さて今話で誠司が邂逅するキャラは誰でしょう?
正解は次回
光の奔流の中でグルリと世界が回る、独特の感覚。
似たような体験をしたことがある
一つは神様が作り出したクロスミラールームの鏡のゲートの長距離移動の時。
もう1つは以前つむぎと言う少女が作り出した人形の世界に飛ばされた時と似たような感覚。
となると俺は別の場所か世界に転移してるのか
いずれにしろ今はこの感覚に身を委ねるしかない。それに……
『誠司ッ!!』
見えない壁に阻まれて手を掴めなかった泣きじゃくるめぐみの姿が過る
くそ!何処に飛ばされようと必ずめぐみの元に帰るんだ!
この時俺の手にめぐみから受け取った愛の結晶を握り締めていたのだがそれは淡い光を放ちながら自分の体に融けるように消えたことに俺は気づかなかった
しばらくして時空間の狭間らしき場所からどこか見知らぬ場所へとは吹き飛ばされた。
「うぉっ!」
転移先はどこかの街中のビルの屋上らしい。
周りにはいくつものビルが立ち並びビルの下を見下ろす。ビルは3階建て程の廃ビルで眼下には人がガヤガヤと歩き自動車が沢山走ったりとどうも都会のど真ん中のビルに転移したらしい。
「随分都会に飛ばされたみたいだな。そうだめぐみに連絡しないと」
すぐさま携帯電話のキュアラインを確認しめぐみに連絡するが繋がらなかった
「どうなってんだ?確かこのキュアラインって宇宙だろうが異世界だろうが繋がる仕様だった筈なのに?」
神様から渡されたキュアラインはどんなところからも繋がるようになっており異世界だろうが宇宙だろうが繋がる仕様で無駄にハイスペックな代物だ
それが繋がらないとなると
「其ほど世界同士が離れてるってことか?参ったな…」
この手の事は専門外だから詳しくは判らないがキュアラインの電波自体は三本立っているのでキュアラインでこの世界の通信やインターネットはアクセス可能みたいだ
「先ずは情報収集かな?キュアラインがこの世界でも使えて助かったぜ」
ドゴーーーーン
「なんだ今の爆音!」
キュアラインでネットを調べようとしたら下から爆音が響き渡り何事かとビルの下を見る
「何だありゃ?」
「オラーーー!全部ブッ飛ばしてやる!!」
「キサマ、大人しくしろ!!」
ビルの下の大通りで三メートルはありそうな巨漢の怪物が道路を砕いたり車を叩き潰す等して大暴れしていた
その怪物の周りを鮮やかな身のこなしで立ち回る木目が映るヘルメットに青いフィットスーツを着込んだアメリカンヒーロー(?)が戦っていた
「怪物にヒーロー?俺はマンガの世界にでも来ちまったのか?」
余りの光景にそんなことを呟くが状況はヒーローに傾く
怪物はヒーローにコンクリートを砕くパンチを放つがヒーローはジャンプでかわし腕を伝って怪物の顔面にドロップキックを放った
「今だ!速攻必縛!ウルシ鎖牢」
怪物は怯みヒーローは手から触手のような物を放ち怪物を簀巻きにして拘束して身動きをとれなくした
その後警察のパトカーと護送車がやって来て拘束された怪物が乗せられヒーローはマスコミのインタビューを受けている。マスコミや野次馬の声からしてあのヒーローはシンリンカムイと言う名前らしい
「護送されたってことはあの怪物はサイアークみたいな類いの怪物じゃないのか?それにこの世界にはプリキュアはいないのか?」
「えぇ、そうよあの怪物はプリキュアが戦うような類いじゃないわ」
「この世界にプリキュアはいないし、あれはヴィランと言ってあんななりだけど人間の犯罪者よ」
「ッ!」
背後から俺の疑問に答えた声に反応して振り返る
いつの間にか背後にセミロングの赤い髪の少女とオールバックの青い髪の少女、更にその後ろに大きな鳥のような生き物がいた
「あ、あんたらは?」
「安心して、私達も君と同じだから」
「同じ?」
「私達もプリキュアがいる世界から飛ばされたの」
俺の他にもプリキュアがいる世界からきた人がいたのか
「詳しい話は事務所に戻ってからよ」
「さぁ、早く乗って」
「あ、ああ、(初対面で信用するのは危険だけど帰れる手掛かりを掴めるかもしれない)つかこのデカイ鳥何?」
「鳥じゃないロプ、シロップだロプ!」
「鳥が喋った!?」
「鳥じゃないって言ってるロプ!」
「良いから早く乗りなさい!」
赤い髪の少女に急かされシロップと言う名の鳥の背に乗り込み……つか背中に座席みたいな部位があるってほんと何だこの生き物?
俺が乗ったのを確認したらシロップは翼を広げてビルから飛び立つ
空の旅は中々快適で特に会話は無かったがそろそろ到着らしい
「ここが私達の事務所よ」
「ブンビーヒーロー事務所?」
5階建て程のビルに取り付けられた看板にブンビーヒーロー事務所とデカデカと書かれていた
シロップの鳥形態ってプリキュア5全員+ココ、ナッツ、くるみを乗せられるほどデカイのに作中なんで誰も気付かないんだろって思ってたけど案外関係者意外気付かれない不思議な力が働いてるのかな?