死憶の異世界傾国姫 ~ねぇ、はやく、わたしを、殺して~   作:ぎむねま

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★八章のまとめ的なアレ

【八章の登場人物】

 

・ミニエール

 帝国のロアンヌ地方の女騎士。ロアンヌ領主である、タリオン伯の一人娘でもある。

 プレートメイルを美しく着こなす。イメージはジャンヌ・ダルク。

 儀礼用に綺麗な金髪のカツラを被って、使者として王国軍の陣地に乗り込んだら、母親の髪の毛で作ったカツラだったので、ユマ姫が暴走。

 その場で撃ち殺されてしまう。かわいそう。

 

・テムザン将軍

 将軍ってのは軍の最高指導者的なポジション。

 ハゲた髭のお爺ちゃん。テムジンがモチーフなのかな、若い時は騎馬隊による電撃作戦でブイブイ言わせていたみたいです。

 策略家で、ユマ姫の母、パルメのカツラをミニエールに被せ、ユマ姫の暴走を狙った策略家でもある。

 しかし、策士策に溺れると言うか、捕虜としたユマ姫を扱いきれず、酷い事になった。

 

・ヨルミ・ラ・ガードナー(ヨルミちゃん)

 我らが女王。不細工がコンプレックスだったが、黒髪で日本人的な地味顔だっただけで、木村のメイクで見違えるほど美人になった。

 メイクで印象を変えられるので、鞭を打つ時は真っ赤なリップで派手目のメイクをしている。

 戦場のご飯が思いの外美味しくて、普段食べてるのが犬のエサ以下だった事に気が付き、怒り狂って暴れ回った所を強制送還された。

 不摂生や、まずい王様のごはんで痩せぎすだったが、美味しいご飯に目覚め、八章終了時点で肉がのって、ますます色っぽくなっているらしい。

 

 あと、変な覚醒もしてます。

 

・マークス

 ロアンヌの騎士団長。捕虜にされユマ姫に籠絡された。

 非常に腕が立ち、若くして騎士に抜擢された。ミニエールとは恋仲にあったみたい。

 全てをユマ姫に台無しにされたのに、ユマ姫を好きになってしまっている辺り、もう何と言うかかわいそう。

 

・ラグノフ

 ロアンヌ騎士の副長

 特にないんだけど、名前は、マークスマンライフルとドラグノフから。

 

・タリオン

 ロアンヌの領主にして、ミニエールの父。

 橋の上で戦ったり、実はマークス達よりもむしろ見せ場が多いまであるよな。

 ミニエールの仇討ち、そしてマークス達の奪還に気炎を吐いていた。

 結局はユマ姫に救われて、最終的にはユマ姫の可愛さにほだされて、邪悪な存在だと気が付いた時には後戻り出来なくなっていた。

 馬小屋で、ユマ姫に殺された。

 こうして挙げていくと、ユマ姫の被害者が多い。

 

・バーリアン・ローグウッド

 ローグウッド家の鬼子、一騎討ち帝国側三人目の切り札。

 三章のスフィールの破戒騎士団の団長ローグや、五章の王宮で戦った魔剣使い、ローグウッド男爵とは血縁がある。

 エルフの鎧、しかもカーボンに金属版で防弾性能も加えたモノに加え、魔槍まで装備していた。

 しかし、鎧なんて超攻撃力の戦いでは拘束具と変わらない。田中にアッサリと殺された。

 

・グリダムス

 捕虜になった五人の軍団長の一人。エロ親父。グリムダスと名前よく間違える。むしろグリムダスが正しい気がする。何だコレ。

 エロ親父ゆえに、ユマ姫のバニー姿に、真っ先にメロメロになって寝返った

 に、見せかけて、骨抜きになったフリで、命を繋いだだけだったりする。なのに最終的にはやっぱり骨抜きになって、ゾンビに噛まれた後、敵へと突っ込んで行く。

 ハーメルン版だと余計に影が薄いかも。なろう版「終末世界の創造者」でユマ姫に声を掛けようとして、肩に手を置いた時に動揺する描写などがあります。★つけてないや。

 

・オーズド・ガル・ネルダリア

 王国軍の総司令官。『だった』

 バニーガール姿で暴れ回るユマ姫について行けず、自領に引き上げてしまう。

 シノニムさんの直接の上司であり、危険なユマ姫の元から、シノニムを引き剥がそうとして失敗する。

 失意のままにネルダリアに引っ込むが、ユマ姫を押さえ込もうと策を練っている。

 

・リヨン=ブラッド

 プラヴァスの太守。七章に続いて登場。

 七章は劇場版的な立ち位置にしているのですが、完全に切り離されたエピソードではなく。雨を降らせる方法が、霧や火薬、星獣狩りにも必要な布石になりました。

 本人も強いのですが、雨を降らせて魔女の軍隊に切り込んだ時以外、あんまり見せ場がありませんでした。

 実は星獣と戦った時に怪我を負い、仲間も多くを失ったために、八章終了時点でプラヴァスに帰還しています。

 ユマ姫に挨拶をしなかったのは、怪我をユマ姫に心配させぬため。あんなユマ姫に、この程度の怪我を心配され、魔法で治す言われたらと思うと、とても顔を出せなかった。

 

・星獣『ママ』

 『偶然』を知る何者かに、『坊や』を忌み子扱いされてしまい、地表近くでたった一人、子育てをしなくてはならなくなった被害者。モチーフはSCP-682(クソトカゲ)

 体調が50mの巨大なトカゲ。体内の魔力を熱エネルギーにして生きている。そのため泥を纏って熱を逃さぬようにしていた。

 雨に弱く、ユマ姫に全身を切り刻まれ、雷を纏った王剣で切られるも、エネルギーが減少するだけで、全然死ぬ予感を見せなかった。

 

 最後には隕石の力で粉々に砕け散って死亡。

 

 隕石で星獣を倒す展開は、物語を書き始めた頃から考えていたのでやっと書けたぞと喜びが大きい。

 モチーフをSCP682にしたのも、隕石でも降らせないと殺せない敵として、思い浮かんだのがアレしかなかったの。

 

・サファイア

 ロアンヌの白馬。ミニエールの愛馬であった。

 異常に賢い馬である。ユマ姫に怯えながらも、ロアンヌの皆の復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。

 隕石でボロボロになったユマ姫にトドメを刺そうとして馬脚を現し、馬刺しになった。

 

・マーロゥ

 エルフの青年。ユマ姫の二歳上と、この作品の男性の中では、比較的ユマ姫に近い年齢。

 他はみんなロリコンまであるよね。『偶然』の設定的にしかたない。

 

 洗脳された田中を破る見せ場はあったが、洞穴で星獣の足に食らいついて死亡。

 

・ゼクトール隊長

 ユマ姫親衛隊の隊長。

 地味な役回りであるが、部下を殺されるなど、魔女への恨みを募らせていた。

 ユマ姫と近い歳の息子が居る年齢ながら、アイドルに嵌まる様にユマ姫に入れあげていた。槍の名手で一騎討ちでは大活躍、マーロゥを庇ってみせたりと、八章は見せ場も多かった。

 最後はユマ姫を守るべく魔女を刺すものの、頭を撃たれて死亡。

 

・グリード

 人員の損耗が激し過ぎるユマ姫親衛隊で、いつの間にか副長に収まり、八章終了時点で隊長になってしまった。

 抜けた性格で、頼りなく見えるが、抜群に目が良く、危機察知や回避能力に長けている。

 

・シノニムさん(本名はカフェル)

 ユマ姫の侍女は表の顔、ネルダリア領の諜報特務部隊の隊員。だった。

 オーズドと袂を分かち、ユマ姫についていくも、持ち前の正義感が災いしてユマ姫を殺そうとして、心臓を奪われた。

 なろう版の82話、「悲しみを重ねて」で彼女の過去があるのだが、ハーメルン版はユマ姫視点でずっとやってるので、ハーメルンで唯一全くフォロー出来ていない要素になってしまった。

 反省している。

 

・シャルティア・フォン・ダックラム(シャリアちゃん)

 生死不明

 

・魔女クロミーネ

 九章の開始は魔女の半生を追います

 

 ハーメルン版の八章は、★ミニスカナース などでマークス達とのやり取りがなろう版より増量されているのが見所でした。

 九章はラストも近く、あんまりそう言うのは控えるかも……。

 

 そろそろ、物語も終わりに近づいています。

 

 いよいよ、化け物じみてくるユマ姫に、どうか引かないで付いて来てくれると嬉しい。


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