死憶の異世界傾国姫 ~ねぇ、はやく、わたしを、殺して~   作:ぎむねま

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あ、なろうと違う部分に★を入れることにしてます。管理用です。
例によって読み飛ばして下さい。


★一章の設定語り

一章を読んでくれてありがとう御座います。感謝します。

 

ハーメルンのシステムが良く解って居らず、失礼をしていたら申し訳無い。

とりあえず、一章分の設定を語っていきます。

 

一章を読んでおらず、設定を見に来た人は申し訳無いですがネタバレがあります。

 

【エルフのお姫様】

僕は昔のなろう小説みたいな、幼少期の子供に転生して、家族と触れあいながらじっくりと成長して行く物語が好きなのです。

 本好きや無職転生と言った作品が有名です。

 

 ですが、最近は退屈だとばかり、殆どの小説で描かれません。人気が無いみたいです。

 もしくは、生まれてすぐに、幼児のままに無双するタイプが多い気がします。

 だけど、好きなんですよね、感情移入のレベルが違うというか。商業じゃ無いからこそ出来るんだと感動した覚えがあるんですよね。

 

 でも、やっぱり流行らないのか、この辺でブラバされやすいのは事実でありまして

 

 いや、これは僕の幼少期の書き方が悪かったのでしょう。僕の作品が駄目でも、幼少期の可能性はまだあると思っています。

 皆も幼少期をたまには書いてくれ。決して無駄じゃないのだ。

 

 本作も、幼少期にやったことは一つも無駄じゃ無いので……なんとか!

 

 で、いよいよ一章を読んでない人にはネタバレですが

 

 

 

 

 

 

 

【家族は全員死ぬ】

 

 はい。スミマセン。

 家族との触れあいとか言っておきながらこのザマ。

 

 しかし、読者をビックリさせてやろうと言うテンプレ崩しがしたかった訳では無く、むしろやりたかったのは王道。国を追われたお姫様と言う王道展開なのです。

 ごめんなさい、半分ぐらいは驚かせたい気持ちもありました。

 

 もう一個のテンプレ要素としては、復讐モノってジャンルですね。それをやりたいと言う気持ちもありました。

 復讐に狂った恐い女の子が好きなのですね。

 

 でも、主人公が酷いことをされた過去は、独白でさらっと紹介されるだけってのが多いのかも。

 復讐を決意する程に、主人公がズタボロになる展開を描いたら、そりゃー人気出ないよね……

 

 しかし、狂っていく主人公に感情移入して欲しかった!

 

【エルフ】

 

 なんでエルフが異世界に居るのか? 当たり前に思えて、当たり前じゃない!

 

 正解は主人公が勝手にエルフと言ってるだけ!

 

 耳が長くて、若干、目が大きいのが特徴なのですが、その程度は民族の差で収まる範囲。

 名詞としてはお互いが自分達を「人間」に当たる単語で呼んでいます。

 

 ただし、人間は森に住む恐ろしいエルフを森に棲む者(ザバ)と呼んだり。

 

 エルフは森の外の人間を「無能」と罵ったりしています。

 

 他にも異世界のエルフって奴は、けっこう矛盾を感じる存在なのです。

 

 目が大きいのは文明が発達していて、目による情報が重要だから。近視が多いです。

 耳が大きいのは森の中で視界が悪く、音の重要性が高いから。

 肉を食べないのは、大森林の動物の体内には濃縮された魔力が溜まっているため。

 魔法が強いのに、弓を使うのは魔法が健康値で消えてしまうので、矢を加速する事で物理攻撃力に変換している。

 優れた文明があるのに人間界に侵略しないのは、魔力が薄い地で生きていけないから。

 森を切り開かないのは、森が無くなると大型の魔獣が侵入してくるため。

 

 と言う感じで、テンプレ要素に理由付けしているつもりです。

 それが、設定資料だけの話に留まらず、ストーリーにも結びついてる……と思って貰えれば良いなと期待したりする。

 

【健康値:魔力値】

 

 一章の主人公の最大の敵は健康値となります。

 健康であるために、どうするかを必死に考える話です。

 それに応じた秘宝が与えられるのですが、魔力が濃い大森林を抜けると、健康面での不安は無くなってしまいます。

 

 ただし、健康値は今後も重要な要素となります。

 実は、健康値はその十倍の値までの魔力値を消すことが可能なのです。

 散々、魔力値200が重要と言われるのは、健康値の平均が20ぐらいだからなのです。

 相手の健康値を上回れば、相手の体に魔法を流して自由を奪ったり、新陳代謝を活性化させて怪我を治す事すら容易に可能となります。

 

 魔力が濃い場所に住んでいる生物ほど魔力値が高くなります。そのため、王の血を引いていても、王都に住んでいなければ王族と認められません。

 ユマが家族と認められるには、健康を害しながらも王都で暮らす必要がありました。

 マラソンランナーが高地トレーニングをするように、体も徐々に魔力が濃い環境に慣れていきますが、ユマにとっては限界ギリギリの環境でした。

 ただし、生まれてこの方、ずっと高地トレーニングをしていた様なものですから、ユマは魔力が低い場所でも魔力値が高いと言う、特殊な体質になっています。

 純エルフが大森林の外に出ると、魔力が薄いため体調を崩し、魔力値も大幅に下がってしまいます。

 

【生誕の儀】

 

 ここで、腹違いと言う複雑な主人公の生まれを説明しつつ、チート能力のお披露目でドヤ顔展開と考えていました。

 序盤で珍しい、スカッとする展開が書ければ良いな……と。

 この儀式の後で、やっと人権が認められる形になります。ユマ姫にとっては暗殺の危険があるため、早い内にこなすべきものでした。

 

【成人の儀】

 

 セレナがどれだけ異常な強さを持っているかを見せつけるイベントですね。

 同時に、どんなに強くても死ぬ時は死んでしまうと言うのを解って貰う為の強さのアピールでもあるのですが……

 ちなみに、成人の儀の直前に大人がこっそりと魔獣を間引きするのが慣例です、セレナが空を飛んだために間に合いませんでした。

 

【魔法】

 

 非常に強力な存在なのですが、生命体に使おうとすると、健康値で減衰してしまうと言う制限がついています。

 そのため、健康値が無い無機物に使う分には非常に便利で、土木工事や家の建築などのコストは重機を使う地球よりも安く済むぐらいです。

 魔法を使って攻撃する際は、一度単純な物理攻撃力に変換する必要があります。

 矢を加速して、相手にぶち当てるのが主な攻撃手段ですね。魔法で制御可能なので百発百中です。ただし、弓の先生であるセーラさんは威力を重視する余り制御に失敗して外しています。

 

【魔剣】

 

 ステフ兄様が使っていたのが魔剣です。

 仕組みとしてはダイヤモンドの粒子をチェーンソーの様に高速で回転させる事で、異常な切断力を発揮します。

 エネルギーは魔力なのですが、例外的に相手の肉体を切り裂いてもこの魔力は掻き消されません。

 

 作中ではパーソナルスペースと言っていますが、自分の健康値の中であれば、相手の健康値で魔力が消される事がないのです。

 そのため、剣が自分の体の一部となるまで修行すれば、剣が健康値を纏い、健康値に妨害されずに直接に相手を切り裂けるのです。

 当然、魔剣の使い手は、ごく限られた人間だけになります。

 人が密集していても使えるので、護身用の武器として人気があります。

 

【魔獣】

 

 厳密には翼があって飛ぶ魔獣全般を翼獣(バルサ―)

 その中でキメラを妖獣(フェンサー)

 でっかいだけの鳥を恐鳥(リコイ)

 とか設定した気がするんですが、あんまり意味が無いので作者も忘れがち。

 

 普通の動物が魔力によって巨大化、変質した存在で、厳密には普通の動物と大差ありません。

 エルフ同様、強力な魔獣は魔力が薄い土地では生きていけません。

 

【霧】

 

 帝国が対エルフの為に用意した魔力を奪う毒ガスです。

 吸い込むと体内から魔力を奪う為、活動に魔力を必要とするエルフは一瞬で体調を崩し、下手をすれば行動不能に陥ります。

 人間は殆ど魔力を必要としないので、霧の中でも行動可能です。逆に濃い魔力で健康値を害してしまいますが、それも魔力を消す霧で解決しているワケです。

 

 以前の戦争は、魔力で健康値が10以下となった人間に、魔力値200のエルフが魔法を直接ぶつけて虐殺していました。エルフは定期の軍事訓練感覚でした、今回も。

 

【参照権】

 

 今作で最も重要で作者が気に入ってる設定です。

 

 転生したら肉体も別物。だから記憶は引き継げないけれど、魂が通信しているのだから記憶を新しい体にダウンロード出来る。

 そこで、自分の魂が集めたデータに限定した参照権を与える事で、記憶を思い出す事を可能にした。

 この能力で、前世だろうが今世だろうが、一度見たモノを主人公は自由に思い出し、目の前に表示することすら可能になりました。

 

 ですが、自分の魂が集めたデータを参照可能と言う制限なので、一万回も早死にしたという今までの人生で集めたデータだって、閲覧できてしまうのです。

 

 ただし、そんな人間が居て、それが自分の前世だと確信しなくてはなりません。

 その為には、死んだ場所に行って、残留思念から前世の自分を感じ取る事が必須となります。

 丁度、神が枕元に立って、高橋敬一とユマ姫に宣言させた様に、切っ掛けが必要なのです。

 これを切っ掛けに、新しい記憶を思い出し、新しい能力を獲得するのですが、同時に前世の死因に引っ張られて、今後もひたすら死にかけるハメになります。

 

 それでも記憶の回収によるパワーアップがこの物語の中目標となっています。

 

 大目標はもちろん帝国への復讐です。

 

【田中】

 

 田中もコチラに来ていました。

 流れの剣士が国を追われたお姫様を拾う。

 これはもう、王道展開ですよね?

 

 ただし、ヒロイン側が主役なのですが。


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