たまにはやる気を出す?ヴィット   作:仮面ライダーゲイツ

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戦闘?いえ、暗殺(殺さない)です。

sideヴィット

 

「それで、落ち着いてくれたかな?」

 

「は、はい。」

 

あれから家の中にとりあえず入れてもらい、パニクってる彼女が落ち着くのを待ってた訳だが、

 

「とりあえず自己紹介をしようか。初めまして知ってると思うけど、ヴィットです。ヴィット本人という訳ではなく、記憶を消されて神様にヴィットの記憶や性格などを植え付けられて君の転生特典のために用意されたヴィットということなんだけど聞いてるよね?」

 

「は、はい神様から説明は受けてます。え〜と、初めまして私は高橋 舞(たかはし まい)と言います。転生者です。転生する前からヴィットのファンだったので、神様にお願いして貴方を用意してもらいました。本当に!生でヴィットに会えて嬉しいです!」

 

「あ、うん。よかったね?まず、これから一緒に生活する訳だけど1つ言っておきたいことがあるんだけどいいかな舞ちゃん?結構真面目な話だからしっかり聞いてほしい。」

 

「わ、わかりました。なんでしょうか?」

 

俺が急に真面目な雰囲気で話し始めるとまた緊張した様子の舞ちゃん。

 

「俺は、君のために用意されたヴィットだけど君の言うことを全部叶える奴隷や配下になるつもりも義務もない。君をサポートしながら自由にやらせてもらうよ。そして、君が外道の道に外れたなら殺してでも止める。」

 

「当たり前ですよ!貴方を縛るつもりは最初からありませんよ!悪いこともするつもりもありません!」

 

激しく怒る彼女の様子を見て大丈夫だと判断した俺は真面目モードを解いていつも通りの口調に戻して、

 

「いや、俺も君が悪いことをするとは思ってないけど一応言っておきたかっただけだから安心してね。では、改めてまず俺は転生前に生活資金をもらってきた。額は1人月に30万ずつ、ただ子供が通帳や大金を持ち歩くのはおかしいから、俺が預かって管理する。あ、使い込みなんてしないから安心してよ。お小遣いもちゃんとあげるからね。食費やライフラインの費用は折半で支払うからよろしく。あと、本名をヴィットってするのはまずいから蒼井 空(あおい そら)って名乗るからよろしく。あ、普段はヴィットって呼んでいいからね。ここまでで何かある?」

 

「特にありません。そんな感じでいいですよ。」

 

「なら、これで決定ということで。ところで君は新たな人生で何をしたいの?」

 

「私がしたいことですか?私は普通に生活したいと思ってます。特典で貴方と今の容姿に魔力が努力すればSランクぐらいになるという感じで貰いましたが自分で何かする気はありません。」

 

「ならリリカルなのはの原作は知ってるの?俺は、記憶消されてるからわからないんだけど。」

 

「私は、深夜アニメの存在に気づいた頃にはリリカルなのはは終わっていたので全く知りません。ただ、タイトル通りならなのはという人物が主人公で、私が魔力を貰えたから魔法が存在する世界なのでは?」

 

「そっか〜舞ちゃんも知らないのか。俺、武器としてこのデバイスっていうの貰ったから、これがこの世界で使う武器だと思う。」

 

俺は、デバイスをポケットから出して舞ちゃんに見せる。

(ん?なのは?どこかで聞いたことがある気が?あっ!ブランコに座ってたボッチか!?)

 

「あー、舞ちゃん。多分俺なのはちゃんと会ったはさっき。」

 

「本当ですか!?」

 

「まぁ、原作がいつ始まるかわからないし、普通に過ごせばいいと思うよ当分は。なのはちゃんは舞ちゃんと歳が近そうだから友達にでもなればいいんじゃない?てか、もう遅いから寝ようよ。」

 

こんな感じで会話して今日は寝た。

 

次の日は、近所に挨拶回りをしに行った。翠屋にも行ったが当分休業すると張り紙があった。裏の玄関に回り挨拶をすると俺がいることに高町一家は驚きながら感謝をしてきた。家に招かれ、世間話を少しした。店の休業は入院していた父親が意識を取り戻し、もうすぐ退院するため仕事に復帰するまで休むらしい。店に来てくれたかサービスをするから是非来てねとも言われた。そろそろ失礼しようと舞ちゃんに声をかけると世間話をしている間になのはちゃんと仲良くなっていた。次の日に遊ぶ約束もしたらしい。

(喫茶店といえば立花ちゃんの店の奥も喫茶店だったなぁ〜。元気にしてるかなぁ?)

 

しばらく時間が経って、翠屋が営業再開すると聞いて試しに行ってみたが復帰した父親、士郎さんが入れるコーヒーと母親の桃子さんが作るシュウクリームは絶品だった。気づけば週3で通うようになっていたぐらいだ。あと、長男の恭弥君は俺に張り手を止められたことから俺が強いと思ったらしく戦ってくれと頼まれた。まぁ、面倒だから断ったけど時々、士郎さんを加えて戦ってと頼まれるようになってしまった。毎回、断るのがめんどくさい。

こんな感じで時が経ち、早いもんで舞ちゃんとなのはちゃんが小学校に入学した。聖祥大付属小学校という金持ちのお嬢様も通っているここら辺では有名な所だ。そんな所に通った2人だが早速友達ができたらしい。金髪でツンデレなアリサ・バニングス。バーニングと初対面です間違えたら鋭いツッコミをしてきた積極的な子だ。もう1人が月村 すずか。紫ぽい黒髪でおっとりしていて優しい子だ。どちらもお金持ちの娘でお嬢様らしい。

こんな感じで2人を詳しく紹介しているのは理由がある。それは、散歩をしていて角を曲がったら2人が黒い車で誘拐されていたからである。

 

「うわ〜、めんどくさいなぁ〜。これ、放っておいたらダメなやつだし、はぁ〜。仕方ない助けに行きますかぁ。」

 

(このまま走って追いかけても充分車に追いつけるけど目立ってしまうなぁ〜、どうしようか?)

そこで俺はポケットに入れっぱなしになっているデバイスの存在を思い出す。俺はポケットからデバイスを取り出して声をかける。

 

「お〜い、デバイスさんや、聞こえてるなら反応してくれ。」

 

『ハロー、マイマスター。御用はなんでしょうか?』

 

「おっ!?喋った。へぇ〜すごいな。ちょっと誰にも気づかれないように車を追いかけたいんだけどできる?あと、人を殺さないですむ武器も頼むよ。」

 

『はい、どちらも可能です。まず、私の名前の登録と武器と変身後の服装バリアジャケットの設定をお願いします。思い浮かべるだけでいいので。』

 

「なら、君の名前はスカイ、で武器と服装はこれかな。」

 

『命名スカイ、了承しました。これより私はスカイです。これよりバリアジャケットを展開します。』

 

スカイの言葉とともに俺の身体が青い俺の魔力で包まれた。

魔力がはれると俺は銃剣がついた二丁拳銃を持ち、新世紀中学生の俺のスーツ姿に変化していた。といってもスーツは同じやつなんだけどね。

 

『これよりマスターに適性がありこの場で使える魔法を使用します。サーチ、サイレント、インビジブル、ブースト。』

 

スカイが魔法の名前を言うと、頭の中に地図とそれを移動する赤い点、多分これが誘拐犯の車なのだろう。次は、足音や俺の声が聞こえなくなり、身体が透けた。さらに、身体中に力がみなぎり始めた。

魔法がかかったとわかった俺は全速力で追跡した。

 

 

誘拐犯は、2人を廃工場に連れ込んだらしい。

(今のままなら誰にも気づかれないだろうからこのまま助けますか。)

歩いて廃工場に入って行く俺。すると誘拐犯が6人ほど見張っているのが見えた。全員倒して行こうと銃を誘拐犯に向けた。引き金を引くと

黄色い魔力の弾丸がマシンガンのように連射された。

弾丸を喰らった誘拐犯達は「グァ!?」のような断末魔を言って倒れた。

 

「おいおい、スカイ。これ死んでないんだよな?」

 

『心配なさらずともちゃんと身体に傷がつかないように設定したのでご安心を。』

 

先に進む俺、すると誘拐犯の最期の1人らしい人が2人と会話しているのが聞こえてきた。

 

「こんな化け物の友達をしてるなんて君は正気かい?」

 

「やめて!アリサちゃんに言わないで‼︎」

 

「うるさい黙ってろ!」

 

誘拐犯はすずかちゃんの口に粘着テープを巻き喋れなくした。

(うわ〜、なんか出て行きづらいなぁ〜。もう少しこのまま聞いているか。)

 

「す、すずかが化け物ってどういうことよ!」

 

「おや、知らないのか君は、なら教えてやるよ。この月村すずかは人を襲い血を吸う吸血鬼の一族の1人なのさぁ〜!」

 

「ん!ん〜〜〜〜‼︎」

 

すずかちゃんが泣いてしまった。

(それにしてもすずかちゃんが吸血鬼だったとは、聞いちゃったけどどうしようかな?)

 

「それがどうしたというのよ!月村すずかは私の親友よ!吸血鬼だろうと関係はないわ!」

 

(おっ、かっこいいこと言うねアリサちゃんは、さてそろそろ助け出しますか。)

 

「ふっ、別にお前がどうしようと関係ない。必要なのは、月村すずかだけでお前はどうなってもいいからな。見た目も悪くないし久々に溜まってるの吐き出させてもらうか。」

 

「何をするつもりなの!?やめて触らないで!」

 

「ヴッ!ンン〜〜‼︎」

 

誘拐犯がアリサちゃんの身体を抑えて服を脱がそうとしている、俺は引き金を引き、弾丸が放たれ誘拐犯の後頭部に命中し誘拐犯を倒おれた。急に倒れた誘拐犯に驚く2人。そのまま、2人を解放しようと近付こうとした時、複数の人の足音がこちらに向かってくるのが聞こえた。

 

「大丈夫か!?アリサちゃん!すずかちゃん!」

 

士郎さんに恭弥君、更に知らないメイドさん2人が入って来た。

2人の無事を確認して安心している士郎さん達と泣いて喜んでいる2人。ただ、誘拐犯が全員倒れているのが不思議だと話しているようだ。俺は、ヤバイと思い逃げようと背を向けて歩き始めるがが「カン!」と落ちていた空き缶を蹴飛ばしてしまった。

 

「!?そこに隠れているのは誰だ!」

 

空き缶の音に反応して持っていた刀を俺に向かって投擲する士郎さん。ちょうど背中を向けていた俺は避けられず武器で弾いてしまった。すると、サイレントとインビジブルの魔法が解けてしまった。

後で聞いた話だが、この2つの魔法は衝撃を少しでも受けると解除されるらしい。

 

「「「「ヴィット「さん!?」「君!?」」」」

 

(はぁ〜、本当どうしようかなこれ?)

 

 

 

 

 

 

あれから月村すずかちゃんの豪邸に連れていかれてあそこにいた6人プラスすずかちゃんの姉、月村忍さんを加えて事情が説明された。

それで、最後に盟友となって死ぬまで共に生きるか、記憶を消されるかどちらかを選べとアリサちゃんに聞いていた。アリサちゃんは迷わず、すずかちゃんと共に生きること選択した。

それで、みんなの視線が俺に全部集まり、忍さんが喋ろうと口を開きかける。俺もアリサちゃんと同じことを聞かれると思ったら、

 

「ヴィット君だったかしら?それじゃあ選んでくれるかしら?記憶を消されるか、すずかと結婚するか、どちらかを。」

 

忍さんは、笑顔で顔面パンチ級の言葉を繰り出して来た。

てか、なんで誰も何も言わないの!?すずかちゃん、何故顔が赤いの!?君は忍さんから話を聞いてないの?

 

「あの、忍さん。何故俺の選択肢はアリサちゃんの時と違うんですか?」

 

「アリサちゃんの時は同性だったから親友という形になったけど、異性相手なら伴侶にして秘密をバラさないようにするのが掟なのよ。まぁ、結婚してたりする場合は、親しい関係を結ぶようにしてるんだけどね。で、どうするのヴィット君?言っておくけどすずかは私に似て可愛いから将来は美人になるわよ。」

 

「そういうのはどうでもよくて、俺とすずかちゃんが何歳歳が離れてると思ってるんですか?常識的にこれはないでしょう?それにすずかちゃん本人の気持ちも大切にしないと。」

 

「私達は吸血鬼だから常識なんてある訳ないじゃない。それと、彼はこう言ってるけどすずか。貴方は彼をどう思っているの?」

 

「えっ!お姉ちゃん!?」

 

忍さんがすずかちゃんに話を振り驚いてオロオロしている彼女に全員の視線が集中して、慌てるすずかちゃん。その姿を見ていると失礼だが可愛いと思ってしまった。

 

「え、え〜と、ヴィットさんは背が高くてかっこよくて、なんか大人の雰囲気を出していてかっこよくてぇ〜!?」

 

「落ち着きなさい!?すずか!自爆してるわよ!?」

 

誰も聞いていないが俺の好きな所を言えなんて言ってないのにみんなの視線に緊張して、顔を真っ赤に目を回している。

 

「でも!ヴィットさんのことよく知らないし好きかどうかわからないので!ごめんなさい‼︎」

 

「告白したわけでもないのに振られたんだけどどうしたらいいんだ?」

 

さっきから忍さんは妹の醜態を聞いて声を出して笑っている、他の人達は微笑ましく見ている。

(仕方がない。俺も秘密を1つ明かしてイーブンで収めるか。できればこちらは手札を使いたくなかったんだけどもう面倒早く帰りたい。)

 

「すずかちゃんに振られた?訳ですし、俺も秘密を1つ明かすんでこれでお終いにしませんか?」

 

「いいわよ。それでどんなことを教えてくれるのかしら?」

 

再び俺に視線が集中する中、スカイを起動し、武器を展開しながら、

 

「俺、魔法が使えるんです。」

 

それから、魔法をいくつか見せて解散になった。それと忍さんは最初から俺から情報を引き出すつもりだったらしく、すずかちゃんとは結婚させるつもりはなかったそうだ。腹芸はやりたくない。

あと、士郎さんと恭弥君、絶対模擬戦はしませんからね。

 

それから平和な日々が続いて2年経ち、舞ちゃんやなのはちゃん達が小学校3年生になって平和に過ごしていたある日の夜、予報になかった流星群が見られたそうだ。

 

今、魔法少女の物語が始まる。

 




ヴィットは絶対楽な方をとると思いこんな方法です助け出させました。

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