死憶の異世界傾国姫 ~ねぇ、はやく、わたしを、殺して~ 作:ぎむねま
一夜明け、決戦の地となったクーリオン周辺には
戦争なんてそんなモノ。そう思いながら戦場を散策していたら、膝をつき、呆然と周囲を見回すオーズド伯を見つけてしまった。
「何だコレは? これでは、まるで地獄ではないか!」
ボサボサの髪に、濃い目の隈。一気に老け込んだ総司令官の姿が戦場の異常性を物語る。
……なるほど、どうやらコレは普通でないらしい。
黒焦げの死体が折り重なり、千切れた手足が地面から生えている。それだけでも地獄だが、極めつけは死にかけの虫みたいにピクピクのたうつ遺体の数々。
すわっ生存者かと近づくと、正気を亡くした呻きが返された。
……また、ゾンビだ。
コレだけの重傷であるのに、意識を失う事も出来ず、曲がった手足をバタつかせ藻掻いている。命を冒涜する姿に吐き気がする。
「さよなら」
健康値を亡くした哀れな化け物の頭を、俺は魔法でグチャリと潰した。
重傷にも拘わらず元気に動くのはゾンビの証拠だ。だからまぁ、十中八九ゾンビと解って近づいているのだが、生存者の可能性もあるので捨て置けない。
或いは、俺を助けるために敵中に突っ込んだグリダムス。彼のゾンビが居たら看取ってあげたい思いがあった。
今日の俺はひらひらのベビードールみたいな服を着ている。バニーでは無いが、どちらにせよ場違いな衣装である事に違いは無い。
地獄みたいな戦場跡をエロ衣装でテクテク歩く。
「民衆を導く自由の女神」みたいな絵になるかなって、ちょっと過激な衣装を着てみたのだが、エロい衣装で先導するにはあまりに悲惨な光景だった。
ゾンビと、ゾンビに噛まれた死体、火薬で焦げた死体、踏み潰された死体、味方に撃たれた穴だらけの死体。死体ばかりが延々と積み重なって、雨と泥に混じってグチャグチャになっている。
それらは、言ってしまえば全員が俺の『偶然』の被害者だ。
味方が二千、敵は三千。総計五千近い人間が、真っ当な最期を遂げられなかった。
俺は、この光景を目に焼き付けておきたかった。
人間同士が、グチャグチャになるまで潰し合う地獄。コレがオマエが望んだ光景だぞと、自罰的に眺めて回った。
積み上がる死体の山に腰掛け、灰色の地上を見下ろす。娼婦みたいなベビードールを着た少女が死体に腰掛ける様は、絵画と言うより前世の俺が好きだった悪趣味な漫画に近いだろう。
コレこそが、あの日、帝国の侵略で家族を失い、同胞をゴミみたいに殺された俺が望んだモノの姿だ。
後悔はない。それどころか、機会があれば、何回でも繰り返す。もし核ミサイルのボタンを渡されたら、俺は全人類が死滅するまで連打するに違いない。
だとすれば、一体俺は何がこんなにも気にくわないのか?
決まってる、破滅のスイッチを押したのが俺だけではないからだ。
人類が絶滅する核のスイッチがあったとして、ソレを押すのは俺じゃなければ気が済まない。誰かが押したスイッチに殺されるなんて真っ平だ。
「クロミーネ……」
何より、破滅のスイッチを押しながら、安全な所でのほほんとしている奴を思うと、虫唾が走る。
破滅をばらまいているのは俺も魔女も同じだ。
だけど、俺は常に地獄の中心で踊ってきた。核ミサイルを起爆するなら爆心地は俺だ。安全圏から誰かが死ぬのを見るのが楽しい訳じゃない。
ソコに何の意味が、違いがあるかと問われれば、まるで無いだろう。
核ミサイルで自分一人生き残っても、その後は孤独に死ぬだけだ。魔女だってコレだけの破滅をばらまいて、長生きを望んでいるとは思えない。
でも、その精神性が俺とアイツでは大きく違う。
……いや、結局は近親憎悪か。
とにかくクロミーネは殺す。絶対にだ。
俺が決意を新たにしていると、背後から声を掛けられた。
「ここに居ましたか」
「リヨンさん!」
白く巨大なラクダからヒラリと飛び降りて、リヨンさんが跪く。
「遅ればせながら、求めに応じ馳せ参じました」
「遠路
俺も、死体の山から飛び降り、そばに降り立ち、偉そうに手をあげてねぎらっておく。
完璧なタイミングでの救援だった。まさかリヨンさんの独断なのだろうか?
「良かったのですか? 中立を保っていたプラヴァスがこうも派手に参戦して」
「なにを仰る。アレだけかき回されて、プラヴァスとして帝国に一泡吹かせねば収まりがつきません」
……それもそうか。麻薬の流通など、宣戦布告と同義である。
「それに、木村殿から火薬や銃の製法を頂ける約束です。悪い取引ではありません」
「細々とした取引には興味がありません、私の味方であると言うならそれで構いません」
すまし顔で宣言するが。木村め、勝手に約束しまくって破滅してもしらんぞ。
そうやって他人事みたいに思っていたら、リヨンさんの矛先はコッチに向いていた。
「我々はエルフの国とも取引をしたい。魔力が薄いプラヴァスでは魔石の安定供給は喫緊の課題。遺跡から発見した液化魔力はあまりにも純度が高く、むしろ使い方に困るのです」
「それだけでなく、エルフの技術も欲している。そうでしょう?」
「勿論です。水路の発見でプラヴァスの流通は劇的に改善されました。一方で、もはや砂漠に守られた陸の孤島ではなくなったのです。中央の技術を取りこぼせば早晩滅ぶ事になるでしょう」
言い切るリヨンさんが目を向けた先には、泥を掻き分け向かってくる装甲車の姿があった。
「姫様っ! こんな所に!」
叫びながら転がり出て来たのは、今回まるで活躍しなかったマーロゥ君である。
「マーロゥ、客人の前ですよ」
「しっ失礼しました!」
言われて気付いたのか、リヨンさんに向き直る。
「姫様、この方は?」
「私はプラヴァスの太守リヨン・ブラッド。ユマ姫様への約束を果たすために馳せ参じました」
爽やかな自己紹介を繰り出すリヨンさんに、マーロゥはたじろぐ。
「私は、マーロゥ。姫様の護衛です」
なんとか挨拶を返すが、その目は敵意に満ちていた。
まーあれだよな、リヨンさんは数少ないマーロゥに匹敵するイケメンだ。警戒するのも無理はない。
「ところで、約束とは何です? 姫様!」
「それはプラヴァスの代表たる私とユマ姫との話。護衛が口を出すべきではないでしょう」
両者がバチバチと睨み合う。
タイプの異なる美形二人が俺を巡って争う様は、お姫様冥利に尽きる……だろうか?
死体に囲まれてこんな事を思うのはどうかしてるが、正直悪い気はしない。
お姫様らしいお澄まし顔で両者を見ていたのだが、何故だか話は変な方に転がっていく。
「姫様は国の再建に必要なお方。タナカ様と新しい王家を作る使命があります。不埒な要求は許すわけには……」
「なんと、タナカ殿と? そうでありましたか、それならば……」
「え?」
俺は慌てた。なんせ、マーロゥには張り合ったリヨンさんが、田中と聞いた途端に一歩引いたのだ。
「プラヴァスで事後処理を行ったのですが、タナカ殿の功績は人間離れしていました。名の知れた剣士をまとめて一刀に伏していたのです。それも敵の防衛拠点に乗り込んで」
「なんと! アニキ、いえ、タナカ様はプラヴァスでもそんな活躍を?」
「たった一人で我がブラッド家を制圧可能とキィムラ様より聞いた時は、誇張が過ぎると半信半疑でしたが……」
「掛け値無しに事実です。その証拠に、大森林を占領していた数千の帝国軍を撤退させたのは、タナカ様一人の功績と言っても過言ではない」
「まさか……本当ですか?」
「ええ、エルフの戦士の誇りに賭けて」
……なんか二人で最悪の方向に盛り上がりだした。
そう言えば、リヨンさんと田中の付き合いはそれなりに長いんだっけ?
俺が苦虫を噛み潰した顔をしていると、甲高いモーター音が近づいてきた。
「噂をすれば、やって来ましたね」
「アニキ!」
地平線を切り裂く漆黒の前方二輪バイク。
だが、俺には解る。アレは田中じゃない。
「いいえ、アレは木村ですね」
「なんと! タナカ殿はあの乗り物を何より大事にしているとお見受けしましたが?」
「アレは、国を救った功績に送られた、我らが秘宝なのですが……」
信じない二人を余所に、近づけば木村の姿は疑いようも無い。
「あの距離で見極めるなんて」
「よほどお二人の姿を熟知しているのでしょうな」
二人は俺を振り返り、感心する。いや? 運命光で見ただけだよ。
その木村は、どうやら偵察に出ていたみたいで、バイクに跨がったまま停車し、重要な情報を伝えてきた。
「魔女の居場所が分かりました。いつもの様に地下道に立て籠もっている様です」
「そうですか……」
いつもいつも、モグラみたいに籠もりやがって。忌々しい。
「しかし、どうも遺跡ではありません。スールーンの沼地に掘られたタダの地下坑道。逃げ場もなく、そこを決戦の地と定めた様です。私はこの事を本陣に伝えて来ます」
ソレだけ言い残して、バイクを吹かして去って行く。
背中を見送ってる途中で気が付いたんだけど、オーズド伯もその辺りでよためいてるから、本陣には今誰も居ないんだけどね。
そんな事より、マーロゥとリヨンさん。イケメン二人の会話は益々ありがたく無い方向に偏っていた。
「まさか、アニキがハンドルを預ける程に信用しているとは……」
……そりゃ、操縦だけなら木村が一番上手いからね。
「プラヴァスの調査ですが、キィムラさまの戦果も尋常ではありませんでした。地下道では敵を一方的に撃ち殺しています」
……そりゃ
「エルフの国との取引は殆どがあの方が取り仕切っています」
「プラヴァスもです、更には王国軍にも多大な影響力を持っているとか」
今度は突然の木村ageである。しみじみと語り合ったと思ったら、二人は同時にコチラへと目を向ける。
「姫様は、一体どちらが本命なのですか?」
「それは私もお聞きしたい。下手をしたら国が割れますぞ」
……なんで二人のイケメンに、二人の馬鹿を押し売りされねばならんのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その日の午後。
魔女の居場所こそ解ったモノの、夜通し戦った軍は疲弊し、動かす事が出来なくなった。出発は明日。となれば死体まみれの戦場で一泊過ごす必要がある。
ユマ姫達は、危険が無い事を念入りに確認し、クーリオンの役場を本陣に設定する。
ここはユマ姫の部屋として宛がわれた最上階の町長室。軍の象徴たる姫のプライベート空間に、今は奇妙な来訪者が寝そべっていた。
「んはぁー、たまんねー」
木村である。そして、バニーガール姿の少女がその顔面を踏み踏みしていた。
『ハイヒールを治すのに、何でこの格好せにゃならんのよ?』
「俺の趣味」
私情のみの返答に、ユマ姫はこめかみを押さえて怒りを堪える。
『いっそ鉄で作るか? 壊れないし、踏み潰して変態を殺せる』
『いや、幾らナンでも壊しすぎでしょ、ハイヒール。修理するの何回目よ?』
『脆すぎるんだって、スグぶっ壊れる』
『仕方無いじゃん。そう言うモンだよ。ハイヒールって』
寝そべった姿勢で、下からのアングルを楽しみながら、木村は器用に折れたヒールを直していく。そこの新たな訪問者が。
「オイ、忘れてない? 俺の怪我治してくれーい」
田中であった。言葉の通り、体は血と包帯でまみれている。
田中の鎧は特別製だが、動きを阻害しないために急所以外の守りは最低限。するとユマ姫を乗せた時には『偶然』が牙を剥く。
結果として、田中はかなりの銃撃を被弾していた。なのに、瀕死の田中を放置して、ユマ姫は戦場をぶらついていたのである。
「治さねぇで、どっか行っちゃうの酷くない?」
それでも、軽口すら叩いて見せるのは流石の生命力と言える。普通なら瀕死の重傷であるのにだ。
『最低限、弾丸は取り除いたから良いだろ?』
『良くねーよ! 遊んでる暇あるなら治せよ!』
『忘れてたんじゃないって。死にそうな人が居るならソッチ優先かなって、見て回ってた』
『あの戦場で? 居たんかよ?』
『居なかったねー、ゾンビになってた』
『それなのに、俺はなんでまだ放置されてンの? 木村と遊んでるのに』
『いやさ、回復魔法で治しても無理は出来ないんだって』
実際その通り。肉を無理矢理膨らまして傷口を塞いでも、密度を失った体は却って虚弱になる事すらある。
なので、無茶をさせぬためにユマ姫は治療せずに田中を放置、代わりに木村がバイクで偵察に出ていたのだった。
『にしても、もう良いだろ! そろそろ治しに来るかなって膝を抱えて待ってたんだけど?』
『そうか、実は忘れてた』
『結局忘れてるンじゃネーか!」
田中が本気で怒っているので、ユマ姫は木村へのサービスを中断し、田中を寝かせて包帯を剥ぎ取る。
そして、仰向けに寝そべった田中に、ユマ姫はバニー姿のまま跨がった。
『え? 何してんの?』
『治療だが??』
田中は「コレ、完全にそういうお店みたいだな」と思いつつも前世の高橋を思い出して、冷静さを保つ。
……だがそんな田中の強がりも、回復魔法を掛けられるまでだった。
「んっ、ハァ~」
気持ち良いのだ! 男として割とみっともない声が漏れる。温かい力が体を癒やす心地良さは、痛みになれた田中であっても耐えられなかった。
しかし、バニー姿の少女は冷たい目で言い放つ。
『はぁ? 気持ち悪い声出すなよ』
「だったら気持ち良くするんじゃねェよ」
エルフの治療を何度も受けてきた田中であったが、ユマ姫の回復魔法は特別だった。
他のエルフの回復魔法は、傷口を引っ張る様な痛みが勝っていたが、ユマ姫の魔法は体をほぐす心地よさ。
ユマ姫の魔力制御の精密さ故に可能な事。細胞の一つ一つを緻密に繋ぐ、気の遠くなる作業を瞬く間に行い、元々あった傷跡すら綺麗に修復してみせる。
見る人が見れば、なんと献身的な治療と感動するだろう。ただし、本人としては魔法の実験みたいなモノなのだ。
男として憧れる田中の体をペタペタと触り、元々あった古傷すらも消してしまう。
『歴戦の傷跡っぽいのが消えて、ツルツルの新人みたいな体になるのオモシレー』
『遊ぶな! んふぅ、あふん』
「気持ち悪い声を出さないで頂けますか? 治療がしにくいです」
「ふざけろ! クソッ! 頼む、止めて! あの、止めて頂けますか? 汚物を見る目で、優しく治療すんな!」
バニー姿で跨がられて、気持ちが良い治療と共に、蔑む瞳で罵られれば、田中であっても冷静でいられない。
そして、そんな二人を見て冷静で居られないもう一人の男。
「なるほどな……」
木村は大きめの財布を取り出した。
『あの……そのプレイ幾らです?』
『プレイじゃねぇよ! 助けて! 壊れる! 俺の性癖が壊れちゃう!』
田中の悲鳴を無視して、ユマ姫は満面の笑顔で木村に振り返り、リボルバーを突きつけた。
「銃弾六発分です」
「SMはちょっと……」
「止めろ! 俺がプレイの為に撃たれたみたいになるだろ! 守っただろ! 感謝しろ!」
なんやかんやガヤガヤと仲良くじゃれあう三人。
しかし、時折聞こえる男二人の喘ぎ声は、あらぬ誤解を強固なモノに変えていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一方その頃、真っ暗な部屋で憔悴したオーズド伯はシノニムと向かい合っていた。
「どうしてだ? 人がそれこそゴミの様に。私は止められなかった」
「仕方ありません。オーズド様ではどうすることも出来ませんでした」
「それだよ、私は総司令なのだぞ? すでに軍は制御不能に陥っている。これからも無惨な死体が増えるだろう」
「そんな! しかしユマ様がああしなければ、それこそ皆が生き埋めに……」
シノニムは必死にユマ姫を信じようとしていた。しかし、最近は恐ろしさが勝っていて、なんとか信じたいと思っていた。
しかし、オーズドはかぶりを振る。
「違う。そもそも、ユマ姫が居なければアレほどの捕虜を取る事無く、どちらかの勝利で戦争は終わっていた」
「そんな、大勝した事が悪いみたいではないですか!」
「実際、その通りだ。このままでは人類が擂り潰されるまで、戦争が終わらない」
「まさか……」
しかし、否定出来ない思いがシノニムにあった。舌に針を刺すユマ姫の凶行を思い出していたからだ。
アレだけの覚悟があれば、その覚悟は、憎しみは、どれほどのモノなのか。シノニムには底知れない。
お転婆な少女時代のシノニムは、実家を騙した婚約者の陰謀を暴こうと、無謀な探偵ごっこで窮地に陥った。
そんなかつての自分と、無謀な戦いに挑むユマ姫をなんとなく重ねていたが……本当に恐ろしいのは帝国の魔女なのか、それともユマ姫なのか……時々解らなくなる。
「私は自軍と領地へ引き上げる。……どれ程付いて来てくれるか解らんがな」
「そんな事は……」
言いつつも、シノニムはオーズドの自嘲を否定出来なかった。
それほどに、軍部にユマ姫のシンパは多い。神秘的な色気と、英雄的な戦果、なにより怪我すら治してしまうのだから、ユマ姫が居ればドコまででも進軍出来ると錯覚するに十分だった。
そして、そんな危険な行軍の末路は見えているとオーズドは語る。
「シノニム。オマエもネルダリアに帰るんだ」
「な、何故です?」
「このままでは皆、死ぬ。これ以上はもう戻れない」
「…………」
「オマエは、私に付いて来てくれるな?」
「私は……」
オーズドに仄かな恋心を抱き続けていたシノニムだ。以前なら、オーズドの命令とあれば何でも聞いただろう。
……しかし。
「私は、ユマ姫と行きます」
「……そうか、おまえもか」
答えを聞いたオーズドは、いっそう老け込んだようだった。
「どんな結末が待っていようと、私は見届けなければ……間違った方向に進むなら、私が止めます」
シノニムはオーズドに宣言し、部屋を出て行く。
暗い部屋に残されたオーズドは、一人呟く。
「止まらんよ、軍勢は一匹の魔獣と同じだ、暴走すれば手が付けられない」
或いは、既に我々は魔獣の腹の中かも知れないとオーズドは一人、酒を呷った。