1話から誠司は転移します。プリキュアシリーズのカップリングで誠めぐが一番好きですが誠司君は受難が続きます
二人の幸せを願ってる癖に受難を与える天の邪鬼な作者です
4月。早咲きの桜が満開となった、陽気な春のある日。ハピネスチャージプリキュアのメンバーと協力者である相楽誠司はぴかりヶ丘の土手を歩いていた
愛乃めぐみ視点
世界に平和が戻った。
実は兄弟だった地球の神様ことブルーとレッド…。
この二人は、一緒にレッドの星を再建するんだって。
兄弟がまた、仲良くなって…。
本当に良かった。
ファンファンはゆうゆうの家で、一緒に住んでる。
人間の姿になって、美味しい料理を作るために頑張ってるんだって。
…ふふっ。
将来は、ゆうゆうと一緒に食堂を支えるね、きっと…。
ひめもブルースカイ王国に戻らず、こっちに残ってくれるって
…もし、将来帰ったとしても。
あたしたちは…。ずっと、友達だよ…。
いおなもひめが帰らないか心配したりして。
最初の頃の二人の仲がギクシャクしてたのが、嘘みたいで。
今では本当の姉妹みたいだよね、
ふふっ。
「まってー!」
プリキュアウィークリーの増子さんに追いかけられながら、あたしたちを追い越していったのは…。
「ナマケルダ!?」
「そっかあ…。じゃあ、三幹部はみんな人間に戻ったんだね。」
「良かったですぞ…。」
ひめが嬉しそうにつぶやいた。
…ひめ、なんだかんだ、ナマケルダさんといいコンビだったもんね。
また、きっと会えるね…!
そして、ブルーがくれた、色とりどりの愛の結晶…。
「あたし、この球を投げてこよー!それで友達になるんだ!」
ひめがいおなと、ダッシュでかけていった。
「私も、この球投げて、あたった人と、美味しいご飯食べるんだ!」
ゆうゆうもにっこり笑って、行ってしまった…。
残されたあたしは、誠司と顔を見合わせる。
「これって、イマイチ良くわからないんだけど…。どう使えばいいのかな?」
あたしが首を傾げると。
誠司がふっと笑った。
「ひめみたいに誰かにあげて、仲良くなってもいいし…大切な人にあげるのも、いいんじゃねーか?」
「そっか。じゃ、はい!」
ポン、と。
私は誠司の掌に、ピンクの結晶を乗せた。
「…え?」
「あたし、今、誠司が一番大切だから!だから…あげても、いい?」
にっこり笑ってそう言うと。
誠司は、固まっていた。
「…めぐみ。
一番大切って…どんな、存在?」
真剣な顔で、じっと見つめられた。
あたしも、しばらく見つめていて。
ふっと笑った。
「…せいじは…誠司だよ。あたしにとって、一番大切な…。
それだけじゃ…だめ?」
「めぐみ…。」
くすっと笑う誠司。
「…だめじゃない。…サンキュな。」
そう言って、大切そうに、ぎゅっと結晶をにぎった。
「…じゃ、俺も。」
そう言って、すっと誠司の青緑色の愛の結晶を、あたしに差し出した。
「めぐみのことが…一番大切だから。」
「誠司…」
心が、ポカポカと暖かくなる。
「交換こね。」
結晶をうけとり、にっこり笑うと。
「ああ。」
誠司も優しく微笑んでくれた。
「さ、俺たちも行こうぜ。」
「うん!」
誠司が歩き出しクリスマスプレゼントであげた黄色いマフラーが靡いた。今日は肌寒いからと首に巻いている。その背中を見ながら、呼び止めた。
「誠司!」
「ん?」
「久々に。…手、つないでいこ?」
「えっ!」
誠司の顔が、赤くなり。
やがて、ふっと笑ってくれた。
「…仕方ねーな。」
そう言って、差し出された手を握ろうとした時、誠司の足元が光る
「なんだ!この光は!?」
「誠司ッ!!」
私は誠司に手を伸ばしたけど見えない壁に遮られた
そして誠司の姿が徐々に消えようとしていた
「誠司!誠司ッ!!」
私は泣きながら何度も見えない壁を叩いて誠司を助けようとしたけどびくともしない
イヤイヤイヤ!また失いたくない!また誠司が居なくなるなんていやだ!
「誠司ッ!!!」
「―――泣くなよめぐみ。可愛い顔が台無しだぞ?」
誠司は優しい笑みで私を見つめていた
「どんな時でも幸せハピネスだろ?」
取り戻した筈の幸せは突如として失う
泣きながら見えないの壁にすがり付くめぐみ、そして満開の桜。
―――それが、相楽誠司が最後に見たぴかりヶ丘の景色と最愛の幼馴染みの愛乃めぐみの姿だった
「誠司ィィィーーーー!!!」
再び大切な人を失っためぐみの悲しみの叫びがぴかりヶ丘に木霊する