死憶の異世界傾国姫 ~ねぇ、はやく、わたしを、殺して~ 作:ぎむねま
三章は、様々な思惑がゼスリード平原でぶつかるという群像劇っぽいのを書きたかったのですが、意味不明になってしまい、ハーメルンで書き直しました。
敢えて書いてない部分は敢えてと言うか、初めからハーメルンではこれがやりたいと言いますか、鬱展開で読者が離れるかな……って場面でたまらず次話とかでフォローしたりして、読者を信用していない感じになったので、あらかじめ痛々しいサブタイトルで鬱を強調して何とかならないかなと。
色々とスミマセン。宜しければ四章も読んでいただければ。
もう一個、削ってる部分はグプロス卿が帝国の人間と話し合ってる部分なんですが。
オッサンがオッサンと会合部分が面白く書けないお……
そろそろ、世界設定としては書くことが少なくなってきたと言うか。四章の頭がモロに設定語りの回だったりします。
例によって読み飛ばし推奨です。
【黒い球体のオブジェ】
帝国内では
周囲の生物の健康値を吸い取る事で、稼働時には霧として広範囲に振りまく。それによって魔力が必要なエルフは魔法の行使はおろか、活力も奪われてしまいます。
結構な貴重品なので、帝国情報部第三特務部隊を呼び寄せる前に撤収命令を受けたアイクが回収し、帝国に持ち帰る途中でした。
エルフの国を落とす時には何十個もの
【スフィール】
国境沿いの大都市。帝国とは勿論、南方の砂漠の少数民族とも交易をしている。
長大な城壁は対帝国を想定したもので、魔獣相手にはオーバースペック。もしも
【グリフォン】
続いて登場したグリフォン。大森林が荒らされているため濃厚な魔力を必要とする魔獣は大慌てなのですが、空を飛ぶ魔獣は魔力の代わりのエネルギーを餌で補おうとここまで飛んで来た格好です。
大量の
基本は南米のコウモリの群れみたいな連中なんですね。ボスとしてグリフォンが収まった事で攻撃的になっています。
【魔導車】
魔石を燃料に稼働する車。自動車の様なものなのですが魔力を使って稼働する関係からどうしても魔獣を呼び寄せてしまうため、エルフの間ではそれ程使われていません。
魔獣が少ない人間の世界では世界を変えるほどの発明たり得るため、帝国情報部のギデムッド老は目の色を変えて狙っていました。
ユマ姫は走って来ただけなので勘違いなのですが、ゼスリード平原の北西にあるゼス村に壊れた魔導車があると勘違いされています。
【グプロス卿】
太ったオッサンですが、無能ではなく開放路線の経済通だったりします。
千人からの騎士団を解体したのだって、二十人前後の方が魔獣を狩るには向いてる訳で、騎士団自体が軍が近代化を始めるタイミングで、無用になりつつあるのを感じ取っているのです。
更に言えば帝国情報部からボウガンや、銃の試作品を以前から見させられているため、帝国へ傾倒していったのです。
それでも、帝国がエルフの国に勝つとは思って居らず、これで帝国が損耗すれば戦争など起こらずに平和に過ごせるなと皮算用していたため、焦っています。
女癖は悪く、評判の町娘を攫って別荘に軟禁などしていますが、この世界のクズ貴族の中では珍しくありません。
それにしても、ユマ姫の美しさにはメロメロになってしまい、冷静さを欠いていました。
馬車には拘りあり。もちろん日々のメンテナンスにも予算を割いていたのですが……
【帝国情報部】
ギデムッド老と言う人物がグプロス卿を口説いていたのですがハーメルン版では登場していません。
ギデムッドは帝国軍の上層部からユマ姫を取り逃した事、なんとしても確保したい旨を聞いていました。
グプロス卿にユマ姫を確保する様に要請するのですが、ユマ姫に惚れ込んだグプロスに明け渡す気が無いと見て、帝国情報部の第三特務部隊を呼び寄せます。
【第三特務部隊】
寄せ集めです。マルムークだけがそれなりに軍務経験ありで、他は魔獣退治の専門家や傭兵を適当にかき集めただけですね。
【ブッガー】
田中に恨みがある巨漢の戦士。ウォーハンマーを振り回す。
【アイク】
ギデムッド商会として活動していました。
【ヤッガラン】
現場たたき上げで北門の隊長までになった真面目な兵士。ライル少年との思い出を胸に生きていました。
【人攫い】
グプロス卿の下で女の子を攫ったり、目障りな人間を消したりしていました。
下水道を拠点にしていたのですが、グプロス卿が派遣した破戒騎士団に尻尾を斬られ、一人を残して全滅しました。
唯一残ったミダナンはゼスリード平原で拾った奴隷の無事を気にしていましたが……
【田中】
…………