【休載中】転生したら不思議なことが起こった件 作:鉄血のブリュンヒルデ
牙狼との戦闘が始まる頃、光太郎にある一つの影が迫る。
その者はシャドームーンと名乗る。その名は、光太郎が知る、仮面ライダーBLACKの宿敵に酷似しており、光太郎は動揺しながらも戦闘を開始。
だが、シャドームーンの圧倒的な力を前に、光太郎は倒れてしまう。
光太郎の運命や如何に!
第四話 話し合い
「…い………オイ!光太郎!起きろ!」
「っ?!」
突然、俺の耳元で、大声が響いた。
「おっ、目を覚ましたか!」
その声の主は、リムルだった様だ。
「ここは?」
「ゴブリン村だ。お前、腹から血を流して倒れていたんだ。一体何があったんだ?ここら辺の魔物なら、お前に勝てる奴なんて居ないはずだぞ」
腹から、血を……。そうか。俺は、奴に負けたんだ。
「大した事じゃねぇさ。たまたま牙狼と一緒に強い魔物が流れて来てたんだ。追い払ったが、腹に一発貰っちまってな」
無論嘘だ。リムルも気が付いているだろう。だが、ここで無用な心配をかけても仕方が無い。それより……。
「その牙狼なんだよ」
「あぁ。牙狼族改め
「あなたがコウタロウ様であられますか。我は先日からリムル様の眷属となった、ランガと申します。以後、よろしくお願いします!」
そう言ってランガは尻尾を振っていた。僅かだが、風が吹いた。尻尾で風を起こすとか、どうなってんだよ。
「おぉ!コウタロウ様!目をお覚ましになられましたか!」
俺がランガに呆気にとられていると、入口から大きな声が聞こえた。
「誰だよお前!」
そこに立っていたのは、筋骨隆々とした、ゴブリンの様な奴だった。
「リグルド。村長だよ」
「どうしてこうなった?!」
俺が眠ってる間に、一体何がありやがったんだ。
「リムル。説明頼めるか?」
「おう!」
それからリムルに、俺が眠っていた四日間の事を聞いた。というより、俺が四日間も眠っていた事に驚いた。
どうやら、俺が負った傷は特殊な呪いの様な物らしく、リムルの回復薬を持ってしても、完治に時間がかかったという。サタンサーベルの力か。
「しかし、まさか牙狼族が仲間になるなんてな。予想外だったわ」
「俺も、リーダー討ち取って他の仲間は逃げ帰るって言うのが目標だったんだが、まぁ、これはこれでありだろ」
まぁ、戦力としても防衛力としても、そして足としても活躍が見込めるってんなら、俺としても文句はない。
「そう言えば、俺はリグル達と一緒にドワーフが住むドワルゴンという国に行こうと思うんだが、お前はどうする?」
ドワーフね。多分、さっき言ってた街作りの為だろう。しかし、俺は俺で、今の話の中で決めた事がある。
「悪いな。俺はこれから人間の国に行こうと思っている」
「人間の国?どうして突然」
突然、という程でもない。俺は最初からそのつもりだったからな。まぁ、目的は違うが。
「一応この世界の人間の技術も見ておきたいんだ。それと、色々調べたい事もある」
もしアイツが…シャドームーンが俺達より早くこの世界に来ていたなら、何かしらの記録が残っている筈だ。
そして何より、俺達はこの世界を、まだ魔物の視点からしか見ていない。それだと考えに偏りが生まれる。それはあまり好ましくは無い。
「なるほどなぁ。それじゃあ、留守はリグルドに任せるとしよう。俺達はそれぞれ出来る事を」
「あぁ」
〈かくして光太郎は、一番近くにある人間の国、ブルムンド王国に出向く事となった〉
そして翌日、俺は村の出口に、リムルと共に立っていた。
「お前が出るのはあっちだろ」
俺はもう一つの出口を指す。まぁ、大した距離は無いが。
「いや、お前が人間の国に行くってのに牙狼を連れてないから、不思議に思って。ここからじゃ結構かかるらしいぞ?」
「フッ。俺が何も考えてない訳ねぇだろ?お前には知らせて無かったが、俺は昨日の夜、ある物を手に入れたんだよ」
「ある物?」
リムルが不思議がっているのを、少しニヤりとしながら見る。そして俺は、近くにある木の葉で作ったマントで隠していた、ある物を日の目に晒した。
「そ、それは!」
「そう!バトルホッパー!」
その名もバトルホッパー。仮面ライダーBLACKに登場した、専用マシンだ。昨日突然、俺の目の前に現れた。確か本編じゃ意思があったが、コイツにもあるらしい。
「これで、ブルムンド王国まで行く。動力は、まぁ問題ないだろ」
「しかし、この世界にもバイクってあるんだな」
それは、どうだろう。これ一つって可能性もある。
「まぁ、そこら辺は向こうで調べるか。とりあえず、行ってくる」
「あぁ、道中気を付けろよ」
〈リムルの言葉を背に受けながら、光太郎はバトルホッパーに跨りフルフェイスのヘルメットを被る〉
そして俺は、ハンドルを捻り、バトルホッパーのエンジンを起動。そしてブルムンド王国へと走り出した。
分かってるんです。投稿が遅いってことくらい……