ISてぃーちゃあ〜   作:BlueRider

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第四時限目〜大パニック?ハラハラドッキドキ!?クラス代表戦〜

「………………」

 

現時刻AM9:00

 

「………………」

 

携帯を恐る恐る開く

 

織斑千冬以下略

 

「…………………」

 

しばしの沈黙、そして

 

「はぁ…」

 

溜め息を1つ

 

―やっちまったZE、かなり気を配っていたんだけどなぁ

 

完全な大遅刻、前のような生易しいものじゃないはずだ……きっと……

 

「バラバラに引き裂いてやろか?」

 

―とか言って日本刀を真面目に抜きかねない…

 

「と、とにかく向かうとするか……」

 

身支度を早々とすませ、スーパーカブで死神がいる場所へ向かう事にする。

 

「恐らくグーパンの嵐かなぁ…はははは…はぁ」

 

スーパーカブを飛ばすこと数分、死神が降臨してるであろう校舎に到着する

 

「あ〜やってるな〜」

 

アリーナの方から歓声や戦闘音が、ちらほらと聞こえ活気に溢れている中、現実逃避しながら、のんびりと歩くこと数分アリーナに到着する

 

「すいません〜、遅れオブシュ!「死にさらせ!!」

 

ズドドドドドドドドドドドド!

 

扉を開けた瞬間に凄まじい勢いで打ち込まれる竹刀の突きの嵐

 

「お、織斑先生…」

 

「貴様には毎朝、爆弾付き目覚ましを送りつけてやろうか?」

 

―毎朝爆死ですか…そいつぁ、ご勘弁を

 

「ノビてないでさっさと起きろ」

 

襟首を掴まれ子猫の用に運ばれ席に強引に座らせられる

 

観戦室には千冬の他にセシリア、箒、山田先生がいた

 

「ん?まだ一組と二組やってないんですか?」

 

「ああ、この大会の目玉だからな」

 

「たかだか、専用機持ち同士の戦いでしょうに…それに一夏は持って数週間程度でしょ?」

 

「まぁな、だが私はアイツにある技を伝授した」

 

「IBですか?確かに一回程度なら有効でしょうね」

 

「赤城先生も、そう思われますか」

 

「当たり前でしょう。相手が初心者ならいざ知れず、今回は鈴音でしょ?まぁ不意をつければ行けるか、行けないかくらいですね。」

 

「なるほど」

 

「チャンスは一度きり…」

 

「さて…俺はちょっくら飲み物買ってきますよ」

 

「私はブラックコーヒー」

 

「私も同じのをお願いします」

 

「私は緑茶を」

 

「でしたら、私は紅茶を」

 

「……………」

 

ガチャコン!ガチャコン!

 

「俺はいつから生徒達からも、パシられるようになったのかねぇ、実に不愉快だ」

 

やけ酒ならぬ、やけコーラを飲みながら長椅子に横になる。

 

「たく………ぜってー買って行かねーからな」

 

―眠くなってきたな

 

ビービー!ビービー!

 

赤色灯が回り、警報音が鳴り響く

 

「ホワッツ!」

 

軽く眠りかけていた脳が目覚め、長椅子から跳ね起きる。

 

―いかんいかん、勤務中に寝落ちをするところだった…くわばら、くわばら

 

飲みかけのコーラをぐびり

 

ビービー!ビービー!

 

「しかし…コーラって今も昔も変わらない味だよなぁ」

 

ビービー!ビービー!

 

「はいはい、現実逃避するなって言うんだろ………」

 

まるで、さっさと戻れと急かす鳴り響く警報音

 

重い腰を上げ、急いで元来た道を戻る

 

「おいおい…あちこち隔壁が降りてるぞ」

 

走り抜けていると隔壁が降り始め、行くところ行くところに隔壁が立ちはだかる

 

「だぁぁぁぁぁぁ!イライラする」

 

「赤城先生?」

 

三年生のIS部隊が隔壁に、こぞって手をかけ開けようとしていた。

 

「何があった?」

 

「アリーナ内に未確認のISが出現したんです、そのおかげでアリーナの全隔壁が閉じてしまいまして」

 

―それでこの騒ぎか…

 

「中の様子は?」

 

「それがさっぱり…」

 

「打鉄を貸せ、俺が戦陣を切って入る」

 

「…」

 

「どうした?」

 

「この隔壁の向こうがちょうどカタパルトの位置なんですよ」

 

「………はぁ、どいてろ…」

 

頭をかきむしり、打鉄に乗り込む。軽く動作確認をし、腰を深く落とて隔壁に向い

 

「チェェェェストォォー!」

 

ドォガァン!

 

隔壁はひしゃげ、前に倒れていく

 

「また、始末書もんだなこれ」

 

「一応私達も代弁しますよ」

 

「ありがとう…織斑先生に報告頼む、俺はとりま、未確認のISをぶん殴ってくるわ」

 

ひしゃげた隔壁を踏みつけ、カタパルトに歩みより両足をつける

 

「了解しました!赤城先生、御武運を」

 

「ああ、おまえ等も頼むぞ」

 

カタパルトを滑走しアリーナ内に侵入する

 

―さて…一丁頑張りますかね

 

アリーナ内では、ゴリラのような黒い巨人が暴れ回っていた。

 

腕部ビーム砲から立て続けに二発、惚けた鈴音目掛け放たれる

 

「鈴音!」

 

「ちょっ!」

 

それを一夏が鈴音をお姫様抱っこし、黒い巨人の攻撃を交わす

 

「ビーム兵器か……」

 

「ちょっと!いつまで私を抱いてるのよ!!」

 

「わぁ!あ、暴れるな」

 

「うるさい!うるさい!」

 

上空では鈴音と一夏が戯れ、いちゃつき始める

 

「何だお前ら?そんなに、いちゃついて」

 

「あ、赤城先生!」

 

「いちゃついて無いわよ!!」

 

「はいはい、わかったわかった…今はとりあえず、このデカ物を何とかするんだろ?」

 

もうもうと上がる黒い煙と炎の中から姿を表す黒き巨人

 

「赤城か?」

 

アリーナ内のスピーカーから千冬の声が木霊する

 

「えぇ、現在爆進中の赤城ですよ」

 

「まぁいい、お前がいる理由はさて置き…好都合だ…アリーナにいる未確認ISを三人で無力化しろ」

 

「はい?一夏達避難させないんですか?」

 

「どっかの馬鹿がコンデンサー横の隔壁を潰したみたいでな、その衝撃でコンデンサーに不具合が出てカタパルトへ戻る隔壁が閉じたまま開かなくなったんだ」

 

―あれ…俺のせい?

 

冷や汗が流れる

 

「了解…要はこのデカ物を黙らせりゃいいんでしょ?」

 

「頼む」

 

「鈴音、一夏トライアングルフォーメーションを組む」

 

「トライアングル?」

 

「先生……一夏じゃ無理だよ!」

 

―あぁ……そうだった

 

黒い巨人は案の定待ってはくれず、一夏目掛け前進を始める。

 

「マズい!鈴音!一夏のフォローへ回れ!」

 

「いいけど、赤城先生は?「殴り込む!」

 

一気にIBで踏み込み、黒い巨人の後方に回り込み、脇腹目掛け右フック一撃ぶつけ、常に敵の後方を取りながら執拗に脇腹へ右フックで殴りつける。

 

しかしそれもすぐに跳躍で交わされ、振り向きざまに空中からビーム砲の雨を降らされる。

 

「ぐお!」

 

とっさにしゃがみ、両腕をクロスさせ頭上に掲げ、ビーム砲をガードする

 

ガードする度にSEのゲージが見る見る減っていく

 

「赤城先生!」

 

―マズい!元々無いSEが

 

ガードしたまま立ち上がり土煙が晴れるのを待っていると、黒い巨人は眼前に迫っていた。

 

距離にして10歩半か、そこらだろう完全な巨人の攻撃範囲

 

―ははは、参ったな…こりゃ入院ペース免れないな

 

右手を振りかぶる巨人、腕を十字にクロスさせ腰をやや深く落とし防御態勢に入る

 

「いいけど、当たらないわよ?」

 

「それでもいい!」

 

―あちらはあちらで何する気だ?

 

何故か白式が龍砲の斜線上におり

 

「間に合えぇぇぇぇ!」

 

敵の後方から一気にIBでは有り得ない加速で迫る白式、そして雪片弐型の一閃

 

「お……」

 

振りかぶった敵の右手が、地面へ落下する

 

「おいぃぃ!」

 

―誰だ!あんな滅茶苦茶なやり方を教えたのは!

 

すぐさま攻撃を受けた後方へ旋回しながら、遠心力利用し残った左腕で一夏を弾き飛ばす黒き巨人

 

「一夏!?」

 

―ナイスファイトだ!一夏

 

敵は完全にこちらを気にしていない、ここが勝負どころだ

 

ガードを解き、右手に有りったけのSEを回し始めると、右手にオーラのような何かが螺旋回転しながらほとばしる。

 

充填完了の目安だ

 

―残りの事なんて、知った事か!

 

「くたばれ!くそったれが!」

 

深く沈めた腰から、体全体を使い黒い巨人の胴体目掛け右ボディブローをくらわす。

 

「必殺!烈●正拳突き!!」

 

金属を潰す独特な音と共に右手は黒い巨人の胴体を完全に貫き致命的なダメージを与える。

 

「狙いは?」

 

「バッチリですわ」

 

ふと、一夏とセシリアの声が聞こえ、すぐさま右手を引き抜きバックステップすると同時に、セシリアの的確な狙撃が黒い巨人の頭部を吹き飛ばす

 

―セシリアいたのか

 

「一夏!」

 

「一夏さん」

 

―あれ?俺は?まぁいいか…いいのか俺

 

「それにしても、いやぁ助かったよ一夏」

 

「それはこちらの台詞ですよ、最初俺が狙われた時真っ先に囮になってくれたじゃないですか」

 

「教師として当たり前の事をしただけだ、セシリア、鈴音もケガはないな?」

 

「ええ、勿論ですわ」

 

「当たり前よ」

 

「了解、総員帰投…」

 

そう全員に言おうと口にした時、駆逐した黒い巨人が再び動き出す

 

「ん?」

 

「先生コイツ!まだ動いてる」

 

「バカな!再起動だと!」

 

ずぐさま後ろを振り向くと、黒い巨人は残った左手をこちらに向けビーム砲の発射態勢に入っていた

 

―マズい!

 

迎撃は間に合わない…ならどうする?

 

考える前に体は自然と動いていた、三人の腕を強引に掴み自分の前へ引き寄せる

 

「ちょ!」

 

「何んですの!」

 

「うわ!」

 

―頼むぜ、神様

 

チャージ音と発射音が響き光が迫りくる

 

俺の出来る事は…1つ、己が体を張りこの閃光を受け止める……ただそれだけ。

 

―ははは、何だ凄く簡単な事じゃないか

 

鳴り響く警告アラーム音、ディスプレイには赤文字が幾つも点滅

 

―マジで神様今回だけは頼むわ…

 

視界が真っ白になり、次第に音も聞こえなくなった

 

目を開けると白い天井が視界に入る

 

ここは………

 

体を起こし、辺りをきょろきょろしてみる。

 

「さすがに誰もいないか…」

 

―まぁ、あの後だ、仕方ない

 

「何だ目が覚めていたのか」

 

カーテンを開け中に入ってくる千冬他4名(セシリア、一夏、箒、鈴音)

 

「赤城先生大丈夫ですか?」

 

「まぁ、顔色を見る限り大丈夫そうだけど」

 

「まぁな、そう、たいしたことねぇよ」

 

「そんなわけが無いだろう!」

 

「そうですわ!打鉄があれだけ大破して、たいしたことないわけがありませんわ!」

 

セシリア、箒の言い分も分からなくもない。

 

恐らく打鉄の背部が完全に、剥き出しになるくらい酷い状態だったのだろう……何せやたら背中にガーゼの感触があるからなぁ

 

―相当、手酷くやったみたいだなぁ、はぁ

 

「セシリア、篠ノ之落ち着け、今は現時点での詳細を赤城に説明する、おまえ等は外に出てろ」

 

「「え!」」

 

「何か文句があるのか?」

 

鋭い眼孔が4人に突き刺さる。

 

「「い、いえ!ありません!」」

 

―まさに蛇に睨まれた蛙だな

 

千冬の圧倒的眼孔に、冷や汗を流しながら医務室から大人しく出て行く4人

 

「今回おまえが戦ったISは無人だった事がわかった、トドメは一夏が刺したがな」

 

「無人」

 

―はは…はぁ〜

 

「今回で無人ISとの二回目の戦闘になったが、恐らくコレから戦う機会が増えるはずだ、肝に銘じとくように」

 

―そうならないことを切に願いたい

 

「はぁ〜い」

 

「延ばすな」

 

「はい」

 

鈍器で殴られたような拳骨を貰い、頭にたんこぶが出来る

 

「後、お前には始末書を書いてもらうからな」

 

さぁ皆様御一緒に、せーの

 

「やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

―――――――――――

 

「まったくアイツは…」

 

医務室から出た私は自分らしくないくらいブツブツと独り言を喋っていた

 

「何故、あぁも軽く言える」

 

―本当は火傷した背中の傷がズキズキ傷むはずだ、なのに……

 

あの満面な笑みと、軽い口調

 

「はぁ………何故、私がここまで悩まなければならん」

 

内容は全てアイツの事ばかり

 

「仕事が出来るくせに、まるで出来ない振りをする」

 

―いつもへらへらして……いつも私を怒らせる

 

でも何故だか、あの顔を見ていると……心が安らぐし、いつもの私でいられる

 

「……………」

 

それに………アイツが倒れたと聞いただけで……

 

「冷静でいられなくなった………」

 

―まったくもって不甲斐ない

 

ガチャコン!

 

自販機でブラックコーヒーを押したつもりが、何故かカフェオレが出てくる

 

「……………」

 

一体私はどうしたと言うんだ…

 

「コレが……いや、同僚が倒れて、一夏も巻き込まれたんだ……そうただ気が動転しただけ、それだけだ」

 

カフェオレを一気に飲み干し、職員室に戻る

 

「さて、まともに動けないアイツの仕事でも、少し片してやるか」

 

カフェオレの缶をゴミ箱へ入れ、軽く背伸びをしながら歩き出す

 

―物は試しにアイツに遠回しに言ってやるか…

 

軽く笑みを浮かべ、アイツのディスクに乗っている仕事の片付けを始めるのであった

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