年ぶり位か?」
「そうだね。二年と45日ぶりだね。」
正確な日にちまで覚えて居るのか。
嬉しいな。姉さんがそこまで覚えていてくれるなんて。
「さて、早く行こうか。」
俺は髪をセットして服を着替えた。
「たっくん、やっぱりカッコいいね。」
「いやいや、姉さんが選んでくれた服がカッコいいだけだよ。」
俺が姉さんの家に引っ越して来てすぐに姉さんに買って貰った服を着ている。
姉さんが選んでくれただけあって凄くオシャレだ。
「姉さんもその服着てるんだ。」
「うん。ペアルックだね。」
姉さんの着ている服は、俺の着ている服と上下の色が逆なペアルックだ。
俺達は家を出て駅に向かう。
その間にも手を繋いでいる。
「たっくん、楽しみだね。」
「そうだな。俺は姉さんと一緒に来ることが出来て嬉しいよ。」
「私も、嬉しいよ?」
「ありがと、姉さん。」
俺達は電車に乗り込んだ。
二人で並んで座っていて、姉さんが頭を肩に乗せてくる。
姉さんの甘い香りが鼻腔をくすぐる。
目的地に到着して、電車を降りる。
「たっくん、手…繋ご?」
「いいよ。」
姉さんと手を繋いで駅を出る。
そこから水族館まではすぐそこだ。
「着いたよ、姉さん。この水族館も久しぶりだね。」
「二人で来るのは、久しぶりだね。」
この水族館には昔からよく来ている。
二人とも水族館が好きだったので、小さい頃から両親にねだってよく来ていた。
「先にどこ行く?」
「姉さんの行きたい所で。」
「うん。じゃあクラゲの所行こ?」
「そうだね。」
俺達は慣れた足取りでクラゲの所に向かう。
姉さんがずっと側から離れない。
それだけ嬉しいのだろう。
クラゲの所にたどり着いた。
「クラゲかわいい~。」
「確かに、このふわふわした感じがかわいいなぁ。まぁ、俺は姉さんが一番好きだけど。」
「ありがと、たっくん。」
俺達はクラゲを十分堪能した後、ペンギンの所に向かっていた。
ペンギンはかわいい。
あのペタペタ歩く愛くるしい歩き方に水の中ですいすい泳ぐそのギャップがとてもかわいい。
「たっくん、ペンギンかわいいね。」
「ペンギンかわいいな~。」
ペンギンのかわいさは異常。
まぁ姉さんには劣るけど。
姉さん以上のかわいさを持つものはこの地球上、いや、この宇宙にはいない。
俺達はペンギンの所を後にして、水族館の中にあるカフェにいる。
「ここのレモンティーが美味しいんだよね~。」
「そうなんだ。じゃあ俺もレモンティー頼もうかな。」
こうして、二人共レモンティーを注文して少し話しているとレモンティーがやってきた。
確かに、姉さんの言う通りここのレモンティーが美味しい。
少し甘めの味で俺の好みにちょうどいい。
「たっくん、次ショッピングモール行こ?」
「ああ、いいよ。姉さんの行きたい所なら例え火の中水の中、だよ?」
「優しいね。たっくんは。」
「姉さんほどじゃないよ。行こうか。」
俺達は水族館からさほど離れていないショッピングモールに向かった。
まず最初に服の売り場に来ている。
「たっくん、これなんてどう?」
「いいんじゃないかな。姉さんによく似合ってるよ。」
「たっくんもその服、カッコいいよ?」
「そうなんだ。じゃあこれにするよ。姉さんがそう言ってくれたんだし。」
俺達は服を購入して、ゲームセンターに向かう。
姉さんがクレーンゲームのぬいぐるみを欲しそうに見ていた。
「姉さん、あれほしいの?」
「うん。でも私じゃとれなくて。」
「なら俺がとってやるよ。ちょっと待ってて。」
こうして俺はぬいぐるみを取った。
タグがうんよく引っ掛かったので、一発で取れた。
「姉さん、これ。」
「たっくん、ありがと。大好きだよ。」
「俺もだよ。」
その後、レースゲームで姉さんが意外な才能を発揮したりなどゲームを楽しみ、今から家に帰る。
途中で公園に寄って休憩している。
姉さんは二人分の飲み物を買ってベンチにやってきた。
「姉さん、ありがとね。」
「ううん、いいよ。」
俺達はその後、結構な時間話し続けた。
「姉さん、もう暗くなってきたし、帰ろうか。」
「そうだね。じゃあ最後にこれだけ…」
姉さんは少し背伸びをして口付けした。
その様子を遠くから見ている者が居ることに、俺達は気づいていなかった。
「あれって、拓音君だよね?隣にいるのは、彼女さんかなぁ。でもすっごく似てる。まさか……お姉さんじゃないよね?」
そして瞳からハイライトを失う。
「どうして私の拓音君が……お仕置きだね。」
そしてジュルリと舌なめずりをして、帰っていった。